okkun1105さんのマイ★ベストレストラン 2011

食べ歩きノート

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okkun1105 (男性・三重県) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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 2010/10/1から、食べログを開始したので、レビューの数が少なく、去年はマイ★ベストレストランに投稿することができませんでしたが、今年はある程度、レビューが投稿できたので、投稿することができました。

 今回は、2011年内に来店したお店の中から、選りすぐってチョイスさせて頂きました。

 ただ、伊勢の五峯庵さんや大分の梅園さん、名古屋のポール・ボキューズ・ラ・メゾンさん等、来店したけれど、仕事多忙のため、まだレビューの書けていないお店がたくさんある中でのチョイスだったのが、とても残念で仕方ありません。

 それでも、そんな制約がある中でも、実際に来店して、自分の目・舌等、五感で感じて、おいしかったお店をチョイスしています。

 愛する地元・伊勢びいきのレビューばかりで、賛否両論もあるかと思いますが、少しでも、このマイ★ベストベストランのコメントを読んで頂いた方の参考になれば幸いです(*^-^*)


マイ★ベストレストラン

1位

寿し肴和志 (宇治山田、伊勢市 / 寿司、日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2011/11訪問 2011/02/05

全部ハズレはない

 先日、2人で来店し、寿司盛り合わせ、天然鯛の薄造り、ホウボウとアラの煮付け、小ムツのフライ、わたりがにとトマトのサラスパ、めひびとろろを注文しました。投稿した写メを参考にしていただけると幸いです。

 タイトルにも記述しましたが、このお店の最大の特徴は、どの料理をとってもハズレがないということに尽きます。オープンした時から数え切れないほど通っていますが、何よりも大将の腕が確かです。例えば、わたりがにとトマトのサラスパなんかは、下手なイタリアンの店で食べるよりも、カニの味が鮮烈でおいしいです。基本的に毎日メニューが変わるので、来店する度に季節の移り変わりや旬を感じさせてくれます。運がよければ、磯の小魚や貝もメニューにのります。このお店のメインである、お造りや寿司ネタはとびっきり新鮮ですし、盛り付けも美しいです。見た目では少し量が少ないかなと思ってしまいますが、料理を口に運べば納得していただけるはずです。

 今回の来店でも大分食べましたが、2人で\ジャスト6,900と、かなりリーズナブルでした。ドリンク類も値段の割に量が多く、コストパフォーマンスは抜群によいと思います。一品料理も\1,000を超える料理はあまりなく、お酒を飲まなければ、大体、1人頭\2500〜4000までには収まります。

 寿司の専門店ではありませんが、一品料理の味・抱負さ・値段なども含めると、伊勢ではトップクラスのお店でしょう。大将と女将さんの2人で切り盛りされているので、込み合ってくると時間はかかりますが、それでも食べる価値はあると思います。赤だしなど、メニューに載っていない料理も作ってくれるなど、急な対応もしてもらえるので、本当にありがたいお店です。来店される際は駐車場が少ないので、出来るだけ乗り合いされることをお勧めします。

  • サワラのタタキ
  • ハモと松茸の天ぷら
  • 赤だし (今回は貝汁でした)

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2位

麺や 青雲志 (権現前 / ラーメン、つけ麺、油そば・まぜそば)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2011/02訪問 2016/09/15

魚介の風味が鮮烈に立った、絶品の塩ラーメン

==2011/8/26==
 津市内で先方との約束があり、時間があったので、ランチがてら、来店しました。

●冷やし塩らぁ麺 (※1日限定5杯です)\880
 絶品でした。冷たいラーメンのため、動物系スープを使用していないということでしたので、パンチ不足かなと思ったのですが、杞憂でした。食べている内に2種類の氷(後述)が溶け、味がドンドン変わって、とてもおもしろく、ご主人のアイデアの光る一杯でした。確実に、このお店でしか食べることのできない一杯ですね。

スープは、蛤がベースになっていて、とても薄味です。一口目はとても薄くて、物足りなさを感じます。けれども、スープに浮かべた2種類の氷を溶かしていくと、上述の通り、ドンドン味が変化していきます。

