3回
2017/01 訪問
状況を選ばずに入れるフレンチ・カフェ
(2017年1月7日訪問時追記)
「もう、18時45分かぁ、今日は20時には家に戻らないといけないなぁ・・・」
と思いながら自転車で山手幹線を西に向かう。
R171との交差点の信号は青だった。
「昨日は、この信号が赤で、パサパさんに行きつくまえに、喫茶店のおねーさんに呼び止められちゃったんだっけ・・・。」
で、横目でちらっと喫茶店のほうに目をやると、電気が消えてる。
「あれっ、今日はお休み?。土曜日なのに変。でも、ようするに、今回は行っていいってことね。」
と、勝手に、神様からお墨付きをもらったと解釈。
いずれにしても、あまり長居できない状況に変わりはない。
お店の前をいったん通り過ぎ、中をチェック。
先客は1組のみ。これなら回転上げられそう。(^^♪
お店のわきに自転車を停め、そそくさと店内に入る。
メニューを見ながらアラカルトにすることも考えましたが、
結局、前回と同じ3500円のコース(メインを+1000円で和牛のソテーに変更したので実際は4500円)と、
お一人様メニューのムール貝の白ワイン蒸しとホットワイン(赤)を注文。
「ちょっと、この状況でハードル上げすぎ?」
と一瞬思ったものの、そこは、さすが手際のいい小柳シェフ、
何も言わなくても、わたしの早いペースにちゃんと合わせてくれました。
「早い、旨い、リーズナブル!」
それってフレンチの売り文句としてどうなの?といわれるかもしれませんが、
わたしとしては、ぜんぜんOKだと思う。
加えて、「お料理の口当たりがよく子供づれでも安心」と来れば、まさに「だれでも気軽に入れるフレンチ!」。
まあ、そう力説するわたしに、シェフはけっこう微妙な表情をされてましたが・・・。(^^ゞ
なお、こちらは、シェフのほかに、パティシエールさんが常駐なので、
今年はケーキをメインにした食事の組み立てもやってみたい。
シェフも、きょう、笑いながら「それじゃ、お料理なしにしましょうか」と言っていたから、
近いうちにトライしてみよっ。
2017/01/07 更新
2016/11 訪問
誰でも気おくれせずに入れるカフェのようなフレンチ
本格フレンチは、なんか敷居が高くて・・・
うちには、子供もいるし、フレンチって大人の味でしょ?
たぶん、いまは普通になった洋食も、
昔の日本人には、同じように受け取られていたのに違いありません。
だから、また、かつての洋食のように、一歩づつ、フレンチに近づいていきましょう。
・・・そんなお店
【お値段とか一般的なこと】
★お一人様でも、子供連れでも、気軽に利用できるメニュー構成になっています。
✅ランチ・コースは1500円~、ディナー・コースは3500円~。なお、ハンバーグなどのランチセットとコースのパンはお代わりできます。
✅「本格フレンチ」に妙なこだわりがないのも、このお店のポリシーを表していて、好感触です。パスタも出すし、ふつうのチキンも使う。「シェフも大好きなハンバーク・ランチ」なんて極め付け。
✅それでも、前菜からデザートまで、ちゃんとフレンチのテイストはあり、しかも、日本人に親しみやすい味にアレンジされています。
✅デザートは、シェフとは別の専門のパティシエールが作ってくれます。
✅ディナーでは、量とお値段を抑えた「お一人様専用メニュー」というのがあって、種類も多いです。
✅カフェらしく、ソフト、ハードともドリンクメニューが充実しています。
★食事としてのバランスがとれている。
✅コースの中に、ちゃんと適量の野菜が入っています。これは、料理のジャンル以前にすごく大事なこと。こちらでは、バランスのよい食事を提供することにも注意が向けられているように感じました。好印象です。
★お店の雰囲気は、とてもカジュアル。
✅フレンチのコースも提供しているカフェといった雰囲気。カウンターの椅子を見て、わたしは西宮北口にあるカフェ、シオサイさんを連想しました。
✅お料理が出るペースは、ちゃんと、こちらの食べるペースに合わせてもらえます。時間があまりないけどフレンチを食べたいという場合にも躊躇しなくてよさそうです。
【ポイント】
