メニュー選びの時間でグラスを空けてみたい : KINOE

週末のランチに伺いました。
野菜を美味しく頂きたい、前菜を重視したい、できればたくさんの選択肢から選びたい、昼からフリーフローでスパークリングを楽しみたい、という方に指示されている『KINOE～季の恵～』。女性が好きそうなアピールポイントをたくさん備えているだけあり、今回も多くの女性に利用されていました。

コンパクトなスペースを効率的に区切り、部分的に完全個室や半個室化を実現しています。前回はそれを、親しい相手との四方山話に向いた作りだなと思いましたが、今年はこれが、意外に今年のニーズにマッチしているなと思いました。

前菜、メイン、デザートという構成のLunch A、税サ別3,500円のプリフィクスコースと、フレッシュカクテルを選びました。1名利用の場合は、前菜を2種選ばせて頂けます。

○季節のフルーツのスパークリングカクテル
フレッシュグレープフルーツとスパークリングワインを使った果実の粒感のあるカクテル。

○前菜1　本日の鮮魚のカルパッチョ　たっぷりの彩り無農薬野菜と
常時16種類ほどから選べる前菜です。
前菜のうちひとつは、やはり今回も選んでしまった、鮮魚のカルパッチョ。本日の鮮魚は長崎県産スマガツオ。野菜は千葉県産の無農薬野菜。オリーブオイルとスマガツオの風味が印象的です。

○前菜2　神奈川県産しらす　自家製カラスミ　菜の花のリゾット
自家製カラスミの味わいが主役のリゾットです。しらすや菜の花の存在感が薄めでしたが、もっと際立たせても良さそうですし、旬の他の野菜でも良かったかなと思いました。

○メイン　フランス産鴨
脂の乗った鴨肉が、ソース無しでいくらでも頂けそうな美味しさでした。柴海農園の無農薬野菜が鴨の旨味と脂を受け止めて、余す処なく味わい尽くせます。

○プレーンブレッド

○デザート　チョコレートムースとあまおう
デザートも6種類ほどから選べます。メインを頂いた後に迷うことも可能です。お勧めを伺ってそれに任せてみるのも手です。

○コーヒー

このお値段で4品というのは特に目を引くものではないかもしれませんが、選択肢の多さで半分くらいは満足できるのが女心。メニューも小難しい単語は無いので分かりやすいですし、家族や友人を誘いやすいお店でしょう。
メニュー選びに時間を使い、スタート前にフリーフローのスパークリングの1杯目を空けてみたいと思わせるお店でした。
ごちそうさまでした。

平日のランチに伺いました。
恵比寿駅西口から線路沿いの坂を登り切った所、その名もヒルトップというビルの4階にあります。
広くはないスペースをすっきり有効活用しています。男性ばかりのスタッフの接客は丁寧で上品で、店内は落ち着いた雰囲気ではありますが、訪れる方は女性が多く、賑やかになってきました。無農薬野菜や厳選ワインが自慢のお店なら納得です。

ナイフとフォーク以外に箸も用意されていました。パスタやカルパッチョが人気のイタリアンですが、枠にとらわれない自由でフレキシブルな構成です。

前菜、メイン、デザートの3皿のランチメニューA、税サ別3,500円のプリフィクスコースと、スパークリングロゼを、この日は選びました。
最もお手頃なコースですが、全てのお皿を選べます。前菜の16種類もの選択肢に驚いて迷っていると、同じ料金の中で前菜を2種選ばせて頂けました。人数によりますが、人数以上の皿数の前菜を選び、取り分けさせて頂けるなど、自由度が高いです。一方、追加300円や500円のメニューもある訳で、客の自由な希望に応え、正確に管理するのは、少ないスタッフでは大変なことだろうと想像します。
しかしどなたもスマートで落ち着いています。カウンター席でキッチン周りを拝見していましたが、必要以上の指示が無くとも無駄な動きがありません。ひとりが複数のメニューに同時並行で携わったり、複数人が関わってひとつのメニューを仕上げたり、自発的に行いつつ動線は交錯したりしないという。何とも素敵なチームワークを見せて頂きました。

○スパークリングワイン　ロゼ
ワインにも拘って取り揃えているそうです。スパークリングワインは白とロゼがあり、ランチタイムの飲み放題メニューが人気です。沢山飲める身体なら選びたいけれど、残念です。

○前菜1　本日の鮮魚のカルパッチョ
オリーブオイルがふわっと香る素晴らしい風味。長崎県産本マグロが少し炙ってあって香ばしいです。あともう一種のお魚は鯛かな、忘れてしまい残念。千葉県産無農薬野菜とのサラダ仕立てで眼福の彩り。このお皿には箸が活躍しますね。甘いトマトに驚きながらあっという間に完食。

○前菜2　スペシャリテ!!　香ばしく焼いたウナギと里芋のテリーヌ（+300円）
スペシャリテですし感嘆符ふたつも付いていますし。下の方に書いてあるのに誘導されてしまいました。香ばしく焼いたウナギのふっくら感と粘り気が、ねっとりとした食感の里芋と良く調和しています。5層のテリーヌから旨味が交互に押し寄せます。白ワインのブールブランソースも華を添えます。食べたことのない組み合わせなのに王道の美味しさ。またこれを頂くために訪れたいと思わされます。

○メイン　鰆の香草ポワレ
旬魚推しのお店かと思いきや、肉料理も人気です。ラム肉の注文が次々入り早々に終了したようです。私はいつものようにお魚を選びました。付け合せのソース2種も野菜から作られていて、オイルと塩ベースのシンプルながら好きな味です。

○ガーリックブレッド
匂いが気になるならバゲットも選べますが、できればガーリックブレッドがお勧めです。

○デザート　ティラミスとエスプレッソアイス
6種類から選べるなんて締め括りまで幸せな迷い。大好きなとろとろタイプのティラミスに、ビターなエスプレッソアイスが大人の味です。

○カフェラテ

期待を裏切らないお店ですね。また食べたい物も、次こそ試したい物もあります。ひとりでもカウンター席からの世界を楽しめます。