2回
2018/02 訪問
新・家系ラーメン。クリーミー・濃厚豚骨・新横浜家系ラーメン。おでんと神奈川淡麗系中華そばあり。ASPITシステム導入で売上管理と勤怠管理。
麺屋神明は「とよた店」以来。そのとよた店での実食印象が良かったため、今回も期待していました。
もともとは大府で先代が開業され、その後を二代目(現丸岩㈱社長)が引継ぎ「味匠神明」として、さらには神奈川県での家系ラーメン店での修行により、家系ラーメンを導入し「麺家神明」に屋号変更。現在に至ります(記事下部の沿革参照)
安城店はテラス席もあったりしてカフェのような印象。
特徴はセントラルキッチンでありながらもスープの品質にこだわっていること。豚骨の鮮度にこだわり、鹿児島の食肉加工場隣接のスープ工場でスープを製造。大型蒸気釜で約10時間調理。乳化抽出した高温スープを急速冷凍しセントラルキッチンに輸送されます。(HPより)
セントラルキッチンの良さはHACCPの考え方に基づき衛生管理された調理場で製造されていて、より高度に食品の安全を担保した製造方法を採用されていること。
また、一括製造することにより、コスト低減のみならず、各店現場での調理技術の差に影響されにくいこともあげられます。
スープは冷凍保存で流通し、冷凍庫に保管するため必要に応じて解凍して利用可能。品質の安定とロス防止にも貢献。そして長時間連続営業も可能となります。
ただし、解凍したスープの酸化具合や蒸散等については店舗管理となるため、スープの品質管理に不安がある店舗の場合は要注意。
セントラルキッチンだからダメとか良いとか一概には言えず、豚骨等の原材料調達からスープ製造、提供準備、実際の提供までをスルーでしっかりと管理できているかどうかが肝となります。
調理場はオープンキッチン。食事する場所と調理する場所の壁がないことは衛生的には感心しませんが、小規模の外食施設にHACCPレベル管理を求めるのは酷。
客にとってオープンキッチンのメリットは調理の現場を目視できることですね。
例えば
はりがね20秒
ばり1分
かため2分
普通3分
やわかめ4分
Bigスペシャル1分30秒
な~んて表示が見えます。
おかげで固さの注文をしやすい。麺は「かため」を選択。
注文は定番のとんこつ 780円 。太麺16番使用。
アンケートを勧められたので記入したら鶉の玉子を5個サービスしてくれた。ラッキー。
さて、スープの味ですが、クリーミーで飲みやすく、クセがない分、ちょっと物足りない。また、前回、とよた店で食した時と当方の体調が違うのか、あるいは店での最終工程の違いなのかは不明ながら、やはり物足りない。
物足りなさを卓上の調味料で調整することはしない食彩品館.jpなのでスープは若干残し加減。
ただし、物足りないといっても味が悪いわけではありません。返って食べやすいくらいですが、当方、とんこつには獣というか家畜臭いくらいの方が好みなので。
さて、麺屋神明各店には業務効率と管理レベル向上のため「ASPITシステム」が導入されているようです。
2015年7月から勤怠管理と売上管理を導入、店舗・セントラルキッチンのシステム化を行い、2016年5月に発注管理をスタート。
また、2016年7月からのFC展開スタート時にはFC管理システムも導入。POS連動の売上システムと勤怠システム、及び発注システムの導入により、翌朝には店舗ごとの損益を確認しコントロールされているということです。
多店舗展開にはそういった数値のコントロールと人材育成システムの構築が肝要ですね。今後が楽しみです。
その他、沿革や系列店舗情報は↓
https://wp.me/p66ssl-gpA
●麺屋神明安城店
安城市横山町浜畔上61
℡0566-91-4700
営業時間
11:00~15:00
17:30~深夜0:00(LO15分前)
定休日 火曜日
駐車場 25台
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◇関連記事
・2015/08/08麺屋神明 豊田店(豊田市)
http://goo.gl/RzvOXS
・2018/03/10麺屋神明安城店(愛知県安城市)新家系
https://wp.me/p66ssl-gpA
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◇全国のラーメンに関する記事一覧
http://wp.me/P66ssl-5Gc
◇うどん、そば、冷麺、焼きそば、パスタに関する記事一覧
http://wp.me/P66ssl-5Vg
◇鮮魚と寿司に関する食彩品館.jp記事
http://wp.me/P66ssl-5NK
◇肉類に関する食彩品館.jp記事
http://wp.me/P66ssl-6Dg
◇和食(魚・肉記事除く)食彩品館.jp記事
http://wp.me/P66ssl-9hQ
◇食べログ記事一覧
http://goo.gl/mZSuZ1
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★食彩品館.jp直近記事一覧 約15,000記事
http://goo.gl/S6anZc
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2018/03/10 更新
前置きとして
◆私の味の評価視点について
・食事の評価視点において、最重要項目である料理・味項目については「☆3.0美味しい」~「☆3.5非常に美味しい」の間で評価し、それが食べログ総合評価に連動する傾向があります。
・食べログ☆3.6以上は「貴重原材料」「表示」「衛生」「接客」「環境」などで非常に感銘を受けた場合に評価。
■私見。
・外食として商売している以上、「美味しくない」は存在しないと思っていることと、料理の味は官能評価等の専門家を除き、当日の天候や自身の体調等によって評価が振れることと、最終的な評価は「見た目」「雰囲気」「気分」で脳の判断によって決定 https://wp.me/p66ssl-7EC されるため、他者の評価が自身の評価とは異なって当たり前と思っています。
・ただし、個人の相対評価が集約されている食べログの総合評価については好意的に解釈していて、食べログプレミアムサービスの招待を受け入れ、参加しています。
