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新橋浮浪雲のレストランガイド
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新橋浮浪雲 認証済
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1回
夜の点数：4.6
2014/07 訪問
野毛の矜持。その店の名を聞けば、説明不要の酒場の名店：武蔵屋
平戸桜木道路から1本入った裏道。仄暗い通りをしばらく歩いた野毛坂通りとぶつかる手前、看板ものれんもない木造の古い一軒家。中から漏れ伝わってくる和やかな気配。武蔵屋野毛の呑兵衛を気取るなら、武蔵屋さん抜きには語れない。この界隈では、昭和21年創業の一番の老舗、超有名酒場です。とはいえ、小生も前回訪れたのは、すでに1年以上前。火、水、金だけの営業に加え、20:30までの営業時間となると、東京勤めの身には、なんともハードルが高いです。(笑)仕事場が近いか、勤務時間が決まっていないとなかなか難しい。この日は、タイミング良く、戻って来れたので久しぶりに立ち寄ってみました。古い引き戸を開けると、女将のおばちゃんが温かく迎えてくれます。もう閉店間際だったので、先客は、カウンターに数組。テーブル席に座らせてもらいます。店内は、カウンターにテーブル席、奥に小上がりがあります。年季の入った店内、もちろんクーラーなんぞはありませんが、扇風機とどこからともなく抜けていく風が何とも気持ちが良い。さすがに暑かったこの日は、はじめにビールの小瓶をもらいます。いい塩梅に冷えたビールが旨い。ツマミの塩豆がよく合います。そしてお決まりのたまねぎの酢漬けとおから。たまねぎの酢漬けは、シンプルだけど、酢がきつ過ぎず、まあるい味が美味しい。一番好き（？！）かも。おからは、素朴な味わいで派手さはないものの、これまた美味です。ビールを飲み終えたので、お酒をいただきます。お姉さんがやかんを高く、お酒をなみなみ注いでくれます。暑い日の温燗というのも、なかなかオツです。そして鱈豆腐。淡泊な味ですが、身体に優しい感じですね。あっという間に2杯目。それにしてもここのお店のみなさんは、接客がとても丁寧で礼儀正しい。決して、マニュアル的でもなく、変に威勢のいい元気な感じでもない。どちらかといえば、物静かな印象なのですが、常連も、一見も分け隔てなく、朗らか丁寧に対応されている。きっと、おばちゃんがいい教育をしているんでしょうね。そこがまた居心地の良さにつながっています。その店の雰囲気は、お客さんも形作っている。酔っ払いはもちろん、大騒ぎしている人もいない。みな、行儀よく時間と空気を愉しんでいるようです。小生のような若輩者が言うのは僭越ですが、、このお店を包み込む雰囲気は、粋な女将を中心とした“品”なのかもしれません。お店は決して高級でも洗練されているわけでもない。でも大衆酒場にありがちな野卑な雰囲気は皆無。一貫しているのは、やはり粋と品なのでしょう。肴は、納豆、そして最後の香の物へ。お酒も3杯めを頼みます。今さら言うまでもないですが、コチラのお店の流儀は、お酒3杯まで。お酒は3杯までしか飲めない。だから通称“三杯屋”。そして、その間にお決まりの肴が運ばれてくる。（ビールは別ですけれど。）3杯とはいえ、なみなみ注がれたお酒を飲みすすめると、いいかんじでほろ酔い気分ですね。この店を包み込む空気にもっと浸っていたいところですが、3杯目を空けたところで、お勘定です。さっと、退くのもこのお店の流儀です。そして、武蔵屋さんは、8月よりしばし1か月の夏休みに入ります。ゆっくり休息してください。野毛の誇る大切な飲み屋。秋風が吹くころ、また元気な顔を見にお伺いしたいものです。
2014/07/26 更新
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平戸桜木道路から1本入った裏道。
仄暗い通りをしばらく歩いた野毛坂通りとぶつかる手前、
看板ものれんもない木造の古い一軒家。
中から漏れ伝わってくる和やかな気配。
武蔵屋
野毛の呑兵衛を気取るなら、武蔵屋さん抜きには語れない。
この界隈では、昭和21年創業の一番の老舗、超有名酒場です。
とはいえ、小生も前回訪れたのは、すでに1年以上前。
火、水、金だけの営業に加え、20:30までの営業時間となると、
東京勤めの身には、なんともハードルが高いです。(笑)
仕事場が近いか、勤務時間が決まっていないとなかなか難しい。
この日は、タイミング良く、戻って来れたので久しぶりに立ち寄ってみました。
古い引き戸を開けると、女将のおばちゃんが温かく迎えてくれます。
もう閉店間際だったので、先客は、カウンターに数組。
テーブル席に座らせてもらいます。
店内は、カウンターにテーブル席、奥に小上がりがあります。
年季の入った店内、もちろんクーラーなんぞはありませんが、
扇風機とどこからともなく抜けていく風が何とも気持ちが良い。
さすがに暑かったこの日は、はじめにビールの小瓶をもらいます。
いい塩梅に冷えたビールが旨い。ツマミの塩豆がよく合います。
そしてお決まりのたまねぎの酢漬けとおから。
たまねぎの酢漬けは、シンプルだけど、酢がきつ過ぎず、まあるい味が美味しい。
一番好き（？！）かも。
おからは、素朴な味わいで派手さはないものの、これまた美味です。
ビールを飲み終えたので、お酒をいただきます。
お姉さんがやかんを高く、お酒をなみなみ注いでくれます。
暑い日の温燗というのも、なかなかオツです。
そして鱈豆腐。淡泊な味ですが、身体に優しい感じですね。
あっという間に2杯目。
それにしてもここのお店のみなさんは、接客がとても丁寧で礼儀正しい。
決して、マニュアル的でもなく、変に威勢のいい元気な感じでもない。
どちらかといえば、物静かな印象なのですが、常連も、一見も分け隔てなく、
朗らか丁寧に対応されている。
きっと、おばちゃんがいい教育をしているんでしょうね。
そこがまた居心地の良さにつながっています。
その店の雰囲気は、お客さんも形作っている。
酔っ払いはもちろん、大騒ぎしている人もいない。
みな、行儀よく時間と空気を愉しんでいるようです。
小生のような若輩者が言うのは僭越ですが、、
このお店を包み込む雰囲気は、粋な女将を中心とした“品”なのかもしれません。
お店は決して高級でも洗練されているわけでもない。
でも大衆酒場にありがちな野卑な雰囲気は皆無。
一貫しているのは、やはり粋と品なのでしょう。
肴は、納豆、そして最後の香の物へ。
お酒も3杯めを頼みます。
今さら言うまでもないですが、コチラのお店の流儀は、お酒3杯まで。
お酒は3杯までしか飲めない。だから通称“三杯屋”。
そして、その間にお決まりの肴が運ばれてくる。
（ビールは別ですけれど。）
3杯とはいえ、なみなみ注がれたお酒を飲みすすめると、
いいかんじでほろ酔い気分ですね。
この店を包み込む空気にもっと浸っていたいところですが、
3杯目を空けたところで、お勘定です。
さっと、退くのもこのお店の流儀です。
そして、武蔵屋さんは、8月よりしばし1か月の夏休みに入ります。
ゆっくり休息してください。
野毛の誇る大切な飲み屋。
秋風が吹くころ、また元気な顔を見にお伺いしたいものです。