シエスタ！ : ロイヤルホスト 八丁堀店

　いつもの後輩の商社マン君と同行で、この近くの輸入商社で打ち合わせでしたが終わったのが15時30分くらいで、駅まで戻る途中で「ちょっとコーヒーでも飲んでいきませんか！」とゆうので、こちらのファミレスに入ってみました。
　奥のちょっと一段高くなってるホールのテーブル席に案内され、ドリンクバーだけのつもりでしたが一応メニューを物色して見ます。
後輩の商社マン君は 次のアポが17時で、1時間半ほど時間があるとゆうので 「じゃあ1杯だけ飲もうか。」って言うと、「良いですねぇ。」と阿吽の呼吸です。
　写真入りのメニューを見ていると 何だかどれも美味そうで、ムール貝ときびなごのフリット858円でも頼んでビールでもと思っていると、後輩の商社マン君は「うーん、それならワインの方が合いそうですねぇ。」と言い出します。
私はもう会社に戻るだけなので良いのですが、こいつは17時からアポイントがあるって言うのに大丈夫かよとは思いましたが、まあ彼も大人ですから私がとやかく言うのも憚られますし、自己責任ですからねぇ。
　とゆうことで赤ワインをボトルでもらい、更にギャザリング・プラッター2,728円とゆうミックスグリルみたいなのも頼んで、何だか本格的に飲み出す勢いです。

　早速に赤ワインのボトルのスクリューキャップを開けて乾杯し、何とも不思議な感じで飲み始めます。
　ギャザリング・プラッターは、サーロインステーキ100ｇとチキンのグリル、海老のグリル、それにケールサラダ、海老や蟹やアボカドのサラダ、グレイビーソースがワンプレートで提供されます。
　サーロインステーキはアンガスビーフの赤身肉で、ミディアムくらいの焼き加減で、始めから削ぎ切りにカットされています。
アンガスビーフは赤身ですが肉の味が確りしていて、焼き加減も良いので思ったより美味いですねぇ。
　チキンのグリルは、ちょっとスパイシーで表面をカリッと焼いていますが、結構ジューシーでパサつきも無く良い焼き加減で美味いです。
　海老のグリルは殻付きの2尾を、カリッとするまで確りグリルしていて、海老の殻の香ばしい風味が良いです。
　サラダのケールの濃い緑色が綺麗ではありますが、この野菜の食感は妙に硬くて あまり好きにはなれませんねぇ。
　このプレートはバラエティーに富んでいて、個々にはそれなりに美味いとは思いますが、これが2,728円と言われるとちょっとCPは良くないかなぁ。
所詮はB級スナック系の盛り合わせのワンプレートで、ビーフステーキもアンガスの100ｇだけですからねぇ、精々1,800円くらいなら納得できるんですけどねぇ！
　ムール貝ときびなごのフリットは、ムール貝は白ワイン蒸しになっていて美味いは美味いんですが、偶に貝類で見られる凄く臭いのが１つ混じっていました。
こうゆうのは出しちゃ駄目ですね。
　きびなごのフリットは、薄く衣を付けてカリッと揚がっていて、これにガーリックマヨネーズソースを付けて食べますが、このソースには添えてあるカットレモンを絞って、ちょっと酸味とレモンの風味を付けてやると格段に美味くなります。

　1時間ちょいで赤ワインのボトルも飲み切り、後輩の商社マン君の次のアポイント時間も迫って来たのでお開きにしましたが、一人2,800円くらいですからまあ安いは安いですね。
それに赤ワイン、ボトル半分づつくらい飲んだところで仕事に支障も無いでしょうし、そもそもシエスタの習慣を持つスペイン人なら昼にワイン飲むなんて当たり前のことですからねぇ。
あっ、私はこの後アポイントがあったら飲みませんよ、そんな不謹慎なことはしません・・・・と思います！

　八丁堀にある取引先と11時から打ち合わせでしたが終わったのが12時15分くらいで、その後 昼飯に誘われました。
ちょっと出遅れ気味でしたので直ぐ入れそうなのは箱の大きなファミレスくらいで、八丁堀の交差点に面したこちらの店に入店です。
丁度最も混む時間ですから入り口で5分ほど待たされましたが、その後一番奥のテーブル席に案内されました。
テーブル自体は大き目でゆったりはしているのですが、椅子とテーブルの隙間が狭くてギシギシでお腹がつっかえそうで これだと背筋を伸ばして姿勢良くしていないと厳しい感じで力が抜けませんね。

　直ぐにお水とメニューが出されましたが、グランドメニューの他に期間限定のロブスターやらなんやら、何か全部見るのが面倒に感じるくらいです。
取り敢えずグランドメニューを開いて見ますが、このファミレスはステーキが得りのようで、アンガス牛押しのようですね。
その他にはハンバーグや各種サラダ、グラタン、揚げ物。パスタ等、一通り揃っています。
ああっ、そういえば学生の頃、丁度学校の目の前にロイヤルホストが出来て、良く深夜に行ったのを思い出しました。
友人がバイトしていて、そいつの部屋の食器は全部ロイヤルホストのでしたね。
あっ、バラしちゃまずいかっ、でも40年も前のことですから 流石にもう時効ですよね！
そういえば、カレーが美味かったのを思い出してカレーライスのページまでメニューを捲っていきます。
　カレーライスは大昔に食べたジャワカレーと欧風ビーフカレー、それにカシミールビーフカレーの3種類もあって、うーん カシミールって言われると自動的に頼みたくなってしまいますねぇ。
でもカシミールなのにビーフって、何だか宗教的に如何なんだとか余計なことを考えてしまいそうになりますが、まあ八百万の神様を信じる無自覚な神道信者としては 何の問題も無くカシミールビーフカレー1,408円、それとドリンクバー231円を注文しました。

　ドリンクバーのアイスコーヒーを飲みながら 待つこと10分程でやってきたカシミールビーフカレーは、大き目の丸い平皿に満遍なく白飯を盛り付け、黄色い福神漬けのようなピクルスとマンゴーチャツネが添えてあります。
カレーは別の深皿に注がれていて、カシミールらしい粘性の少ない濃い茶褐色のカレーソースに具材は良く煮込まれた小口切りの牛肉、後は別にボイルされた人参、ジャガイモ、グリルしたビーマン、玉葱、オクラ、それに揚げた茄子をトッピングしています。
ライスの真上から一気に全部回し掛けると、粘性の無いカレーソースはライスに浸み込み、彩の良いトッピングの具材が綺麗です。
このカシミールカレーはスパイスが鮮烈で良い香りが立ち昇りますねぇ。
それ程辛くはありませんが、まあ万人受けを目指すファミレスのカレーとしてはこの辺りが限界ですかね。
ただ、香ばしさと酸味、それに特に感じるのはベースの出汁の旨味が半端なくて、まあ雑味や迫力こそありませんが、それでも驚くほど美味いです。
なるべくゆっくり味わって頂きましたが、最後までスパイシーな刺激と味のバランス、出汁の旨味は褪せることない美味さでした。

　確かにカレーライス一杯1,400円を超えるのは、些かお高いと思いましたが、でもこの味なら全く不満はありませんね。
うーん、ロイホに来たのは10数年振りで、確かに昔からファミレスの割にカレーライスが美味いとは思っていましたが、このカシミールビーフカレーはその想定の上を行きました。
ファミレスなのに、これならこのカレーを食いにまた来ちゃうかもしれませんねぇ！