12回
2022/06 訪問
居心地良く美味しいものを
こちらのお店に伺うのは、日曜日に大阪で用事がある時がほとんどです。
この日もそうでした。
さて、私は飲食店に対してかなり辛口と言われているようですが、感じたことを忖度無しに書いているだけなので、そのようなことを意図して書いたことはありません。
そもそも、食べログの前に、大成功の直後に大失速したアスクユー東京レストランガイドという、食べログ方式の口コミグルメサイトにレビューを書き始めたのですが、それには明確な理由があります。
ちなみにその時はまだ食べログは存在していませんでした。
理由は唯一つです。
テレビや雑誌などのマスコミによる提灯記事に嫌気がさしたからです。
飲食店に取材をする場合、マスコミとしてはその飲食店のマイナスになることは決して公に出来ないので、必ず提灯記事や提灯番組になります。
雑誌の場合は、ステマの有料記事など当たり前の時代がありました。
今はコンプライアンス上、まともな出版社がそんなことはしないのでしょうが、それは別としても記事としてより多くの方々から読んで貰えるような飲食店を取材対象とするわけです。
だから、結果として必ず提灯記事、提灯番組になります。
ネットにおける、一般人の口コミというものが出てきて、今ではそれらの評価がビジネス上重要になっています。
ただ、有名プロガーが登場して雑誌が駆逐され、遂に有名ユーチューバーという仕事が登場してからテレビさえも駆逐されかけています。
プロガーにしてもユーチューバーにしても収入というものが絡んでくると立ち位置が最初とは変わってきます。
私としては、食べログにレビューを上げることは想像を絶するようなマイナス(そのために何度かレビューをアップするのをやめました。)こそあれプラスということを今まで感じたことがないので、結局書きたいから書く、法律は勿論のこと、ガイドラインの範囲内で書く、食べログ側から修正依頼されれば全て言う通りにする。
というスタンスを貫いています。
提灯記事で食べに行った店が死ぬほど不味くて絶望感を味わったことが少なくないからです。
しかし、最近特に重視しているのは居心地という要素です。
食材や技術による味のクオリティや料理に対する料理人の方の真摯な思いということはファンダメンタルとしてありますが、食事やお酒を楽しみたいという中には、居心地という要素もかなり大きいなと感じるわけです。
例えば、城助などは美味しいけれども居心地が良くないという方が少なくありませんが、私としてはかなり居心地は良いのです。
従って、居心地という要素は最も主観的なものだと思っています。
レビューとは個人の偏見に近いような主観を書くものだと私は思っていますので、最近はその要素をレビュー評価により強く反映しています。
私の場合は、味と総合の点数がほぼ一致しますが、総合の方が高いというレアケースは私にとってとても居心地が良いということを意味します。
居心地の良さには、経営者や料理人の誠実さということも大きな要素となります。
誠実さの無い、嘘ばかりつく経営者や料理人の店で食事をすることは苦痛以外の何ものでもありません。
いずれにしても、居心地という感覚は、他の方にとっては真逆のこともあると思います。
まあ、それを言えば味もそうですけどね。
数軒しかない、私にとっての居心地の良いお店の一つがこちらです。
最初に鶏天サラダと上白肝の刺身盛り合わせはマストです。
日本酒もマストです。
黒龍は昔からよく飲む日本酒ですが、夏しぼりは初めて飲みました。
夏限定だけあって、通常の純米吟醸と比べて爽やかな印象を持つように作られています。
鍋島、十四代、爾今、新政などのレアなプレミア日本酒は別として、有名になっている多くの日本酒が味を落としていく中、黒龍は私が初めて知った何十年も前からクオリティを落とさずにいるので安心出来ます。
有名になった日本酒の味が落ちる理由は桶買いとコスト圧縮による利益の上増しが原因です。
桶買いは量を増やすためにしますが、基本的にはクオリティは落ちます。
混ぜれば尚更です。
名前だけ有名な日本酒をアホみたいに高い値段で提供している飲食店にはゲンナリします。
その日本酒、試飲してますか?していてその値段で出すということは、、、、。
まあ、極めて居心地の悪い店になりますね。
焼き物は最近は盛り合わせを頼んで任せています。
炭火焼きなので焼き手の力量が問われます。
美味しいです。
ただ、鶏肉もクオリティが高いものを使うと個体差ははっきりありますし、鮮度もありますから、味は一定しません。
だからこそ、焼き手の力量の差がハッキリと出ます。
魚介類ほど上下の差が激しくはありませんが、同じ生産者でも当然食材のクオリティは毎回変わります。
料理は全てその前提があってのことなので、何も考えずに機械的に作るものは料理とは言えないと思っていますし、勿論プロフェッショナルの仕事ではありません。
ちなみに貝を焼くだけという行為は料理ではありません。
コロナ禍、アフターコロナ、飲食店経営は大きな転換期を迎えていますが、ゴーイングコンサーンで頑張って頂きたいですね。
2022/08/28 更新
2022/03 訪問
ゆっくりと楽しませて頂きました
ゆっくりと日本酒を飲みながら食事が楽しめる状況になったので早速伺いました。
上白肝の入っている刺身四種盛り。
はマストです。
やはり、焼き鳥屋では刺身があるかどうかが美味しいかどうかを判断するメルクマールとなります。
特に肝の刺身にえぐみがなく、綺麗な甘みがあるかが最大のポイントです。
鶏天サラダ。
こちらもマストです。
野菜のクオリティが高く、ドレッシングの味付けも美味しいです。
上焼き鳥盛り合わせ6種。
以前は細かく都度注文していましたが、最近は最初にこちらを2人前お願いします。
必ず食べたいレバーとつくねが入っているので、お任せの盛り合わせで良いのです。
その後はまだ頂いていないものを注文します。
数種類ですかね。
うずらの卵もよく頂きます。
最後は卵かけご飯と地鶏ガラスープです。
焼き鳥という食べ物はなかなか難しいです。
元々のイメージは廉価で美味しい食べ物というイメージです。
渋谷にサラリーマンの方が若い頃、安くて美味しいということでお世話になったお店に、大企業の役員になってからも通うという焼き鳥屋がありました。
私もある通信系の大企業の取締役の方に連れて行って頂きました。
美味しかったですが値段からすればクオリティが高いという感じでした。
ちなみに研究熱心で食べ歩きをされておられるこちらのお店の店主の吉田さんもお店のオープン前に行かれておられます。
関西には昔はそのような店はほとんど無かったようですが、銀座には老舗の焼き鳥屋で一人1万円以上するというお店もあります。
ある企業の社長と伺ったことがあります。
