すっかり観光地。 : 鳥園

しょんべん横丁ならぬ思い出横丁にて。中通りは、混んでるし、店も狭いしと。
ついつい足が向くのは、線路通り。
しかも、ここは、２階もあって、キャパシティは、２００席越えｗ。まあ、普通に考えては入れそうな感じではあるのだが。
わりと早い時間だったってこともあって、フリでさくっと入店。

注文は、口頭では受け付けてくれないんで。もっぱら、席に配された端末にて。ここは、カラオケ・ボックスかって感じ。
席に案内されたとき、とりあえずって注文が出来ないのは、少々、寂しい感じがしないでもなく。
端末では、品物を選んだだけでは、注文されていないので、カートに入った品を、ちゃんと注文しないといけない。
このショッピング・カートって、たしか、数年前、アメリカで特許訴訟をしてたような（結果、どうなってたんだっけかｗ）。
で、とても気をつけないといけないのは、一度、注文した品は、注文した後も、カートにずっと残ってるんで。気をつけないと、もう一回、注文しちゃうことになりかねないので、お気をつけあれ。

・タケノコを煮たのが、突き出し。
・名物とおっしゃる、デカめな「しゃもじ つくね」。５９９円。鶏つくねが、シャモジに盛り付けられて供される。チーズ、ソースは止めといて。黄身とどちらかで、ちょっと迷ったけど、おろしポン酢をチョイス。

・梅キュー。キュウリを切っただけで、３９９円ｗ。
キュウリって卸値だと、１ｋｇで３６４円くらいのものだからな。１０本弱。小売価格は、もうちょい載ってて、一本５０円弱くらい。さすがに一本ってことじゃなかったと思うけど。それなりの価格設定。

ひとつ、追加。
・タコの刺身。５００円ちょい。茹でタコ。最近、生のタコの刺身を目にする機会も増えたが。やはり、基本は茹でタコ。
塩でとお願いしたい気持ちはなくもないのだが。デフォの醤油＋ワサビで。勿論、ワサビは粉ワサビで。

・キリンの一番搾り。中瓶を２本。
・ブラック ニッカのハイボール。４００円ちょい。
中ジョッキなのは良いんだけど。ウィスキーの風味が感じられる、ソーダ水という風情。

これで、ひとりあたま２千円越え。決して安いお勘定とは思わない。
わざわざ、行こうとは思わないにしても。昼飲みしたいなとか、でも、想い出横丁で、というシチュエーションがあれば、まあ、立ち寄ることもあるやもしれない。

思い出横丁だと、ごちゃごちゃした中央通りよりも、線路通りの店のほうが、まだ広々してて好きかも。
最近、Back to the 思い出横丁と題して、飲み歩いているのだが。第二宝来、きく屋と、続いて、こちらの店にお伺いしてみた。今回は、立ち飲みスペースじゃなくて、その隣の座り席スペースにて。お伺いしたタイミングにて、ちょうど、お勘定していらっしゃる席があったので、そちらの勘定をお待ちしつつ。

小さいテーブル席に向い合わせのふたりがけ。しかし、店内は騒がしい。最近、オオバコの居酒屋は、基本、ご遠慮申し上げてるってこともあり、話し声がコダマして、うわーんと反響しているような騒々しさは、ひさしぶり。

・突き出しにメンマ。
・牛スジの煮込み。このページの冒頭にも写真が掲げられているようだし、この店の名物とも言えるのであろうか。
ゴボウ、ニンジン、大根と、根菜がたっぷり。牛スジは、モロモロになるまで、じっくり煮込まれてて、堂々たる煮込み。
味付けも、醤油とか、味噌じゃなくて、かと言って、どこぞの有名店のようにドミグラというでもなく。塩味をベースに、牛スジのエキスに加えて、根菜類の煮込まれた感じもミックスされた上品な味わい。

・朝挽きホルモンの盛り合わせ。ハチノス、ガツ、センマイと、勿論、生ではなくて湯通しされていたが。ハチノスは牛の第２胃、センマイは牛の第３胃だと思ってたのだが、ガツは豚の胃だったのかな（普通、牛の第１胃はミノって言うし）。
たしか、BSE検査ってことも、これあり、東京では、牛のホルモンって朝挽きのものを出荷できないと聞いたことがあるのだが、この店は、独自のルートでもお持ちでいらっしゃるのであろうか。いずれにしても、なかなかのものであったように思う。

・肉野菜炒め。わりと野菜たっぷりめで、タマネギ、ニンジン、ニラ、モヤシと豚肉。ごま油とMSGの味わいｗ。
・鳥皮ポン酢。鳥皮を茹でたものをポン酢で和えたものを想像してたら、なんと揚げた鳥皮に大根おろしとポン酢と、で、刻み海苔があしらってある状態にて供されたんで、少々、びっくりした。そういえば、揚げ物のコーナーに書いてあったし、と、後から気付く。

最後、焼きものもと。デフォで２本セットなのは、この界隈のお約束。
・シロはタレで、ハツは塩でお願いする。塩には和カラシがお約束なのだが。テーブルに調味料として置いてあったのやもしれぬが、皿にはついてこなかった。普通に旨い。これだけ客が入っていて、フロアはぎりぎりで回っているような状況にて、このレベルの焼きものが供すことが出来るのは立派。

フロアは、あまり積極的に注文をとろうとしない女主人と、東南アジアご出身と思しきお姉さん、仮名：ムーさんと、若い日本人のお兄さんの３名で回されていらっしゃったか。時々、厨房の洗い場担当の、日本語がちょっと不自由なお姉さんが注文された品を給仕してたりはしてるものの、彼女に注文とりは、ちょっと難しい感じか。
これだけのキャパの店をどうにか回せてたのは、圧倒的にムーさんの働きが大きい。とは言っても、このフロアを彼女ひとりでまわすのはかなりシンドそう、ではあった。がんばって欲しいもの。というか、女主人が、もう少し自分も働くか、使えるスタッフを増やすかしたほうが良いのでは、と老婆心ながら思った。

あと、一点、思ったんだけど。フロアに目が届ききっていないことも関係してるとは思うのだが、店内の治安があまりよろしくない感じ。
トイレへの通路が狭くて。道を塞いでいらっしゃるお客さんに、ちょっとどいて欲しいとお願いしたのだが。あまり、気がきかない方らしくて。なので、どうしても、接触しないですれ違うことができない状況。

そのような折、すれ違いざまに、後ろからそのあんちゃんにドツかれたんで、ちょっとそれはどうなんだろうとお聴きしたところ、いや、「自分はなにもしてない」とおっしゃる。ドツいたんなら、ドツいたなりに、そう言えば良いのに。なんだかなあ。
ここでドツき返すのも大人気なかろうと。引いておいたが。
新宿、それも思い出横丁で飲むだけあって、それもの店ゆえなのか、時間帯なのかは存じ上げないが、あまりスジというか心構えがなってない客層が多いのは、やっぱり、という気がしなくもなく。