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店名 |
閉店
はにわ処 さかもと商店
|
---|---|
ジャンル | 郷土料理、揚げ物 |
住所 | |
交通手段 |
東行田駅から2,483m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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先に言っておくが名前オチである。店名は「はにわ処 さかもと」。
天気がよいので、古墳を観にゆくことにした。
行田は今でこそフライ・ゼリーフライなどの「B級グルメの町」として知られているが、ひと昔前は
埼玉県内の小学生が必ず遠足で訪れる「古墳のまち」であった。
この周辺は日本最大の円墳「丸墓山古墳」をはじめ、5世紀から7世紀頃に建てられた地方豪族の
古墳が集中していて、一帯が公園となっている。
私は今はやりの「歴女」ではないので、これらの時代背景がどうしたこうしたという話には
全く興味がなく、丘のような古墳にのぼっては「アア、でかいねえ」とか「丸いねえ」などと
マヌケな感慨に浸るだけである。
新緑の季節、前方後円墳の周囲に沿って置かれた赤土色の円筒埴輪が緑に映える。
古墳を堪能し(30分ほどで飽きた)、駐車場に戻ると、隣の奇妙な店が目に付いた。
最初、側面のゼリーフライの売店から正面にまわると、そこはカオスであった。
観光地のお土産屋というには少々濃すぎる品揃え。売り物なのかディスプレイなのか分からない
巨大なハニワにはじまり、大小のハニワ・土偶・銅鐸、なぜか兵馬俑のレプリカまで。
さらに古道具屋のように水蓮鉢、焼物、化石、宝石、お土産用の煎餅や菓子類、地場産の野菜に
タケノコ・・・店の脇には古銭の自販機まである。
あら、ひとつ300円なんてお手頃ね。定番の踊るハニワに馬のひんべえも可愛いぞ・・・などと
ついうっかりミニハニワを選んでいる自分にハッと気付き、「こんなもん買ってどうする!」と
おのれの左手を右手でペチンと叩いて立ち上がった。
ま、ゼリーフライぐらいなら「消えモノ」だし良かろう、と、再度ゼリーフライの売店にまわりこみ、
「1枚ください」「いま揚げますから、ちょっと待っててくださいね」
ゼリーフライは1枚80円。
揚げたてを新聞紙で挟んで手渡してくれた。こういうの懐かしい。
最近のB級グルメブームで「ゼリーフライ」の知名度も全国区になってきたが、ご存じない方は
こちらを参照されたし。あの、甘いゼリーを揚げたものではない。
http://www.tvg.ne.jp/kankougyoda/furai.html
これまで何軒かの店でゼリーフライを食べてきたが、ほとんどの店は形も食感も
「パン粉つけずに揚げたコロッケ」という印象であった。が、当店は少し違う。
まず形が平べったい。そして具にモチモチ感がある。たぶん具に小麦粉か片栗粉を多めに
練りこんであるんじゃないかと思う。具はネギのみでシンプル。
揚げたてなので外側はカリカリ。ウスターソースにどぼん!と漬けてあるが、クリスピィさは
残っている。
店の隣でハフハフと齧っていると、揚げ油とソースの香ばしい香りが辺りに漂い、近くを
通る人たちが口々に「あっ、いい匂い!」と叫んで売店に吸い込まれてゆく。
別にどうというご馳走でもないが、80円以上のシアワセが得られた。
店内でアヤシゲな品々を買うかどうかは置いといて、ゼリーフライは良いですよ。