♪SARA〜 SARA〜♪/Starship : あり賀せいろう

本日もそば絶好調！細くて長い、冷たく締めたそばを風味豊かなつけ汁でいただく！延々食べ続けたいくらいで。そばの色合いはやはり以前に比べると色白ではなくなってるけど美味しいかどうかは変わりなく。

TGS激戦区人形町とは地続きだが、ほぼビジネスマンオンリーの土地柄故、当店周辺はCOVID19禍で閑散としたもの。その割には当店にはいつものように客が集まってるように見える。もしそうならお店にとっては喜ばしいこと。そうでなくとも、普段混んでる様に躊躇してる向きには今がチャンス。

♪蒸籠〜 蒸籠〜 …スターシップの歌を口ずさみながら当店に向かうと朝の中休み中。10:30頃に一旦休憩されるようです。それで現場を終えてから、ランチタイム終盤に伺う。やっぱり行列だ。でもここまで来て素通りするのはイヤだ。案の定、見てる間に人混みはスーっと掃け、ちょうど私の番まで席が空く。

おっと注意しないといけなかったのが当店のハイスツール。スプリングで上下にビョ〜ンと緩衝するのだ。私のように、2人分の目方があると、カウンターが高くてかなわんw。

券売機面を見るに、増税で価格改訂されたかな？二枚もりと天ぷら(春菊)とで¥700。先行レビューを読んで春菊が始まったのを知るが、春菊のボタンはないんで現金で。もう立ち食いの値段ではないと思うかもしれないが、これがマジほんと上品でたまらないのでありますよ。

繁忙時だけあって秒殺で出されたもりは巧みな見込み茹でで見事なものです。細く長くはかなげで。一頃ほど色白ではなくなった気がしますが、新そばの時期だからとか関係あるかな？う〜ん実に実に上品。

そしてつゆ。立ち食いではつゆにまで気が回らない店がほとんどとは他店の論評でも度々述べていますが、当店ではその枠にハマらない、お店の味だな、とわかるようなものが出てきます。これも蕎麦湯でうめて、ああでもないこうでもないと分析してみたくなるような美味しさ。

春菊は、このつゆにパリッと苦味とコクを添えてくれます。ただどっちかというとかけ系用のアイテムだったかな。もりつゆには、もっとモロイ方が食べやすくて良い。だから個別ボタンがなかったんだったりして？

屋号からも、当店の推しはもり系であることは明白。私は日本橋の2トップとして当店ときうちを推します。あ、かけ系の名店はまた別にあるんですけどね。それに日本橋といっても広いし当店だとかなり辺境にあたるし…ではあるのだけれども。

今回はタイトルに偽りあり(？)なぶっかけ冷やしをいただきます。少しは画像の種類増やさないとね。

少々濃口の汁に漬かった白いそば。もりと違い、つけ具合を自分で調節できないので、可及的速やかに食べないと麺に汁が染みて塩辛くなる。早食いには自信ありますけどw

当店のぶっかけ汁(もりつゆと同じものかもしれませんが)、何か一癖というか一味仕込まれて感じられ、とても良いと思います。ブラインドで当店のものと当てられる、というほどではないにせよ。

麺の性格からいうともりの方が適してるかな？でもまあぶっかけには田舎そば、なんてやってたら仕込みが追いつかないもんな。

また来ちゃった。

あんまりぜいたくばっかりしていたら早死にする、と普通は思うわけだが、このぜいたくは長生きしそうだ。それは上級TGS趣味。たとえばもし毎日、当店、きうち、あきば、そばよし、大橋、嵯峨谷、文殊、と一週間続いたとしたら、それはなんとも贅沢で、なおかつヘルシーなことかと。まあ実際はこの1〜2箇所をということになるだろうけど。

