浮月楼の角でいただくパスタ、ピザ、ケーキ達 : GARDEN CAFE LIFETIME

※2011年３月再訪－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
　以前からこちらでランチもしてみたいと考えていて、実現しました。
　街中にあり、駐車場は浮月楼のを利用可（もし浮月楼で満車でなければという条件付きだが）、浮月楼のお庭を散策もし、予想以上に多くのスパゲッティとピザの選べる、そんなランチタイムでした。

★自家製パンチェッタとズッキーニのスパゲッティカルボナーラ950円
　浅く火を通したシャキッとズッキーニをメインに、半熟ゆで卵とクリームソースを絡める感じで。
　ふじのくにポークのベーコンは、薫製浅めでベーコンと言うより、豚肉そのものの雰囲気を多く残している。

★ナスのトマトソーススパゲッティ"ノルマ風"850円
　トマトソースベースで茄子がごろっと入った、基本のパスタ。
　さらっとしたソースがさっぱりとした仕上がりを演出。

★ウニのトマトクリームスパゲッティ1000円
　濃厚なソースは、ぼてっとミートソースのような質感で、パスタにのっかるイメージ。
　雲丹の香りよりもトマトの印象が強いかな。

★ブルーチーズとはちみつのピザ1000円
　期待通りに美味しい、ゴルゴンゾーラとはちみつの組み合わせ。チーズが塊なのが嬉しい。蜂蜜はたっぷりめで結構甘い仕上がり。

★マルゲリータ1000円
　端がパリッとした薄め生地。
　トマト、バジル、モッツアレラの定番の具材は、いずれもペースト状に溶けていて、食感よりも統合された香りを楽しむといった感じ。

★デザートプレート（ドリンク付き）1400円
　ティラミス、フランボワーズアイスクリーム、コーヒーゼリー、苺ショート
　ティラミス、パッションフルーツシャーベット、コーヒーゼリー、マロンショート
　選べるドリンク（ブレンドコーヒー・アメリカンコーヒー・紅茶・アイスコーヒー・アイスティー）

　ぐっしょりティラミス、さっぱりコクのあるアイス、大人味コーヒーゼリー、しっとりショートケーキ。
　組み合わせはお店の判断で。
　お高めプレートではあるけれども、単品500円のドリンクと、430円～のケーキが含んだセットだと考えると妥当かな。

料理の総合的な感想…
　お値段なりに美味しい。ちょっと贅沢ランチといったところ。
　ゆったりと長話するティータイムに、デザートプレートもいい。過去に自分のレビューで絶賛しているティラミスが両方に付いていたのもポイント高い。
　プレートまで奮発するつもりがなければ、ケーキ＋ドリンクで900円のセットがオススメ。

　提供されるまでの時間が相当掛かるので、さっと入って味わう、というよりゆったりとお庭も込みで楽しむ、そんな使い方がふさわしいかも。
　今回の席がたまたまだったかもしれないけど、LIFETIMEの席は、お手植えの竹に近いウッドデッキの真ん前に位置していて、お庭を眺める、といった風情からは少し遠かったです。
　窓際ソファ席の床は浮月楼のお庭よりも少し下に位置していて、もしウッドデッキに来る人がいたら足もとから見上げる位置になって、それはそれでちと落ち着かないです。
　座席に荷物を置いておくことを厭わなければ、お料理の合間にお庭に出て、浮月楼メインの眺めである、池の方まで散策に行かれることをオススメします。


※2010年12月再訪－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
　ライフタイムのクリスマスケーキを注文しました。
　基本はショートケーキで、
　・12cm2000円
　・15cm3800円
　・18cm4500円
　とのことでした。

★クリスマスケーキ（15cmホール）3800円
　スポンジと苺、生クリームのみで構成された超基本的なショートケーキで、以前食べた３種と比べると個性的ではない。
　トップのデコレーションはチョコのプレート、サンタとくまの可愛らしい砂糖菓子、苺。
　スポンジはふわっふわで柔らかい。結構甘口で、しっとりと湿度が高い。
　苺はあっさりしていて、中央の層に厚めのスライスが挟んである。
　生クリームは甘さ、こってりさが比較的ある。

