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ご褒美スイーツ☆ど真ん中
自分へのご褒美スイーツとして
そしておすすめの贈り物として
こちらの品々は間違いが無い。
中でも小さな焼き菓子が詰まったのをエッフェル塔のピックで摘まみながら食べるプティ・タ・プティはとりわけ好物で
演奏会にご招待した方が持ってこられたりした折などには
終わった後にこれをいただくことを思い浮かべたりしてはモチベーションが上がったりするのである。
ある日、人を駅まで車で送った時のこと。
寄っていこうと目論んでいた目当てのケーキ店がすでに閉店になっており
指向を変えて向かった先がここだった・・・これもまた、間違いのないご褒美である。
微かにビイビイと唸る軽自動車のエンジン音に乗せて
ケーキの箱も助手席に乗せて
アーカイブで聴くFMラヂオで休日の余韻を遊ばせながら帰宅。
自宅の小さな部屋に戻り、器量よしのケーキとご対面。
コーヒーではなく川根の粉茶を重宝して使っているダブルウォールの器に淹れて並べてみれば・・・何とまあ、色味のきれいだこと。
エッジの効いた断面、きちんと整った都会的で洗練された面差しのは此処、アンリ・シャルパンティエのケーキならでは。
甘さは抑えてあっても材料の質の良さを十二分に堪能できる安心感。
冬にいただくショートケーキの甘酸っぱい苺に、思い出すのは幼いころ読んだ童話で。
典型的な継子いじめの物語のそれは
主人公の女の子が雪の中から苺を摘んで来るように継母に命じられて何だかの魔法で苺をどっさり掘ってくるという物語。
その中の、白い雪の中からどんどん出てくる真っ赤な苺の・・・色味が蘇る。
そういえば、静岡にあった「パティスリーマジック」のショートケーキは此処のものとは対極を行く自由さがあったけれども
その色味と味わいは素敵だった事を思い出したhttps://tabelog.com/rvwr/000461821/rvwdtl/B115844675/#5705433
。
あの毒舌パティシエ上西氏は滋賀で健在の模様・・・自分で自分のこと「近江商人」って言ってたしな。
久しぶりに奴さんの作品を食べたくなってきた。
雪が融ける頃に近江八景を愛でに行ってくるのもまた一興かもしれない。
その時には軽自動車の微かにビイビイいうエンジン音に
どんな音楽を絡めて、走ろうか。
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店名 |
アンリ・シャルパンティエ 浦和伊勢丹店(HENRI CHARPENTIER)
|
---|---|
ジャンル | ケーキ |
予約・ お問い合わせ |
048-815-3007 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
浦和駅から126m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
~¥999 ~¥999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 電子マネー可 |
個室 |
無 |
---|---|
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
有 |
利用シーン |
|
---|---|
ホームページ | |
公式アカウント | |
関連店舗情報 | アンリ・シャルパンティエの店舗一覧を見る |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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このちっこいエッフェル塔のピックに
このちっこい焼き菓子たちに
おばちゃんだってときめくのだ。
花街に近いところにあった母の実家では、母の小さい頃は未だ「おめざ」の習慣があったらしい。
そんな素敵な習慣を母は私に実際に伝えることは無かったのだけれど
朝起き掛けにコーヒーをとぽとぽ淹れた後に
そこに添わせるのに、自主的に「おめざ」をいただいている。
小さいクッキーやチョコレートが多い。
そういえば、日本で一番最初にチョコレートを食べたのは「唐人お吉」らしいじゃないの。
ハリスさんにもらった、起きがけの「おめざ」がチョコレートだったようで。
そのチョコレートを、ハリスの付き人として仕えてた少年にお吉が渡したという・・・そんな隠れた、安政の「日本のバレンタインの夜明け」が、実は伊豆の南端の港には逸話として残っている。
そして、
令和のなんちゃってお吉も、この日「おめざ」をいただいた。
ハリスさんからではないけれど、私の好みのど真ん中のやつだ。
実はこのクッキーは演奏会の差し入れの定番。
これを貰って、劇場からの帰りの新幹線の中で、そして3時間余りをかけては帰宅して自宅で何度美味しくいただいた事か。
そんな思い出の詰まったプティ・タ・プティ。
ちっこいのにひとつひとつのツクリの丁寧さ、そして、なんといってもその設えに夢がある。
エッフェル塔の形のピックを使って一個一個を取り出しつついただく時間は、自然と所作が優雅になる。
まるで、枕元に置かれた小さな引き出しからお菓子をゆるゆると取り出して寝起きにひとくち頬張るような、
夢の世界とも現実の世界とも見分けのつき辛い時間を漂うような・・・そんな時間を演出してくれる。
この朝は、良く知る伊豆の作家さんの器に据えてみた・・・ああ、なかなか、おさまりよく決まっていること。
朝の時間を優雅に揺蕩う。
変わりなく、私の大好物。