ランチ 680 円 「ナン・ライス食べ放題」 : アジアンダイニング　AAGAN

佐鳴台のホワイトストリート沿いにあるカレー屋さん「アジアンダイニング　AAGAN（アーガン）」に行ってきました！

道沿いなので、通りすぎることもよくあって気にはなっていたのですが、とにかく入りづらいです。
店舗の1階が駐車場になっているのですが狭く、そして大通りに面しているので。
看板が見えづらくて通り過ぎることが多いのも理由でしょうね。

「ナン・ライス食べ放題」という文字を見かけてから気になっていたのですが、どのように提供してくれるんでしょうね。

最初、店名の「AAGAN」が、なんて読むのか分からなかったのですが、看板に「アーガン」とちゃんと書いてありました。
インドのお国柄というか、サンスクリット語なのかヒンドゥー語なのか、はまたまたネパール語なのかがよく分からないのですが、何回も店名が変わっているということらしいので、きっと庶民的な意味がある言葉なのでしょうね。「寺院」「軒先」「庭」などの意味のどれかなんだと思います、たぶん。
調べてみたら、本国インドにも「AANGAN」という1文字違いの有名店があるそうです。

２階が店舗になっているので階段を上がります。

室中は1フロアになっていて、案外広いです。
窓が大きいこともあって開放的。
ただ、食べ終わったお客さんが出ていった席に、次に入ってくるお客さんが座る、というのをずっと見ていたので、人間心理的に「ここに座りたい」という席は少ないのだと思います。基本、みんなお互いの距離を少し置いた窓際の席に座るので、中央のテーブル席はずっと空いたままでした。

窓際の席は気持ちいいです。
隣にはイタリアンのお店が見えます。

客層は若い主婦グループが多いのかな、と入る前までは想像していたのですが、6割～7割くらい男性だと思います。
ランチの時間ですが、スーツを着た人や作業着っぽい恰好の人も多かったです。

今回はランチで食べ放題で来たつもりが、1,150円の限定セットがいろいろついていたので、そちらにしてみました。

まずスープ。
このスープはインド料理で初めてです。なんのスープなのか全く分からない・・・。
米粉のようにあっさりした味で、とろみがあり、豆のようなミルクのような不思議な食感。
白いクリーム系の食べ物が苦手な僕でもおいしくいただけました。
ボリュームもそこそこあります。

しばらくして、ナンとサフランライスのハーフ＆ハーフのセット。
チキンティッカと、じゃがいもの何かが付いてます。

チキンティッカの味って、不思議なほど各店で違いがないのだけど、なぜこんなにも統一されているのだろう？
レシピで冒険しようとする店が出てきてもいいくらいなのだと思うけど・・・。
このお店のは、あまりスパイシーではなく、食べやすかったです。

ポテトの方は、冷製で、なにか花のような香りづけがしてありました。
これもインド料理では初めて食べました。

ナンは、よくある大きさで、あまり焼きすぎないようにしているのか焦げ目が無く、もちもちしていてフォッカチャのようです。
表面に黄色い脂が固まらずに流れていた部分があったので、ひょっとしたらバターではなくギーを軽く使っているかもですね。
ナンだけでも十分食べ進めることができそうな甘みがあります。
僕は薄くなってちょっと茶色っぽくなった部分のパリパリした部分が好きなのですが、白い部分が多く、ちょっと残念。

このナンは不思議なほどあまり手がベトベトしなかったです。
なんか工夫があるんでしょうか。

ナンのセットが来てからすぐに、カレーも届きます。
ランチのこのセットの場合、３種類から選べたので「ビーフ」にしました。
脂のない部分のダイスカットされた牛肉が数点入っています。

辛さは「普通」にしたのですが、全く辛くなく甘いです。僕はカレーに辛さを求めてないのでこれで十分ですけど。
どこのお店もそうなのですけど、インド料理店のカレーは甘いですね。カレーは辛いもの、という先入観のある人には、初めからかなり辛めに設定しておいた方がいいと思います。
また、注文した後で「もうちょっと辛くしてほしい」と言えばチリパウダーで調節してくれるそうです。

カレー自体はどっしりとした重厚なものでスパイスというよりバターの方が目立つイメージ。
たまねぎ、トマト、パプリカのような素材は感じますが、少しくどくて量は食べられないかなぁという感じでした。
ランチ用だからだと思うのですが、もうちょっと香辛料を感じられるカレーでもいいんじゃないのかなぁ。
夜にちゃんとしたメニューで食べてみたい。

ただ、ボリュームに関しては、いままでのカレーランチの中では一番あったように思います。
（食べ放題のカレー店を除く）

最後に、デザートのアイスクリーム。
バニラアイスにマンゴーソースがたっぷりとのっています。

カレーを辛めにしてスパイスが口や胃の中で暴れている人にはちょうどいいかんじ。
ボリューム的にも、わりと多く、満足のデザートです。

ランチだったので質は少し劣った状態だと思うのですが、それでもなかなか美味しかったです。
ただもうちょっとインドらしさというか、荒々しい異文化めいた味覚の部分が欲しい気がする。少し日本人向けにアレンジしすぎかなぁと素人ならではの感想。

ランチの「650円」が大きく打ち出されていますが、その他のメニューはそこそこ値段がします。
カレーの量を調節しつつ、ナンやライスをたらふく食べるというドカ食いをすれば、お腹いっぱいにはなりそうですね。