高級天ぷらは、天政からはじめよう : お座敷天婦羅 天政 丸ビル店

東京駅丸ビル35階にある天ぷらの名店「天政」。

5万円分購入したGo to イートの食事券ですが、ここ最近の感染状況を見た感じ12/15の期限は再延長されなさそう。
なので早めに使い切ろうと思い、第1弾として母熱望の天ぷらを食べに行きました。僕自身も高級天ぷらは7年ぶり。タケマシュランを愛読するようになり、右左がわかるようになってから初めての体験。

お座敷がウリのお店。早めに行ったので、いちばん奥の位置につけました。窓の外にはもちろん東京駅。丸の内北口、新丸ビル、オアゾなどがしっかり見えます。

飲み物は丸ビルの一流店とあってお高め。生ビールがグラスで950円だったかな。悩んだ結果、一合1000円の富山の辛口日本酒を注文。天ぷらには辛口の日本酒が合うとのことです。

いちばん安い4000円コースを注文。なんかさっきから貧乏くさいね。
テーブルには既に調味料がセットしてあって、天つゆと大根おろし・塩・レモン汁・塩麹・梅肉・もろみ+わさびがラインナップ。天つゆおろしともろみは酒のツマミとしてオススメ。

まずは才巻海老を2尾続けて。身は小ぶりですが、むっちりした食感に、市井の海老との違いを見出しました。頭を揚げたのがなかったのは残念ですが、これやると油が悪くなる(とジョブチューンで寿司職人が言ってた)のでなくても仕方ない。
塩麹をつけて食べると、海老の世界観がさらに広がります。
ちなみに衣は全体的に薄め。完全に軽やかというわけではなく、フリットのようなちょっとした厚みも感じます。

続いてキス。身がほろほろで、箸で掴むのが難しい。塩とレモン汁で半々ずついただきますが、レモン汁の方が臭みが完全消失し食べやすい。

次にかぼちゃ。衣が薄く、もろかぼちゃを感じます。

ここで次の酒をチョイス。
この日は特別に十四代が入荷していましたが、なんと1合4000円！街中の日本酒にこだわった居酒屋ならもっと安く飲めそうなのでパスし、1200円の上喜元超辛口に。
日本酒って、レア度の差はあるにしても市販価格の差は意外とないのに、高級な店では値段差が激しい。なぜだろう。

舞茸は素材本来の味だけで十分美味しく、何もつけないでほとんど食べてしまいました。

続いて白海老のかき揚げ。食べ方の指定はないものの、明らかに塩かレモンでしょう。天つゆにつけた母には叱責を飛ばしました。
若干のダマや白海老の生臭さといった揚げムラ(?)を感じましたが、それでも酒のツマミとしては大満足。

実をいうと、これを食べている途中で追加の天ぷらの提案がやってきました。じっくり考えていた間手が完全に止まっていたので劣化が進んだ可能性大。
食べ終わったタイミングで聞きにきてほしかったです。事情はあるかもしれませんが、サービス料10%とっているのだからその辺は何とかしてほしい。

追加天ぷらはししゃもや加賀蓮根・銀杏などがおすすめされ、海老と小柱のかき揚げを頼めば天丼・天茶・天バラにしてもらうことも可能。ただそのかき揚げは2000円！たしかに高級天ぷらではこれくらいが相場ですが、少食(なのにお菓子は食べる)の母は満腹に近く追加なし。蓮根を半分こすることも考えましたが却下。僕は半生に憧れを抱いていたホタテ(1000円)を追加です。

続いて串刺しにしたモロッコインゲン。食感がいいですね。

そしてホタテがやってきました。断面を見るとしっかり半生。
海苔が巻いてあることによって磯の風味をプラス。ホタテの旨みと貝柱の食感がこの上ない嬉しさ。1000円の価値は十分あります。

最後は穴子。ここでご飯セットも登場です。
長い穴子の身が油の中にスッと入っていく姿はずっと見ていられますね。
決して身がふっくらという訳ではありませんが、間違いなく美味しい一品。ごはんでかき込むのではなく、単体で味わうのが乙です。そのままで行くか、梅肉をつけて食べましょう。

じゃあご飯はどう食べるんだ、っていう話ですが、天つゆおろしと残った梅肉で食べてください。これでご飯2杯いけました。漬物は正直ご飯と合わないタイプでした(柴漬け除く)。

デザートにほうじ茶アイスをいただいて終了。
2人で13552円は、食事額としてはお高めだけど、一流天ぷらをこの値段で食べられるのは奇跡です。もちろん1人1万円以上出せばもっとすごい天ぷらに出逢えるのでしょうが、高級な天ぷらを試してみたいと思う方はぜひこの店から始めましょう‼︎

食事券は残り36500円分。次は高級中華ですかね。