ひさびさに食べれた策や術を使わない『正統派のナッピライス』 : マグルズカフェ

さて、今回この空条Q太郎がじきじきにレビューするのは、S県H市(埼玉県本庄市の事だぜ)にある軽食レストラン《マグルズカフェ》だぜ。

この店は元々は本庄駅の近くにあったそうだが、数年前に郊外の田園地帯である現在地に移転してきたようでな。
ずっと気になっていたんだが…やれやれ、もっと早く来ておけば良かったぜ。

この日は女房が夕方まで仕事で俺はひとりで休みだったんでな、ぼくらは食べログ使いでして　食べロガーは食べロガーらしくですよ、って事で食べログばーっかり書いて過ごしていたぜ。

夕方になって女房が帰宅したんで、気になっていた《マグルズカフェ》に行ってコーヒー＆ケーキタイムと洒落込むとするか、という事になったんだが、時間が時間だったんでな、ついでに晩飯も食っちまう事にしたぜ。

家から車で数分の距離にあるんでな、あっという間に着いたんだが…やれやれ、今日は風がやたらと強えぜ。
海の中でもとらなかった帽子をふっとばしやがって。

店に着くと、夕方という中途半端な時間にも関わらず車が常に出たり入ったりしていて、大盛況のようだな。
ニヤリ！これは期待できそうだぜ。

幸い駐車場も広めで、まだスペースもあったんで無事に停められたぜ。
どうやらケーキやお菓子、野菜なんかを店頭で販売しているようで、それを買いにフラっと立ち寄る客もいるようでな。
駐車場が満車でも数分待てばもしかしたら空く事があるかもしれねーぜ。

入店すると入り口のドアに付けてあるベルがカランコロンと店内に鳴り響く。
…良いものだな。

ただ、ちと気になったんだが店内のBGM、何の曲か知らんが音量がでかいな。
これじゃあステレオの近くの席だと会話が楽しめねえぜ。

パッと見回したところ、厨房の方は分からんが、店員さんは女性ばかりのようだな。

さっそく席に案内してもらったが、やれやれ、ステレオの近くの席になっちまったぜ。
女房の声が小さいのもあって、近づかなきゃ会話が聴き取れないんでな…………

さて、さっそく献立表(リスタ)…メニューを見てみるぜ。
ん？メニュー表がコピーしたのをクリアファイルに挟んだだけで、やたらと見にくいな。
ここはしっかりラミネートして欲しいものだな。

この店はカフェというだけあって軽食がメインのようでな、サンドイッチやトースト、ピザのようなメニューが豊富だぜ。

ご飯やパスタなどもあるが、量は多くは無さそうだな。
俺のような195cmもある男が腹を満たすとなると、最低でも２品は食わねーと満腹とはならねえぜ。

注文だが、今回俺が注文したのは「納豆ピザライス」、通称「ナッピライス」だぜ。
以前も話したんだが、これは本庄市が推そうとして見事にスベッている本庄のソールフード、いわゆるB級グルメだ。
(※詳しくは《鉄板ダイニング火楽》編
『「火」を「楽」しむと書いて『火楽』！………フフ　よくぞ言ったものだ』
も読んでくれると恋におちる か も)

街をあげて流行らそうとしているようで、名前を「ナピラ」などというわけのわからん名称にして、それを扱う店ごとにQRコードを配布して客にスタンプラリーをさせるキャンペーン『ナピラに恋するスタンプラリー』というイベントをスタートさせたは良いものの、キャンペーンのLINE登録をしているのが俺を含めてたったの11人しかいないという体たらくぶりよ。
まさに11人の男達、ってやつだ。

そんなわけで、俺はこの「納豆ピザライス」の愛好家でもあるんでな、これをチョイスしたぜ。
この店は移転前の開店当初からメニューとして「納豆ピザライス」を出していたという、本物の「ナッピライス使い」であり、「ナピラ」などという奇妙な名前のキャンペーンに悪ノリした本庄市のイヌとはワケが違う、という所にも期待しているぜ。

