私には謎でしたん : 炭火焼肉 火の国 浜松中田本店

浜松の焼肉ランキング一位のお店ということで、行ってみましたが。
これで一位と言われた日にゃ・・・という感じでした。
浜松にだって もっとお得で美味しい焼肉屋さんはいっぱいありますよ。

とにかく人気店らしく、5時の時点で既に予約が無いと入れない状態、
でも待てば「 空き次第ご案内できます」ということで、
どのくらい待たされるかも判らぬまま、とりあえず待ってみることに。
続々と予約のお客が入っていき、待てない客は踵を返して帰っていき。
思ったよりも早く、だいたい30分ほどで席は空いた様子。
中に通されると空いている席が多数。あ？どゆこと？
食べ終わったお客は２組しか出てきていないのに。
予約は取るけど、席の采配がうまく行っていないんだな、予約なんてやめてしまえばいいのに。
食べている最中も目の前の２席がずっと空いていて、私たちが帰る間際まで空席のまま。
もったいないし、なんだか良い気もしませんね。

さて、なんだか「特選牛一頭買い」の文句に踊らされて
勝手にA5ランクだとか言っている人もいるようですが、A5ではないですね。
少し考えればわかると思いますが、A5ランクはこのお値段では頂けません。慈善事業じゃあるまいし。
そして、公式ページには「黒毛和牛一頭買い」と謳われていますが、全てのお肉がそうでしょうか？
「黒毛和牛の」「和牛の」と銘打っているメニューや、何も書かれていないメニューがありますが。
「特選牛」とかも、いかにも高級感を思わせる紛らわしい表記だけど 要するに、
「何処かの誰かが選んだ ただの脂乗りのよさげな牛」ってことなのではないでしょうか？
黒毛和牛も買うけど、そればかりではないのでは？と疑わしく思われても仕方がないですね。
一番の売りであろう「黒毛和牛一頭買い」が、食べログでは「特選牛一頭買い」になってますし。

厚切りの芯タンは期待したよりもずっと硬く、脂乗りもイマイチ。
切れ目が入っていますが、切ってすぐ供しているのでしょうか？寝かせていないっぽい。
別料金(!?)の葱ダレも 塩が美味しくないうえ葱が苦いため、仕上がりが美味しくない。

キムチは旨味が無く 後味がただただ酸っぱくて辛い、私の苦手なタイプ。

丸腸はなんだか細いし、味噌ダレの味付けが薄い。
これだけ脂の強い部位なのだから、もっとこってり甘く絡み付く、どっしりしたタレでなくちゃ。

希少部位については つい最近、他店でミスジやハラミ、イチボなどを食べたので、
今日はザブトンを頼んでみましたが、カチカチの冷凍状態で出てきました。
もみダレでなく、掛けダレ状態の少量のタレが 脂で弾かれてほとんど皿に落ちていました。
肩ロースよりバラ肉に近い部位に当たったのか、ほとんど真っ白の脂身部分でがっかり。
こんなんじゃねーよと思いながら食べると、脂のくせに硬いし、大外れでした。
タレも砂糖を感じる甘さで、店の個性を感じない 単純で奥深さのない感じ。
これが2,500円以上ではツライ。としか言いようがない。

ビピンバ
これは酷い。
小と中があって、中を頼んだら「表記ミスでして、中は大となります」とか謝罪されたので
小を頼むことにしたら意外とこれがしっかり中だったのだけど、そんなことはもはやどうでもいいのです。
ナムルが薄味なのはいいのですが、ご飯がもうありえないくらいにヒドイ。
混ぜようとしたところ、ご飯が、がっ…ちりと一塊。
「おこわ か！」とツッコミましたお。
ほぐそうとスプーンを立てるも、米粒がハラハラと離れることはなく、
スプーンによってモーセの十戒よろしく割れるばかりなので、
だんだんと米塊がちいさくなっていくだけで、小さな団子が出来上がっていく。
もうやけくそで野菜の汁気を利用してどうにかこうにか許せる範囲までほぐしてから口に運ぶと
やっぱり。溜め息つくしかありませんでした。
小さな米団子を一つすくい、連れに食べさせ「これどう思う？」と問うとしばらく瞑想されました。

豚トロ
なんか、もうこの店ではたいして安くもない希少部位とかを頼むのは勿体ないことが分かったので、
最後はいつもは絶対に頼まない豚トロでお茶を濁した。
その昔、○角が全国に店舗を急激に増やした頃、一度だけ食べに行ったら
あまりの牛肉の不味さに辟易として最後に頼んだ豚トロが意外とイケたのを思い出して。
けどこれもまた以下略。

連れが生ビール2杯、私がソフトドリンクをひとつ頼んで、あとサンチュも入れて10,000円強。
まぁ、それなりに高級部位も頼んだし決してお高くはないのだけど、連れもいつもほどには食が進まず
結果 品数は頼んでいないし、満足度が低いなかでこのお値段なら何もお得感は無い。
ここに入れなかったら向かおうと思っていた他店のほうが、
金額は1.5倍でも肉質や満足度は比べ物にならないのでコスパが良いといえる。
席数は多いし、半個室っぽく仕切られていて、安価な練炭を使用とはいえ七輪で香ばしく焼ける点は悪くないし、
安いお肉だけを腹いっぱい食べたい若者向けにはいい感じのお店でしょう。
しかし、高くてもいいから美味しいお肉を食べたい人にとっては
不味くはないけど印象に残らないこのお店の技量では 非常にコスパが悪いと感じられ残念。
おかわりのビールが注文してからかなり待たされ、催促するまで出てこなかったし、従業員も足りていない？
生ビールは真空構造のジョッキで供されましたが、他のテーブルには普通のガラスジョッキもあり…？
あと、ケーキなどのデザートメニューに「パティシエのおすすめ！」とかなんとか書いてあったけど、
焼肉屋にパティシエなんぞ居るんかゴルァ！軽々しくパティシエを使うな！と、思いまんた。
冷凍ケーキの製造工場の従業員はパティシエじゃないからなっ！
そういうところがなー、ねー。