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ハゲ天/ハゲそば、ふたたび
今日は月初の1日なので、たしか映画が安くなる日。
高田馬場のイングマール・ベルイマン特集、その未だ観たことがない作品の二本立ても非常に魅力的であったが、気付いてしまった封切り映画お得dayの魅力には抗えず、新宿までやってきてしまった。
時刻は未だ正午にわずかに届いておらず、これは新宿という繁華街のholidayお昼ご飯として、時間的にまだ有利かも知れない ! と考えつつまたしても迷走をはじめてしまい、しかしとつとして、その優位性を失うことが恐くなって、結局は私にとっての新宿お昼ご飯駆け込み寺となっている伊勢丹会館を上がる。
人気の、今まで一度も入店の叶っていない洋食屋さんの状況は如何に !? 一直線に突っ込んで人差し指を一本立てたら若い女の子が「少々お待ちください ♪」となったので、今日は期待できるかも ! と浮足立った刹那、「すみません、ただいま満席なのでお名前を書いて(外の椅子で)お待ちください」とのこと。
やっぱりなと思って、階段を一つ下がった ……
<R2.11.1>
「ハゲ天」
結局ハゲの行く末はこちらと決まっていたのだろう。
人間には決して抗えない運命がある。それを加藤剛は宿命とも言っていた。宿命とは~~ (以下省略)
レディースsetの海鮮サラダというのに抵抗を感じ、またグレードの高い天丼も、タネに私としてはしっくりこないものを見つけてしまって、しかし千円札を切る最もシンプルなサーヴィスメニュウも、独身貴族のholidayお昼ご飯として如何なものかという身の程知らずな贅沢病が突如発症し、やっちゃいけないと分かっていつつも禁断のそれを注文してしまったのは、いったい何が哀しくて ……
“信州そばと秋のミニ天丼セット” @1,210也。
やっちゃいけないというのは金額的なことではなく、そもそも天ぷら屋でそばを注文しちゃいけない、ってこと(笑)。
(いや、これはふざけているようだが、逆にそば屋で天ぷらを売りにしている店は多く、そして実際その天ぷらが美味い店は多いが、天ぷら屋が出すそばとなると直感的違和感を覚え、且つそれが理論的に通ってしまうということが興味深い)
なので天ぷら屋での天ぷら解説は、その道に長けた人たちに任せておいて、天ぷら屋でのそばの解説、この“ハゲ天”のおそばがどこまでぶよぶよだったか(こらっ !)についての確定作業が、そこは日本でのそば研究第一人者であるこの私の役割となろうと思ったので。
その“ハゲそば”は、今日は山菜に彩られているよう。
器が大きくなったかなぁと感じたが、過去の実績写真を見るとつゆの器含めて変わっていないよう。また天丼が“秋のソナタ”仕様になっていることも、前回と比較して趣が異なっていた。
いつもどおりに「足りなかったらお使いください !」 と天丼のつゆ差しが用意されたが、お新香が充実しているので、できればそれとの口中調味を楽しみたいボクである
揚げ出し豆腐に似合いそうな器に注がれたそばつゆに、揚げ玉と葱をいれて備え、そばはつゆの中でほぐれるよう、少量ずつ分けて手繰ってつゆの中に完全に釈放してしまう。
そしてある意味冷や麦をやるときと同じように、つゆと一緒に啜ってやるのがこのぶよぶよのハゲそばの正式なやり方であるのだけれど、お店が果たしてそれを理解なさった上でこういった器を選定しているとしたならば、こちらのお店は、まさに信頼に足る料理屋さんだと思う。
不自然な甘さと化学調味料のうま味との調和に失敗してしまっているつゆだが(笑)、それをこの確信犯的にスポンジ―なそばに吸わせてやればあら不思議 ! 私とそばとの、不完全な者同士の共犯関係が直ぐ様成立してしまうのだ !
