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昼の点数:3.5
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¥2,000~¥2,999 / 1人
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料理・味 4.0
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|サービス 2.5
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|雰囲気 3.0
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|CP 3.5
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|酒・ドリンク 4.0
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[ 料理・味4.0
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| サービス2.5
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| 雰囲気3.0
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| CP3.5
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| 酒・ドリンク4.0 ]
蕎麦屋が揚げる天麩羅としてはかなりのものだが・・・
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天麩羅①
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天麩羅②
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ざる
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2011/05/27 更新
この店を訪れるのは15年振りになる。以前に東京に住んでいた時に、まだグルメ本なんぞあまりなかったときに、田中康夫の「いまどき真っ当な料理店」で掲載されていたので、訪れたのである。個人的に田中康夫は好きでも嫌いでもないけど、あの時代にああした本を出したのは、その先に訪れるグルメブームで有象無象の出版物が出たが、そうした本とは趣を異にした一つの指標でもあり、意義ある内容だったと思っている。
初めて訪問した際には、蕎麦ってこんなに美味いのだなと大層感心した記憶があるが、店内の雰囲気なぞは、改めて入店したのだが随分と記憶とは違っていた。この店のある猿楽町のあたりは完全にオフィス街で、それも、この店のある場所は少しはずれなので、土曜日ともなると閑古鳥が鳴いているんじゃああるまいかと思っていたのだが、案に相違で、店はそう広くないが、蕎麦を楽しむ人で一杯である。嫁さんと奥の二人掛けのテーブル席(左に蕎麦を打つ場所が硝子越しに見える)に座り、メニューを見て、少し腹持ちのいいであろう天ざる(2,250円)を頼む。メニューには注文を受けてから揚げるので時間を頂きますと書いてある。
さて、暫く待っていたのだが、これがこれが・・・ 相当待たせるのだな。先に入店していた客も同じものを頼んでいると思しき人が多く、主人やバイトの若い兄ちゃんが揚がったものをトレイに乗せて、客のテーブルへと供するのだが、一向、此方へは来ないのである。後で、隣に座った客が、おかみさんに注文の際に、どれくらいで出来るか確認していたが、15分~30分程とのこと。何でも、揚げる鍋だかが非常に小さなもので、幾人もの分をまとめて揚げることが出来ないという様なことを仰せである。成程ねえ・・・ しかし、この店の蕎麦は、蕎麦そのものに何かを練り込んだ、変わり蕎麦は季節によって変わるし、非常に豊富なのだが、所謂、タネものは乏しい。蕎麦だけをちゃっちゃっと手繰って、さっと店を出る場合はいいが、しっかり食べたいとなると、どうしても、この天ざるを頼まないとなという構成になっているのである。先ず最初に、葱や山葵等の薬味が盛られた小さな皿が出てきたが、天麩羅に合わせて蕎麦も供するので、蕎麦が出された時には、葱も何だか渇いて新鮮味が喪失していて非常に残念である。余りにも待つので、何だか不愉快になってきたので、ビールの中瓶を頼んで、一息付けた。
しかし、蕎麦って要するに、ファストフードの側面は相当にある食べ物の筈。ここまで待たせるなんて工夫が無さ過ぎる。他のタネものを用意することで、回転率を上げるなりすればいいと思うのだが・・・ 供された天麩羅は、海老(頭含む)、茄子、しし唐、これに穴子だが、穴子はかなりの大きさである。又、揚げ方の加減もいい。優しく揚がっており、蕎麦屋の天麩羅としてはかなりのものである。蕎麦も細めながら、きちんとした仕事が為されたものであることはよく判るもので、量も先ず先ず。ただ、やはり天麩羅と出すタイミングを合わせる必要からか、盛った蕎麦の下部は一部、水分を失い、ざるにくっ付きがちだった。後ね、給仕の若い男性二人はとても頼りない。粋な神田の蕎麦屋なのに、覇気が無さ過ぎ。漸く全てを食べ終えて、席を立とうかとした時に、もう一度、上がった海老を供しようとするんだものな。隣の客のやつでしょ。何処に何を供したかとか、テーブルの状態見りゃあ、そんなこと間違うはずが無いのだが・・・ 海老は足りない感じがしてたので、食べてやろうかなと思ったけど、隣の客も随分待ってるので、「もう、食べたよ。隣の方のやつでしょ!」と教えてあげたにもかかわらず、お詫びもないしね。何だか、全体的にちぐはぐである。料理に関しては天麩羅も蕎麦も満足できるものなのに、給仕がいけないので損をしているというのが、僕の意見。給仕だけを改善するだけで、格段によくなると思う。
この店、日本酒はかなりの銘酒を揃えているので、其れを楽しみながら蕎麦を締めで食べるのにはいい。但し、一合800円程なので安くはない。