こちらも当然美味しかったのですが値段相応という感じでした。
六本木に料理だけで一人2万円という高級店もありました。
接待されたのですが、不味いはずがありません。
しかし、値段相応ではありませんでした。
そのあと、私が当時通っていた超有名なキャバクラに連れて行ってくれたので、そちらの方が楽しかったです。
そして私が愛し続けたみつぼ。
早稲田に住んでいる時に週5回通ったお店です。
それほど美味しかったですし、飽きることがありませでした。
今はそのお店はありませんが、今日この時点でも私のナンバー1焼き鳥屋です。
炭火でレアに焼いたレバーの旨味が抜群でした。
あれを超える焼き鳥は今なお食べたことがありません。
まあ、数回通ったら、私があまりにも食べて飲むので、私だけ5000円で食べ放題飲み放題になりました。
その頃はそれほどお金は無かったのですが、その金額なので週5回通えたのです。
焼き鳥屋に何を求めるかによって、個々の評価が大きく分かれるのは当然のことです。
1本100円の焼き鳥が安くて美味しいと感じる方には1本300円の焼き鳥は高いでしょう。
焼き鳥は化学調味料を多用する店が少なくないので、その味がお好きな方が100円の焼き鳥が美味しいと思っておられれば、化学調味料の味がなく、淡白に感じる塩の焼き鳥は美味しくないと感じるかも知れません。
それが1本300円したらこんな店は駄目だと酷評になってしまうでしょう。
私がこのお店が大好きなのは、誠実な料理、誠実なクオリティの鶏肉や食材しか提供されないからです。
勿論、店主の吉田さんのお人柄が好きなのもありますが、鶏肉の味そのものが美味しくなければ通い続けません。
料理や食材に対する誠実さは会話や講釈など無くても一口食べればわかります。
私はその誠実さに対し敬意を表します。
私は辛口レビューワーと言われていますが、私の感覚からすると辛口という意識はなく、不誠実だったり、プロフェッショナルではないものをそのクオリティに見合わない料金設定で出してくる店が大嫌いなだけです。
但し、それは当然のことながら私個人の問題であって、他の方がそのような料理が好きだとか嫌いだとかは、私にとっては全く関心のないことです。
ところでこちらのお店のレビューは10回しかアップしていないのですね。
昔の機能だと複数回数が1回のカウントだったからでしょうか?
或いは、レビューを書くことにまったく興味が無くなる期間があるからでしょうか?
城助は100回以上アップしているのに、我ながら不思議に感じました。
2022/06/21 更新
2021/10 訪問
焼き鳥屋に求めるもの
コロナ禍もあり約1年ぶりに伺いました。
あれから1年とは、、、。
アフターコロナの世界はこれまでとは全く異なる世界。
人の歴史は、疫病の大流行が節目となってそれまでとは全く違う価値観の世界が作られてきました。
今回も同じことが起きるでしょう。
と言うよりも、既に新しい価値観の世界が作られ始めています。
昨年の1月に予想した通り、飲食店のあり方や、ロケーションは劇的に変わっていっています。
自動車の自動運転の普及が予想されていたよりも急激になり、大企業ではリモートワークが当たり前になっていくので、東京だけでなく、地方も含めて今まで都心と言われている場所に人が移動しなくなります。
仕事のために多くの人が集まると言う前提で作られたビジネスモデルは全て通用しなくなるのです。
飲食店は、住宅地へとゲルマン民族の大移動が始まります。
その意味では、苦楽園が近いこちらのお店のロケーションは将来的にも良いと思います。
常連に支持され続ければ、所謂、繁華街にある店が、急激な人口移動のため、次々と移転したり、廃業したりするのを尻目に繁盛するかも知れません。
ただ、2030年から2040年の間には、かなり高い確率で南海トラフ大地震が起きますので、飲食店に限らず、経営という視点では、そのことを前提にして経営者は経営戦略を立てなければ行けません。
南海トラフ大地震は、いつかというのはわかりませんが、スロースリップの状況やこれまでの周期から必ず近いうちに起きます。
後8年ほどで確率の極めて高い時期に入りますので、必ずそのことを前提とした経営戦略を考えていなければ、経営者や従業員の方々の家族が路頭に迷ってしまいます。
経営のリスクマネジメントとしては当然考えなければならないことですが、99%以上の経営者は考えておられないようです。
武漢がロックダウンした時と同じ状況です。
東日本大地震や阪神淡路大地震と比べても、被害の規模が桁違いに大きいので、国の支援だけを頼りにしても、どうにもなりません。
連動して富士山の噴火が起きてしまうと火山灰によって首都圏は、3ヶ月ほど電気が止まるので、官邸が機能するかさえ怪しいです。
さて、今宵も上白肝の入った刺身からです。
そして、いつもの鶏天サラダ。
ハーフサイズもありますが、私たち夫婦にとっては、ハーフでは足りないです。
野菜が良いだけでなく、味付けが抜群に美味しいです。
色々な高級焼き鳥屋でサラダを頂きますが、素晴らしいです。
焼き物6種をお任せにして、写真にあるものをどんどん追加していきます。
日本酒も番頭さんが変わってから、クオリティが高いものが揃うようになり、妻とガンガン飲みます。
妻が写真を撮り忘れましたが、いつものように最後は卵ご飯とスープです。
スープと卵黄の濃厚な旨味。
色々な高級店で食べてきましたが、最高です。
私が焼き鳥屋に求めるもの。
以前に、5億回ほど書かせて頂いていますが、先ずは刺身があり、それが美味しいこと。
焼き物にする鶏肉と刺身にするものと違う仕入れをする店もありますが、こちらは同じ仕入れです。
とにかく、生で食べてしっかりと旨味のある鶏肉以外は食べたくありません。
そのような鷄を備長炭のような極上の炭で、絶妙の焼き具合で出すのであれば、化学調味料を大量にふらなくても美味しく頂けます。
焼き鳥屋は、刺身があるかないかでまず鶏肉のクオリティを予想することができます。
そして、生の肝を食べれば確実にその鶏肉のクオリティは分かります。
そうでないものは濃いタレと化学調味料を大量に使って美味しくします。
私は大嫌いですが、大好きな方も少なくはありません。
このお店の武器は、食材だけでなく調味料や炭に至るまで徹底的にクオリティに拘っておられることと、接客です。
接客には本当に気を遣っておられます。
アフターコロナの時代の飲食店にとって、接客のクオリティは今まで以上に重要になっていきます。
詳しくは長くなるので次にアップする予定のレビューに書きました。
宜しければご覧下さい。
いずれにしても、美味しいものを頂いて、好き放題言わせて頂くのも後10年ほど。
アフターコロナ、アフター大災害の時代、世の中はどうなっているのでしょうか?