しかしそれはいいんだけど、肝心の天ぷらの海老が、こういった専門店でそれを感じさせてしまってはNGだと思うんだけれど、ちょっと微妙。
でも、内容的には品数的にも充実しており、新宿にあってのこの価格とも相まれば、ケチの付どころを何となくlostしてしまうのもまた確か ♪
その後線路際のビルの地階でサム・ライミ製作(監督ではない)のホラー映画を鑑賞。
なんでも、日本の「呪怨」というやつを下敷きに撮られたものらしい。サム・ライミといえば学生時代の低予算作品、「死霊のはらわた」で世界を席巻した監督だが、そんなホラー界の偉人が日本のホラーなんかコピーしてていいのか ? という疑問も然ることながら、これは日本においてもアメリカにおいても同様の問題点となろうが、ホラーに限りなく親和性の高いエロス、またはエロを、社会情勢的に安易に付加できなくなってしまったということが、昨今のホラー映画の辛いところであろうかと思う。
少々出来栄えが悪くたってなんだって、とりあえず全裸の金髪美女をゾンビや人食い鮫に襲わせとけば、お客はそれなりに納得して帰るんだから(笑)
ハゲ天/レディース物語
<R2.2.2>
「ハゲ天」
午後12時半。
映画の時間は午後2時から。依ってなるたけ迅速にお昼ご飯を済ませたく、ということは料理の提供時間よりも先ず、“すぐに席に着ける”ということが重要となろう。
ということで、一直線に伊勢丹会館にやってきてその3階。いつものハゲに突っ込んでいけば、案の定和装の過去のお姉さんが私を雑に(笑)、しかしこちらの心情を察してかカウンターではなく、ちゃんと二人掛けのテーブルに案内してくれるようでlucky !
で、いつも天丼ではちょっと能が無さ過ぎかなと、お得なランチメニュウではないほうの品書きにも目を通すんだけど、でも天ぷら定食的なものには最初からちょっと食指の動かない私だし、スタンダードなものより豪華な天丼では、たねに椎茸ゆかりの何者かが見えていて、それもちょっとNG。
(でもこうやって品書きにたねをオープンにしてくれている、言い換えて“種明かし”してくれていることは、偏食の私にとっては素直にたいへん有り難いことですけど)
―― そんなこんな、いいものみ~つけた !
“レディース天丼” @1,100
「すみません、これ男性でも注文することできますか ?」
「はい、できまっ、承ること出来ますよ~」
とのことで、スクエアのお盆で先ず茶碗蒸しとサラダとお新香が届くのだが、サラダは兎も角、茶碗蒸しにしてはちょっと提供時間が早すぎではないのか ?(笑)
案の定、蓋をとってサーフェイスに鎮座まします椎茸からやっつけに掛かったら、茶碗蒸しのベースとなるババロアのとこに(ババロアじゃね~よ !)椎茸の色が染みており、その製法は分からないんだけど何らかの形で作り置きされたものだということが確定されたんだけどそれはいい ! その直後 !
