どういう客層を狙っているのか。。。デート利用は注意が必要かも : イル・バッフォーネ

クリスマスイブに利用させて頂きました。
恵比寿は割とよく知っているので、このお店もずっと以前から、前を通るたびに今度来てみようと思っていたレストランでした。
それから10年は経ってないかもしれませんが、急に思い立って、こちらで食事させて頂くことにしました。
当日はクリスマスディナーのみとのことでしたので、予約して19:00スタート。
他に20:00、21:00のスタートがあったようです。

コースの他にスプマンテとサンペレグリノを頂きました。
これで二人で21,600円税込。
ディナーは8,000円だったでしょうか。

鴨のテリーヌ
エビのグリル
ウニのパスタ
国産牛のステーキ
デザートとコーヒー(紅茶・エスプレッソも可）

料理はおいしいです。
ただ、クリスマスとの関連性は特に見当たりません。
全体に少なめの量の中、パスタは他のメニューに比べて多めです。
ボリュームは原価の低いパスタで出すということでしょう。
8,000円に抑えながら食材の質を落とさないようにされている努力が伺えると同時に、無理に値段を低く抑えなくても…とも思います。

入った瞬間に気になったのが、狭い空間に席を”詰め込んだ感”です。
窮屈に感じます。
大きめの荷物をお持ちの方は要注意。

残念だったのはお店の雰囲気です。
80’sのロックやフュージョンのような音楽がだらだら流れていて、クリスマスイブの食事にこれはないなと思いました。
かなりの違和感でした。何故、Duran Duranが何度も…。Brecker Brothers Bandも出てきたりして。
正直、80’sは嫌いではありませんが、ちょっとセンスが無い感じで、また不安になりました。

テーブルではファミレス並みの「紙おしぼり」がシルバーと一緒に鎮座しており、ちょっとショック。
お店の苦労が感じられ、ちょっと侘しい気分に。
これは頂けませんね。

19:00からは自分たちを含めて3組、20:00になってもう1組入って来られたと思います。
席数も6組分程度かと思いますが、それでも一組分の席が狭くて落ち着いて食事できる環境ではありません。
料理はおいしいのですが。

メニューについての説明は殆どありませんでした。
このようなレストランで料理や材料についての説明がキチンとされないのは残念。
料理の出てくる間隔も長く、食事のペースに合っていませんでした。
盛り付けは若干雑な感じのところも見受けられます。
パスタ、ステーキのソースがやや飛び散っている印象。
パスタももう少しきれいに盛り付けてくれても良いかと。
おいしいのですが。

恐らくランチのお客さんが多く、ディナーはそれほどでも無いのかもしれません。

色々なことが中途半端な感じがします。
価格帯やサービス内容がどういう客層に来て欲しいのか良く分かりません。

価格が低めの為か、服装やマナーが気になる方も来られていて、雰囲気が良くありませんでした。
今回は近くで食事をするには少々迷惑な方がいらっしゃっていました。
レストランで居酒屋と同じように大声でしゃべってしまう女性は来るなり「生」とおっしゃり、コースの途中で何度も煙草を吸いに外に出る始末。レストランの正面の入り口で喫煙...。他のお客さんが来店されるかももしれないのに。
同伴の方はパーカー姿。因みに生ビールはメニューにはありません。
会話の内容は推して知るべし。
うまく表現できませんが、そういう相応しくない方を呼びこんでしまう条件が重なっていたのではないでしょうか。
誤解を恐れずに言えば、レストラン経営としては優良リピート客を確保するには優良顧客を駆逐してしまう、相応しくない人々が暖簾をくぐらないようにする工夫が必要であり、価格は重要な要素です。
8,000円のクリスマスディナー、恵比寿という場所、隠れ家的な一軒家レストラン...。
価格がデフレ設定のままで、最近の外食の値上げ状況について行っていないのが中途半端感を出しているように思います。
価格を12,000円にして4組限定にしても売り上げは同じなので、そういう路線の方がディナーは全体として良くなるのでは。

食事が終わった後は少しゆっくりしたいところでしたが、居た堪れない感じで、早々に退出しました。
今回は残念なディナーでしたが、一緒に行った方は寛大で、記念日系では無い日にもう一度来てみよう、ということでご容赦頂いています。

しつこいですが、料理はおいしいです。
しかし、雰囲気が非常に重要なことを体験的に学習することになりました。
次回に期待します。