　ホールのケーキ販売は、普段から店内で販売しているケーキだったらほとんどのものが可能だそうで（ショートケーキ、チョコレート、フルーツタルト、ベイクドチーズ、カボチャプリン、モンブラン、シブースト等）、３日前まで予約だそうです。


※2008年10月－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
　以前、浮月楼入り口のすぐ北側にあったCafe de fugetsuが、ジャズクラブ「LIFE TIME」と統合されて、LIVE JAZZ AND CAFE BARとして復活したのだそうです。
　浮月楼の名前を冠するCafe de fugetsuの頃から気になっていたケーキの味はそのままに、店舗の形態としてはカフェやJAZZバー、２次会での利用など、幅広い活用ができそうなお店となっています。
　場所は浮月楼敷地の北角、この場所からも徳川慶喜屋敷跡の庭が望めるそうですが、残念ながら今回はテイクアウトレビューとなりました。

★フルーツタルト490円
　甘酸っぱくてしかし主張しすぎないゆるゆるゼリーが、これまた控えめなカスタードと混ざり合う。
　タルト生地は、結構厚め。一番外側はサクッとしたクッキー状、内側はしっとりパウンドケーキに近い。フルーツタルトにありがちな、「フルーツの　近くはなんだか湿っててペトペト…」という嫌～な状態になっていない、上手な仕上がり。
　上部のフルーツは、ピーチ、キウイ、ピンクグレープフルーツ、ピオーネ、ブルーベリーで、いずれもフレッシュでしっかりとした歯ごたえの、上等さを感じさせる物。
　フルーツタルトというと、かの有名なQuil Fait bonの「季節のフルーツタルト550円」とどうしても比較してしまうのだけど、こちらが若干小ぶり？…だけどあちらは鋭角だからわかりづらいなぁ…味の配分は言うことなし！ゼリーが気に入った分、こちらに軍配かも♪

★ティラミス490円
　これほどに「コーヒー」を感じたティラミスは初めて。
　中央と上部のスポンジに染み込んだコーヒーの層が、単なるコーヒーリキュールに終わっていない。喫茶店のコーヒーを感じさせる、鼻に抜ける良い香りが堪能できる。
　コーヒーに挟まったマスカルポーネ部分はムース状に泡立ててあるのだが、これが並じゃないふんわり感！最下層のスポンジもしっとり系で、上から下まで柔らかな食感で統一されている。

★モンブラン520円
　外見は平凡な円錐型。
　しかし外のマロンクリームを一なめしただけで栗の上品な香りにやられる。
　一回り内側には生クリーム、そのさらに内側の芯に、外周より栗成分の多くなったしっかりマロンクリームが使われている。
　底部分に使われているダコワーズ生地は、一見カリッとしているのにさっくりふわふわで、スプーンに取ったそばからクリームに溶けて、甘さに強弱を加えている。
　全体的にしっかり甘い印象のクリーム達だが、栗の香りがそれを上回る程よく引き出されているし、味も食感も場所ごとに違うので、楽しんでいるうちに終わってしまった。

　ケーキは個性を感じさせつつも、文句なしの良い作品でした。大満足です。
　店内に常備している種類は多くはなさそうで、いずれも一見シンプルな造形ですが、実際に会うと、「これはきっとどれも美味いんだろうな～」と迷ってしまう品々です。
　お値段は、２人分なのに思わず３つ買ってしまってから後悔した金額です…。高くて旨いケーキ屋というと、この近辺で一条亭　紺屋町店があるのですが、あれと張ります…。でも美味しい…。
　店は高級ブティックのような外見で入りづらい雰囲気なのですが、一歩足を踏み入れると、「さすが浮月楼」という物腰柔らかなサービスで迎えてもらえます。帰り際も、丁寧にドアを開けて送り出されます。
　このケーキの価格には、給仕代とか、お庭代とかも含まれていると思うんです。ケーキセットなら1000円だし、小洒落たお店なのに子連れOKとのことだし、今度はイートインで楽しみたいな！