飲食店というものの存在はどうなっているのでしょうか?
正常性バイアスで世間からは危機感が感じられませんが、大災害が起きるのは8年後のことかも知れません。
コロナ禍についても日本にウイルスが入る前からこうなりますよと多くの方々に話をしていました。
そしてこの状況。
今後、とんでもない大不況になります。
人生が全く変わってしまう方々が激増するのはこれからです。
来年、再来年。
飲食店経営も根本的に考え直す時期です。
いつですか?
今でしょ!
今。
年内にも何が起きるか分かりません。
2021/12/30 更新
2020/11 訪問
美味しい日本酒は極めて少ない
コロナ禍の合間をぬって伺いました。
このレビューを書いているのは2021年の9月末ですが、今年は緊急事態宣言や蔓延防止がほぼずっと出ていたのでら伺えていません。
ちょっとに電話をしましたが、満席でした。
さて、なんでもそうですが、本当に美味しいものは極めて数が少ないです。
トップクラスの食材、日本酒など。
昨年のある時から日本酒に更に力を入れ始められました。
私の好きな銘柄が増えたと思います。
日本酒にしろ、ワインにしろ、私の好きの判断は一つしかありません。
糖分の割合による甘口、辛口という基準は全く関係ありません。
初めてのお店で日本酒を選ぶ時にどのような日本酒がお好きですかと訊かれると、鍋島や爾今を普段飲んでいますとと答えます。
すると、お米の味がわかるような日本酒がお好きなのですねと言われますが、厳密には違います。
例えば、鍋島は糖分の割合から言えば辛口ですが、甘いと仰る方が多いです。
日本酒は、米をアルコールと糖分に分解する飲み物ですから、辛い日本酒など世の中には存在しません。
糖分の甘みが必ずあります。
その糖分がある基準より多いか少ないかだけが甘口辛口の判断です。
以前にも書きましたが、辛いという表現の中にはほとんどの場合、雑味が多いことを指しています。
米はアルコールと糖分に分解されると書きましたが、正確には他に雑味となる成分も出来ます。
鍋島が甘いと感じるのは、この雑味がほとんどないからです。
爾今も十四代も新政もこの雑味がほとんどないので私は美味しいと感じます。
米の味を感じるのではなく、雑味がないから米から作られた糖分をはっきり感じるのです。
日本酒を扱っている飲食店でもこの本質は理解されていません。
高級店であっても同様です。
ワインもどんなに味が美味しくても雑味が口の中に残ると飲むのが苦痛になります。
ビオワインは、変な雑味が少ないので好きです。
飲んだ後で、胃がおかしくなることもありません。
いつものようにサラダと上刺身から頂きます。
上刺身とサラダは私たち夫婦にとってはマストです。
白肝は本当に旨味が深いです。
甘い。
串物に関しては、このお店の感想を色々な方から聞くのは楽しいです。
値段が高いという意味で高級店と言われる焼き鳥屋があります。
高級店でも、焼き鳥や焼肉にはかなり化学調味料が使われています。
こちらのお店は使われていません。
だから、焼き鳥屋の好き嫌いをお聞きすると、その方のお好きな食べ物がよくわかるので面白いのです。
肉質勝負の焼き鳥。
美味しいです。
この日はあるものにトリュフをかけてくれました。
標準としてあるものでないので何かは書きません。
最後に鶏のスープと卵かけご飯も必須です。
色々な高級焼き鳥屋に伺ってきましたが、ここまで旨味が深いスープは他にはありません。
私たち夫婦にとって、とても居心地の良いお店ですが、接客の良さについて非常に定評のあるお店で、界隈のセレブの普段使いのお店として愛されています。
さて、伺った最後の日が2020年の11月。
コロナ禍が更に拡大する中でもうすぐ2021年も10月です。
今年中に伺うことができるでしょうか?
2021/09/27 更新
2020/09 訪問
10ヶ月ぶり?
コロナ禍もあり10ヶ月ぶりに伺うことになりました。
今回は退院した妻の快気祝いです。
私も内視鏡検査でポリープが見つかり手術をしましたから、その前後は久しぶりに禁酒をしておりました。
今回は妻の快気祝いなので妻が好きなワインをガブガブ飲みました。
上白肝の入った刺身をやはり最高です。
鷄のクオリティは刺身を白醤油などでシンプルに頂くと分かります。
訳のわからない味付けでブロイラーの鷄を美味しく食べさせると言うコンセプトのお店もありますが、ブロイラーの鳥は鶏肉本来の旨味が皆無なので、調味料の味のみを楽しむことになります。
焼き鳥はタレの味が命と仰る方もおられますが、タレの味を楽しむのであれば、それは焼き鳥を堪能すると言うこととは根本的な意味が異なります。
どんなに味付けしても普段比内地鶏や名古屋コーチンを食べていれば、地鶏の旨味に慣れているのでブロイラーの鳥を外食で出されるとうんざりします。
勿論、コスパの問題があるので安ければそれはそれと認識、納得の上で頂きますが、どうにもならないブロイラーの鳥を高い値段を出して食べることなど、個人的には有り得ない話です。
焼き物も上の盛り合わせを2人前注文して堪能させて頂きました。
大好きな肝とつくねは追加しました。
他にも頂きましたが、いつも頂く卵ごはんとスープのセットは、飲み過ぎたのと時間制限があったので初めて食べることが出来ませんでした。
次回は必ず頂きます。
2020/10/05 更新
2019/12 訪問
ちょっと久しぶり
私たち夫婦は必ず春と秋には京都に行くのですが、いつも迷うのは食事です。
京都の観光地は雰囲気重視で個人的にはコスパが悪いと感じる飲食店が多く、中々決め手となるお店がありません。
残念ながら大好きという店が無いのです。
今回も考えに考えたのですが、中々夫婦で夜外食をするチャンスが無い中でどうしても京都で晩ご飯を食べる必要はないとの結論に至りました。
とならばさくら夙川駅で降りてこちらのお店に伺うのがベストです。
今回は初めて写真を撮ってみました。
もちろん、音はサイレントです。
上白肝の入った刺身の盛り合わせと鷄天サラダのフルサイズは必ず注文します。
その日のオススメを2品くらい頼んで後は串を頂きます。
いつも頼むのは上皮、肝、この日は名古屋コーチンがあったので名古屋コーチンのネギ間、うずら卵、あたりでしょうか?
