レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2011/09訪問 2011/11/02
G4ビルはススキノのど真ん中にあるビル。その1階に構えているのに、そのビルの飲み屋のお姉ちゃんも「え?そんな店あった?」というくらいの隠れ家。ところがどっこい、大概繁盛している。客席はカウンターだけのこぢんまりした作りだが、置いているネタはよく吟味されている。光り物や穴子の使い方に工夫があり、とても好感がもてる。しゃりのつけ方もいい。
酒も地酒を各種用意しており、飲み口にあったあてを見繕ってくれる。この辺りも気持ちが良い。標記単価は、もっきりで3杯程度と、アテも含んでいる。すいていると店主と気さくな会話で楽しめる。実直でいながらとても話しやすい方です。
ススキノのど真ん中で、「飲」、「食」がきちんとしていて、その上これだけ隠れ家的なお店も珍しいと思います。
=====2010年7月再訪========
やっぱり「札幌に行ったら寄りたい!」と、行って参りました。生憎と鯖がなかったのですが、鰺がおいしかった。
また、漬にした中とろが濃厚な味わいで秀逸。香りと歯ごたえの良い赤貝といい、繊細な鯛といい、軍艦に仕立ててくださった牡蠣といい、種数はそれほど多くないながらも吟味されている雰囲気がしっかり伝わります。
鯛のお吸い物と芽葱の手巻、自家製のピクルスも口直しによかったです。
日本酒はオススメの「すすきの美人」を。べたべたしない爽やかな甘口なお酒、甘口だけどほどよいので魚との相性も悪くありませんでした。
最初はカウンターいっぱいだったお客さんも、帰る頃は私だけ。ご主人とゆっくりお話しさせていただいて、腹も気持ちも大満足でありました。
=====2010年10月再訪======
前日小樽で寿司屋を梯子したのだけど、「やっぱり行きたい!」と思えるお店がこちらです。さすがに秋、ネタ数も豊富でした。中トロの漬がカマの背の方の部分というちょっと珍しい手で、濃厚な味わいに感心しきり。鯖の棒寿司を仕立ててくださって、これまた絶品。北海道でも最近メジャーになってきた棒寿司ですが、やはり光り物の扱いには一日の長がある気がします。イカの耳もこりこりした食感で絶品、赤貝も殻付きなので風味を逃がしません。牡蠣の握りもおいしかったです。
本日の日本酒は八海山の純米吟醸。辛さ控えめなのに芳醇な味わい、いかゴロの醤油漬けと牛蒡の味噌漬けをアテにしておいしくいただきました。やっぱり、居心地がいいお店です。
======2011年5月再訪========
この日は入れ替わり立ち替わりで賑わっていました。いつもどおりいただく中で絶品だった鰯、それから赤身。ウニと鰺もよかったです。さりげなく葡萄海老を出してくれました。
日本酒は「東北地方応援」ということで、岩手県の地酒を。アテには蕗味噌(芳醇で絶品!)やら手を変え品を変え・・・久しぶりにゆったり過ごすことができました。
=====2011年9月再訪===========
この日もなかなかの賑わい。中トロの漬けがいい仕事。「焼いたらおいしいです」との事で平貝をいただきました。光り物も揃った秋の味覚はたまりません。鰯も鰊もおいしかったです。お酒が飲めなかったのが残念。
2位
7回
2017/12訪問 2018/01/27
北見の繁華街のど真ん中、いわゆる「ロータリー」にある。建物の壁に大きく「鮨長」と書いてあるので迷わない。
市内では「知る人ぞ知る」お店。転勤族、出張族に根強い人気がある。オホーツク・知床・羅臼の地場物を意識して使用するなど、食材にも趣向を凝らしている。時期により、「網走と常呂のウニの食べ比べ」などもさせてくれる。この食べ方は贅沢な上に、同じオホーツクなのに違いがよくわかる。オホーツクをとても意識されているが故の出し方だと思う。
