デート・女子会・会食用/祝・新宿の新たな名所誕生 : 鉄板 天祐

こんにちは。
グルメンな皆様の食の下僕「孤高のグルメ⭐︎」です♬


2023年5/19（金）に隣のお鮨屋『甚江』と一緒にOpenした『天祐』です。東京歌舞伎町タワー内に入っている2つのうち高級なほう『BELLUSTAR Hotel』内45階にあります。


ホテルもレストランも全部今日Open (๑>◡<๑)！


曇り雨なのは僕の力不足（笑）


こちらの『天裕』のジャンルは鉄板焼きですねー。
カウンター10席のみ。3組入れたらもう一杯です。

今回のレビューは、六本木『六本木ヒルズクラブ』/六本木リッツカールトン『ひのきざか』/西新宿『ハイアットリージェンシー』あたりの景色の良いホテルレストランがお好きな方向け。

僕みたいに高層階からの景色にあんまり感動しない人間なんて稀/まれで、多くの人は高層階からの景色が大好き。

それが自然ですよね、昔の人達が決して見れなかった景色を先人の皆様方のお陰で現代の我々は高層ビルやドローンを通して観れるわけで、それは人類の進歩をダイレクトに体感できる場所ともいえるからです。


さて、こちらは東京歌舞伎町タワーの45階。

元々噴水やミラノ座があったことを踏まえてのこの設計か、成る程。

えーっ、ここ元々東急グループの土地だったんですか？

さすが五島慶太、、、。


歌舞伎町エリアにある高級ホテルという場所柄、1階からすぐに45階には昇れない設計になっています。

1階から18階のホテル受付まで上がって、受付の前を通ってそこから45階やホテルに上がるエレベーターへ乗り換え。

エレベーターを出て右手にBarやフレンチ、左手に鉄板焼きとお鮨屋があります。

鉄板焼き『天祐』も奥にある四ツ谷『三谷』紀尾井町『三谷』系お鮨で有名な鮨『甚江（9席）』もそれぞれ10席と9席のカウンターのみ。鉄板焼きのほうは正面の大きな窓が東京の西側を見渡せる圧巻のワイドビューで、中野方面を見渡せる設計。


天気の良い日には左手に富士山も観れるようです。

そっか、この方角だもんね！

ランチコースは現在13,000円/人（サ税込）と45,000円/人（サ税込）で、本日は13,000円/人のコース（サ税込）。

サービス料や税金込みの値段をさらっとメニュー表示しているところが好きです。


※アラカルトメニューも画像に掲載してます。


来店者達はスタッフの方から首元にエプロンをかけて頂けます。


はて、なんだろう、この安心感と照れ感は？


もしかして、もしかして、、、


僕は最近甘え足りてないのかもしれない(´༎ຶོρ༎ຶོ`)！？


さてお料理です。


〈スープ〉
削ぎ落とした牛骨の澄み切ったスープを頂けます。
キリッと美味しいです。


〈前菜/お肉のたたき〉
シンプル控えめな白身魚の南蛮漬けと和牛のたたきです。
擦りたての本わさびに和歌山県or香川県さんの醤油。美味しい醤油だけど、これを長崎あたりの甘口醤油やこの醤油に独自に砂糖を足してみたりするのはどうなんだろう？差別化/独自性の話です。　


こういう一品にすら出てくる牛肉をスジの存在を『よろにく』系列のシルクロースばりに微塵も感じさせないくらいにされるとさらに抜きん出て良いと思います。量もこのままで薄くなってもいいので、もっとカット面を大きくしてみても面白いかな。これも差別化/独自性の話です。　


〈サラダ〉
極上オリーブオイル（スペイン産）×白バルサミコ酢で味付けされています。美味しいエクストラバージンオイル特有の苦味やえぐみはなく、あくまで口当たりの柔らかなオリーブ油にスッキリな酸味と甘味の白バルサミコ酢をまとわせたサラダ。