他にも数本お願いして、背肝の皿も必ず注文します。
最後は卵かけご飯とスープを必ず食べます。
鷄も刺身は誤魔化しが効きません。
焼き物は化学調味料で誤魔化せます。
焼き鳥も焼肉も焼き物はかなりわかりにくくなります。
化学調味料は嫌いといつも言っていますが、焼き物に関しては、肉の質がちゃんとしていればある程度は仕方ないと思っている部分もあります。
ラーメンもロックンビリーS1のように、完全な無化調がベストだと思いますが、多少入っているくらいであれば、美味しいと思うものもあります。
究極とかすんばらしいとは思わないだけで、ローケーションとか営業時間が自分に合えば、たまにはリピートしたいと思う店はあります。
そもそも中華は完全無化調の店は極めて少ないです。
寿司もフレンチもイタリアンも和食も極めて稀です。
だから、誰かにご馳走になる時に、こんな化学調味料の入ったものは食べられませんとは言えませんし、完全に排除するには外食は諦めなくてはなりませんので、ある程度は致し方ないと思っています。
ただ、困るのは化学調味料の塊のようなものが世の中で評価されていたり、日本で一番鷄の味を明確に感じるロックンビリーS1のスープは鷄の味がしないと仰る方が少なくない世の中においては、化学調味料が大量に使われていないと、味を認識しない方がおられることです。
こちらの焼き物のように、鶏肉の品質はもとより、炭と塩とタレにこだわり抜いておられても、鶏肉の味が感じられないと言われてしまうことがあるとしたら気の毒です。
ロックンビリーS1のスープが鷄の味がしないというなら、どんなラーメンが鶏の味がしますかとお訊きすると、チキンラーメンと仰る方がおられる以上、もうどうしたって防ぎようのないリスクなのです。
本日も美味しかったです。
ご馳走さまでした。
2019/12/13 更新
2019/07 訪問
オペラの後で
数年前から妻と一緒に平日に映画のハシゴをするのとオペラを鑑賞するのがブームになっています。
今日はいつものように兵庫芸術文化センターでオペラを鑑賞しました。
前日に、祝日で夜店のご予約もなかったので、外食したいなあと思い、少し考えました。
あー考えてみれば西宮北口からタクシーに乗ればさくら夙川はすぐだと思い、吉田さんに電話をしたら、オープンから入れるということでしたので久しぶりに伺いました。
いつものカウンターの席に座ると妻は当然生ビールです。
私は基本的に日本のメジャーメーカーのビールは飲みませんが、夏の暑い時だけは生ビールを飲みます。
水の代わりです。
日本のメジャーメーカーのビールが嫌いなのは、ビール本来の香りとか自然な旨味とか風味がないからです。
科学的に不自然に作られた旨味が気になる上にへんな雑味があるから嫌いなのです。
優れたベルギービールは香りや自然な旨味を楽しむので、常温で飲みます。
キンキンに冷やすとそれらが感じにくくなるからです。
日本のメジャーメーカーのビールを常温で飲んで比べればわかります。
不味くてとても飲めたものではありません。
不自然な旨味や雑味が際立って不快感が満ち溢れるからです。
以前もどこかで書きましたが、家では日本の地ビールを飲んでいます。
COEDOや軽井沢ビールや銀河高原ビールです。
さて、いつもながら、上白肝の刺身は美味しいです。
他部位も刺身などれも美味しいです。
独特の綺麗な旨味が素晴らしいです。
一時期、串ものがちょっと前と違うなあと思っていましたが、非常に美味しかったです。
私の体調や味覚や嗅覚で違うように感じたのか、低酸素ジムでミトコンドリアが増加しているからか、何かが違ったのかわかりませんが、串ものも抜群に美味しかったです。
数ヶ月前にまあまあ気に入っている焼き鳥屋さんでお酒を飲まずにシラフで食べたら焼き物にかなり化学調味料がかかっていてショックを受けました。
まあ、私の舌もやはりいい加減です。
加齢によって落ちてきていたのでしょう。
最近はミトコンドリアのおかげで若い頃に戻ってきているような気がしますが、、。
相変わらず、塩や炭には徹底的にこだわっておられます。
接客に関してはもはやこのお店のことを書く必要はないでしょう。
料理が美味しいだけでなく、接客の素晴らしさは多くの方々が認めておられます。
最近は間が空いてしまうのでチャンスがある時に近いうちに伺いたいですね。
東京出張だの自分の店のご予約が激増だので忙しいですが、9月中になんとか伺いたいです。
名店として益々頑張って頂きたいです。
2019/09/03 更新
2018/02 訪問
飽くなき追求
月に一度ほど日曜日に大阪で用事があるので帰りに梅田の阪急を妻とうろついていました。
税抜き1750円の豪華なパフェを食べてから帰ろうということになりましたが、店内が寒かったので結局、シャンパーニュを飲みながらショコラを食べました。
18時半の新快速に乗ろうと席を立つとなんとなくこのまま外食をしたくなり、鶏天に行こうと妻に言うとオーケー。
翌日が仕事の日は外食禁止なのですが、シャンパーニュが食前酒として食欲を刺激したようです。
吉田さんに電話すると、19時45分くらいならカウンターが空きそうとのことでヴィトンなどでウインドショッピングしながら時間調整しました。
ユタの茶色のリュック。
なかなか買ってもらえそうにありません。
駅前のコンビニで買うものがあるので42分に着く電車に乗っていると50分過ぎにはオーケーとの連絡が。
ちょうど良い感じです。
いつものように上白肝のある刺身と鶏天サラダを頼みます。
妻はいつものように1杯目から生ビール。
私は日本酒です。
上肝だけでなく刺身はどの部位も美味しいです。
鶏本来の甘みがあります。
この甘みがないものは生物学的に鶏であっても食べ物としての鶏ではありません。
化学調味料たっぷりの甘辛いタレがかかっただけのものはみたらし団子の仲間です。
調味料は白醤油、ごま油に塩、ポン酢。
どれも一級品ばかりです。
普段ポン酢は使いませんが、少し舐めてみました。
高いポン酢を使っているなあ。
吉田さんは、相変わらず色々な食材を取り寄せて研究されておられます。
鴨や雉。鰻を取り寄せたこともあります。
もしかしたら、新メニューが登場するかも?
