よい子さんが投稿したウブリエ(静岡/沼津)の口コミ詳細

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ウブリエ沼津/フレンチ

1

  • 夜の点数:3.7

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 3.7
      • |サービス 3.2
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 3.2
      • |酒・ドリンク 3.5
1回目

2021/10 訪問

  • 夜の点数:3.7

    • [ 料理・味3.7
    • | サービス3.2
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.2
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

一皿一皿のポーションがしっかり。前菜からデザートに至るまで、全ての料理がはっきりと記憶に残る。

[静岡県沼津市]
2021/10/25(月)
JR沼津駅南口にあるカジュアルフレンチ。
雨の夕方、一人で訪れた。

場所は… 駅の南口を出て、ロータリーを左奥へ出る。2つ目の信号で横断歩道を渡って左折。
外堀通りを進み、2つ目の角(ホテルアリア)を右折。すぐ左手にある。
駅から徒歩5分。駐車場3台。火曜・水曜定休。

現在、Webによる完全予約制(前日16時まで)
なかなか敷居が高いな~ と思っていたが、SNSで「明日キャンセルが出て、1~2名空きあり」と
お知らせが出ており、良い機会だと感じて即応募。
何といっても「1名」で入店可能というのに勇気づけられた(笑)

店名はフランス語で "時間を忘れて" Le temps oublier の一部を取ったもの。
店主は沼津市戸田出身、ソムリエの奥様は修善寺出身ということで、
地元の食材に対しては、やはり思い入れがありそうだ。

スタート時間は 17時・18時・19時からの選択制。
以前はアラカルト単品注文にも対応していたが、現在はコースのみ。
現在 お任せ4皿(¥6600)、お任せ5皿(¥8800)と 2種類のコースが設定されており、
これに加えてスープ(¥880)、デザート(¥660)を注文できる。
今回は最初なので気合を入れて、完全フルコースで予約♪

客席は 2~4人掛けテーブル×3卓、8人掛け×1卓程度。
全席禁煙。

一応カウンターもあるが、現在は運用されていない様子。
コース仕立てということもあり、ビストロというよりカジュアルフレンチと称するのが妥当だろう。

おそらく古民家だったのだろうか、2階建の高さを持つ店内は天井が高く、ゆったりとした空間。
照明は明るめの設定。子供連れファミリーもいたりして、おうち感覚で親しみやすい雰囲気。
席間が広いこともあって、一人利用でも他のグループに気兼ねするなく、違和感なく楽しめた。
ちなみに、手洗い場のハンドソープがよい香り。

ワインは自然派(ビオワイン)にこだわる。
グラスワインは 泡1・白3・赤1というラインナップ。
各銘柄のキャラクターが、黒板に分かりやすく表現されている。

地元のクラフトビール、柿田川ブリューイング(沼津クラフト)も用意。
ノンアルコールにも自家製シロップを用意したり、なにかと手を掛けている。

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■ドリンク
◎SHIOSAI 甘夏ビール(¥950)※税込10%
 伊豆韮山にある反射炉ビヤと、こちらのお店がコラボして生まれた限定品。
 シェフの故郷・戸田の甘夏と戸田塩をフレーバーに加え、ビール酵母ではなく、ワイン用の酵母を用いて発酵。
 まさに、ここでしか飲めない一品!
 苦すぎず、ゴクゴクいける爽快さ。ほんのりハーブの香りを感じさせ、フレンチにもすんなり適合する。

◎グラスワイン 赤「ススカール」(¥950)
 シチリア産、梅やラズベリーを思わせる香りと紹介される。
 色味もライトで軽やかな印象。個人的にはシナモンめいたニュアンスも感じた。

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■お任せ5皿(¥8800)
◎前菜1:自家製スモークサーモン
 軽くソテーしたマッシュルーム、キャビア、富士川特産のレインボーキウイを添えて。
 オリーブオイルとバルサミコ酢、シェフの出身地である戸田塩で調味。

