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昼の点数:4.4
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¥6,000~¥7,999 / 1人
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料理・味 4.5
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|サービス 4.0
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|雰囲気 4.0
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|CP 4.5
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|酒・ドリンク 4.5
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[ 料理・味4.5
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| 雰囲気4.0
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| CP4.5
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| 酒・ドリンク4.5 ]
極めて上質な小さき逸軒
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豚バラ肉のプチシュー
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ラングスティーヌ
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魚料理
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肉料理(うずら)
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デザート
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2013/01/14 更新
夏季休暇の最中に利用。初めての訪問だが、その評判は夙に有名。実は嫁さんの誕生日のDINNERに予約をしようと思ったのだが、シェフが渡仏で休暇とのことと伺い、さりとて嫁さんの誕生日をずらす訳にもいかないので、別の店(この際は、エメ・ヴィタールを予約。これは、これで素晴らしい店だった。既にREVIEW済み)を予約したのだが、今回は改めての予約である。訪れたのは15日。敗戦の日である。翌日から、店も夏季休暇で休みらしく、希望日をずらしての予約・訪問であった。
店は、六本木か広尾が近いのかな。前者の方がやや近いかも知れない。六本木ヒルズをやや南下すれば程無くある。中国領時館よりは北側である。角地にあるが、本当に小さな小さな掌店である。どことなく可愛らしい雰囲気を醸している。さて、ドアを開け、名前を告げて入店。西麻布で大使館や領事館が周辺に多いこともあるのだろうか。隣は外人さんだった。品のいいでっぷりとしたおばさんだったが、よ~しゃべるわ。日本人も外人さんもやっぱあんまり変わらんわ。ただ、会話の内容は殆ど聞きとれなかったが、家族の事を中心に、声のTONEも落としながら上品にしゃべっていた。そうでなくちゃね。場所をわきまえた会話をしなくてはいかんのだ。まっ、自分も褒められた方じゃあ決してないけど。
先ず、この日も猛暑! 余りにも暑いので、ビールがあるか確認するとあるとの由。これはありがたい。小瓶で840円は高いがまあ仕方ない。2本頼んで嫁さんと乾杯。夏にはやはり冷えたビールは最高に美味い! もっとも、ジョッキでも最初の一杯から後は格段に味わいが落ちるが。
メニューは、4,750円のコースを頼む。前菜、魚料理、肉料理、デザートという内容で、前菜と魚料理は各々その日の内容から選べる。所謂、ムニュ・デギュスタシオンというやつであるな。これが、メートルの内容を聞くのだが、どれもこれも美味そうで、なかなか決められないので難儀した。昼間の良心的な値段で、こうも色んな食材を使った中から一つを選べるというのは、店が客を喜ばそうとする証左である。もう、この地点で、客は店側のペースに乗せられているのである。
この日の内容は以下の通り。
◆ プティアミューズ
シュー生地に包んだ豚バラ肉。グジュールというのか。ほんの一口のアミューズであるが、しっかりと塩味の効いたものである。これで口中、胃共に活性化である。
◆ 前菜
う~む、正確な名前は忘れた。ラングスティーヌに何だかを巻いてカリッと揚げたものである。何だかタイ料理にもこうしたものはあるが、やはり似て非なるものである。添えたキャベツと、ほのかに甘いピューレ状のソースと香ばしいラングスティーヌの相性が抜群にいい。
◆ 魚料理
この日は、アイナメのポワレ スープ仕立てである。
これは面白い。夏場の猛暑の際は、些か食が細くなるが、何処となく「和」の要素もあるこうしたスープ仕立ての料理は、極めて優しい。
◆ 肉料理
これも色んなものから選べるのだが、ここのシェフはジビエがお得意とのこと。猛暑の最中にジビエでもあるまいが、やはり、普段は口に入らない種のものを選んでしまうのだな。結局、鶉のポワレを選んだ。これが、肉がたっぷりとついた立派な鶉で、食べ応え充分である。皮ぎしの香ばしさ。肉の充実度。充分である。付け合わせの野菜もしっかりとしており、負けない主張がきちんとありながら肉とのバランスが抜群である。当然に肉は骨の周りが美味いに決まっている。手で骨をつかんで、最後は余すとこなく、骨のみにしてフィンガーボウルで指を洗って完結。
合わせて頼んだグラスワインの赤が、実によく合うのである。
◆ デザート
これも選択が可能。暑いし、夏は桃の季節である! 桃のコンポートを選んだ。どうしても冷たいデザートを選びがちである。ジュレとかソルベと書いてあると、先ず、食指が動くのはそちらである。上品で桃の素材を上手に活かした一品である。
これに最後はコーヒーで締めるのである。以上で、4,750円(勿論、消費税込みである)。サービス料は10%だが、きちんとしたサービスなので、これは言うまい。常連になればなるほど、そのサービスの微温的な優しさが更に感じられる。そんなサービスである。尤も、初対面の客におざなりということではないので誤解の無き様。
昼のコースでこれだけ満足したのだ。夜にもう少し高い内容のものを頼むとどうなるのだろうという期待がかなりある。昼間の採点は、やや甘めだが、4.4。夜への期待と、最後にあいさつに見えたシェフのお人柄への感謝も込めてである。こういう方なら、誠実な料理を出すことは間違いないだろうなと思う。この店は、初心者が最初に気合を入れて、彼女とデートをするには非常に好適である。相手方も喜ぶこと間違いなしである。
冬にジビエ料理を味合う楽しみが出来た。