 氷は透明な方が蛤と岩塩、茶色い方が帆立と醤油のダシ氷です。どちらも溶かさずに舐めてみると、塩分が少し強めでしょっぱさを感じますが、マイルドな塩辛さです。序々に溶かしていくと、少しづつ、醤油ベースの帆立スープ、塩ベースの蛤スープが絶妙に交じり合って、繊細な味に生まれ変わります。

麺は塩らぁ麺と同じもので、パスタでいうところのアルデンテような食感でした。冷水でシメてあるので、一瞬、とんこつラーメンで使う細麺かと思うほど、とてもコシが強かったです。小麦の風味もしっかり感じられて、とても好印象でした。

具材は、生ハム・トマトスライス・カイワレ大根・芯に近い部分の角切りトマト・ゆで卵の5種類です。具材の中で一番印象的だったのは、やはり、芯に近い部分の角切りトマトです。繊細なスープに合うのかどうか心配だったのですが、甘みがとても強くて、よく合っていたと思います。

 コストパフォーマンスは、ラーメン専門店としては平均的かな。でも、その分、一杯一杯、手間暇かけて、丁寧に全力投球で作られているので、十分満足して頂けると思います。

 接客に関しても、前回よりもさらによくなっていました。来店する度、新しい発見や驚きがあって、来店するのがとても楽しいです。また機会があれば来店し、他のラーメンも試してみたいと思います。


==2011/8/11==
 マイレビュアーのりうらさんと、いつも参考にさせて頂いている、「壮絶!ミセスM子の勝手にうまっぷ拡大版」のM子さんの、おいしそうなこのお店のレビューを拝見し、禁断症状が出てきたので、ラーメン好きの友人を誘って来店しました。久しぶりに来店したら、だいぶメニューが増えていました。

●特製 鯛らぁ麺 \1,030 (※1日限定4杯です)
 とてもおいしかったです。正直、この値段はキツイなと思いましたが、投資しただけの価値が十二分にありました。

 スープは、塩らぁ麺よりも若干塩分が強めですが、だいぶマイルドな薄味です。ご主人曰く、「だいぶ薄味なので、塩らぁ麺と比べると、インパクトが足りないと仰られるお客様が多いです」とのことでしたが、鯛の風味がキリッと立った、とても繊細なお味でした。このスープ単体で、フレンチや和食のお店の1品として出されてもおかしくないくらい、完成されていておいしかったです。

 麺は、塩らぁ麺と同じものに、春雨も混ぜられていて、とても食感がおもしろかったです。普通の麺は少しヤワめ、春雨は弾力があって、クニュクニュした食感でした。

 具材は、前回の特製塩らぁ麺と同じく、チャーシュー、メンマ、千切り唐辛子、半熟卵、水菜の5種類です。前回との違いは、チャーシューかな。他の具材は前回と同じだったのですが、チャーシューだけ、普通の煮豚だったのが、レアに近いタイプのものに変わりました。

 噛んだ際に、歯茎や歯にまとわりつくほど、モチモチした食感でとてもおいしかったです。肉汁もたっぷりとジューシーで、まるでローストビーフのような洋風の味わいでした。

 そして、かすかに、出す直前にスパイスミルで振りかけていた、香辛料の風味が後味に残って、豚の甘みが増していました。M子さんは八角と予想されていましたが、かすかに塩味を感じたので、おそらく、ハーブ入りの岩塩かな。

●特製塩らぁ麺 \880
 友人が注文しました。友人曰く、「今まで食べたラーメンの中でベスト」だったそうです。

 コストパフォーマンスとしては、ラーメン専門店としては平均的かな。価格帯は少しお高めに感じられるかもしれませんが、その分、クオリティーがとても高く、召し上がって頂ければ、必ず満足して頂けるはずです。

 接客に関しては、だいぶ慣れてきたようで、ご主人やサーバーのお父さん(!?)も、お客さんとの会話を楽しんでいて、かなり余裕が出てきたようでした。1杯1杯、とても丁寧に造られているので、時間はかかりますが、間違いなく、並んでも、また頂く価値がありますね。個人的には、No.1のラーメン屋さんです。大満足だったので、全体的に評価を上げました。是非、近いうちに来店し、他のメニューも試してみたいと思います。


==2011/2/3==
 ついに来店できました。マイレビュアーのまさまさまさまささんとtetumaruさん、他のレビュアーさんのレビューを拝見して以来、気になっていたお店の一つでした。たまたま、津に行くことになったので、松阪のここあもち 中良さんに寄った後、昼ご飯がてら、来店してみました。

