東京駅地下でディナー焼鳥◆焼鳥 瀬尾 : 焼鳥　瀬尾

東京都千代田区丸の内1-9-1、焼鳥 瀬尾。
東京ステーションホテル B1Fの拘りの鶏料理・鳥料理店。
受け継がれる秘伝のタレと紀州備長炭から生まれる絶品の焼鳥が人気。
2012年10月3日オープン。
18席。カウンター10席、テーブル席2人掛け1・6人掛け1(仕切りで半個室)。
子供の利用は小学生以上。
禁煙(ホテル内にスモーキングエリアあり)。カード可。電子マネー可。ホテル駐車場あり。
営業時間17:00～22:00 (L.O.21:30)、無休。

東京の人気焼鳥店は、地元の福岡県で食べる安ウマ大衆店と違い、上品で繊細さを感じさせます。
何軒も行きたい店があるのですが、そこは上京タイミングで予約が取れない！
ご縁がなさそうで、作戦変更。
上京時の行動ルート上にある食べたい「モノ」がある店を狙う。
単独行動の身軽さで所用が終わり次第、向かってみました。
東京駅の地下。
アクセスは最高ですが、やはり通勤時間の東京駅は人が多い…
人の波にもまれて、丸の内南口へ。
東京ステーションホテル B1Fへは、B1エントランスの階段か、ホテルの中央エレベーターからの2ルート。
改札から近いホテルサブエントランスから入り、中央エレベーターからB1Fのレストランフロアへ。
綺麗なフロアで、レストラン利用者しか入らない空間なので、東京駅の下とは思えぬ静寂。
通りの壁には、松の基礎杭をオブジェにして飾られています。
東京駅の復原工事が始まるまでの約100年間、関東大震災や戦火に耐え抜き丸の内駅舎を支えてきた当時のもの。
東京駅の地下、その松杭があった場所なんだろうなと、足を止めて見入ってしまいます。

瀬尾の入口はシンプルで、丸い電光看板に屋号。
縦格子のドア1枚。メニューが表に出されています。
中の様子は、外からは分かりません。
丸の内の瀬尾は、麻布十番 鳥善 瀬尾が東京ステーションホテルに出した初支店。
鳥善 瀬尾は、ミシュランでもビブグルマン掲載のある人気店ですね。
さて。本日、食運はあるか。

店に入り予約なし1名、時間は合わせられることを告げます。
「満席なんです」と言われながらも「お一人ですよね」と何度か確認して下さって…
1時間ちょっとならとのOKを貰いました。
店内入口は、目隠し的なスペースになっており少し入るとカウンター席の内側に厨房。
中央近くにワインセラーがあり、開いた空間にテーブル席といった配置に見えます。
席の感覚は狭いのですが、それが焼鳥店らしい雰囲気になってるかもしれないですね。
客が賑やかに飲んでいるのもそれらしい。

カウンターの1席に体を納めて、メニューは短時間で楽しめそうなコースを。
食べたい「モノ」入ってるといいなと思いつつ。
飲み物は取りあえずハイボール 1000円。

◆焼き鳥 串コース 5600円(税サ込)
＜御新香、前菜、おすすめ串焼き8本、鳥スープ＞

小鉢的に御新香から。胡瓜中心に赤大根。生姜も効いてて爽やか。
前菜は鶏胸肉の西京焼き。炭の香りが良い。
箸休めにと出された小鉢は、大根おろしに昆布。確かに良い箸休め。
串、始まります。せせり、好みで辛子でと。タレ焼きの肝、かしわ。
暑い日で、ハイボールが美味しくてすぐにもう一杯。
ひざ軟骨、アスパラ、つくね。
つくねは、ふわっと食感。生つくねを手で整え炭火で焼かれていました。
ここで、お皿の交換。
綺麗なお皿になって出されたのは、新ぎんなん。塩と食感が良い！最高。

喉の渇きは癒されましたので、もう一杯好きなものを。
スパークリングワインのグラスがあるとのことでそれを。
出されたのは、ベラヴィスタ 1600円。
シャンパーニュにひけをとらない品質と人気を誇るイタリア最高峰のスパークリングワイン。
フランチャコルタのスパークリングです。
うん。美味しい。
串の最後は、手羽先。
申し分ない焼き加減と香り。素材の旨味がよく出てます。

時間もまだ大丈夫。
串のコースに入っていなかった、食べたかった「モノ」を注文します。
「串の追加で、ちょうちん、お願いします♡」
何と、この日なかったです( ﾉД`)
地元で行ってる焼鳥店は安くて美味しいんだけど、ちょうちんが無い…
という話をしていると、取っておきますのでリクエスト予約をと申し訳なさそうに言ってくださいました。

気を取り直して、ハツとチーズを焼いて貰って。
白髪葱の入った鶏スープ。
温かいお茶を頂いて、ごちそうさま。

炭火焼きをしているのが見える席でした。
これくらいのスペースで一店舗をまわせるのかと驚きのミニマムスペースでの炭焼き。
換気もとても考えられている設計なのでしょうね、煙が店内に流れてはいないです。
終始微笑で厨房に立ち、こんな優雅に焼かれている焼鳥は初。
団扇を扇ぐ所作も、串を持ち上げて引き寄せで塩打ちされる姿も涼やか。
厳選した食材と秘伝のタレ、ウバメガシの紀州備長炭に、焼き職人。
丁寧に仕上げられる串でした。
アルコールも、瀬尾の料理に合うものが一通り。
ディナーとして楽しむ新感覚の焼き鳥店、というコンセプトの通り、モダンで落ち着いた雰囲気。
良いタイミングで都度提供される焼鳥、美味しかったです。

ちょうちん、次は予約で。