★カウンターが多いカフェらしい雰囲気の中で、一人でも、数人でも、年齢構成や、目的に関係なく、気軽に、それぞれのペースでフレンチが食べられるお店。こういうフレンチが欲しかったんです!。
★「お一人様専用メニュー」はとてもいいと思います。やっぱり、フレンチとかイタリアンは、どうしても、「二人以上で来るべきところ」という雰囲気がありますからね。もちろん、相談すれば、いろいろ融通がきかせてくれる場合も多いのですが、こちらの場合、こうして、さりげなく「お一人様でも歓迎します」感を出しているのが、すてきだと思いました。
★いまや、洋食も、イタリアン(パスタ)も、専門のファミレスができるまでに日本文化の中に溶け込んでいます。でも、フレンチはまだ、多くの日本人にとっては、一部の富裕層のものという感覚が強いのではないでしょうか。それでは、なぜフレンチだけが日本の食文化に浸透していかなかったのでしょう?。それは、庶民感覚のお料理から、一歩一歩フレンチに近づけるような、入口を案内するお店が少ないからだと思います。かつて、洋食では、いまも東京日本橋にある「たいめい軒」さん(わたしの子供時代からのお気に入り)が、そういう入口の1つでした。もし、機会があれば、ぜひ、一度、「たいめい軒」さんの1階を訪問してみてください。いまだに一皿50円で提供されている「コールスロー」と「ボルシチ」。そして「ラーメン」も健在です。洋食という文化を根付かせるために、「たいめい軒」さんは、こういう庶民感覚で食べられる料理から「一歩一歩」本格洋食に近づく道を切り開いていったのだと思います。むかしの「ラーメン」を現代の「パスタ」や「ハンバーグ」に置き換えれば、わたしには、パサパさんと「たいめい軒」さんは、どこかつながる気がするのです。だから、ぜひ、パサパさん、フレンチの「たいめい軒」になってください!。(^o^)/
【口コミを書くとき参考にしたお店】
✅La Petite(西宮)⇒ パサパさんから東にほんの数ブロックはなれた、「夙川フレンチ街道」の東の端にある、小さいけど、こだわりのある女性シェフが奮闘するフレンチ・レストラン。フランス仕込みの上品なお料理をリーズナブルな価格で楽しめます。
2016/11/23 更新
(2017年1月13日訪問時追記)
西宮は、イタリアンもフレンチもたくさんあるけど、それ以上に洋菓子屋さんが多い。
だから、レストランでは極力デザートは食べずに、洋菓子屋さんでケーキを買って帰る
というのが、ずっとわたしのやり方でした。
それは、西宮というわたしの大好きな街を、みんなで盛り立てるべき、と思ったから。
でも、こちらのように、専属のパティシエールさんがいるレストランに出会って、ちょっと考え方を変えました。
専属でパティシエールさんがいるなら、レストランの中に洋菓子屋さんがあるのと同じ。
それなら、そこで食べてもいいかな、と。
そんなわけで、今日は、コースはやめて、締めのデザートまでオール・アラカルト。
とはいえ、パサパさんの場合、おひとり様専用メニューを含めて、お料理の幅がとても広いので、
メニューを見ながら、かなり悩んだのですが、
結局、本日のお魚のカルパッチョ(ハーフ)、グリーンサラダ(ハーフ)、カリフラワーのグラタン、牛ほほ肉の赤ワイン煮込み(ハーフ)、クリームブリュレと、かなり保守的な組み立てに落ち着きました。(^^ゞ
で、1品目が運ばれて来たのを見たら、
あれっ、こんなの頼んだっけ???。
どうも、お一人様アラカルトで、グラスワインをたのむと、お通しが1品サービスで付くみたいです。
あとは、野菜とお肉のバランス、味のつながり、量ともぴったり。
これで4200円ならお得感は高いですね。
それと、今回も、前回も、このお店で、子供連れのごく普通のご家族に出会ったのが印象的でした。
ちょっと離れたテーブルから、ハッピーバースデートゥーユー~なんて歌声や笑い声が聞こえてきて、
わたしも他人事ながら、「ほんと、よかったね」ってニコニコ顔になってしまいました。
こんなフレンチはそうどこでも見つかるものじゃない気がします。
これからも、オープンな雰囲気を大事にして、ぜひ頑張ってほしいお店です。