鯖は仕入状況により九州の生鯖を置いている。また、穴子が秀逸。鮪も気を遣っている。白身は鯛、松川鰈、ソイなど地物、旬の物を置いている。時期によっては鮭児、牡蠣なども置いている。細かい仕事もきちんとしていて、流行にとらわれず、自分の納得のいくネタを提供するという姿勢は、鮨に対する熱意とプライドが垣間見えて、とても好感が持てる。
北海道のシャリは総じて評判があまりよくないが、ここの付け方は悪くないと思う。塩梅のいい、ネタによくあうシャリだと思う。
1階にカウンター席と小上がり、2階に座敷がある。宴会で使用した事はないが、15人程度まで対応できる模様。宴会料理は予算により、鍋、天麩羅、鮨などを出している様子。
酒は焼酎、日本酒をきちんと考えて置いている。獺祭がブレイクする前から扱っていて、今でも手頃な値段で飲ませてくれる。
また、山梨のワイン、アルガブランカを扱っていて、この寿司、刺身とのベストマッチは一度は試していただきたい素晴らしい組み合わせです。何しろそういう「発掘力」を持っておられます。
基本的に、コストパフォーマンスはかなり高いです。ここでいうコストパフォーマンスは、単純に「安い」ではなく、「高品質なものが安い」ということ。出す物に対する妥協は全くないので、費用を見れば決して「安く」はありません。しかし、出される物を見れば「こんな値段でいいの?」という応えをもらえる。そういう心意気がよく伝わります。
一見とっつきにくそうですが、常識的に接すればとても気さくで楽しいご主人。その味覚には全幅の信頼が置けます。力を抜いて何も考えずにおいしい鮨を食べさせてくれる、そんな感じの良店です。
3位
1回
2010/10訪問 2010/10/30
3年前に仕事で訪れて偶然見つけたお店でした。
ファーストインプレッションは、ちょっととっつきにくい感じの親父さんのお店という感じ。店内はいかにも「場末」な印象で、古びた写真がかかっていたり、メニューとメニューの間に、意味深というか笑いをとろうとしているのかよくわからな張り紙。しかしながら付け場はきちんと整理され清潔、カウンターもきちんと掃除がいきとどいているので、「不潔」な印象は全くありません。
その時にガツンとやられ、翌日昼にもう一度わざわざ立ち寄って「アンコール」したお店でした。今回も時間を作ってこのお店のために蒲田まで行きました。それくらいの爆発力と強烈な味覚の記憶が残ったお店です。
さて、ほかの方も書いてますが、まずこちらのお店のスペシャリティはコハダと穴子です。コハダはしめ方が絶妙で「こんなに柔らかいんだ!」と驚きます。世間に出回るコハダが全然別物に思えてしまう絶品です。
それから、穴子。ふかふかな食感がこれまた絶妙、夢に出てくるほどのすてきな一品です。
他の方は「穴穴穴子丼」のことなどを書いておられ、丼物を推奨されてますが、私は、是非握りを食べていただきたいと思うのです。何しろ、こちらのお店のCPがとんでもなく高いのです。
ネタ数は正直それほど多くはありません。むしろ平均的な寿司屋さんよりも少ないかもしれません。しかし、一品一品のクオリティがとても高い、よく吟味されていると思います。
本日は中途半端な時間で、しかも普通に朝・昼と食べた午後だったので、赤身、小鰭、穴子、赤貝、小鰭(アンコール)、鉄火巻の6品(2貫付)をお好みでオーダー。味噌椀がつき、赤貝はちゃんとヒモを別添えにしてくださり、穴子には骨せんべいがつきます。更にアンキモの小鉢と水菓子がついて2900円でした。これ、ものすごいパフォーマンスだと思います。
ただ・・・・いかんせん、店の雰囲気は独特です。初めて入るのはちょっと勇気がいるかもしれません。ご主人の独特な空気になじめるかどうかというところもありますが、出てくる質とサービスは間違いなく超一流です。
4位
1回
2010/10訪問 2010/10/30
通りからちょっと奥まったところにある丼屋さん。「まぐろ丼」と銘打たれていますが、メニューがたくさんあります。とはいえ、どれがどう違うのかといわれると・・・・「うーーーん?」という(笑)。