 今回は松阪からお店に向かったので、国道580号線から24号線を通ったのですが、パッと見が美容室っぽかったので、相当わかりにくかったです。お店の隣に、美容室のVan Councilさんの看板があるので、それを目印にされるとよいと思います。店内は名前の通り、青空と雲の壁紙で覆われて、あまりラーメン屋さんということを感じさせない不思議な雰囲気でした。カウンター席の上には、ご主人の食べ歩いたラーメン屋さんの名刺がズラッとディスプレイされています。ちなみに、事前に券売機で食券を購入するシステムでした。

●特製塩らぁ麺 \880
 塩の割に結構濃厚で、魚介の風味が強烈に立っていたのがとても印象的でした。たぶん、海老の香味油だったのかな。特に海老の香りが鮮烈だったので、一口目のインパクトは、ぺりかんのらぁめんさんの海老塩に似ているように感じました。ただ、海老塩よりもスープは若干コッテリ目、香りは控えめですね。たぶん、魚介系スープだけでは、こんな味と香りにはならないはずなので、動物系のスープを加えて、Wスープ方式にしているのだと思います。

 スープを飲み干す直前に黒っぽい魚粉が見えたので、魚粉も加えているのかな。「薄いと感じられたら、アンデス岩塩を入れてみてください」と勧めてもらいましたが、入れなくても十二分においしいスープでした。試しに食べ終える直前に加えてみましたが、味がより締まって、これもおいしかったです。ただ、香味油が若干多めに浮いていたので、もう少し控えめでもよかったのではないかなと感じました。
 
 麺は茹でるのに6分かける、ストレートの細麺で、自家製麺されているそうです。キッチンの奥に製麺室があり、その付近に麺の入ったケースが置いてありました。ひょっとしたら、打ちたてではなくて、少し熟成させたものを使用しているのかもしれませんね。麺自体の色は白っぽかったので、たぶん、タマゴやカン水は使っていないと思います。結構ヤワめの食感でしたが、シャッキリしていて好印象でした。

 具材は半熟タマゴ、水菜、チャーシュー、千切り唐辛子、メンマの5種類でした。チャーシューは柔らかめで、適度に脂身があっておいしかったです。半熟タマゴはトロットロッ、唐辛子はマイルドな辛さで、単調になり始めてきた際に活躍してくれました。メンマは丁寧に塩抜きされていて、水菜もシャキシャキした食感で、口の中をサッパリとさせてくれました。どれも控え目でしたが、全体的なバランスを考えるとよかったと思います。

 コストパフォーマンスとしては、ラーメン専門店として考えると、若干悪いかなと感じました。しかし、このクオリティーで全品無添加・無化調であることを考えれば、十分満足できました。他のレビュアーさんの口コミを拝見した限りでは、具材が乏しいので、普通のらぁめんよりは特製らぁめんを注文されたほうがよいかなと思います。そして、1度に2玉づつしか茹でられないので、時間に余裕があるときでないと、結構焦りますね。また、接客も独特で、好みが分かれると思います。

 でも、やはり、ご主人が真摯にラーメンを作っているのを見ていると、また食べたいなぁと思えますね。これまでは、お店近辺のラーメン屋さんであれば、すみれさんに行くことが多かったですが、わざわざ、車を走らせたかいがありました。他のメニューも試してみたいので、近いうちに来店したいと思います。 

  • 特製 塩らぁ麺(\880)の自家製麺はこんな感じでした
  • 特製 塩らぁ麺 \880
  • 特製 鯛らぁ麺(\1,030、一日限定4食です)の麺はこんな感じでした (※写メではかなりわかりくいですが、春雨が混ざっています)

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3位

ビストロ ブータントラン (伊勢市、宇治山田、宮町 / フレンチ、ビストロ)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 2.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 ¥1,000~¥1,999