「はい ! レディースセットでございます !」
と、運ばれてきたどんぶりは、憐れというかやっぱりというか、後から隣に着いてきたカップルか親子か、その女性に出てしまい、そしたらお店の人同士、
「○○番さん先 !」
「○○番さん先 ?」
「○○番さんが先だったのよ~ !」
などと、ミステイクはミステイクで良いんだけれど、その後のリカバリは、それで済むものならば出来る限りお客に気付かれぬよう処理すればいいものを、隣の女性にさえもバレてしまい(笑)、なんかどちらも気不味くなっちゃって ……
隣の女性(しばらくどんな顔していいのか分からずに待ってたんだけど):「もう食べちゃおうかなぁ ……」
そして今日の料理の中でも一番期待し、そして実際もっとも美味しかった赤出汁のしじみ汁が目の前で冷めてゆく様を、ただ為す術無く見守ることしかできないもどかしさがもう …… (笑)
おっかけ到着した天丼は、これはある程度想像していたことだが“レディース”の冠の示すとおり、控えめなボリウムであったんだけど、サラダ、茶碗蒸しとトータルすれば、まあこんなもんかなぁと。
和風スパゲッティの「五右衛門」さんに端を発した私の“レディース物語”だが、それをやってアヤつく確立がもう尋常じゃなく !(笑)
でもそういうのって絶対おかしいよ ……
ハゲ天/ハゲそばを食らうハゲ
<R1.10.22>
「ハゲ天」
いちおう私の新宿フェイバリットとなる地下の天ぷら屋さん、「天春」の前まで歩いていったのだが、案の定営っていなく、また今日は映画の時間の都合から彷徨っている時間がないので仕方なく(おいおいおい !)、伊勢丹会館の中のこちらへ。
エレヴェータを3階で下り、エントランス付近でうろうろしているパーティを構わずに突っ切れば案の定、今日もスムースに席へと通していただけた。一番入口近くであろうともしかし二人掛けのテーブルの一人使いを赦していただけるということは、午後二時にして尚混雑する界隈のお店での野郎一人客の扱いを想像したとき、嬉しくて涙がちょちょ切れる。
早速品書きに目を通せば、ハゲ天ブランドの、確か信州そば ? そんな如何にもミステリアスな(笑)揃いものを発見し、これは誰かが犠牲にならなければと思い(お~い !!)、決死の覚悟で注文させていただいた次第
―― 見ていてください川口隊長 !! そして今まさにどこかの博物館巡りをしているであろう磯野洋子さん !!
“そば天どん” @1,210也。
まさか「ハゲ天」でおそばを発見してしまい、絶対に注文するべきでないことは分っていたが、ピラニアに食われて死んだ川口隊長に殉ずる覚悟で注文 !
先ず薬味とお新香とそばつゆが載ったお盆が舞い降りた。
それを「これそばのタレね !」と告げて置き去りにして行ったお母さんがまた戻ってきて、今度は醤油注しのようなものを置いていき、「これ天どんのタレね ! で、(さっき置いていったつゆに対しふたたび)これそばのね !」と。
何が何でもそばつゆはこれなのだと全身全霊をかけて主張してくるのだが、それを完成させるにはまず器をこれじゃなくって、ちゃんとそば猪口にするべきではなかろうか。いや、まあそんなに複雑な組み合わせでもないので、その前に間違えようがないんですけど ……
そばは寸胴のお茶碗のような器で。
とりわけ天つゆの器のようなものに注がれたそばつゆとのマッチを探れば、これはもうぶっかけにするのがほんとうであろうと、つゆを一度だけ調整するつもりで合わせていったんだけど、結果天つゆ用の器に注がれたそばつゆは、ぜんぶ使い切った時点で初めてちょうどの分量となった。
赤出汁のお汁が最初っから何かを私に主張してくるのだが、それが何かは分からなかった。「ハゲ天」ブランドというおそばは、全宇宙蕎麦切り協会認定、ざるそば/海苔をなるたけ分散しながら食う部門第二級取得済みの私からすると、殊更なんでもないもの以下。
(以下ってなんだよ !!/笑)
―― 言い直そう。殊更なんでもないもの以下の、それ以上でもそれ以下でもないもの !(笑)
蠱惑の赤出汁のお椀に残ったシジミの貝殻は三つ。
ポワロ探偵であれば、果たしてこのミステリーをいったいどのように料理してくれるのであろうか ? そして最初っから感じていたお味御汁のお汁のこれもミステリアスな香は、私はこれをどこかで知っているんだけど、それが何かを思い出そうとして出てこない。
―― あっ ! 思い出した ! これ中華屋とかで時折香ってるパクチーってやつじゃない ?