以前はカウンターの背後にまぐろ直売店があったのですが(どちらかというとこっちが本業だと思っていましたが・・・)、ご主人の高齢化により小売りはやめてしまったとのこと。高品質な本マグロ赤身が1柵500円という破格な価格で出ていただけにとても残念でした。
さて、今日食べたのは「漬けネギトロ丼」をいただきました。漬けマグロとネギトロが半々に乗ったもので、サービスで寿司エビがついていました。マグロはやっぱり高品位、しっとりとしたいいマグロでした。これにうまみの強いネギトロがたっぷりのっています。+100円で味噌椀もつけて、二日酔いも吹っ飛ぶおいしい丼でした。
5位
6回
2018/11訪問 2018/12/02
以前住んでいた家の近所にあったので、離れた今も通っています。
商売っけはないのですが、最低限以上の事はしています。むしろ逆に「干渉」がないのでいいです。透明感のある音楽を楽しみながら食べるカレーは深みのある辛さ。単純に辛いのではなくて豊かな味のある辛さといった趣。食後に爽快感があります。
ここではいつもチキンカレーをサフランライスでというのが定番。もちっとしたサフランライスがまた一層辛さを引き立てます。
更にオススメなのは、食後にアイスチャイ。切れている日もあるのですが、これがまた食後の口直しに最高。ベストマリッジなので、是非お試しを。
店は住宅街のど真ん中、駐車場も狭いですが、一度行けばやみつきになること間違いなしです!
6位
1回
2010/10訪問 2010/10/02
こちらでとても評判がいいので、是非行きたい!と思い、行ってきました。
お店は細裏路地っぽいところです。観光客だけを相手にすると言う感じではなく、ちょっとアットホームな空気もありました。まずは「魚真握り」を注文。値段の割にいいボリューム、そして付け合わせに土瓶蒸しというところがとても新鮮、しかもおいしい。だしがよく出ていて、ある意味虚をつかれた気がしますが、それもまた心地いいです。ネタはさすが地物という感じで、手抜かりありません。小樽の他の店と比べると失礼ですが、飾らない感じが逆に好感な気もします。ただ、いかんせんしゃりが柔らかいかな・・・。
魚真握りをいただいて、アンコールで青ソイとハッカク、鯖と鉄火巻を注文。青ソイとハッカクは地物で、ソイはモチモチとした食感、ハッカクはまったりとしているけど爽やかな脂を満喫しました。
飾り気がないですが、緊張もしない、値段も手頃でおいしく楽しめるといった風情のお店だと思いました。
7位
1回
2010/08訪問 2010/08/20
「食べたいなー」と思う田舎蕎麦をイメージすると、この食堂の蕎麦が思い浮かぶというくらい「ハズシ」のない蕎麦です。つまりは、「標準」ということですね。
でもこれ、実はとってもすごい事だと思います。奇をてらうわけでもなく、「あーー蕎麦食べたなーー」という満足感を味わえて、ふと「また食べたい」と思い出せる蕎麦、こちらの蕎麦にはそんな力があります。
麺はいかにも「蕎麦切り」といってもいい素朴さがありますが、ざらつきがなく口の中でもまろやかに蕎麦の香りが広がります。つゆはだしの香りがきちんと下地にあって、醤油が軽く自己主張しますが、蕎麦を引き立てます。
こちらはかしわ蕎麦が有名なようで、実際甘辛いかしわは絶品でしたが、野菜天麩羅もいけます。私は例によってかしわとざるの二段構え。こちらの蕎麦湯はまろやかで、食後の楽しみです。
昼時は混雑しています。相席なんてあたりまえですが、それがまたこの店の雰囲気にあっているような気がします。
8位
1回
2010/10訪問 2010/10/02
最初に訪問したのはもう5年以上前、その時泊まったホテルでいい寿司屋はないですか?と尋ねて紹介してもらったお店です。その後1回訪問させていただき、今回は3度目の訪問でした。
初めてすんなり席に着けました。いつも混んでる印象だったので、ちょっと肩透かしです。
今回は同僚6人と一緒だったので、華握りと鯖、鉄火巻、秋刀魚を注文。
