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盤石
3月末が見えて来て、コロナも過去のものになりつつあり、ちょっとこの3年に起きたことを振り返りたくなったおセンチな心情に合わせて、ここいらで「この3年で出逢った店、世話になった店」を振り返ってみようと。
ちょっと新規開拓が続いて来たので一息つきたいというのもある。かといって昔を見てばかりではつまらないので、月末はこれという店に行く腹積もりではあるが。
そんなわけで振り返りの第一弾はここもと、私の平日の食を支えてくれる盤石なお店が先鋒。
出来た当初は「シューマイの店かぁ…」と斜に構えて見ていたのだが、いざ行ってみたら、その盤石ぶりに毎週のように通う店となった。
折しもコロナで、夜のお酒で稼いでランチは半ば広告と割り切り安く出すビジネススタイルが立ち行かなくなり、あれよあれよと界隈の飲食店が閉店に追い込まれた最中、無謀(?)にも出店してきたこの店は、最初こそやや値段設定もお高く見えたのだが、今や質は盤石で、値段はややお高めではあるものの、界隈の勤め人の予算を意識した設定。隔週で繰り出す週替わりランチも打率が高く、と、偏愛の店になった。
この日はそのキホンのキたる〈鶏シューマイ定食〉。選べる小鉢のよだれ茄子のタレと醤油を交互に行きながら、ご飯をモリモリ食べる。ここのいいところは、ご飯をモリモリ食べるのに適したオカズが多いことで、そういう意味で食堂の本懐を外していないのは頼もしい。
無尽蔵にメニューがある下町の定食屋・食堂とは全くスタイルが異なるが、丸の内でそのスタイルをやってもロスが多くて破綻が見えているから、幾つかの定食にメニューを絞るのは正解だったと思う。
一時期、開店時間を少しでも回ると待ちのお客さんが溢れていたが、勢いに乗って隣に系列店をオープンしてみたら、人気が分散したのか入りやすくなった。
ここは転勤が無ければ、お隣ともども、これからもお世話になると思う。
今年もよろしく的な
夜の需要が吹っ飛んで軒並み店がクローズしたり、東京海上のビルが建て替えになって地下の飲食店が撤退したり、店が入れ替わる中で昼食の定番となっている〈サムシン〉。値上げはあったものの、1,050円~1,200円を主たる価格帯にしているところは今時有難く、ランチ・ローテーションの盤石な一枚はここだけになっている。(たまに1,300円に飛び抜けることがあるのだが、「たまに」ということで目を瞑ることにしている)
何しろ週替わり定食が貴重。大体においてご飯泥棒として上手くできている。気乗りしない時はシューマイ定食か、からあげ定食。50円の値上げをしてからは、シューマイが多いか。一時、客足が急速に増えた時には味・サービスに若干ブレが生じた時期もあったのだが、一巡して最近は落ち着いた。今では11:30で開店待ちのお客さんがいて、12:00前には満席になる。一時は満席稼働時にかなり待たされることもあったが、効率的に捌けるようになったのか、ここ最近はそれほど待たされることもなくなった。
今年初の利用は週替わりの〈煮込みハンバーグ定食〉。デミグラスソースの塩梅が安定のご飯泥棒。選べる小皿のザーサイ、よだれ茄子の名脇役ぶりも変わらず。新年一発目も安定安心の出来と確認して、ランチ・ローテーションの盤石な「軸」の存在を確かめられた。
今年もよろしく、なんてね。
偏愛の店と化した
この時期に丸の内に出店するなんてすごい度胸だなぁ、なんて思いながら使って以来、なんだかんだ使い勝手がよくて、結果偏愛している。
大体、何食べても美味しく、最近、週替わり定食が1,300円当たり前になっているのだけが若干気に食わないが、1,000円で食べれるシューマイ定食、1,100円のから揚げ定食を交互に使いつつ、たまに肉豆腐定食1,200円で御大尽気分でゆったり悦に入るという使い方でも週に1度使うくらいなら全然飽きずに使える。肉豆腐定食なんて、ここまで盛り込むかというほど牛肉を使っているので、値段相応以上という気もする。
ご飯は大盛り無料、小鉢が選べて、タラコや卵の醤油漬けのようなご飯の鉄壁のお供に始まり、よだれ鶏ならぬよだれ茄子、ザーサイなどから選べる形式。こういう細かな細工がいい。
欲を言えば、1,000円以内に納めてほしいという本音はあるけど、単価としては許容範囲。とりあえず身を押し込めば美味しいものを食えるというのは、大事。白いご飯を軸にしようとすると、最近は「遠く行くの面倒くさいな、サムシンでよくね?」という思考が働くようになった。
昔は閑散としていたが、最近は、オフィスの出社率が高くなると混み合うようになってきた。店の経営的にはその方がいいし、自分がおいしいと思う店が認められるのは嬉しさもあるところだが、自分が使いにくくなるのだけは勘弁してほしいなと思いつつ、毎週行ってしまう。
この時期、この立地に出店する勇気は凄い
大手町・丸の内界隈は、在宅勤務・リモートワークの採用が進んでいる大企業ばかりで、帰りがけに一杯、仲間と引っ掛けて帰る需要がこの一年、蒸発してしまい、賑わっていたランチタイムもかつての姿、3月くらいには夜の飲み会で採算を取っていたと思しき店が軒並み店仕舞いしてしまって、寂しさを感じていたもの。
そんな中、いつの間にかできていて、このコロナで在宅ワーカーも相応に居る大手町によくこのタイミングで出店したものだなぁ、なんて思って見ていたのだが、ふと、〈一凛〉さんのページを見ていたら、系列店サムシンを開店したと書いてあり、〈一凛〉さんはしばらく行けないが、こっちは行けるぞ、というので行ってみた。
