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食べログ 喫茶店 百名店 2022 選出店
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茶亭 羽當(ちゃてい はとう)(喫茶店・渋谷)|シンガーまっすーのゆるゆる日記
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massudegozaru
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店名 |
茶亭 羽當(チャテイハトウ)
|
---|---|
受賞・選出歴 |
喫茶店 百名店 2022 選出店
食べログ 喫茶店 百名店 2022 選出店
喫茶店 百名店 2021 選出店
食べログ 喫茶店 百名店 2021 選出店 |
ジャンル | 喫茶店、カフェ、ケーキ |
お問い合わせ |
03-3400-9088 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
渋谷駅東口より徒歩3分 渋谷駅から268m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
50席 (カウンター10席、テーブル40席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 入口脇に喫煙専用室あり。 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、カウンター席あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
お子様連れ |
子供可 |
公式アカウント | |
オープン日 |
1989年 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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私は決して好んで珈琲を飲む人間ではない。同じく、好んで酒を飲む人間でもない。だが、この世で最も悦に浸れる場所の一つは喫茶店やバーであって、一人で最良のひと時を過ごしたい時は決まって喫茶店へと赴く。カフェではなく喫茶店へ。
渋谷界隈でずっと通っている喫茶店の一つが羽當だ。青学出身ということもあって学生時代から隠れ家に通うような気分で時折背伸びをして足を運んでいる。今時、大抵の若い人は喫茶店ではなくカフェに通うし、あるいは個人店ではなく流行りの店舗やチェーン店に通う。私には画一化されたもの、あるいは流行とかいうものの何がいいのかさっぱり分からないのだが・・・つくづくひねくれ者だ。
さて、およそ渋谷らしくないウッディーな佇まいの入口をくぐり中へ入るとそこには半世紀くらい前の映画のワンシーンに出てきそうな趣のある光景が広がっている。まず愛すべきこの店の特徴は無言のコミュニケーションだ。入店すると店員さんと目を合わせ、指で人数を教えてあちらも手で「こちらへどうぞ」と示してくれる。おそらく接客のマニュアル本を読むと「入店時の挨拶を徹底するべし!」だとか「元気に明るくお声掛けを!」とか書いてあるのかもしれないが、そういう「型」はこの位突き抜けたお店には要らないのはないかと個人的には思う。表面的な明るさよりも温かい無言の所作がなんとも心地良いということも往々にしてあるのだ。
席に着くとそっとメニューを持ってきて下さり、こちらの動きにちゃんと気を配ってくださる店員さんたちがやはり静かに近づき、オーダーを取ってくれる。そこには過度な俊敏さも仕事用に作った20種類ほどの表情もない。あるのは温かく、かつ落ち着き払った雰囲気。
ここで飲み物を注文すると例外なく10分位は待たされる。飲食店においてドリンクの提供に10分も費やすというのはおよそあり得ないというのがセオリーだが、そんなくだらない既成概念はこの店が提供する飲み物を一口飲めば吹き飛んでしまう。
いつもはブレンドコーヒーかミルクティーを注文するのだが、今回はホットのカフェ・ショコラ(¥900)を注文した。やはり時間はかかるのだが、それ以上に同業者としては店員さんの洗練された所作を見ることが勉強になるし、そうこうしているうちに飲み物は来てしまう。
とその前に。飲み物が来る前に非常に興味深いのがカップ選びのくだりである。羽當の特色の一つは「全て一点物のカップとソーサーを使用している」という点だ。店員さんは飲み物を作りながらホール、あるいはカウンターを見渡して背後にある広々とした棚に向き合い、ああでもないこうでもないといった感じでカップを選ぶのだ。一体何を考えて選んでいるのだろう。個性だのオンリーワンだの言いながら世の中のあらゆるものが画一化されつつあるこの国では、シンプルだの「統一感」だのといったものがもてはやされる。一つしかないカップで最高の一杯を作って頂ける方が素敵だと思うのは私だけだろうか。いや。
さて、長ったらしいエピソードもそろそろ終わりにしよう、いよいよコーヒーの時間だ。
ようやくやってきたカフェ・ショコラをまずは少しだけ含む。口に広がる芳醇なコーヒーの風味とチョコの甘みの絡み合いが堪らない。こんなに美味しいものを飲んだらそう易々とその辺のカフェモカなど飲めなくなってしまうかもしれない。それ位の破壊力がこの店の飲み物にはある。とても濃厚なテイストだからゴクゴクとは飲めないし、途中で水を挟まないと味覚もどこかに連れ去られてしまいそうになる。イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」じゃないが、一度入ったら出ていけないような、そんな気分。
とはいえ、ここは人気店であり常に賑わっている為、自分のペースで一杯頂いてからはあまり長居しないようにしている。まあ、そう簡単に無くなることはないだろうが一杯でも多く出して売り上げて欲しいので。
帰る際もやはり落ち着き払っていて、小声で挨拶をしてくれる。それでいいの、それがいい。元気とか愛想とか、接客において物凄く大事な要素だと思うけれどここにはそれを求めていない。オトナになっても背伸びをして足を運ぶような、そういう趣のあるお店であって欲しい。飲み物に1000円近く払うという感覚はおそらく多くの人には分からないと思われる。それでも東京屈指の名店として存在し続けているということは少数の違いの分かる人と、あとは物好きが通っているからなのかもしれない。堪らなく良質な時間と濃厚で芳醇で示唆に満ちあふれた薫りが、あの騒がしい街の小さな路地裏には流れている。