・物品販売だけでなく1日数万食を提供している企業において、企画・調達(バイヤー)・食品衛生・広告宣伝部門等に40年以上、主宰・従事し、自身も調理士、食肉技士等の資格や有機農産物の生産行程管理者のプログラムに参加した経験を含めて記事にしています。
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当店 久々です。実食は4年ぶり。
通りがかりに店前看板に「昆布水つけ麺」の文字を発見し、急遽、駐車場イン。
当店はセルフオーダーシステム採用。
客は自分のスマホでQRコードを読み取り、開いたサイトのメニューから注文する仕組みのようです。支払いもセルフ。
(この部分画像参照)
前回は無かったので新導入システムなんでしょ。たぶん。
当方のようにできるだけさっさと、且つ接触なく短時間で食事を済ませたいタイプにはありがたい。スマホの扱いに慣れていない人は通常のオーダーもできるらしい。
メニューは当然、「New」の文字が付いている「昆布水つけ麺 塩1,000円」を選択。
テーブルからカウンター内の作業を眺めながら届くのを待つ。
ライブキッチンは当方のように食品衛生管理の職場体験がある者にとっては良くもあり、悪くもありで、できれば見たくない作業風景は見えない方が美味しく料理をいただけます。
登場した料理はこちら。
★昆布水つけ麺(塩)1,000円
(この部分画像参照)
非常に見目麗しく、よくできた料理だと思います。
見た目で残念なのは低温チャーシュー。赤いです。たとえ「中心部63℃30分と同等の加熱をZ値を想定して調理している」と説明されてもあなたの安全と私の安心は違うのです。
せめて、「HACCPに沿った衛生管理のもと、当社規定の教育訓練を受けた従業員が業務用低温調理機を用いて、加熱殺菌理論値をもとに算出した調理温度と時間で当社マニュアルに順じて加熱肉の中心温度管理を適切に行い調理した肉」という感じで説明していただくと大変、嬉しいのですが。
そういった説明がないとしっかりとオキシ化された状態で出てくる方がまだ安心できます。
低温調理理論の安全性は理解していても、どのように調理されているかの説明(前述のような)がないと安心はできないタイプなんです。私。
さて、赤くても許せるのはピンクペッパーだが、ウルシ科のコショウボクなのかセイヨウナナカマドなのかは不明。フランス料理のポアブルローゼは唐辛子のことながら、日本では「ピンクペッパー(ポアブルローゼ)」とされることが多い・・・らしい。
こちらの赤は好印象。
さて、昆布水。
以前、北海道利尻島の昆布専門店の方々に教わったり、羅臼や根室でいろいろと聞きまわった情報をもとに産地を推測。
基本となるのは産地表示されていた「麺屋あきのそら(岡崎市)ざる中華950円,がごめ昆布水」。
↓ 麺屋あきのそら2021/05/13実食
https://wp.me/p66ssl-F6u
がごめ昆布は水出し昆布として良く利用されている種類で噴火湾周辺で獲れる根昆布。特徴はねばり強い成分が多いことで、麺屋あきのそらのざる中華は特にかごめ昆布の特徴がでていました。
それでは当店の水出し昆布の味はどうでしょうか。参考のため水出しした昆布の基本的な味についておさらい。
・羅臼昆布
濃厚な黄色昆布水で高級品ながら昆布の味とクセが強めに出る。
・利尻昆布
出汁昆布として使われることが多い利尻昆布だが、水出しにするとクセがなく飲みやすい味に仕上がる。
・真昆布
利尻昆布同様にクセがなく飲みやすい。
・ガゴメ昆布
健康に良とされるフコイダンやアルギン酸が他の昆布に比べて豊富。昆布水のメイン種。
上記の品種開設と画像は↓
★北海道の昆布について2016/07/25
https://wp.me/p66ssl-ar8
それではいただきます。
昆布水は透明なので羅臼ではないことはわかります。
昆布水に浸かった麺はうっすらと味が付いていて、最初はつけ汁をつけずにそのままいただきます。
昆布水の味はするが、ガゴメ昆布の時のような粘り気は感じません。
それよりもトッピングで乗っている薄切りの果実が気になる。
大きさはカボスよりも小さく青ゆず程度だが、ルックスはカボス。しかも種がないので、もしや「へべす(日向ライム)」か?。だとすると初実食になる。
尚且つ、へべすはスダチよりも香りが柔らかいということもあり、昆布水使用をネーミングする当メニューにはピッタリの選択となる。
もしそうならば、神明のメニュー作りには一目置かなければならない。
ああ。繰り返すが低温調理のチャーシューが残念。彩には良いが、ぐにやっとした食感と低温調理に対する不信感が邪魔をする。(理論には納得だが理論通りの調理が行われているかが不明なため)
どうしても赤色っぼい色が必要ならば生ハムなんかの方が清涼感があって良いかも。
でも生ハムだと塩味が昆布水の味を邪魔するか。
なんにしても良くできた逸品だと思います。
私はやっぱり温かいスープのラーメンの方が好きですが、当店のチャレンジ精神とメニュー作りには拍手です。
御馳走様でした。
◇資料
(この部分画像参照)
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・麺家神明安城店
愛知県安城市横山町浜畔上61
℡0566-91-4700
・2022/06/18麺家神明安城店昆布水つけ麺
・2018/03/10麺屋神明安城店新家系
・2018/11/04神明とよた店(豊田市)
・2015/08/08麺屋神明 豊田店(豊田市)
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https://wp.me/P66ssl-5Gc
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◇鮮魚と寿司に関する食彩品館.jp記事
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◇肉類に関する食彩品館.jp記事
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◇和食(魚・肉記事除く)食彩品館.jp記事
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