徳川家所縁の浮月楼庭園を眺めながらJAZZを聴きぃ～の、1000円ランチは如何？ : GARDEN CAFE LIFETIME

静岡北口の繁華街の一角、『両替町通り』を挟み東側にはお洒落の拠点『パルコ』。
西側には…ちょっと一般人では敷居が高すぎる雰囲気の立派な門構えの【浮月楼】がある。

【浮月楼】は元徳川幕府の代官屋敷跡。
かの徳川慶喜公も恭順謹慎の身で２０年間を過ごした場所でもある。

伊藤博文公や皇族の方もご愛顧したという…一般人には近寄りがたいオーラを放っている街中にありながら緑多き場所。

いかにも歴史のありそうな重厚な門扉は、いつでも開口してあり…恐る恐る、２～３歩敷地内に歩みを進めると、当時日本随一と言われた庭師が手掛けたという庭園…橋がかかり鯉が優雅に泳ぐ池が設えられ、街中とは思えない豊かな樹木の庭園を見る事ができる。
料亭【浮月楼】、懐石【浮殿】では、その素晴らしい景観を楽しみながら懐石を頂けるそうなのだが…


いや～ぁ…そんなとこ普段遣いでは、一般人とても使えませんて！

『静岡の１シンボル』…田舎からたまに、Ｇパン・シャツのいでたちでショッピングに出向いてくる様な私達にとっては、全く縁の無い所だと思っていた。

…のが、数週間前。

『その浮月楼の一角に、庭を眺めながらJAZZを訊き1000円台でランチが頂ける』【ガーデンカフェ　ライフタイム】があると訊きつけ、疲労困憊の心身を少しでも癒すべく訪問して来ましたぁ。


件の門を左に見ながら両替町通りを北上。
右手パルコを通り過ぎ、信号に出る手前…ひっそりと入口があります。

こんな方まで敷地があるなんて…『浮月楼』って結構広いのですね。

中に入ると…。
右手にケーキのテイクアウトにも対応している、スイーツが並ぶショーケースが配置されています。
その奥には、ＢＡＲカウンター。

左手がホールになっていて、奥にはステージがあり、ピアノやドラム等が置かれています。
国内外のJAZZプレイヤーによる生演奏が定期的に催されているそうで、夜は大人な雰囲気なんでしょうね～。

壁には至る所にJAZZプレイヤーのレコードジャケがオブジェとして飾られ、チェコ製のブラックシャンデリアが天井から吊り下げられています。

少し暗めな店内で一際は目立つ大きな窓。
ここから、『浮月楼』の庭園の一部が見えます。
真っ赤なタープが貼ってあるテラス席も見えますが…どうやら此方は喫煙席のようですね。

ただ…私達の後から入店してカウンターに座った男性が、店内で喫煙していたので…必ずしも店内禁煙と言う訳では無さそうです。

席はゆったりと作られており、静岡のランチタイムにそこかしこで見られるような喧騒は全く無く、日曜日のこの日も粗貸しきり状態で、
ホテルのラウンジでまったりとして居る様な…そんな居心地でした。


ランチメニュー構成は『スープ・サラダ・前菜・メイン』で1000円～となっています。
メインはパスタ・サンドウィッチ・魚料理・肉料理の中から１品選ぶ形です。


ホクホクで甘い南瓜とソーセージ（サルシッチャ）の塩気がマッチして、アルデンテのフジッリ（ネジ型ショートパスタ）に良く馴染む
◆南瓜とサルシッチャのクリームソース　1000円

塩コショウをキッチリと利かせた肉厚のメカジキをフリットし、下にトマトベースの色々野菜のカポターナと生野菜を敷いた一皿。
上に掛かった粉チーズがいい香り♪
◆メカジキのフリットとカポタ―ナ　1200円


ランチは比較的安く騰がりましたのに、例の如く
添加物を使わない『パンプキンプディング』『プチモンブラン』等のケーキと『胡桃とメープルのアイス』の盛り合わせ
◆デザート盛り合わせ（ドリンク付き）　1400円
更に
◆将軍珈琲（菓子付き)　1000円
を追加オーダー。

徳川慶喜公は元々英邁の誉れ高き方で、外交に好きな珈琲も使われたとか。
ひ孫の徳川慶朝氏が当時の味を再現すべく厳選したものが『将軍珈琲』と、なっています。

サザコーヒーで珈琲豆は見かけた事がありましたが、口にするのは初めて。

注文が入ってから挽く深入りの豆を通常の２倍使い、５分かけてゆっくり抽出し、荒熱をとった状態で…珈琲としては温めで提供されます。

オールドノリタケのカップに入った珈琲は…ワインのようなフルーティーな芳香があります。
たっぷりのピッチャーに入ったミルクも、少し温めた状態で提供され、とても優しいまろやかなカフェオレとして後半は頂きます。

会計を済ませた後は、テラス席から『浮月楼』の庭園を散策させて頂きながら帰路に着きました。


やるべき事が山積みの毎日ですが、一つづつクリアしていく活力になりそうなランチでした。


　ヾ(=ﾟ･ﾟ=)ﾉﾆｬﾝ♪