ランチメニューは税込1,000円のシューマイ定食と、シューマイがサイドに着く焼き鯖、鶏の西京焼き定食(1,100~1,200円)。この価格設定は、よく考えたなと思う。
よほどのことがないと1,000円を超えるカネは中々昼飯時に出せない。なので、1,000円で食べられる定食があるのは、必須だと言っていい。だが、そこに100円・200円を上乗せするのは、「ちょっといいことがあったとき」とか、「ちょっと贅沢したい」みたいな感じで出せる金額なので、全然アリ。
「ウチの自信の一品はシューマイだよ」とメニュー構成から自然と読み取れるところまで、巧いと思う。
メニューの核にある鶏肉のシューマイは淡くきれいな味。そこそこの食べ応えがありつつ、きっちりメシ泥棒としての仕事をしてくれる。
当然のようにご飯の大盛り可能なのも嬉しいところ。全般的に、量と質が1,000円という制約の中で釣り合っているので、シューマイを食べたい時限定というのがややニッチなタイミングになりがちだが、今後もリピートしていくと思う。
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Avignon_mats1984
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Avignon_mats1984さんの他のお店の口コミ
店名 |
食堂サムシン
|
---|---|
ジャンル | 居酒屋、飲茶・点心、すき焼き |
予約・ お問い合わせ |
050-5872-8506 |
予約可否 |
予約可 |
住所 |
東京都千代田区丸の内1-4-1 丸の内永楽ビルディング iiyo!! B1F |
交通手段 |
大手町駅B1a出口直結 大手町駅から52m |
営業時間 |
|
予算 |
¥4,000~¥4,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥4,000~¥4,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー可 (交通系電子マネー(Suicaなど)、楽天Edy、iD、QUICPay) QRコード決済可 (PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY) |
領収書(適格簡易請求書) |
適格請求書(インボイス)対応の領収書発行が可能 登録番号:T5021001010171 ※最新の登録状況は国税庁インボイス制度適格請求書発行事業者公表サイトをご確認いただくか、店舗にお問い合わせください。 |
サービス料・ チャージ |
チャージ料無し |
席数 |
37席 |
---|---|
最大予約可能人数 |
着席時 37人、立食時 50人 |
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人~50人可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 ビル内に専用喫煙室あり |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、カウンター席あり |
コース | 飲み放題 |
---|---|
ドリンク | 日本酒あり、ワインにこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
サービス | 2時間半以上の宴会可、お祝い・サプライズ可(バースデープレート) |
ホームページ | |
公式アカウント | |
オープン日 |
2021年3月17日 |
電話番号 |
03-5222-1266 |
備考 |
お店からネット予約に関してのお願い |
初投稿者 |
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コロナを境に、ランチの事情が大きく変わってしまった大手町界隈。
このお店は、コロナの渦中でお店を開いた。当初は、シューマイをウリにするなんて、と思ったりもしていたけれど、徐々にそのクオリティに信頼を寄せるようになり、出社時のローテーションの一角を守り続けるお店となってくれた。
厳密には、態勢面の逼迫なんかもあったりして、クオリティに波があったことも事実。開店時間を30分遅らせたり、人を拡充したり、席を工夫したり、オペレーションを見直したりして、改善に努めて来た。
開店当初はがらがらだったお客さんの入りも、時間が経つとともに徐々に込み始め、最近では開店と同時とまではいかないまでも、早々に席が埋まるお店になっている。
最後に訪れたこの日、いただいたのは、普段は予算を少し超過するので「ポイントがたまったときの贅沢」的なポジションにあり続けた〈肉豆腐〉の定食。
基本のシューマイがおいしいのはそうなのだが、それはそれとしてこの〈肉豆腐〉はスペシャル。牛肉もたっぷりで味付けも濃すぎない甘辛。脂と肉のバランスもよくて、脂っこいわけではないんだけど、脂のおいしさを感じられるいい塩梅。相変わらずのハイクオリティなメシのオカズ。惜しむように、しかしばくばくと食べてしまった。
この3年くらい、一週間の始まりに使うことが多くて、ここで食べることが生活のリズムを作った感じもする。多少の波はあっても大きく外したことは無かったから、使い続けることになった。こういう店に、新天地でも出逢えるといいんだけどなぁ…。