鶏天倶楽部を作って大常連さんだけに斬新なメニューや超高級食材を使ったメニューを用意して召し上がって貰ったら?と申し上げると、まだまだ鶏極めますと仰っておられました。
謙虚ですねえ。
飲食店は進化し続けなければ、現状維持が出来ませんから、そろそろ新しいことに挑戦されるかも知れません。
ただ、備長炭の質が落ちてきたことを嘆いておられました。
世の中、効率とコストダウンを求める傾向にあるので、備長炭ですら良いものがなくなってきたようです。
他の地域の凄い炭を見つけたそうですが、コストが倍かかると言うことで頭が痛いそうです。
こちらのお店の炭の原価知っているので、倍になったら利益が吹き飛ぶなあと思いました。
かなり値上げしないと無理ですね。
吉田さんはありとあらゆることに拘りがあるので、何か一つのコストが上がっても大変です。
白醤油やごま油やポン酢一つをとっても特級品ですからねえ。
器も高いし。
消耗品が高いと言うのは物凄いコスト高になるのです。
ご自身の給料を削ってもやりたいことをやられる方なので本当に大変だと思います。
ロックンビリーS1の塩ラーメンやつけ麺の話をしたら、早速いらっしゃるそうです。
感想を聞けますね。
楽しみです。
スタッフの方が何年も誰も辞められません。
いやー、吉田さんの人徳ですね。
更なる飛躍が予想されます。
同じカテゴリーのお店を圧倒して欲しいです。
ネットラジオSPOON始めました。
毎日生配信の時間はtwitterで告知します。
過去の録音されたものはとんしで検索して、castの欄を開くと全て表示されます。
2018/10/19 更新
2017/12 訪問
うーん、やっぱり刺身は凄い
味がわかる人わからない人。
抽象的な表現ですし、明確で具体的な基準がないので本来議論しても意味のないことです。
但し、日常会話ではよく出てくる言葉ですし、業界では感覚としてあります。
私も昔はよく2ちゃんねるに味音痴と書かれました。
高級店で味がわかっている人はお客さんの何パーセントいますかと訊くと10パーセント未満というご意見が多いです。
高級店で10パーセント未満だから、飲食店全体のお客さんで考えれば1パーセント未満でしょう。
ただし、この数字は当然客観的なものではなく、基準もないのですから、単に飲食店経営者や料理人の感覚です。
実はその感覚というものは飲食店経営者や料理人を180度違う、異なったベクトルに向かわせます。
どうせ食材の味なんか誰もわからないのだから、店の内装とか広告戦略にお金をかけてアルバイトもイケメンや可愛い子を集めて、食材にはお金をかけずに科学調味料たっぷりの世の中の99.99パーセントの人が大好きな味に仕上げて、飲食店経営を大成功させようというベクトル。
99.99パーセントの人が本当の意味で理解してくれなくても良い、徹底的に進化に拘って、食材や料理の技術を常に向上させようと命を削るベクトル。
誰も知らないだけで、前者のパターンで億単位の収入を得ている方は山ほどおられます。
ある意味、飲食店経営のプロフェッショナル。
中には、食べ物や飲み物には全く興味がないというプロ中のプロもいっぱいおられます。
後者の典型は中山城助。
彼ほど異常な世界は展開されておられませんが、堂源の東野さんやラ・センサスィオンの千賀さんやこのお店の吉田さんはそちらのベクトルの方だと思っています。
ちなみに城助さん、東野さん、吉田さんは出来る限り食べ歩きをされます。
時間がなくてもなんとか時間を作ってされます。
店のドタキャンが入ったこともあり、妻と結婚式記念日のディナーに伺いました。
刺身。
かなり美味しかったです。
クオリティが高い食材なので、毎回必ず味は異なりますが、この日は 久しぶりに凄いなあと思いました。
このような鶏の刺身が頂けるお店はほとんどありません。
それを考慮して点数を更に上げました。
ところで、私の店の常連の方が、刺身に関しては断トツで鶏天が美味しいと仰っていました。
但し、焼き物に関しては他のお店でもっと好きなところがあるとのことでした。
実は個人的にこの日も感じたことですが、鶏肉の刺身と焼き物ではクオリティに差があると思っているのです。
一羽買いではないので、恐らく、刺身と焼き物では鶏自体が異なるのだと思うのですが、その常連の方がうちの店にいらっしゃった時にそんな話をされたので、そう感じておられる方は他にもいらっしゃるかも知れないと思いました。
いずれにしても上白肝を含んだ刺身の盛り合わせは絶品です。
上白肝が美味しいのはもちろんですが、他の部位の甘みを感じて頂きたいです。
ある意味上白肝は分かりやすい味です。
しかし、この日私が感動したのは他の部位の甘みが物凄かったからです。
妻も同意見でした。
鶏肉って甘いのですよ。
何もつけずにそのまま食べても。
擬装ブランド鶏肉は調味料の味しかしません。
蕎麦も何もつけなくても甘い。
平目も甘い。凄いものはびっくりするほど甘い。
わかるかなあ、わかんねえだろうなあ。
後者のベクトルの飲食店経営者や料理人は食べログの評価をご覧になると泣いているでしょう。
化学調味料大量投下のお店が4.0以上で自分の店は、、、、、。
でも、飲食店経営も経営です。
マーケティングというものは0.01パーセントの人を対象にするのが良いとは限りません。
だから、0.01パーセントの方を対象にしても経営が成り立つように考えて考えて、頭がおかしくなるほど考えるしかありません。
食べログもそのような評価サイトが存在していて、多くの方々が参考にしておられる以上無視は出来ません。
芸術と経営を同時に極めるのは難しいですが、孤高の天才、握りに命を削る芸術家中山城助がそれを実現しているのですから不可能ではないのでしょう。
私は料理人ではないので彼の真似は出来ません。
しかし、人は与えられた条件の中で信念を貫き通しながらもベストを尽くすしかないのです。
2017/12/26 更新
2017/09 訪問
鶏肉の仕入れ
良質の地鶏の仕入れはとても難しいです。
魚介類で日本最高のものを仕入れることは、城助のレビューで細かく書いている通り、通常ほぼ不可能ですが、地鶏も容易ではありません。
丁寧に真剣に育てられている地鶏は数に限りがあるので販売先が決まっていて、どうしても〇〇地鶏を使いたいと思っても無いものは買えないのでどうしようもないのです。
どうするのか?
