海老フライが爆発的な迫力、揚げ物の定食なら弥次喜多で決まり！　サイドメニュー「なかおち天日干し」は隠れた実力派。 : 弥次喜多

［静岡県沼津市］［来訪回数：4回］
2022/4/24（日）
沼津御用邸の近く、下香貫（しもかぬき）にある食堂。
海老フライ・牡蠣フライ・とんかつなど揚げ物が人気。

場所は… 沼津港の南東、御用邸の少し北。
沼津中心街から国道414号を南下、港を通り過ぎて下香貫に入り、
右手に丸亀製麺、左手にファミマが見えたら、信号のない大きなY字路を左折。
※ここは今後、国道414号バイパスとの分岐点となる予定
次の信号を左折、しばらく進んで左手にある。

店の前と道路向かいに駐車場40台程度。東名沼津ICから29km（車で40分）。
水曜・第2火曜定休。

バスの場合、JR沼津駅南口から多比・西浦・戸田・伊豆長岡行きに乗車。
牛臥入口・塩満入口、または藤井原バス停で下車してすぐ（駅から約20分）

東京在住のグルメな知人の一押しで訪れた。
弥次喜多とはもちろん、十返舎一九「東海道中膝栗毛」に出てくる旅人の名前。
ここ下香貫店のほか、沼津警察署の近くなど、市内に4～5店舗が存在するが
店によって料理の内容が若干異なる様子。

「いらっしゃいまっせー」慣れた感じで、ご婦人がお出迎え。
客席は 4～6人掛けテーブルと、4人掛け小上がりが数卓。
全席禁煙（分煙という情報あり）。BGMはインストゥルメンタル。

全100席だが、現在はテーブル席の壁側半分を使用不可とし、対面にならないよう配慮中。
17時の夜営業スタートとともに、続々とお客さんが入ってきて、
18時を待たずに、6～7割の客入りに！
家族連れやバイク仲間など、5～6人単位での来店も多いが、小上がりがあるので問題なく入店可。
満席の場合は、レジ上に置かれたリストに名前を書く必要があるので、忘れずに。

メニューの一部を紹介すると…
〔肉系〕トンカツ、ひれかつ、串カツ、ハンバーグ
〔魚介〕海老フライ、あじフライ、いかフライ、カキフライ（冬季のみ）、カニコロッケ、刺身定食
〔丼物〕駿河丼
〔一品〕刺身盛合せ、釜揚げしらす、まぐろすきみ、なかおち天日干し

上記に加え、たまに「まぐろカマ照焼定食」「かつをたたき定食」など
限定品が出ることもあるので、要チェックだ。

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■竹定食（￥2300）※税込10％
ひれかつ・海老・アジ（2尾）・イカ・帆立フライ・カニコロッケ、
なんと6種類の揚げ物がひしめき合う、豪華すぎるミックスフライ！

中でも海老フライの大きさは、特筆すべきポイント。
ブラックタイガーだろうか、御頭付きで30cm近いサイズがあり、堂々たる存在感。
大口あけてかじりつけば、身もプリプリしており、満足度が溢れ出る。
海老フライ定食には、このサイズが3本付いてくるというから、
愛知県で有名な「まるは」のエビフリャーもビックリである。

具材の豪華さもさることながら、フライの「衣」が薄く、見事なまでに軽やかだ。
大量の揚げ物、もし衣が厚くて油っぽければ、途中で食べ飽きてしまうと思うが、
そういうことが全くない。
箸袋を見ると「オランダから輸入したラード」にこだわっているという。
単なる漁港の食堂ではなく、技術の高さは相当だと感じる。

アジは小さめだが2尾。帆立は個人的に好物なので嬉しい。
カニクリームコロッケは手間が掛かると思う、やや固めのクリームに手作り感を覚える。
カニの身もちゃんと入っており、ウスターソースと相性バッチリ。
1切れだけ入っているヒレカツも旨いね。

フライの大軍… その背後には、香貫山（かぬきやま）のように千切りキャベツがそびえる。
レモン、ソース、フレンチドレッシングで食べ進む。
ポテトサラダのほか、味噌汁・漬物が付く。
味噌汁はしじみがたっぷり入っており、これまた嬉しい。
ライスは普通盛で正解。小盛だとフライの量とバランスが悪く、大盛では食べきれないことが確実だ。

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■串カツ定食（￥1230）
大振りな串カツが4本。さらにミニ刺身としじみ汁がつく、納得のボリューム！
串カツの中身は、ヒレ肉と玉ねぎ。
カラリとした衣、軽い仕上がり。
キャベツの千切りも、相変わらずどっさり。

刺身はメジマグロかな、もっちりとした食感でなかなかの美味。
揚げ物に対して、あっさりした刺身というのは良い箸休めになる。

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■ハンバーグ定食（￥1050）
揚げ物主体の食堂で、今日はハンバーグを注文！
手作り感ある、丸っこいスタイルが可愛らしい。
肉汁がほとばしる感じではないが、逆にいえば牛脂に頼らず、挽肉の密度で勝負するタイプ。
質実剛健な、昔気質のハンバーグといえる。
トマトケチャップを感じるデミソースが、素朴で良い感じ♪
千切りキャベツは、安定の特盛。

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■駿河丼（￥1200）
漬けまぐろ・しらすを乗せた丼。ポテトサラダ付き。
釜揚げしらすはたっぷり。漬けまぐろはもっちりとした食感。
一般的な海鮮丼と異なり、2種類の具材に限られるので、ちょっと単調になるのは否めないかな。

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■サイドメニュー
◎釜揚げしらす（￥350）
　柔らかいというより「ふんわり」とした食感。
　そのまま食してお酒のアテに、醤油を掛ければ、ごはんのおかずにも。
　まあ、揚げ物のボリュームがありすぎて、これ以上のおかずは不要かもしれないが（笑）

◎まぐろのなかおち天日干し（￥350）
　びっくりするほどの量！　全部で8切れあり、2～3人シェアして十分な量。
　香ばしく炙ってあり、身のほぐれる食感が非常に良い。
　みりんで味付けされており、塩辛くなくて美味しい！
　これだけで、ごはんが一杯いける。ビールというより、日本酒の肴にしたい感じ。
　見映えはしないが実力派。値段が安いので難しいだろうが、欲をいえばハーフサイズが欲しいかな…
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お会計は現金のみ。
フライものは相当なボリュームだが、衣がカラリとくどくないので、自分でも不思議なほど「ペロリ」。
帰り道は無性に運動したくなり、バス帰宅を取りやめ、沼津駅まで早足で歩いてしまった（笑）

パワーあふれる弥次喜多のフライ定食、揚げ物好きな方には、自信をもってお勧めしたい。