でもこのくらいでもう、ファミレスとしては(ごめんなさい !)十分に上出来だと思う。
何故ならば、ファミレスではこういったおそばと天どんなんかの和のセットが一番高価で、ふつうにこのくらいの金額はいってしまうので、だからデニーズとかでおそばと天どんのセット注文するよりも、素直にぜんぜんいいと思った
(デニーズでおそばのセットやってるかは知らないけど)
ハゲ天/分解、からの合体
天気は良く、着込んでいるので、逆にぽかぽかするくらい。
新宿の人混みは、新宿からしたら最悪でもないような気がするが、それもあくまで印象的なもの。角川シネマという劇場の場所は、朧気には見当がついている。なので先ずは伊勢丹のとこ、新宿三丁目交差点を目指して歩き、そこから、明治通りを渡って靖国通り方向へ回り込んだ。
―― いや、ほんとうはもう、朧気じゃダメなんだよ。もう何度も来てんのに、いまだに朧気かよ ……
<H30.2.24>
「ハゲ天」
いつもの伊勢丹会館の中を上ったり下りたり。
で、結局落ち着くのは、いつもの「ハゲ天」。
今日は“サービス天丼”よりちょっとゴージャスなやつを、と品書きに目を這わせるも、その上の天丼はたねに“椎茸の海老詰め”なんてのを抱えていて、ちょっと尻込んでしまった。
で、これは私の人生初となろうが、天丼ではなく、天ぷらとご飯が分離されているものを注文。
どうでもいいけど、花番さんのすすめをわざわざねじ曲げて、強引にバッシングの済んでいない私の隣に着いた中国人カップルの、女性のほうはおしとやかなんだけど、男性のほうが諸々ラウドなこと ……
“かき揚げ定食” @1,296也。
職人さんが揚げる順番にもってきてくれるやり方だったので、全体像をとらえられぬまま (全体写真を撮れないまま)手をつけはじめる。
最初はキスと菜の花、そのあとはブロッコリと蓮根となんか (だからなんかってなんだよ !)。天つゆが甘いのと辛いのと備えられていて、私は当然甘いほうベースでいくことに。何故ならば、“甘いイコール美味い”という定石に従うべきだ、との本能的に従って。
で、人生初といっても過言ではないこの天ぷらと白いご飯の相乗というのは …… まあ、そんなにヘンでもないけど (お前ぜったいバチあたるぞ !!)。
そういえば俺、結局天ぷらという食べ物が美味いんだか不味いんだか、いや、けっして不味くはないと思うけど、それが図抜けて美味しいもものかといったら、突き詰めて考えちゃうと、よく分かんないかも (笑)。
何故ならば、いつも天丼は、美味しいと思っては食べてるんだけど、よくよく考えてみたら、それは天丼のあの甘辛いタレと、それの沁みたご飯が美味いんであって、べつに天ぷらが美味いんじゃないから
―― うわっ ! ほんとのこと言っちゃった。絶対死後裁きにあうわ、俺 ……。あと、天つゆ (あくまでもご飯のおかずにしようとしたときに) 薄いよなぁ、甘、辛、どっちも
心配していたことは、お茶碗のご飯の盛り。
私も最近バカ食いはなくなってきてるんだけど、それでもちょっと貧弱かなぁとは最初っから思っていて、で、満を持して“かき揚げ”が臨場してきたときにはもうご飯がなくなってて。なのでかき揚げをもってきて下さった職人さんに、おっかなびっくり、ご飯をもう半分くらい、とやってしまった。
そして瞬く間のご飯の臨場に、そのお茶碗とかき揚げのΦを自動的に目測。そこで私は、いいこと考えた !!!
もうお分かりであろう。
私はそのかき揚げを小さなお茶碗の上にマウントし、
プチかき揚げ丼を作りあげたのである。ご飯少な目だったので、ちょうど具合良くおさまったそれに、勿論甘いつゆのほうを回す。そして日本橋のカウンターのお店で習ったやり方、かき揚げを箸で崩してかんましながら食べてみれば !!!
