右京直伝のお店なのに、醤油を食べてみる : 鈴乃屋

【本日のオーダー】
　焼豚らーめん　　　７８０円
　味付玉子　　　　　１００円　　　　　　　　

【感　想】
　１年振りくらいの訪問です。
　７割くらいの埋まり具合。店舗前の役場通りを通ると、いつも駐車場が、混んでますから、人気店なのでしょうね。
　通り沿いの大きな看板には、堂々と「右京直伝」の文字が。
　宇都宮にある味噌ラーメンの老舗「右京」。
　最近、近くを通りましたが、周囲の風景が一変していましたね。大規模な開発と区画整理で、立派なテクノポリスになっていましたｗ
　昔は、カーナビなどもなく、伝聞や地図を片手に山の中を四苦八苦したものですが。

　ああ、右京の話ではありませんね。
　こちらの店主さんは、右京で修行されていたようですね。直伝ですから、前回食べた味噌は、ルックスそっくりでした。
　前回、おススメの味噌ラーメンを食べているので、今回は醤油にいってみます。
　醤油も、味噌同様に野菜が乗った「野菜醤油」と、シンプルな「醤油らーめん」の２種類があります。わたしは、シンプル系を。
　３，４分で到着。早いです。ライン一つ入れている間にやってきました。
　接客は丁寧です。

　まずは、見た目のインパクト。ドーン。チャーシューが２枚。ほぼ表面を覆い隠しています。かなりの大判です。肉々しくて、食べ応えがありそう。「圧巻」「怒涛」のキーワードが浮かび上がってきます。
　喰らい付く。この表現の方が、適切ですね。ギャートルズのマンモス肉を頬張るかの如く、喰らい付きます。嫌な硬さは感じません。本来の肉感とでも言いましょうか。脂身が少ない（肩ロースあたりかな）ので、食べ応えもあります。
　炙ってあるので、燻蒸臭が良いアクセント。大きい分、味付けはうっすら。少々塩味不足と感じるかもしれません。それが２枚。
　で、７８０円は、なかなかお得かと。

　スープは、濃い目で、極小の濁り。見た目、醤油が強そうです。
　一口目。弱めの動物系。カエシもさほど強くなく、優しめの味。見た目ほど、濃くありません。炙ったチャーシューから染み出るスモーキーさが、良い「追い出汁」的になっています。

　麺は、中細のやや縮れ。昔ながらの中華麺様。
　小麦っぽさは、あまり感じず、かん水をつかった懐かし麺。まあまあのモチっと具合。
　多分、味噌と一緒なのでしょう。この麺ならば、味噌より醤油の方が合います。わたしとしては。

　初回の時は、特に気にもせず、ラーメン自体に集中しておりましたが、今回は、右京に関連があるお店としての認識で、お邪魔しました。
　そのせいか、店の造りなども、右京テイストであることに気付きました。
　半分が座敷席で、どこかしら右京を彷彿させる造り。
　靴を脱いで上がるあたりも、右京リスペクトと読み解けます。
　なかなか、右京に行く機会もない中で、わたしの出没エリアに直伝の味があることは、非常にありがたいことです。
　特に、味噌はかなりの味の幅があるので、安心して食べられる一杯がある安定感は、リストの充実には必要不可欠ですので、これからもお世話になる機会があるでしょう。

　ごちそうさまでした。

【本日のオーダー】
　野菜味噌ラーメン　　７００円
　煮玉子　　　　　　　１００円

【感　想】
　壬生町の町中を走るメインストリート、「蘭学通り」沿い、町役場にほど近い場所にあります。
　新しい建物なので、オープン後そんなに経っていないように思えます。
　情報も何も全然把握していません。よって、どのようなタイプの店なのか、全くわからず、とりあえず突撃です。
　時間帯は、１時少し前。店内は、半分ほど埋まっています。

　入口から入ると、靴箱があり、靴を脱いで上がるタイプのお店です。
　店内は、手前側にテーブル席。奥がお座敷席となっております。

　メニューを見ると、味噌推しであることがわかります。
　特に、野菜系がイチオシと見えるメニュー構成。
　普段初訪問の時は、基本メニューにいくことにしています。ただ、こちらは味噌推しなので、醤油も気になるところ。
　でも、味噌も久しくいただいていないので、おススメに従い、味噌をオーダー。

　７～８分での提供。
　あ、ワカメが入ってる。
　ワカメ反対派としては、マイナスイメージ。ですが、まあ味噌ならばまだ許せる範囲かなーと。
　それにしても、どこかで見たような気がします。
　どこだったろうか・・・・・・
　この時点では、ぼやけていて特定までは行きません。
　でも、どこかで類似を経験していることは、間違いないと。
　食べているうちに思い出すでしょう。

　まずはスープ。見た感じ、濃いめかなぁと思いつつ、一口イってみると、思いのほか軽め。サラッとイけます。
　濃さも、濃過ぎず、薄過ぎず。甘みが前面出ていて、辛み（塩辛い）は少なく、万人に好まれそうなバランスの取れた、味噌にしてはあっさり系のスープです。
　全体的な濃さをキープしているのは、しっかりと野菜を煮込んだことによる、野菜の旨味なのではないかと推測。
　野菜のしゃっきり感は落ちますが、旨味は格段にアップしています。
　あー、この感じ、宇都宮は清原の「右京」でしょう。
　確かにそっくり。こちらの方が、若干洗練された雰囲気というか、細かい部分で変化を付けているようにも思います。でも、右京っぽさは十二分に出ています。
　※投稿日現在、通り沿いの看板に「右京直伝の味」と明記されています。

　麺は、中太で少しウェービーな中華麺っぽい感じ。ツルシコで麺自体は好きです。
　味噌には、もう少し太目な方が合うと思いますが、このスープの濃さであれば、太すぎると麺に負けちゃいますね。

　チャーシューは、炙った分厚くてゴツイ。食べ応えがあります。
　獣肉の触感と旨味を残しつつ、炙ることで、香ばしさを増し、余計な脂感を落ちしていて、重たくない仕上がり。

　わたしの味噌の好みからは外れていますが、しつこさのないあっさりとしたスープながら、野菜の旨味をしっかりと抽出した、美味しいスープです。
　わたしの好きなドギツい濃厚な味噌とは正反対に近いです。
　でも、毎日食べても飽きの来ない、野菜の旨味たっぷりな一杯と言えるでしょう。

　ごちそうさまでした。