上からは韓国産の塩をふりかけて。

こちらで使われている韓国産のお塩はクルトン（ダイス状にカットしたパンを揚げたもの）と形状が似ていて、そのクルトンのサイズを1/10以下にしたようなイメージ。カシュ×２したアクセントの結晶化と控えめ塩味が心地よいです。

一緒に入っているスライスしたはすいも（サトイモ科サトイモ属に属する常緑性多年草で、芋茎（ずいき）の一種）の食感とも合ってます。

あっ、そっか、これも計算済みか、さすが！

お茄子の調理もそうですが、美しい色をキープするために提供する直前に切っているのも好印象。

切ったばかりの白マッシュルームもじゅわっと旨味水分残っていて美味しいです。

ちょうど茶道の小ぶりな茶碗のようなサイズ感の器に盛り付けられており、厚みやサイズ感ばっちり。


〈ステーキ〉
黒毛和牛ロース100gで、画像は200gのお肉。
添えてあるのは切り落とし部分だったかな？自分達の好みを伝えたあとに焼き手にお任せして焼き具合を調整頂きました。

ほどよくレアで、外側は綺麗なメイラード反応。

最近はロース肉を口にしていませんでしたが、さすが黒毛和牛、これだけの濃厚な旨味なら100gでも充分、ビールや赤ワインが進みます。

先ほどの切り落とし部分はしっかりと焼き目をつけて、余分な脂は落として凝縮した牛のアミノ酸の旨味だけを抽出。
育ち盛りの男子ならこの部位だけでご飯３杯は食べれちゃう旨味の濃さです。


ビールを手に、ぐび×２，ぷはぁ(*´∇｀*)！

お肉を口に入れて、ぐに×２，じゅわ～、ぐにじゅわ～。

口腔内の隅々へ濃厚な和牛の旨味が拡がっていきます。カルビやサーロインなどが大好きな方々は特にこの感じが好きなんだよなー。

旨味が広がって広がってこれ以上無理というところまで広がりきったら〜？

そうっ、一気にそれらの旨味と油分を冷たい液体で洗い流す！


もう一度ビールを口にして、ぷはぁっ！！


あー、今日はもうこれで終わりだな、あとはここのホテルでマッサージお願いして寝ようっと、で、夕方起きてからまたあとのことは考えよっと(๑˃̵ᴗ˂̵)


こういうロース肉の強烈な旨味は白米かお酒なく完食するのは無理なので、やっぱり白米を今くださーい。

ちなみにこちらのお店のウリは今僕が口にしている黒毛和牛ではありません。

こちらの本当のウリは、麻布十番『石垣吉田』やホテルオークラなどでだけ頂ける『きたうち牧場』の石垣プレミアムビーフ（追加料金or 45,000円/人のコースのみ）。さすが知的聡明グルメンな私のフォロワー様ご存知の通り、「きたうち」は牧場主の方の苗字です。

9-10年前にOpenした人形町『にくがとう』で『尾崎牛』を提供しているときに皆さん『ヒトの名前が牛に？』でしたが今は肉好きで知らない人はいないですもんね。


あの、開店資金を最初から全部オールインしてこれ以上もう無くて、でもやっとの思いで口説き落とした尾崎牛は約束通り一定量買わなくてはいけなくて、とにかく満席にならないと赤字だから潰れるからと毎日ひぃひぃいいながら勝負していたにくがとうオーナー達があんなにまで爆進するとは感慨深い。