さて当店のそばのどこがそんなに贅沢かというと、色白の細打ち、見た目が何とも。だからといって芯白ばかりの御前そばって訳ではなさそうだけど、この見た目が気分なのであります。生麺のTGSではお約束の細打ちも相まってとても上品なのですね。こいつをうどん3本そば6本とばかりに箸でとり、冷た〜いつゆにザブンと漬けて啜るヨロコビ！え、先だけちょこっと漬けなきゃダメじゃんって？まあそうなんだけど、自分はやっぱり俗人。肩まで漬けちゃうのがやっぱり好きなんだもんw。でも当店のそばとつゆでそういう粋人みたいな食べ方もできますよと。

ちょっと考えがあってこの日はから揚げを頼んで、おにやんまで思ったのと逆をやってみましたが、んまあこのつけ汁にはあってもなくても。やっぱり天ぷら類を勧めます。

当店、きうち、おにやんま(うどんだけど)…。年齢もあってけっこう身体的にキツくて敬遠気味だった人形町の現場が、これらの店を楽しみに、今では待ち遠しくてしょうがないのだw。おかげであんまりいそいそと働くんで、お客さんもこの人は何でだろ？と思ってるだろうなww。

日本橋の街区のマトリックスが途切れ途切れにしか頭んなか入ってないんで、実はいつもの人形町の現場から当店がえらく近いことに気付かなんだ。それで連荘で行って来ました。初見はもりだったから今日はかけそば。あのくそ暑い夏の日の一角だったけどかけそばったらかけそばw

ああ〜〜、美味しい当店の出汁。もちろん何と何なんて分析的なことは一切わからないけど、塩気と出汁加減が実にちょうどよくて香り高く、味わいに重奏感を覚える。何だろ何だろと言ってるうちに、なんだか汁だけ飲み干してしまいそうになるっす。ここでたっぷりの出汁に泳ぐそばをすするとまさに上々、本来儚げなイメージの食べ物ですが、えらくリッチな味わいなのです。そう、当店は真正上級TGSなのです(座れるけど)。

この日はお供にアサリ丼ミニのセットを。煮アサリの載ったライスですが、こちらはあんまり貝の主張があるでもなし。ところが…。

ここでまた汁を飲めば、これまで経験したことのないシナジーが生じる！おっとっとこりゃあうまいね！も一度アサリ飯をぱっくりいって、余韻のあるうち汁で流し込む。……、……。いかん！汁全部消費コースだ！まいったネこりゃあ。

ここはこのご近所をぐるぐる迷っていたときに見つけたTGS。座れるけど。後日お訪ねし、すぐわきのコインパーキングに駐車。そのまた隣が交番ですので、くれぐれも路駐などせぬよう。いや、交番がなくてもですが…。

屋号のせいろうからもり系が売りと判断し、二枚もりにかき揚を。嵯峨谷と似たような値段に落ち着く。茹で時間の分待たされて出てきたそれは、色白の更科風。いかにもそばを食べてます、という風味というか滋味が味わえて印象的！ホントはつゆにちょっとだけつける江戸っ子食いが推奨なのだろうと思わせるつゆのバランスなのだけれど、私ゃ無学な一介の労働者にすぎないんで不粋にいただくが、美味しいものは美味しい。

つゆの器を２つつけてくれたので、初めはつゆにだけつけて、後半は2個分の薬味を投入して、と変化を楽しむ。最後の最後にかき揚げを食べ、その油が混ざったつゆでいただく。これが二枚もりの食べ方。…すみません自分がテキトーに考えたものです(^^ ;。でもこうすれば一回で三度美味しいでしょ。

このかき揚げがなんとも。注文後、ちょっとディレイでジュ〜〜っと揚げ始まるその情景がまた良い。揚げたてさっくり、旨味がギュッ！頼んでよかった！いい店だ！俺なんか今とても幸せ！また来る。

タイトルは空耳的80'sヒット曲。サビの部分の「SARA〜」が、今日から「蒸篭(せいろ)〜」に聞こえちゃう〜〜(^^;。