サラリーマンの味方が復活してた : リトル小岩井

大手町のオフィスビルにあるロメスパのレジェンド店。
600円前後で食事できるのはこのエリアでは貴重です。
コロナ期間は1〜2年はテイクアウトのみだったのではないか。
久しぶりに前を通ったら店内飲食が復活してました。

ただでさえ狭いのに席を間引いてます。
昼はかなり待たないと入れなさそうだが夜は空きがち。

ナポリタンの油少なめを注文。
カンカンと炒めるフライパンの音を聞きながら待ちます。

相変わらずの太いもっちり麺。
柔らかい食感でいくらでも食べられそうな危うさ。
こってりまったりしたケチャップ味が懐かしい。
マッシュルーム、ピーマン、玉ねぎの野菜もこのケチャップ味でコーティングされてる。
以前はスプーンで入れてた粉チーズの容器が変わっていて量が調整しやすい。
気のせいかもしれませんが粉チーズが香りも味も濃厚でおいしくなったような。

安いだけではなくちゃんとおいしいナポリタン。
サラリーマンの味方が復活してくれました。

大手町ビルヂングが工事のためこちらも一時閉店してましたが、10月にリニューアルオープン。
リニューアルといっても位置も狭さも全く変わらず。
人気店なのでもう少し広くなることを期待していたのですが。

リニューアル1発目は、ナポリタン大盛、油少なめ。
大盛は300～400g くらいでしょうか。
柔らかめで太めの茹で麺に酸味のあるケチャップがたっぷりと絡んでます。
味濃いなー、と感じながらも粉チーズをたっぷり振りかけてこってり感を楽しむ。
ここはロメスパの中でも具材が多いと感じてましたが、その辺も変わらずなのは嬉しい。
そして店内の暑さも変わらずなのでタバスコかけ過ぎると汗が止まりません。
変わらぬ狭さに不満はありつつも変わらぬ旨さにひと安心。

あ、全体的に30円ほど値上げしてましたね。
とはいえ、この界隈の飲食店の中では相変わらず安いので、不満はありません。

大手町(丸の内)で食事となると千円は覚悟しておきたいところ。
こちらはナポリタン540円、大盛で600円。
ランチタイムはおじさまで大行列なので、夜が穴場。

相変わらず価格の割に具も多い。
ケチャップたっぷりで味は濃いですが、それでもスプーンは止まりません。
粉チーズ、タバスコを振りかけて完食。

比較的庶民的な飲食店が多いビルですが、ここはその中でも別格に丸の内感の無いお店。
大手町で1番好きなお店かもしれません。

高層のスタイリッシュなビルが立ち並ぶエリアにも関わらず縦長で無駄に面積を使い、低層で古いビルがこちら。大手町ビル。

レストラン街(飲み屋街)もおじさん好みの店が多いです。とはいえそこまで安くない。

そして一見喫茶店のような学校の売店のような雰囲気のこちらのお店。

実はロメスパの有名店だったのですね。

夜の時間帯に店内に入るとまさかの満席。オフィス街の夜なのに誰もお酒飲んでない。むしろ誰もお喋りしてない。どうやら皆さん相席なだけで一人客ばかりのよう。スパゲティをすする音だけ聞こえてくる。みんなお蕎麦のようにすするのです。パスタ屋ではこうはいきません。

とりあえず定番のナポリタンをいただきました。

思ったより量が多いです。この立地でこの値段は良いですね。具もハムとかピーマンとか庶民的ですが、割りと多めでした。

粉チーズはなかなか出てこないフリフリするタイプではなく、大胆にスプーンでバサッとかけるタイプ。男らしくてありがたい。

もう皆さんのスパゲティをすする熱気にやられて汗だくになったのでタバスコは遠慮しておきました。ナポリタンでタバスコかけないなんて、、、

周りのベテラン達は「油少なめ」とか「焦がし」とか注文してました。確かに量が多いので油少なめくらいで良いかも。


そして皆さんがお酒飲んでない理由が後から分かりました。

そう言えばほとんどの人が鞄も持っていなければ上着も着てない。

この周辺の残業中のビジネスマンがささっと晩飯食べに来てるんですね。だから食事中も何故か緊張感が漂ってるんです。

夜まで頑張る丸の内のビジネスマンをこのスパゲティが支えてると思うと、やはりナポリタンてのは日本のソウルフードなのかもしれませんね。

こらまた後に知ったことですが、このボロいビルがまさかの三菱地所さんの本社とはね。周りに高層ビルを所有していながらここに本拠地を置くとは渋い。ん、三菱だから小岩井なのか。

ビジネスマンの活気(と残業の哀愁)を味わいたいなら夜にこの店に訪れて下さい。丸の内のディープスポットです。