2011/05訪問 2011/07/15

期待以上のおいしさ

==2011/5==
 私の誕生日祝いで、家族と来店しました。どういうリクエストをしたのか、全く聞いていなかったので、何が出てくるのかとても楽しみでした。

□Bコース \4,200 (ウェルカムドリンク+前菜盛り合わせ+パン+スープ+魚料理+肉料理+デザート+食後のドリンク)
 コース全体としては、とてもおいしかったです。ただ、前菜が前回とまるっきり同じだったので、前回のような発見や感動はなかったかな。常にサプライズを求めているわけではないですが、フレンチは毎日頂けるようなものでもないので、来店する度、次も来店したいと思うような新鮮さは欲しいですね。

●ウェルカムドリンク:キール・ロワイヤル
 ベタな食前酒ですが、これは飲んだことがなかったので、注文してみました。前菜(後述)にお肉が多かったので、おそらく、相性はよかったんじゃないかな。

●前菜:生ハムのサラダ、カキとまいたけのミニグラタン、ポークパテと自家製ピクルス、クリームチーズのキッシュ、フォアグラのカナッペ、ヨコワの燻製
▲生ハムのサラダ (生ハム・レタス・プチトマト・キュウリ・トレヴィス)
 よく出される料理ですが、ジャンティーユさんやオステリア ラブラさん、ラ・プラネットさん等と同様に、野菜自体の味がとても濃くて、おいしかったです。

▲カキとまいたけのミニグラタン
 カキのプリプリ感とまいたけのコリコリ感がよく合っていて、おいしかったです。上にかけられたバジルのソースで、カキの潮臭さが抑えられていて、とても食べやすかったです。以前、ル・バンボッシュさんで似た料理(カキとエスカルゴのミニグラタン)を頂きましたが、それよりもおいしかったです。

▲ポークパテと自家製ピクルス
 濃い目の味付けでしたが、おいしかったです。若干、冷えた脂肪の部分のニチャニチャ感と脂っぽさもありましたが、ピクルスの適度な酸味と食感がうまくカバーしてくれました。

▲クリームチーズのキッシュ
 フレンチでは定番だけど、おいしかったです。生地のサクサク感とクリームチーズのネットリ感がよく合っていました。おそらく、今まで頂いたキッシュの中では、一番おいしかったと思います。

▲フォアグラのカナッペ
 フォアグラ以外にも、他の肝(説明してもらったのですが忘れました)が練りこまれているので、思っていたよりも軽い仕上がりでした。どちらかと言えば、リエットに近い感じかな。

▲ヨコワの燻製
 前菜の中では、一番頂けなかったです。ヨコワ自体はとても新鮮でしたが、瞬間燻製よりも長くスモークしてあったので、かなり燻製香がキツめでした。その上、オリーブオイル、バジルのソースも多めにかけられていて、燻製香とケンカしているような印象を受けました。手を加えすぎかな。おそらく、カルパッチョにしたほうがおいしく頂けたと思います。

●パン (普通の小麦、全粒粉)
 どちらもソフトな食感でおいしかったですが、全粒粉のほうが小麦自体の味と香りが濃厚なので、より好みかな。付け合せのオリーブオイルは、香り控えめだったので、パンとの相性はよかったです。ただ、全体的に柔らかい食感の料理が多かったので、もっとハードな食感のパンがあってもよかったかな。

●スープ:新玉ネギのポタージュ
 新玉ネギの自然な甘さがよく出ていて、とてもおいしかったです。エスプーマ仕立てだったので、見た目同様に軽い仕上がりでした。次の料理が待ち遠しくなりました。

●魚料理:ブイヤベース (※10~15種類の中からチョイスできます)
 このお店は肉料理が得意なイメージがあったのですが、見事に覆されました。魚介の旨味がよくスープに出ており、薄味でとてもおいしかったです。スパイスとハーブ(特にローリエ)が適度に効いて、臭みは全くなかったです。

●肉料理:牛フィレ肉のパートフィロ包み焼き 赤ワインソース (※10~15種類の中からチョイスできます)
 完全にチョイスミスをしました。パートフィロのサクサク・パリッした食感は、パイと比べると、軽やかでとてもよかったのですが、フィレは脂が少ない部位なので、肉汁が決定的に足りない分、もの足りなかったです。

 ソースは連れのチョイスした、牛ホホ肉の赤ワイン煮(後述)のものと同じだったのでした。やはり、脂と混ざってこそ、意味があるので、柔らかくても脂が少ない部位を使っている分、相性は悪かったです。おそらく、ロースなどの比較的脂の多い部位や、豚を代わりに使ったほうが、よりおいしく頂けたと思います。