それと、これだけじゃ腹が満たされなそうなんでな、サンドイッチのメニューから「B・E・T」というのを選んでみたぜ。
女房はパスタの「山菜とベーコンの和風柚子胡椒」を注文した。

あと食後に「ブレンドコーヒー」と、「ガトーショコラ」「オレオチーズケーキ」をいただく事にしたぜ。

待っている間にも客はひっきりなしに訪れていてな、中にはお菓子や野菜を買って帰るサラリーマンだとかもいた。
席が空くとすぐにまた別の客が座るような感じでな、本当に繁盛していたな。

間もなくするとノトーリアス・B・I・G…じゃあなくて「B・E・T」が運ばれてきたぜ。
これはどうやらベーコン、エッグ、トマト、そしてレタスが挟まったサンドイッチのようだな。

『おれの名はレタス』　『トマト』　『ベーコン』　『たまご焼き』
　　　　　パバァーーーッ
『『『『サンドイッチ攻撃！』』』』

…といった所か。
付け合わせは野菜のマリネっぽい料理と、ふかした紅芋だろうか。

さっそく食ってみたんだが、普通の食パンとは違ってパンがしっかりとした食事パンだ。
自家製だろうか、耳まであって食べ応え十分ッ！

パンの内側にはバターが塗ってあって、野菜はシャキシャキ、ベーコンはカリっと、卵焼きはフワフワで、とんでもなく美味いぞこれッ！

そして食べているうちに、焼いたチーズと納豆の香ばしいナッピライス独特の良い匂いが店内を満たしてきたと思ったら「納豆ピザライス」も運ばれてきたぜ。(ちなみに隣りの席は夫婦で食っていたぜ)
あっ！こりゃたまらん！ヨダレずびっ！

なお納豆は火が入るせいか、あの独特の臭さが抑えられるんでな、納豆嫌いでも食べられるように作られているぜ。

むしろ同じ発酵食品のチーズとの相性がグンバツで、焼かれたチーズ＆納豆は、まさにサイモンとガーファンクルのデュエット！それくらいにマッチしているぜ。

さっそく口に入れてみると、アツアツなのはもちろんだが、これは、この味はまさに正統派のナッピライスじゃあねえかッ！

俺の叔父さんの作ってくれた物とは少し違うが、ご飯は納豆に玉ねぎとピーマンを入れた状態でケチャップを加えられてチキンライスのようになってからチーズを掛けて焼かれているようだ。

玉ねぎの甘さがバランスを崩すかと思っていたが、量が絶妙なのか、これはこれで良いぜッ！
ゥンマああ〜〜〜いっ！！

次に運ばれてきたパスタの「山菜とベーコンの和風柚子胡椒」もとても美味かった。
醤油ベースのオーソドックスな和風のパスタに山菜やキノコ、ベーコンだけじゃあなく大葉やのり、胡麻もふんだんに使われていて香りがたまらんぜ。
さらに柚子胡椒が入っているんでパンチもあって、これはとても美味いッ！気に入ったぜ。

どれもこれも、量こそ控え目だが味がとても好みで、美味いな。
良い店を見つけたぜ。

食後のケーキも、これは自家製ケーキか？
「ガトーショコラ」は甘過ぎず、しかも軽い口当たりでな、独特の重さが無くて食後でもペロリと食べられる。

「オレオチーズケーキ」もチーズケーキというよりもレアチーズに近いような感じで塩っ気が効いていて、そこにオレオのホロ苦さとチョコソースの甘さのバランスが取れていてとても美味かった。
どちらのケーキもコーヒーと合っていて、非常に大満足だったぜ。

軽食という量の問題でコスパこそ低いかもしれんが、味がとても良かった。
そして、ひさびさに食べれた策や術を使わない『正統派のナッピライス』だな。喫茶店などが発祥と言われていたが、やはり良い。個人的に醤油が追加で掛けられれば満点だったかもしれねーぜ。

また、寄らせてもらうとするぜ。