―― まあまあ美味しいね ♪ でも天丼のタレがあったなら、そのほうが遥かに上いったはず !
そんなこんなお腹いっぱいになってレジスタカウンタに(恐る恐る)まわってみれば、お茶碗半分でとやったご飯は料金を加算されておらず、ほっと胸をなで下ろす。ただしこれは、私がチャーミングだからサーヴィスしてくれただけかも ……
(とことんめでたいやつだなぁ、俺って)
ハゲ天/ハゲたちの午後
雲が広がるといっていたが、一旦曇って一転陽が射してきた。
花粉が私の肉体に与える影響は、まだそれほどのものではない。日向を往けば、ダウンのコートの前をはだけてちょうど良いくらい。で、二丁目界隈を探検してみたけど成果得られず。またしても伊勢丹会館のエレヴェータに乗り込み、一応四階を押してみた。しかし鉄箱を下りてみれば人気の洋食屋は今日も満杯。しかたなく階段を使ってひとつ下り、私にお似合いのいつもの店へ ……
<H29.3.4>
「銀座 ハゲ天 伊勢丹会館」
またしてもやってきた。
何を隠そう私もハゲであり、だからハゲを優先的に席へと通して頂けるこちらへ (嘘)。でも実際ホリディの新宿にあって、野郎一人素直に着席出来なかったことはない。
で、カウンターに着いて暫しほっとしたのも束の間、なんか椅子が軋む。
食糧事情が改善されて日本人の体格が良くなった現在でも、まさかモーターサイクルのように成人男子の平均体重を55kgで見積もって設計された椅子だというのか ……。そしてまた、この界隈いい加減こちらだけじゃなくって、また他のライフポッド的ご飯処を見つけなければヤバいヤバいと思いつつ、成果の得られぬまま現在に至っている私である
“サービス天丼” @972也。
洋画の邦題もついつい批判しちゃうけど、天ぷら屋とかそば屋の“サービスセット”とか“ミニ丼セット”というのにも自動的に違和感を覚えてしまうのは私だけか。
“ちいさい天丼とおそば”、で良いのではないか。もっともサービスというのは確かに、ちょっときれいな和訳が難しい気がする。“お得な天丼”っつ~のも何かやらしいし。ふつうに“お昼の天丼”で良いんじゃなかろうか。そうすれば夜ではこの値段じゃ食べられないよ、って意味を纏わせられると思うんだけど。
そしてしじみ汁は蠱惑の赤出汁。
私はこれまでの人生の外食経験に、どうしても腑に落ちないことがふたつある。ひとつはこの、天丼についてくる赤出汁は元々ちいさな椀のくせ何故に、さらにその注ぎ輪を掛けてささやかなのかということ。ラーメンどんぶり一杯とは言わないが、せめてお茶漬けのお茶碗いっぱいくらいの量を存分にやってみたいという夢をついつい馳せてしまう。
そしてもうひとつはもうおわかりであろう、海老フライについてくるタルタルソースの、こちらも絶望的な量的貧弱さ、である ……
―― ちなみに俺は、タルタルソース舐めながらウィスキィボトル1/3は飲む自信ある
今日の天丼は、アジは良かったんだけど私にとってワカサギ2尾は試練で、1尾残してしまったことがひどく後ろめたかった。
桃色和装のおばちゃんたちの生々しい接客は健在、卓を回ってこまめに、ご飯が足りなかったらよそってきましょうかと促している。実の母親からもこんなに優しくされたことなかったのに ……
(因みに私は昔っからおばちゃんにモテるタイプなので、すべての人に共通のサーヴィスかは知らない。今日のところの見渡せる範囲では、差別されている人は見受けなかった、というだけの話である)
全然話逸れちゃうんだけど、仲間との飲みの席で、なんで自分の母親は息子(即ち俺)の食の好み(好き嫌い)を理解せずに、嫌いなものをもう何十年にも亘(わた)って「あんたそれ、子供の頃は良く食べたのに ……」と食卓に出し続けられるのかが理解不能、と愚痴ったとき、まさか俺んちもそうだと曰ったやつがいた。その時、あぁ、これはもうウチの母親だけの問題じゃないんだなと悟った。