今取り引きしている飲食店が無くなるのを待つのです。
順番待ちするわけですね。
また、人気の地鶏の場合は、買う数を生産者側に指定されていることが多いので、飲食店側も繁盛していないと大量のロスが出てしまい経営の手腕が通常の飲食店よりも厳しく問われます。
よって10年続いている地鶏のお店は多くの方々に支持されている良質のお店だと言えます。
こちらのお店も先日10周年を迎えられたそうです。
吉田さん他スタッフの皆様おめでとうございます。
相変わらず上白肝をはじめ刺身が美味しいです。
串物も食材のクオリティが高く、焼き具合が非常に素晴らしいので美味しいです。
但し、これは城助や堂源のレビューで39億回書かせて頂いていますが、極上の食材の味は食べるたびに違います。
魚介類だと同じ日に仕入れた同じ食材であっても異なります。
うちの店ではたまに帆立を食べ比べて下さいと申し上げることがありますが、味覚や嗅覚が優れた方は明らかに味が違うと仰います。
白みるは明確に異なります。
その違いは驚くほどです。
よってこちらのお店も伺うたびに味が異なります。
串物は焼いているのでややわかりづらいですが、刺身は明確に味の違いがわかります。
どんな食材もクオリティが高いものという前提でその中でも最高のものを一度頂くとそれが一つの基準になるので一口食べればすぐにわかるのです。
野菜のクオリティもかなり高いです。
串物の塩もタレもあくまで食材のクオリティの高さを更に引き出すものであって、味のない鶏肉にタレや一風変わった調味料を使って目くらましする邪道料理とは対極にあるものです。
タレの旨味が焼き鳥の味だと思っておられる方はいらっしゃらない方が良いでしょう。
焼き鳥でこの値段という不満を仰るからです。
神戸牛のように地鶏ブランドの偽装店は世の中に少なくありませんが、良い食材は必ずそれなりの仕入れ価格となります。
食材偽装やエセ高級感で値段は高いけれども美味しくないというお店は宇宙の星の数ほどありますが、安くて美味しいというお店は存在しません。
ほかの高級店よりもかなり安いという城助のようなお店も皆無ではありませんが、その安いという評価はあくまでも比較評価です。
極上の本物はそれなりの値段がします。
食材本来の味がするものはどんなものでも世の中に1%も存在しませんから、仕入れることが極めて困難であり、それなりの仕入れ価格となるのです。
食材のクオリティで通常よりも価格設定が高めのお店とインチキで価格設定が高いお店では、天と地の違いがあるのです。
2017/10/18 更新
2016/09 訪問
夙川には、焼鳥のまごうことなき名店があります
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数ヶ月ぶりに伺いました。
鶏のスープの味が更に美味しくなりました。
妻は以前はしょうがの味が強かったと言っていますが、それが緩和されたのはスープの味に深みがましたからでしょう。
常に進化し続ける吉田さんの姿勢にはいつも感服いたします。
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2016年の2月に再訪させて頂きました。
仕事の都合と妻とのスケジュール合わせの関係で、なかなか夜ディナーを頂きに行くことが出来なくなっているので、仕事終わりでも行けるような三宮、元町の深夜までやっているお店を少しずつ開拓しているのですが、なかなか理想的なお店はありません。
あと日曜日やっているお店も少ないので苦労しています。
そんな中でも三宮でまあまあ気に入ったお店を見つけたので、間をおかずに2回伺ったのですが、こちらのお店とどのような違いがあるのかを確認したくてそのお店に伺った翌日に伺いました。
たまたま、仕事と妻とのスケジュールが合ったのです。
三宮のお店は基本的に朝引きで、鮮度も素晴らしく、焼き具合も良いと思ったのですが、やはりこちらのお店と比べてしまうとかなりの差を感じてしまいます。
鶏自体の食材としての質の高さが際立っているのです。
私は物心がついた時から鶏肉が好きで、小学校の低学年の頃は、母親の手抜きで骨付きのもも肉を1週間くらい連続で食べさせられたこともあります。
小さい頃から食べ物にうるさかった私が毎日同じものを食べさせても、一切文句を言わなかったのでそうしたようです。
話がそれました、私は鶏肉の綺麗な旨味が大好きなのです。
しかし、それを感じさせるような鶏肉は世の中にほとんど存在していません。
その意味では、鶏肉や鶏肉の内蔵の本来の綺麗な旨みをしっかりと感じさせる食材を使われていらっしゃる稀有なお店と言えるでしょう。
鶏のスープの旨みは他の神戸界隈の有名店、人気店と比べてもダントツの美味しさだと思います。
いらっしゃる方には是非スープも召し上がって頂きたいと思います。
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2015年の5月に久しぶりに伺いました。
阪神エリアでは一番の焼き鳥屋さんであることは間違いないと再度確信しました。
鶏一途さんがミシュランの星を取っていることもあり、禁煙になれば、間違いなく次回のミシュランで星を取るでしょう(もう完全禁煙にされていらっしゃるかも?)。
総合的にはこちらのお店の方が上だと個人的には思っているからです。
ミシュラン2016年兵庫版は10月23日の発売でしたっけ?