 一皿目からしっかりボリュームがあって素晴らしい。
 自家製サーモンはやや塩味を効かせ、お酒を進ませる設計。
 ガリッとくる戸田塩の食感がアクセント。
 ウェルカムディッシュとして見事な役割を果たし、これから始まる料理への期待を高めてくれる。

◎前菜2:自家製パテ・ド・カンパーニュ
 パルマ産生ハム、ルッコラ、いちじくを添えて。
 生ハムは迫力ある厚切り! 二皿目も充実したポーションで嬉しくなる。
 いちじくはしっかり甘く、甘口のガーキン(ピクルス)、マスタードとパテの風味が調和する。
 生ハムの塩気、パテのほど良い野性味で、さらにお酒が進む。

◎オニオングラタンスープ(追加¥880)
 芳醇なチーズの香りが、テーブル上に「これでもか」と立ち上る。
 この素晴らしい香りは、さすがフレンチのオニオンスープだと唸らされる。
 伸びるチーズがたっぷり。褐色になるまで炒められた、玉ねぎの甘みを楽しむ一品。

◎前菜3:帆立のポワレ
 じゃがいものピュレ、さつまいものチップス、ソテーしたしめじ・エリンギ・いんげんを添えて。
 先ほどまでは一転して、シンプルな塩味で、緩急をつけたコース構成。
 薄味で素材の持ち味を引き出した点は、和食に通じるニュアンスを感じるが、
 マッシュポテトのまったりした甘みと、バターの香味は間違いなく洋食。

 そして何といっても、パリパリとした芋チップスの意外性!
 この食感の組み立ては上級テクニック。
 しめじとエリンギで季節を香らせ、さらには主役の帆立も香り立つ。
 基本的な配慮とはいえ、皿がアツアツな状態でサーブされるのもポイント高い。

◎パン
 前菜が終わり、魚介料理のタイミングで供される。もちろんお替わりOK。
 胚芽入りのサワー系、おそらくカンパーニュと思われる。

◎オマール海老のポワレ
 駿河湾産クモエビのソースに、空心菜を添えて。堂々としたボリュームが嬉しい!
 深海に棲むクモエビは、身こそ少ないが、殻を煮出すと良い出汁が取れるという。
 漁村では味噌汁にして味わうというが、ソースに仕立てても見事な旨味を発揮する。

 主役のオマール海老は、表面カリッと、中はジューシー。
 ポワレという調理法の基本が徹底されており、噛み締めたときの凝縮した旨味が素晴らしい
 旨味豊かなソースは、パンで残さずすくい取る。

◎牛ミスジのロティ
 銀杏・カブ・ブロッコリーを添え、戸田塩とハーブを散らして。
 綺麗なローズピンクの火入れ。赤身でありつつ、ほど良く脂も感じさせる。
 ここまでの流れと同様、十分なポーションで「肉を食べている」満足感が得られる。

 心地良い酸味を感じさせる、深い褐色のソース。
 火を通したカブの甘みは、まさにいぶし銀の名脇役。
 戸田塩を振り掛けた銀杏で、ほんのりさりげなく、秋らしさも感じさせる。

◎ライムピールのベイクドチーズケーキ(追加¥660)
 表面に散らされたのは、浜名湖特産の青海苔… ではなく、伊豆産ライムのピール。
 同じくライムを効かせた、ヨーグルト風味の爽やかなソルベを添えて。

 甘ったるくなく、ライムやヨーグルトの酸味を活かした一皿。
 柑橘がすっきり香るのに加え、底面のタルト生地は、シナモンのスパイス感を漂わせる。
 かなりのボリュームであるが、チーズのまったり感×ソルベの清涼感で、
 不思議なほどスルスルと、別腹に収まってゆく。