 また、火入れに関しても、ミディアム・レアよりは、だいぶレアに近い焼き加減だったので、あまり感心できなかったです。付け合わせは、山芋とタケノコのソテー、ボイルした春菊の茎の3種類で、どれも味が濃くて印象的でした。

●肉料理:牛ホホ肉の赤ワイン煮込み (※数種類の中からチョイスできます)
 連れがチョイスしたので、一口もらいました。前回同様、よく煮込まれていて、ナイフの刃先が触れただけで崩れそうになるほど柔らかでした。肉らしい食感がしっかり残って、おいしかったです。

●デザート:クリームブリュレ (※5~6種類の中からチョイスできます)
 バニラビーンズの香りが濃密でおいしかったです。表面のキャラメリーゼされた部分も、香ばしさとパキパキした食感がしっかりありました。ただ、出す直前にバーナーで炙っているので、致し方ない部分もあるのかもしれないですが、クリームと器が常温になっていた分、おいしさが半減してしまっていたのが残念でした。

●食後のドリンク:紅茶
 たぶん、セイロンティーかな。香りも控えめで、とても飲みやすかったです。

 コストパフォーマンスとしては、この値段でウェルカムドリンクつきなので、よい方と思います。メイン以外は内容も濃く、ほぼ満足でした。最近来店したお店の中、歴代のお店の中でも、確実にアタリです。

 ただ、料理の出す間隔が長すぎるので改善してほしいのと、味にこだわりがないように感じられてしまうので、やはり、料理ごとにカトラリーは換えてほしいですね。

 そして、接客に関しては、ビストロなので、あまり贅沢は言えませんが、前回よりもスタッフが増えた分、だいぶレベルダウンしたように感じました。特に、全体的に終始、正面から料理をサーブしていたのと、コックシートを纏った男性スタッフの言葉使いと料理の説明がムチャクチャだったのはとても気になりました。

 厳しいかもしれませんが、味の面はほぼ満足ですが、接客面では疑問符を付けざるを得ないですね。他の料理も試してみたいので、もう少し間隔を置いて、来店したいと思います。


==2010/9==
 夜に2人で来店し、\3400のディナーコースAを注文しました。内容は、前菜盛り合わせ(たまねぎと卵のキッシュ)、本日のスープ(カボチャの冷製ポタージュ)、肉料理(Or魚料理、牛ほほ肉の赤ワイン煮込みをチョイス)、デザート(カヌレとバニラアイスクリームのエスプレッソソースがけをチョイス)でした。肉料理とデザートは、黒板に書かれたメニューの中から1品選ぶ形で、肉料理で15~20種類、デザートで6~8種類と、チョイスするのに迷うくらいありました。肉料理が多く、その中でも、ウサギや鴨、鳩といったジビエが多かったので、肉料理(特にジビエ)が得意なのかなと感じました。

 そのまた後日に、友人と2人で来店し、\1950のコースランチNを注文しました。確か、内容は、白身魚(カンパチだったかな?)のカルパッチョ風サラダ仕立て、ジャガイモのヴィシソワーズ、肉Or魚料理(スズキのポワレをチョイス)、自家製パン、デザート、食後の飲み物でした。ランチもディナー同様、黒板に書かれたメニューからチョイスできる形でした。ただ、夜と比べると、選べるメニューも少なく、コストパフォーマンスも若干悪いかなと感じました。

 ランチもディナーも、全体的に手が込んでいて、味も濃すぎず、薄すぎず、ちょうどいい具合でおいしかったです。量も適度で、見た目以上にガッツリとボリュームがありました。シェフはうましくに伊勢シェフクラブの会員で、カンパーニュさん等で修行されたそうです。シェフお1人で調理されているので、多少時間はかかるかもしれませんが、雰囲気もよく、また行きたくなるお店だと思います。

  • Bコース(\4,200)のウェルカムドリンク:キール・ロワイヤル
  • Bコース(\4,200)の前菜:生ハムのサラダ、カキとまいたけのミニグラタン、ポークパテと自家製ピクルス、クリームチーズのキッシュ、フォアグラのカナッペ、ヨコワの燻製
  • Bコース(\4,200)のパン

