西池袋１丁目、ロマンス通り「牛兵衛 草庵」。【38th】 : 牛兵衛 草庵 池袋ロマンス通り店

ロサ会館向かい、牛兵衛草庵で、しっぽりと焼肉ランチ。

焼肉店により、立ち上がりの時間ってあると思う。
この店、立ち上がりが遅めなので、ジャスト昼時、12時ちょっと前位は、落ち着いている日が多い感じがする。

そして、各テーブル席が、半個室とか、パーテーションで仕切られているので、自分の世界に入って思う存分に焼ける感じもイイ。


「和牛生カルビランチ」(1,380円/税別)+「ホルモン」(850円/税別)　――　写真の通り。

ライス、大盛無料。
サラダのドレッシングの玉ネギニンジンすりおろしタイプみたいなヤツ、ウマい。

和牛生カルビ、美味、極上。
ホルモン、シマチョウ・マルチョウもイイ。

この店、何となく、一つ上の雰囲気がする肉なのである。
焼いていて、食べていて、あっ、良い肉だな、ってわかる。
もちろん、価格的妥当性の中でだ。

また、この店の「濃厚ダレ」ウマい。
甘さがスッキリ、イヤミがない。
申告制で、コチュジャンを持ってきてくれる。

満足。ごちそうさまでした。


この店、また接客もなかなかイイ。
お姉さん目当ての客も多い。(笑)


夜は最近来ていないが、たまにランチで世話になる。
昔からの池袋西口人なら「清江苑」がテッパンなのだが、最近、やけに混んできたし、客層が変わって、入りづらくなった。

その点、この店、ちょっと高い分、落ち着いていてイイ感じである。
今が、僕にとって、この店の「旬」のような気がする。

しっぽりと、一人焼肉するのも悪くない。(笑)


（文責：京夏終空、2019.7.13）
（46件/3.09）

無理なく、イイ肉を出している気がする。

「無理なく」というのは、焼肉屋によく有りがちなのだが、例えば「Ａ５」ランクにこだわるがあまり、品薄の時にお婆ちゃん牛の「Ａ５」をやむなく仕入れる。例えば、「松阪牛」にこだわるがあまり、品薄の時に多少迂回した熟成とは異なった古めの肉を仕入れる。

そういう話は、地元の関係者からよく聞くのである。
でも、何も牛肉に限ったコトではない。海鮮系の店でもよく聞く。スーパーマーケットから仕入れている魚を出す店だってある。食べログで「3.57」200件近い口コミを集めている店である。
某人気鰻屋もそうだ。静岡産にこだわるがあまりである。その川魚問屋のドライバーとは旧知の中である。

ウマいと思って食べる分には何ら問題ない。
でも、聞かなきゃよかったと思うコトもしばしばある。
行けなくなる店が増えていく。

「無理なく」というのは、そういうネームブランド的な「こだわり」を捨てて、仕入れにおける価格的妥当性の中で最善を尽くすコトが可能となる。


個人的には、池袋西口の焼肉屋では、地元のお年寄りなどと同じく、昔から「清江苑」というのが、一番シックリくる。最上の肉だとは言わないが、昔からの培った信頼がある店でもある。
最近の店では「いたみ」を推す。
池袋西口人は十分に周知しているが、隠れた名店では「東峯苑」。まだ、レビューしたくないほど。(笑)
肉の仕入れに関する、キチンとしたポリシーを感じる店は、その部分にウソは無い。


さて、この店、運営している「ロイヤル商事」という会社が池袋の平和通りにある。ガラス張りの明るい感じの会社で、挨拶や清掃状況など、通る度に見かける印象ではシッカリした感じの会社だという認識がある。
店舗では、同じ池袋北口の駅に近い場所に「牛兵衛」という店がかつてあり、その後できた店なので、てっきり「草庵」というのが、アネックス的な扱いだとばかり思っていたがそうではないようである。
西口に「草庵」は２店舗あるが、メトロポリタンの近くにある方の店は「山形牛一頭買い」をウリにしているが、コチラの店は、和牛にはこだわっているが、特にどこのブランドという決めは無いようである。

この店、例の問題後、豊島区で初認可されたモノが評判でもあった。
「和牛ユッケ」である。
このユッケという、以前は当たり前だった食べ物も、今では限られた店でしか食べれなくなった。正規の店が徐々に増えてはいるようだが、お店の中には、焼肉用として提供し、焼くか焼かないかは客任せというスタンスをとっている場合も多い。

その日、数名で訪問。

ロースにしろカルビにしろ、３千円しない感じの「特上」メニューが秀逸。あと、５千円前後のコースでも満足感は高いように感じた。
その日の数量限定メニューで、特にウマいと皆が納得して食べたのは、「牛赤身角切り」(1,100円)、「特上熟成タン塩」(1,780円)、「牛ヒレ切り落し」(1,200円)

「切り落し」などは、昔は格のある焼肉屋で出るものでなく、スーパーなどの処分品的感覚だったが、今は、名を捨て実を取る時代である。かつて下魚と呼ばれていたマグロの大トロ的な…。

酒もこだわりのモノがたまに入荷されている。

コチラは、飲む集団だったが、飲まなきゃ、１万円以内で十分に、満足に到達できると思う。

銀座、六本木などと比べ、池袋の焼肉屋のＣＰの良さは、20年以上見てきて健在だと思う。


（文責：京夏終空、2017.10.29）