大手町店より2年遅れで恵比寿の本店を利用しました : うどん山長

この日は恵比寿まで出向いてみました。
恵比寿は今や東京でも有数のグルメスポットとなった感がありますが、一人で食べ歩くにはいささかハードルの高いお店が多いのも事実で、休日の一人食べ歩き活動においてはやや劣後させてきたエリアでした。

それでも、いざターゲットとしてみれば、ランチスポットは神田ほどでは無いものの、かなりの数がありそうな感じなので、一人ランチに適したお店を探すのもそれほど困難ではありません。

バカンス旅行明けからまだあまり日の経っていないこの日は、日本麺というモードになっており、蕎麦の「さ竹」と当店の2店から行ってみた感じで選ぼう、気が向けばはしごしてしまおうとの思いで出掛けました。

目黒→恵比寿をウオーキングして11時をちょっと回った頃に恵比寿に到着です。
まずは駅に近い「さ竹」から覗いてみます。
「嵯峨谷」や「いわもとＱ」と並んで激安の本格そば専門店として急速に知名度をアップしているお店で、食べログ的話題性は十分だったので、正直言うと2店リストアップしたのは保険のようなもので、ほぼさ竹は利用することで腹は固まっていました。
しかし、分からないもので、この日はちょっとしたアクシデントが発生し(内容はここには書きづらいので省きますが)、同店の利用は諦めざるを得ないことになりました。

結果的に押し出される形で利用することになったのが当店です。
こちらのお店を運営しているのは、代官山の「ごはんや一芯」などで知られる㈱フードゲートで、山長という店名は、100年以上の歴史を誇る大阪・黒門市場の鰹節問屋「山長商店」が手がける本格だしのうどん店というのを基本コンセプトにしているところから来ています。
こちらのお店が一号店ということになります。

当店、実は大手町の大手町フィナンシャルシティの地下レストラン街にも二号店を出店しており(何故かフードゲートのＨＰには記載がありませんが。)、そちらは2016年2月に利用、レビューしていました。
それから約2年以上遅れて一号店＝本店を利用することになったわけです。

お店の場所は、恵比寿東公園からほど近い裏路地から更に入り込んだところ。
事前の情報が無いとまず見過ごしてしまいそうな場所です。
お店も目立つような看板を出すよりも（隠れ家風の）雰囲気を重視している感じで、これも見過ごされかねない要因になっています。

入店したのは11時10分過ぎ頃。
店内は先客が３名ほどいましたが、まだガラガラの状態です。
一人の旨を告げたら、お店の中央部の大テーブル席に案内されました。
テーブルは、木の板目を使用した一枚板風に仕上げられたテーブルで、雰囲気を盛り上げています。

卓上備え付けのメニューがまた渋く、和紙のようなピラピラの紙に筆書きのような文字で書かれています。

メニューは、基本うどんですが、単品メニューが温汁うどん、つけ汁うどん、冷たいぶっかけと20種類ほどあって、その他に「今月のうどん」というおすすめメニュー、無料サービスの今月のごはん（お替りも自由）などもあります。
大手町店を利用した時の印象では、この今月のごはんがコスパを引き上げる役割を果たしていたので、今回もそれに注目です。

ということで、注文は、つけ汁うどんからくるみだれうどん＠780円。
これに今月のご飯（さくら海老の炊き込みご飯）を付けました。
うどんは、太打ちと細打ちから選べるとのことだったので、太打ちにしました。

待ち時間は結構短くて3分少々での提供。
やや土色がかったうどん、黄金色に輝くくるみ汁、色合い鮮やかなさくら海老の炊き込みご飯が食欲をそそります。

うどんは、滑らかながらしっかりしたコシがあります。
地粉のような泥臭い風味は感じられず、ＡＳＷベースかなという感じですが、それでも小麦の味はしっかりしてなかなか美味しいです。
くるみだれは、くるみの香ばしさ、旨み、コクがほんと良く出ていますね。とても美味しい。
卓上には天かすも置いてあったので少量入れたのですが、くるみとの相性が良く風味が増します。

さくら海老の炊き込みご飯は、見た目通りさくら海老の風味が漂う一品でこちらもなかなか美味しかったです。

最後は、そば湯ならぬ二番出汁なるものがそば湯さしのような容器で提供され、それでくるみだれを割っていただきますが、これが絶品。
さすが鰹節問屋の「山長商店」を標ぼうしたお店だけのことはあります。

これだけ楽しめて780円は、予想通りなかなかのハイコスパだと思いました。

さ竹に行けなかったのはちょっと残念でしたが、その結果として当店を訪問できたのは良かったと思います。まさに災い転じて・・・というやつですね。