ますます予約が取れなくなると思うので、夜は非常に忙しいですが、なんとか近いうちに妻と二人で必ず伺いたいと思っています。
と言っても結局伺えないのかなあ。
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2014年の7月と11月か12月に久しぶりに伺いました。
相変わらず美味しいです。
完全に地元で定着した感じです。
メニューはあまり変わっていませんでしたが、刺身も焼きも素晴らしいです。
変わった点は、ワインをかなり充実させておられると感じました。
夜の時間帯だけなので、なかなか忙しくて再訪出来ないと思いますが、時間を見つけてまた今年中には伺いたいですね。
2015年中に2回伺うのが目標です。
親友も連れて行きたいのですが、鳥が食べられないので、また妻と二人で伺います。
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2010/05/25
久しぶりの訪問になりました。
ホームページも出来たようでますますがんばっておられますね。
松の司 純米吟醸 「楽」
という日本酒を初めて飲んだのですが、とても美味しくて気に入りました。
滋賀にも素晴らしい蔵があるようです。松瀬酒造。
今度、ネットで購入してみようと思っています。
いつもあるかどうかはわかりませんが、お店で日本酒を飲まれる方にはお薦めします。
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2010/02/02
何度か伺っていますが更新していないので、書かせて頂きます。
特上の刺身や卵ご飯やスープは定番として、最近のお気に入りは背肝です。
タレの塩梅も良いですし、何ともいえない独特の美味さがあります。
妻の好きな三角とともに新定番になっていくでしょう。
年末に伺った時に改めて思ったのですが、こちらのお店の鳥は油に特徴があります。
非常に軽くて綺麗で深い旨みがある油です。
極上の鶏肉の油とはこのようなものです。
そして、肉の甘みも半端ではありません。ささみの刺身を何もつけずに食べると鳥の本来の甘み、旨みというものがどのようなものであるかがよく分かります。
本当に美味いお店です。
<最新の更新コメント>
2009/09/03
先日、妹が突然神戸にやってきたので、夕食は迷わずこちらのお店に伺いました。
鶏で有名な名古屋に住む妹もこちらの鶏の味にはとても満足していました。
お盆の頃(過ぎだったかな?)にも伺いましたが、ご主人はお盆前の休みを利用して、東京で焼鳥屋の食べ歩きをされてきたそうで、相変わらず研究熱心だなあと感心させられました。
刺身の盛り合わせは必ず毎回食べるのですが、実は私も妻もつくねが大好きです。
このつくねは絶品ですので、是非召し上がることをお薦めします。
<再々更新時のコメント>
とても気に入っているお店ですが、なかなか頻繁に伺うことはできません。
先日伺った時は、いつも必ず注文する上の刺身盛り合わせがありませんでした。
そこで、料金設定がリーズナブルな普通の刺身盛り合わせを注文したのですが、こちらのほうでもさすがに十分美味しかったですね。
高いレベルをキープするために、常に仕入れを検討しておられるので、どのようなものを注文しても、間違いないものを提供するのだという熱い思いをひしひしと感じることができます。
このまま、いや更に高みを目指してがんばって頂きたいと思います。
入籍後に新妻とともにまた伺わせて頂きます。
<再更新時のコメント>
岡本に用事があったので、先日紹介させて頂いた一日でゆっくりと本当に美味い日本茶を楽しんだ後で伺いました。
刺身の4種盛はやはりはずせないですね。伺うと必ず注文しています。
その日初めて気づいたのですが、ごま油はとんでもなく良いものを使っておられます。
「このレベルのものを焼鳥屋さんで使っているお店はおそらくほとんどないでしょう。」と言うと
「東京から取り寄せてるんですよ。」とご主人が仰っていました。
コストを考えていないようなこだわりかたです。
あまり、採算度外視でやられているのを見ると、他人事ながらハラハラします。
「とんしさんが好みだろうと思うラーメン屋を見つけましたよ。」と仰ってもらいましたので、先日伺いました。
そのお店のことは、近いうちに書かせて頂きます。
<更新時のコメント>
普段、歩いていけるところばかりで食事ができるので、電車に乗って食事に行くことはほとんどありませんが、こちらのお店であれば、遠出してでも伺いたいものです。
1ヶ月に1度くらいは伺いたいと思いながら、3ヶ月がたってしまいました。
その間に随分、多くの方がいらっしゃったようですね。コメントを書かれておられない方もかなりいらっしゃるようです。
前回同様美味しかったのですが、特に今回は、「どこかの地鶏の450日なんたらかんたらしたトロ」という一押しの料理が美味しかったですね。
名前は全く忘れてしまいましたが(いつもながら申し訳ありません。)、お店で、「とんしが美味しいと書いてた450日のトロ」とおっしゃれば分かると思います。
その日は、お薦めの一番上に掲載してありました。
鶏とは思えない濃厚な味で、鴨とはまた違った美味しさがある鶏でした。生まれて初めて食べた味ですね。
と言っても、鶏なので特殊な味がするわけではありません。
また、この日は、特別素晴らしい玉子が入手できたそうで、玉子ご飯が死ぬほど美味しかったですね。醤油はほとんどいらないほど、濃厚な味の玉子でした。
食べる前に、割った状態を見せてくれたのですが、黄身がほぼ球体のままの形で白身から突出していました。
いつも入るとは限らないと思いますが、もしあれば是非召し上がってみて下さい。
ネットで購入しようとしてもたぶんないんじゃないかなあ・・・・・・。
<以前のコメント>
私が、mixiを始めた頃に、HPやBlogをご覧頂いて、メールをして下さった方がおられました。
「独立して、焼鳥屋をやるのですが、東京の名店を巡って、勉強したいけれども、どのお店に伺ったら良いでしょうか。」という内容でした。
Blogでも何回か書かせて頂いていますが、私の場合は、今はなき「味壷」という奇跡的な名店の記憶を消すことが出来ず、どうしても、焼鳥に関しては、評価が厳しくなってしまいます。
驚異的なコストパフォーマンスで、なかなか予約することが出来ない、渋谷の鳥重にやっとの思いで、総合評価4.0をつけさせて頂いているくらいです。
http://u.tabelog.com/tonshi/r/rvwdtl/99570/
そんな事情を書かせて頂いて上で、何軒か有名店の名前を書かせて頂いて、お返事を送らせてもらいました。
さて、偶然にも私が仕事の都合で、神戸に引越した後の昨年の9月に、その方がお店をオープンされたことを知りました。
しかも、夙川ですから、私の住んでいる三宮からすぐのところです。
もっと早くに伺うつもりでしたが、昨日急に思い立って、お店に予約の電話を入れてから、彼女と二人で伺いました。
「なんで突然、さくら夙川に来いって言い出したの。」
「いやー、日にちは指定してなかったけど、随分前にmixiで知り合った人が、お店をオープンして、伺うって言っていたのに、8ヶ月もたっちゃったんだよ。」
カウンターの席を希望したのですが、それは、厨房を見たかったからです。
