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店名 |
いもや
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受賞・選出歴 |
とんかつ 百名店 2021 選出店
食べログ とんかつ 百名店 2021 選出店
とんかつ 百名店 2019 選出店
食べログ とんかつ 百名店 2019 選出店
とんかつ 百名店 2018 選出店
食べログ とんかつ 百名店 2018 選出店 |
ジャンル | とんかつ |
お問い合わせ |
03-3861-9454 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
JR総武快速線 馬喰町駅 徒歩2分 馬喰町駅から114m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
11席 (カウンター11席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | カウンター席あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン、一軒家レストラン |
お子様連れ |
子供不可 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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仕事で馬喰町まで出た序でに『いもや』で夕飯をしたためて帰る事にした。
以前、神保町にあった『いもや』には何度も伺っていたが、此方は暖簾分けされた店で今回で二度目の訪問。
隅々まで清掃の行き届いた綺麗な店で、今は亡き『神保町 いもや』を彷彿とさせる。
揚げ場を手前に構えた白木のカウンターだけの店内は和製シンプルを体現した『昭和の定食屋』といった佇まいの年季の入ったものだが、カウンターはもちろん厨房機器に至るまでピカピカに磨き上げられている。
荷物を壁際の丸椅子に置き、揚げ鍋に近い席に陣取った。
江戸っ子気質の気難しい老御大も以前と変わらず、威勢良く「ありがとう!」を連発している。
注文は迷わず『とんかつ定食』を選択。
ヒレも食べてみたいとは思いつつ、やはり『いもや』では『最上の普通』を腹一杯味わいたくなるのだ。
シャーという高温揚げの小気味好い揚げ音と包丁の刃が俎板を叩く共に、べらんめえ口調の大将と、好対照のお内儀さんのはんなりした声とが入り混じり、他のとんかつ屋には無い独特のリズムと空気感が醸成され、不思議と淡く口元が緩んでしまう。
神保町の店は私語厳禁、食べたら出てけの様な雰囲気があったが、此方の接客は幾らかマイルド。
ただ、客の無作法には容赦無くお叱りが飛んでくるので注意。
10分待たずにお待ちかねのとんかつ定食がやって来た。
大振りのロースとんかつ、大盛りの白飯、胡瓜・白菜の香の物、蜆の味噌汁といったスタンダードかつボリューミーな内容。
一般的な店に比べ提供速度が速いのは、大将とお内儀さんの非常に息の合ったオペレーションによるもの。
パン粉は食感重視で中粗挽き、揚げ色はやや濃いめの高温揚げ。
卓上ソースを回し掛け、早速頂く。
箸で摘み上げると、箸先からサクッとした感覚が伝わり触感からして旨い。
ひと口食むと薄付けされた衣が歯切れよく解け、やわらかな豚肉の旨味がじんわりと広がる。
銘柄豚などは使っていないながらも、余熱で肉の中心にほんのりと火が入るタイミングを見切り、材料の真価を引き出す技量は流石。
そして、やはり高温揚げのとんかつには甘辛のとんかつソースがよく合う。
ブルドッグのとんかつソースと被る部分がありながら、ややさらっとした口当たりで、スパイスも感じる事から上記と中濃ソースに調味料を足したものを使っているように思う。
しっかりとした旨みのあるサクサクのとんかつに、甘めのソースをたっぷりと掛け、ふっくらと炊かれた大盛りの白飯をガツガツと頂く。
それだけで、轟々と食欲が燃え上がって来るではないか。
低温揚げ+こだわりの塩、といった現在の主流派とんかつとは対照的だが、何の衒いも誇張もなく単純明快に旨い『最上の普通』を味わえるとんかつが此方にはある。
ひとつ難点としては、揚げ上がり時にとんかつを休ませずにそのまま切り分けてしまうため、衣がやや剥がれやすい事。
衣が薄いため油切れは良いものの、揚げ上がったばかりで水分を吸収しやすい状態のとんかつをそのまま切り分けてしまうと、水分を吸いこむ表面積を拡げてしまい、結果として衣が剥がれやすくなってしまう。
とはいえ、極力商品のクオリティを落とさず回転率を上げ、この時世にこのボリュームと価格帯を実現、提供している事は並大抵の事ではない。
以前、漫画『美味しんぼ』で読んだ「トンカツ慕情」という回が脳裏をよぎる。
大変な苦労の末、事業に成功して日本に帰ってきた実業家・里井氏が、苦学生だった頃に食べたとんかつが忘れられず、とんかつ店の店主と奥さんをようやく探し当て、感動の再会の末、当時のとんかつを作ってもらうという話だ。
最後のネタは感涙モノなので此処では伏せるが、苦学生だった里井に当時とんかつ店の店主が語った
「いいかい学生さん、
トンカツをな、トンカツをいつでも食えるくらいになりなよ。
それが、人間えら過ぎもしない貧乏過ぎもしない、ちょうどいいくらいってとこなんだ。」
という言葉を体現しているのが此方のとんかつなのだと思う。
社会的に陰日向はあれど、普通に労働している人間であれば、普通にいつでも食べられる価格のものを出来るだけ旨く食べて貰いたいという思いが伝わってくる。
以前にも書いたが、此方や『高田馬場 とん太』など、その思いと技を受け継ぐ、若き後継者が現れることを切に願って止まない。