どのネタも一品一品きちんと作り込んでいる印象で、「さすが」の一言です。煮きりもほどよい加減で素材をきちんと引き立てます。雲丹の甘味、白身の爽快さ、赤身の鮮烈さ、どれをとってもやはり「素晴らしい」です。蟹汁もとても美味しかったです。
惜しむらくは・・・・店員さんがもう少しにこやかだったら、より気持ちでも満足できるかな、と思います。
しかしそれにしても、満足できました。同僚もみんな満足で、紹介した甲斐があったというものです。
9位
1回
2010/09訪問 2010/09/14
北海道ホテルは帯広ではトップのホテルです。その中の鉄板焼処なので、食材も腕もサービスも値段もハンパじゃありません。コースは7,000円と10,000円の2コース、やっぱりここは肉も魚も楽しめる10,000円コースがいいかなーと思います。海老は頭をカリカリのスナックにしあげてくれますし、素材を活かす味付けというところではバードウォッチカフェの下地があるだけに素晴らしいです。焼き野菜も一品一品きちんと手をかけています。メインの肉は池田牛ですね。焼き加減も指定通りに絶妙な加減で焼いてくれます。
そして、ここで忘れてならないのがガーリックライスです。強火で一気に仕上げるガーリックライスはフカフカで絶品です。後の事は何も考えずに是非ここはガーリックライスを選びたいところです。ワインもベーシックなところからちょっと変わったところまできちんと揃えていて品質もいいです。
まぁ、確かに値段は張る。単純に高いんだけど、値段に沿った物をきちんと提供してくれる信頼感はやはり「ブランド」、何物にも代え難いと思います。「とっておき」に相応しいお店ですね。
10位
1回
2010/09訪問 2010/09/07
まず始めに。雰囲気が2.5というのは、カウンターが禁煙ではないからです。タバコを吸わない私にとって、寿司屋のカウンターの横でタバコを吸われるのはとても苦痛なのです。特に、カウンターの間口がそれほど広くないので、タバコの煙がダイレクトに漂ってくる状況は興醒めでした。それ以外は大丈夫、ご主人の雰囲気も店員さんの気遣いも店の空気も全く申し分ありません。お店の名誉のために、先におことわりしておきます。
日曜の昼に伺いました。2階に団体さんがいらっしゃった様子で少しバタバタされてましたが「すいませんね」とご主人がよく気遣いしてくださいました。「稚内郷土寿司 竹」(3,700円)を注文。さすがに殆ど地物のようです。観光を意識されているのか海老の頭を飾り付けておられました。蟹の内子が濃厚でおいしかったです。他の方が口コミで指摘されるように、酢は若干きつめですが、全体の味を損なうほどではありませんでした。
ひととおり終えて、一通りおきまりに入ってなかったネタを注文。おこのみ価格が壁に表示されている安心設定です。「お、コノシロがある!」と注文したのですが、案の定切らしているとのこと、残念でした。海老味噌をサービスしてくださったり、サービス精神、コストパフォーマンスは上々だと思います。観光を意識されながら地元の方々に愛されているという雰囲気がよく伝わりました。
今年からはじめた「食べログ」。記念すべき1年目の総決算的なところでまとめてみました。
寿司処 静さんと鮨長さんはいわば「ホーム」のような存在です。いつ行っても条件のいいものを高いCPで食べさせてくれる良店です。和加松さんとまぐろ丼かんのさんは数年ぶりの再訪でしたが、やはり爆発力とCPがいいお店。ナマステさんはチキンがほろほろのチキンカレーがたまりません。
魚真寿司さんと寿司幸さんはともに小樽のお店で、いわば「食べ比べ」状態で行ったのですが、総合力は魚真さんかなぁという感じでこういう順位。どちらも仕事ぶりはいいです。志の家さん、いずみ食堂さんは、もう言うまでもない蕎麦の名店です。それぞれ特徴が違いますが、どちらも蕎麦の薫りが高いいいお店です。もうこの辺は全て同順位にしたい感じです。そして鉄板焼きコタン、素材を焼くだけというシンプルながら奥深いマジックを見るような思いで楽しめます。