なるほど、オープン8ヶ月ですが、ピカピカに磨かれた厨房です。
もう、この時点で、まずいはずがないなと思いました。
次に、メニューを拝見すると、食べ物の料金設定は、普通よりも高めですが、焼酎の料金設定はかなり低めです。
普通に飲めるようなものは、420円ですから、1本300円の焼鳥があったり、1,000円を超える一品料理があると、かなりアンバランスに感じます。
この時点で、間違いなく名店だろうと思いました。
その辺の居酒屋でも500円以上で出している焼酎を420円で出して、串物を1本300円にしたり、一品料理を1300円にしたりしておられるのです。
これは、非常に良い素材を仕入れておられて、かなり料金設定を抑えているのに、この値段でしか出せないということです。
焼酎は、仕入れてそのまま出すため、手間隙がかからないので、出来る限り安く出そうというお考えです。
ここまで、極端なメニューを見れば、もう食べるまでもなく、美味しいのはわかります。
まず、刺身を頂いてみました。4種盛と本鴨のたたきです。
あと、焼き物は、上ねぎまです。
「本当に美味い鶏肉」を久しぶりに頂きました。
ささみ、肝、心(心臓)、ずり。
どれも超一流です。
よく、1,200円という料金でだされておられるなあと関心しました。
ささみの甘さは、普通の鶏肉しか召し上がったことのない方は、びっくりされると思います。
自然で綺麗で上品な甘み。
何もつける必要がありません。
ずりもここまでのレベルのものは、あまり食べた記憶がありません。
肝も雑味が一切ありませんね。心も素晴らしいです。
まあ、同じ鶏から取っているので、全て美味しいのは当たり前です。
また、600円で出されておられる「六代目百合」という芋焼酎の美味しさにはびっくりさせられました。
いやー、まだまだ知らない、すごい焼酎があるのですね。
非常に、洗練された、臭みのない、上品な味の芋焼酎です。
しかし、この芋焼酎にやられました。あまりにも口当たりが良いので、がばがば飲んで、お店を出た後で、完全に記憶を失うほど酔ってしまいました。
三宮にあまりにもひどいお店があって憤慨しているので、その全く逆のお店に出会うことによって、喜びすぎました。
ただ、一点だけ、味で満足しなかったものがあります。
素晴らしいお店なので、あえて書かせて頂きます。
上白肝の刺身です。
出されたものの温度がかなり低かったこともありますが、甘みが予想していたよりも足りませんでした。
食感もぷりぷり感がなかったですね。
恐らく、日によって状態が違うものを出されておられるのだと思います。
昨日の状態は良くなかったです。
看板にされておられる一品料理なので、ちょっと気にされた方がよろしいかと存じます。
ご主人は、東京で勉強されたお店で、渋谷「鳥重」はすごいと仰っておられましたが、私は、渋谷「鳥重」よりも素晴らしいお店だと思います。
接客もがんばっておられますし、夙川という客筋も良いロケーションですので、今後、関西に「鶏天」ありと言われるような超有名店になると思います。
いろいろなお客やマスコミの洗礼を受けられるかもしれませんが、今のお気持ちでがんばられたら、食通の間で、まごうことなき名店として語られるお店になるでしょう。
2016/09/27 更新
ラーメンはかなり前から無化調が流行っています。
と言うよりも私のように無化調ではないラーメンを何故わざわざ外食で食べなければならないかと言う拘り持つ方が圧倒的な少数派ではなくなりました。
何度か書かせて頂いていますが、焼肉と焼き鳥で無化調と言う店はほとんどありません。
ラーメンのようにスープではないので分かりにくいですし、脂が多いので脂の旨味にまぶされてわかりにくくなります。
タレだけではなく、塩の料理にも結構しっかりかかっています。
いまだにえっと仰る方がおられますが、業界の常識でもあり、事実を知っているので、本当のことを申し上げるしかありません。
そもそも、口に入れた瞬間にわかります。
何故?
かけてあるのでわかります。
クオリティが高くなく、値段も安い、牛肉や鶏肉を家で食べる時の「工夫」と言うなら理解できますし、そもそも他のご家庭で召し上がっている食べ物について私がごちゃごちゃ言う資格などありません。
それこそ上から目線になります。
刺身が美味しいと評判の高級日本料理屋で、魚のクオリティが低く、美味しいのは醤油だったと言うことが結構頻繁にあります。
同様に予約の取れない六本木の高級焼き鳥屋に結構しっかり旨味調味料がかかっていたり、比内地鶏を謳いながら、食べたら比内地鶏ではないので、その点を指摘したら、お金が返金されたりとか、色々あり過ぎるので、焼肉や焼き鳥の人気の店というものを私は信用していません。
別に焼肉や焼き鳥に限った話ではありませんが。
こちらのお店は数少ない無化調の焼き鳥屋。
無化調ではない焼き鳥がお好きな方にとっては旨味が足りないと感じさせるかも知れません。
タレも塩も鶏のクオリティに合わせた味付けなので、ある意味旨味たっぷりではありません。
よってお好きな方とそうではない方と結構分かれるだろうと思っています。
実際に、地鶏とブロイラーの味の違いがわからない方は少なくないので、致し方ないです。
今は潰れてありませんが、六本木のど真ん中で、比内地鶏専門店と謳いながら、おもっきりブロイラーを出すような店が珍しくないのはそれが理由です。
三宮の旧ハンズのそばにもあり、すぐに無くなりました。
また、上から目線と批判されますが、私がそう思うのであって、他の方が何がお好きで何がお嫌いかには全く興味がありません。
味は好みではないと繰り返し申し上げていますが、価値観はそれぞれ全く異なります。
大丸でヴォーヌ ・ロマネのプルミエ・クリュ27500円が2割引だ!やす〜いと言って買って数年寝かせて飲む人もいれば、コンビニの1000円未満の赤ワインで十分美味しいのに、ワインに数万円なんて馬鹿じゃないの?味もわからんのに見栄を張ってと言う人もおられます。
ワインも日本酒も焼肉も焼き鳥も寿司もラーメンも何もかも、私の持論では好みの違いという表現は正確な言葉ではないと思いますが、価値観の違いは明らかにあります。
だから価値観の違う同士が食べ物や飲み物の話をすることほど意味のないことはこの世に存在しません。
生産性ゼロで人生の貴重な時間をドブに捨てることになるからです。
前置きが長くなりましたが、いつものように上白肝のある刺身盛り合わせや上焼き鳥の盛り合わせ、鶏天サラダ、背肝やう玉などの追加、最後は卵ご飯と地鶏ガラスープというパターンで終わりました。
私は禁酒中なので、ノンアルコールとジンジャーエール。
妻は生ビールの後はピノを合わせて楽しんでいました。
羨ましいと思いきや、北新地の高級店でもいつもいつもいつもノンアルコールビール、ジンジャーエールなので、実はそれほど羨ましくありません。
禁酒が明けたら、週に3回だけ、しかも基本的にはワインだけを飲みます。
シャンパンかニュイのピノのみ。
アルコール量の制限をするので、特に家では、シャンパンかコート・ド・ニュイのピノのみ飲みます。
極めてクオリティが高く大好きなものしか飲まないという宣言です。
ビールや日本酒や他のアルコールはできる限り飲まないということです。
勿論、城助でもニュイのピノのみ。
十四代や爾今は封印です。
?
1合だけ飲むかも?