『石垣島きたうち牧場プレミアムビーフ』もそうなっていくんだろーなー。

そんな「きたうち牛」をこんな高層階で頂けるのはこちらだけ。

焼き野菜もちょうど良いです。
お茄子もしっかり皮目を焼いてから細かく切り目を入れてくださる気遣いが嬉しいですね。

こういう1つ1つが料理の「品」になっていきます。

追加でお願いしたガーリックライスもペロリ。

融点の低い美味しいシャーベットとフルーツを頂いて、ふぅ、、、満足です。


「鉄板焼き」というジャンルは昭和の時代は同じ日本人料理人達から馬鹿にされ、平成の時代ではフランス人に馬鹿にされてと不遇の評価を受け続けてますよね。

僕も20代30代前半までは軽んじてあまり鉄板焼きは食べませんでした、申し訳ありませんm(_ _)m

でも今は「鉄板焼き」というジャンルが好きです。

結局、子供から大人まで老若男女を結局食べ手を喜ばせてるのは「鉄板焼き」だからです。

困ったときは「鉄板焼き」にすればどんなお相手様もまずオッケー。

アラン・デュカスが「鉄板焼き」というジャンルを料理と認めないとか関係ないです。


僕はこれだけ広範囲の層を楽しませて喜ばせている「鉄板焼き」というジャンルを今は尊敬すらしています。


あーだこーだ小難しいこというグルメンを、え、僕？いや僕ではなくてー、食べる人を素直に愉しませて素直に喜ばせることに重きを置いたのが「鉄板焼き」という素晴らしいジャンル。

映画でいえば、「面白いアクション映画」が「美味しい鉄板焼き」というジャンル！

> 「面白いアクション映画」が「美味しい鉄板焼き」というジャンル

おおっ、我ながらこの表現は聴いたことない、この表現はどこかのコラムに使おうっと！

フランス料理やワインは僕も大大大好きですけど、「鉄板焼き」を素直に楽しめないそんな感性だから貴方の国の映画は台詞に意味があるようで無くて99%は鬼つまらないのですよ、ムッシュ.アラン /M. Alain Ducasse 、きゃー(≧∀≦)！！！


もし、このままより一層鉄板焼きというジャンルを突き詰めてレベルを上げていくのであれば、それはきっと同ジャンルのお店ではなく、焼肉やフレンチなど他のジャンルの中にそのヒントがあるのではないでしょうか？


天運は生まれながらにして人の生に宿る決まり事で、天佑（天祐）はその人の才や努力の上に積み上げられていくものでしたよね？

良い意味でこれからもっと良くなるという伸びしろに期待してひとまずこの評価です。


周辺建物のライトがポツポツついてくる夕方以降も素敵ですが、天気の良い日の日中も良いです。


お一人様から女子会やデートや会食まで、オールジャンルでお勧めです。

スタッフの皆さんもさすが東急グループだけあって威圧感ないのでお一人様でも安心して愉しめるようになっています。

今のうちに行っておくと良いです。


Openおめでとうございます(*^▽^*)


※18階まで昇る最短エレベーターの入り口は正面エントランスから見ると裏側にあります。迷うのが嫌な方はスタッフに最初から尋ねるのが吉。
※酔客やひやかし観光客がホテルに入らないように意図的にそういう少しわかりづらい設計になっています。
※反対側のBar（平日17時Open、土日は昼間からOpen）で待ち合わせするのも良いです。
※18階の受付で待ち合わせるのも良いです。
※クールに決めたい場合はタクシーでホテル下に停めてもらうと良いです。
※羽田と成田直通のリムジンバスがホテル下から発着してます。
※ホテルではないですが、表参道『うかい亭』もいいです。
※警備の方とも18階への昇り方を共有しておくと良いです。
※39階～47階が『BELLUSTAR Hotel』で18階～38階が『GROOVE SHINJUKU Hotel』となっています。
※飲み物をもっと工夫して欲しいです。ここでしか飲めない的なモノを頂きたいです。
※接客の皆さん素晴らしいです。
※ディナー後にBarで夜景を見ながら一杯したい場合は逆算して席確保して下さるので、予約時にその旨伝えておくといいです。
※9-10階にプレミアム映画館（ラウンジ付）もあります。
※1階で受け取れるテイクアウトだけのメニューとして、万単位の超高級ステーキ弁当や超高級サンドイッチがあると海外観光客にも訴求力と話題性抜群だと思います。
※ノンアルワインをもっと充実させてください。
※同フロアのBarとの飲み物連携が色々あることも楽しみにしてます。
※ 一流ホテルの食事は色々な国の宿泊者を相手にするため最大公約数的な味付けや構成になるのは充分理解してますが、このメンバーならより上のレベルいけるでしょ！
※新宿『86』も景色重視Bar利用として良いです。