このことは、もう幾度か先述させていただいているが、親が子供に向ける愛情というものはそのほとんどが親のエゴ、ということに直結した事象であろう。そしてその愛情に擬態したエゴというものにはなるたけ早い段階で気付き、それを認めてしまうということが、親子の仲違(なかたが)いをよりソフトなものに留める特効薬ということについても、それは間違いないのないことなのだとは思う
―― でも無論、俺んちはそれに失敗したけどね (笑)
ハゲ天/新宿 squall
まだ晴れていたが、天気は急速に下り坂へ向かうとのこと。
国鉄京浜東北線に揺られている。ふと、車内で隣に立つ女性がコンビニ袋で巧妙にマスキングしつつレッドブルのプルタブを、隠密行動で引き開けるのを目撃してしまった。
―― 彼女は果たしてどんなたくらみを抱え、どこから来て、そしてどこへ行くつもりなのであろうか ……
<H28.7.31 新宿>
映画の切符を入手して外へ出たところで運悪くざ~ざ~降りに。
なので伊勢丹MEN'Sに飛び込んで、颯爽と三階通路から本館へと移動し、七階のレストラン街へ。というところまでは我ながら上手くリカバリー出来たと思ったが、どの店の前にも、というかそもそもフロア全体に人がごった返していて、野郎一人、とても尻の収まりどころがない ……
よって再び地表に堕ちた。
雨の隙をついた移動。隣のビルへの移動くらいが精一杯だったので、しかたなく伊勢丹会館へ。4Fのいつも混んでいて入れたためしのないお店の店頭に、今日も一組の親子連れが、と思ったらお会計待ちチームのようで、一人の女の子を除いてすぐクリヤされる。
ワンプレートランチが二千円オーヴァだったが天気も天気、ままよと突っ込んでいった。入り口付近にスタッフ四名がお団子状態。まず最初に目の合った男性は、巧みに私の視線を逸らした。女性の方が私を補足してくれたのでいつものように人差し指を一本立て、案内されかけたところで別の男性が私を案内しかけた女性を呼び止めて何やらひそひそ話。
どうやら、入り口の女の子が先に待っていたらしい。
「順番にご案内しますので一旦外へ出てお待ちください」にハイと答え、足を止めることなくそのまま階段をひとつ降りた。
―― いったんアヤついちゃうともう ……。これが俺の一番ダメなとこだと分かっちゃいるけど
「銀座 ハゲ天」
禿だから好んでこちらにやってきたわけではないが、別に避けてもいない。
もう何度か訪れたことがあるが、余所がいっぱいでもいつもすぐに座れることが利用しやすいところだと思っていて、しかし逆に言えばもっとこう、積極的に惹きつけられるところを、私はまだみつけることが出来ていない。思った通りに今日も、足を踏み込めば和装のお母さんが直ぐ様席へと通してくれる。
冷たい麦茶が香りたってた。
年嵩のお父さんが続いて来店。上席である窓際の四人掛けのテーブルに一人悠々と着き、注文は私と同じく、ランチメニュウにふたつしか見つけられない丼のリッチなほうを。そしたらお父さんにだけ、「はい、茶碗蒸しでございます ~」と。
よっぽどのVIPなのかな ……
“大きい海老二尾と鱧の天丼” @1,500也
鱧は赤々しい梅肉で。
ああ、これ前に食べたなと思い出したが、それがこちらだったか蒲田の駅ビルの上だったか、思い出せない。確かに梅の口当たりはフレッシュであるが、魚のうま味が薄い気もする。同様に海老も、天麩羅専門店であれば、二尾でなく一尾でも良いからもっと質の良いものを持ってきて欲しいとも思うが、「少し麦茶足しておきましょうか ?」とこまめに目配せしてくれるお母さんの一所懸命をみると、文句も出なくなってしまうんだけど。
でもって新宿ってとこも、他にも天麩羅屋さんいっぱいみるんだけど、どの店もお昼ご飯タイムを前後にけっこう外したところでもまだまだ店頭に行列を抱えていて、野郎独りでふらっと気軽に入れるお店が極くわずかなところに限定されてしまうってところが、これが何とも悩ましくって ……
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Jackie_m
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店名 |