◎食後の紅茶
 なみなみと注がれた紅茶を、シェフのお兄さんが、そろりそろりと持ってきてくれる(^-^)
 見た目の錯覚ではなく、驚くほど平たい薄張りガラスのティーカップ。
 広口であるがゆえ、紅茶の香りを明瞭に引き出す効果がありそう。
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一人でゆったりと過ごす 2時間弱。
しっかりとボリュームはあるが、決して過剰な量ではなく、翌日の胃もたれもなし(笑)
配膳のテンポも良く、ストレスフリーであった。

フルコース+2杯いただいて、お会計¥13,640。
クレジットカード利用可能だが、JCBは使えないので注意。

最近のモダンフレンチにありがちな、ちまちま感が皆無!
一皿一皿のポーションがしっかりしていて、見映え優先の品はなく、
いずれも輪郭のはっきりした、ある意味では男性的な料理かなと感じた。

緩急をつけた料理の流れに加え、
「一品一品をしっかり食べさせる」という食堂的な心意気を感じ、大いに好感を抱いた。
遠くないうちに再訪したい佳店である。

  • SHIOSAI甘夏ビール(¥950)。韮山の反射炉ビヤ×この店のコラボ、ここでしか飲めない一品!

  • グラスワイン「ススカール」(¥950)。シチリア産、梅やラズベリーを思わせる香りと紹介される

  • 自家製スモークサーモンとマッシュルーム、キャビア、レインボーキウイ(前菜1)

  • オリーブオイルとバルサミコ、シェフの出身地である戸田塩で調味。サーモンの塩味でお酒が進む

  • 自家製パテドカンパーニュ、パルマ産生ハム、ルッコラ、いちじく(前菜2)

  • 生ハムは迫力ある厚切り。いちじくはしっかり甘く、甘口のガーキン、マスタードとパテの風味が調和する

  • オニオングラタンスープ(¥880)。芳醇なチーズの香りが、これでもかと立ち上る

  • 伸びるチーズがたっぷり! 炒められた玉ねぎの甘みを楽しむ

  • 帆立のポワレ、じゃがいものピュレ、さつまいものチップス、きのこ、いんげん(前菜3)

  • 一転してシンプルな薄味へ。パリパリとした芋チップスの意外性、しめじとエリンギで季節も香る

  • 魚介料理のタイミングで供されるパン。胚芽入りのサワー系、カンパーニュかな

  • オマール海老のポワレ、空心菜、駿河湾産クモエビのソース

  • 堂々としたボリューム。漁村ではクモエビを味噌汁にして味わうと聞くが、このソースでも十分な旨味を発揮

  • 表面カリッと、中はジューシー。ポワレの基本が徹底されており、噛み締めたときの旨味が素晴らしい

  • 牛ミスジのロティ、銀杏、カブ、ブロッコリー

  • 戸田塩とハーブを散らして。火を通したカブの甘み、銀杏で秋らしさも感じさせる

  • ミスジ、綺麗な火入れの様子。肉を食べている、という充実感

  • ライムピールのベイクドチーズケーキ(¥660)。ライム&ヨーグルトの爽やかなソルベを添えて

  • 伊豆産ライムがすっきり香る。チーズのまったり感×ソルベの清涼感で、ディナーが綺麗に締まる

  • カメラの錯覚ではなく、驚くほど平たいティーカップ。紅茶の香りを引き出す効果がありそう

  • ナイフは、フランス・ペルスヴァル社の「9.47」

  • 古民家を改装した建物のようで、天井が高くて落ち着く空間

  • 入口の様子。店の前に駐車場3台、車の上からカメラを構えて(笑)

  • 沼津駅南口から徒歩5分、落ち着いた店構えの「ウブリエ」。

  • 自然派ワインにこだわり。スパークリング1種、白3種、赤1種のグラスワインを用意

  • ワインはもちろん、沼津クラフトのビールも楽しめる。自家製シロップを使ったノンアルコールも

2021/10/31 更新

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