和テイストが上手に活かされたお料理が好印象♪ : イル ギオットーネ 丸の内店

昨年末のとある日。お正月をお連れ様の故郷・広島で過ごすため
東京駅から新幹線で出発進行～！
「その前に、美味しいランチでも食べてから行こうよ」ということで
あれこれ検索したのですが、さすがは年末・・・
なかなか手頃で美味しそうなお店が見つからず、結局、当初予算より
少々オーバー気味でしたが、こちらに予約を入れてお邪魔しました。


①お店の外観、雰囲気、インテリアなど
東京駅目の前にあるTOKIAビルの1階。
お店そのものは、思ったよりも大箱なのですが、入り口扉付近に設けられた
レセプションが小さいため、荷物が大きいと入店時にちょっと苦労します。
メインホールは天井が高く、白を基調にしたインテリアですし、
大きなガラス窓から、適度に外光が取り入れられており、全体的に明るく
過ごしやすい空間となっています。
奥には、個室もあるようで、ちょっとした接待等にも使えそうです。


②お料理について
この時期に予約を受けて頂ける条件が、5,000円以上のコースオーダーだったため
選択肢はなく、5,000円のコースをお願いしました。

頂いたのは以下のもの。
まずは、前菜2種です。
桜海老のフリットとブロッコリーのポタージュ・・・
サクッと揚げられた桜海老の香ばしい風味と、甘みのあるブロッコリーとの
組み合わせが◎。ほんのりと胃が温まって、スターターにはぴったり。

スモークサーモンのコンフィ グレープフルーツエスプーマとともに・・・
低温の油で、じっくりと仕上げられたサーモンは、しっとりとしていて
絶妙な火の通り具合。燻製の香りも強くないので、スッと頂けますね。
少し酸味のあるグレープフルーツのエスプーマとの相性も悪くないです。

パンははくるみ入りバゲット、フォカッチャなどが温められて供されます。
保温のための袋に入れられているのは、面白いし良い工夫ですね。
オリーブオイルが、濃いめで個性的な南イタリア産のものと、
あっさりとした北イタリア産の2種類が出されるのも、楽しかったです。


続いて、パスタ。
カラスミと鰆、水菜のスパゲッティーニ・・・
たっぷりとかけられたカラスミが贅沢な一品。適度な塩加減の鰆のほぐし身と
シャキシャキした水菜とのバランスが好印象。

そして、メイン。
岩手豚の炭火焼と海老芋 バルサミコソース・・・
こちらの豚も低温調理。ほんのりロゼ色に仕上げられた岩手豚は
柔らかく、ナイフを入れると閉じ込められた肉汁がジュワッと出てきます。
少し酸味のあるバルサミコソースが、適度に軽さを出していますね。
付け合せである海老芋、椎茸、青菜もそれぞれの特長が活かされるよう
手が施されてあり、丁寧な仕上がりの一皿だと感じました。

最後は、ドルチェとカフェ。
ダージリンのティラミス＆バニラジェラート・・・
どちらも甘さ控えめ。お皿にちりばめられたローストされたピスタチオや
ナッツとの相性もバッチリで、私好みでした。

京野菜を多用しているイメージは薄かったので、「京都イタリアン」という
コンセプトは、あまり感じませんでしたが、全体的に軽やかで上品。
胃腸にも優しい、ホッとする味わいでした。
まぁ、こちらのお料理を「イタリア料理」として捉えてしまうと
「イタリアのどの地方の料理なんだ？」等、疑問も起きる気も・・・。
賛否両論あるかと思いますが、「和テイスト」があちこちに活かされた
「イタリア風の西洋料理」だと思えば、これはこれでアリだと思います。


③スタッフの接客について
ホールスタッフは、女性3名、男性3名程度で切り盛りされていました。
私たちのテーブルを担当してくれていた女性スタッフは
一所懸命サーブしてくれ、不愉快になるようなことはなかったのですが
フロアスタッフ全員の印象としては
「プロの給仕係として、お客様に目が行き届いている」
「上質な接客・サービスを提供している」と言うには、少々足りなかった気がします。
何よりもまず、入店時の挨拶・席への誘導をきちんとした方がいいと思います。
出迎えているスタッフに笑顔もないし、荷物はどうしたらいいのかわからないし
コートの預かり方も無造作だし・・・
入店直後に、お店に対して悪印象を持たれてしまいますよ。


④CPについて
場所も場所ですし、予約した休日ランチですから、妥当なお値段でしょう。
お料理は、私好みでしたしボリュームも十分だったので、お店を後にした時の
満足感はなかなか高かったのですが、接客・サービスがもう少し良ければ
もっと好印象だったように思います。


⑤その他、気付いたことなど
予約しないと、混雑していて入店できないのではないかと危惧して
予約をしたのですが、当日（年の瀬）の、席の埋まり具合は、6割くらいでした。
意外に空いていて、ちょっぴり拍子抜けでしたよ。