閉店
季節の天ぷら 銀座 ハゲ天 伊勢丹会館
|
---|---|
ジャンル | 天ぷら、天丼 |
住所 | |
交通手段 |
JR線 新宿駅 徒歩5分 新宿三丁目駅から154m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード可 (JCB、AMEX、VISA、Master、Diners) |
席数 |
60席 |
---|---|
個室 |
有 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
分煙 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 座敷あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
お子様連れ |
子供可 |
備考 | |
関連店舗情報 | 銀座ハゲ天の店舗一覧を見る |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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ケーズデンキに似た名前の映画館をみつけ、そのエレヴェータを上っていく。
こないだヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)をとった黒澤清監督、1992年製の作品。なんでも主演の松重豊さんは、本作で映画デヴュウを飾ったという。
狂った元お相撲さん役だけど(笑)。
でもこの劇場はなんだろう ?
高校生が挙って観にくるような映画で高校生がそうやっているのならわかるんだけれど、昔来たときも今日も同じような光景を目の当たりにしてしまったが、狭いロビーにそこそこ派手な格好のいい大人数名チームが敬語を交わしつつたむろうのって、その関係性の何とも言えぬ希薄さ、というか胡散臭さが、映画以上にホラーを誘う ……
<R3.2.28>
「ハゲ天」
ハゲの帰巣本能に従って歩いていたら、いつの間にか伊勢丹会館のエレヴェータを3階で下りていた。
もうここまで来てしまったら仕方がないので(笑)そのまま暖簾を割れば、今日はそこそこに賑わっていたと思うがまたもスムースに二人掛けのテーブル席に通していただいてlucky !
早速あのぶよぶよのハゲそばとの再会といこうと思って品書きに目を通したら、ない ! 2021年新メニュウとか書いてあるし !
今までさんざんバカにしてきてしまったが(笑)、そうなったら、あのぶよぶよこそが自分に必要なものだったんだよ ! と、失ってみて初めて ……
オトコというものは、夏目雅子さんのような引き締まった魔法のような美に憧れながらも、あき竹城さんのようなぶよぶよに惹かれるものなのだということが、またも証明されることに ……
“天どん” @1,000也。
今日はお茶がとりわけ香ばしく感じる。
遠円札一枚の一番リーズナヴルなランチの、私は天丼、隣の女性は白いご飯で天ぷらをやるやつを注文したようで、都度職人さんが揚げ立ての天ぷらを運んできてくれるのだが、こんなときこそ ! UberEats使ってあげればいいのに
―― そうすれば配達の人も、自転車で高速道路逆走するなんて危険冒さなくても、一箇所で何度も配達できて儲かるのになぁ ……
それにしてもひっきりなしに回転していくお客さんたち。
それに呼応するように、和装の過去のお姉さんたちは、着物の裾で制限を受けるであろう両脚のストロークをものともせずに、いや、寧ろそのショートストロークを高回転型というスタイルに昇華させ、縦横無尽にフロアを飛び交いはじめた !
そして今日もこのどんぶりは、張り詰めてもいないが、緩み切ってもいない(笑/褒め言葉これ)。
でも新宿でちゃんと腰を据えてご飯たべられてこの価格だったら、ぜんぜんいいよ、と、これは自己暗示をかけているわけでもなく純粋に納得しつつ、今度は階段で螺旋を堕ちるボク