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4位

プラネット (東松阪、徳和、松阪 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2011/01訪問 2011/05/04

お値打ちなオーセンティック・フレンチ

==2011/1/26==
 夜に2人で来店し、\2,800のリュンヌコースを注文しました。内容は前菜、魚料理、肉料理、デザート、飲み物と、値段の割に品数は豊富で、魚料理は1種類のみ、前菜と肉料理は共に6~7種類から1品チョイスと、変則的なプリフィックスコースでした。このようなタイプのプリフィックスは初めてだったので、少し驚きました。おそらく、魚料理に関しては、その日のイチオシの食材を最高の調理法で提供するためにそうしているだと思います。ひょっとすると、コースの料金が上がれば選択肢が増えるのかもしれません。

 肝心の味は、全体的に量もほどよく、おいしかったです。噂でシェフは伊勢の「ボンヴィヴァン」さんで修行されたと聞いていたので、かなり期待していたのですが、予想以上でした。久々にフレンチを頂きましたが、最近では伊勢の「ブータントラン」さん以来の大当たりだったと思います。

□リュンヌコース \2,800 (前菜+魚料理+肉料理+パン+デザート+飲み物) 
●前菜:よこわのカルパッチョ
 よこわ自体がとても新鮮で臭みがなく、とてもおいしかったです。オリーブオイルがだいぶ多めにかけられていましたが、単調になりがちなところをブラックペッパーがうまくカバーしてくれました。付け合せの玉ネギやニンジン、ブロッコリーの食感もよいアクセントでした。ただ、オリーブオイルがキツめだったので、もっと控えめにした方がよりおいしく頂けたのではないかなと思います。

●魚料理:スズキのポワレ
 絶妙な火入れで、皮目のパリッとした感じを残しつつ、身肉はホロホロっとした食感で、とてもおいしかったです。下に敷かれたサフランソースの香りも控えめで、スズキとの相性もよかったです。一般的にサフランソースは香りがキツかったり、味が濃い目になりがちなので、とてもレベル高い、魚のポワレだと思います。

●肉料理:マグレ鴨のロースト
 これもスズキ同様、絶妙な火入れのミディアムレアで臭みはなく、噛む度に肉汁が溢れておいしかったです。食感は柔らかすぎず、固すぎず、ちょうどよいくらいでした。たぶん、このくらいの食感の方が、肉食べているなと実感すると思います。また、付け合せも素晴らしく、ポテトとチーズのミルフィーユが、単調になりだした頃に活躍してくれました。

●デザート:クリームブリュレのワンスプーン、ヨーグルトのムース、キャラメルソースのかかったミニフィナンシェ、クリームとイチゴ、ショコラケーキ
 最後のデザートはミニプレートでしたが、計5品と盛りだくさんでした。それまでの料理の出来が素晴らしかったので、最後の締めとしてはどれも決め手不足な感は否めなかったですが、及第点かなと思います。

●紅茶 (コーヒーもチョイスできます)
 香りも味も普通で、デザートが甘さ控えめだっただけに、コーヒーの方がよかったかなと感じました。

 今回の料理で特に印象的だったのは、野菜の使い方でした。伊勢の「オステリア・ラブラ」さんや「ブータントラン」さんで食べた際も、付け合せの野菜の味がとても濃くて印象深かったですが、このお店のも同じくらい濃かったです。チンゲンサイや山芋など、あまり使わないものを取り入れているのにはとても驚きました。しかも、野菜によって調理法を変えていたので、味や食感の違いを楽しめました。

 全体的なコストパフォーマンスとしては、この値段でこれだけのレベルの料理を提供されているので、とても素晴らしいですね。このお値段でフレンチのディナーですので、相当お値打ちだと思います。一番高いコースで\5,000だったので、全体的にもう少し値段を上げてもいいんじゃないかなと思います。一品ごとのカトラリーを交換するタイミング等、接客の質も高かったです。

 店内はウッドが基調になっており、モダンな雰囲気の中に重厚さもあって、こういうタイプのお店は初めてでした。その雰囲気とは裏腹に、料理はオーセンティックで骨太でした。たぶん、お店としては、ビストロとブラッスリーの中間を狙っているのかなと思います。フレンチなのに夜遅くまで営業しているので、遅めのデートにも最適でしょう。いろいろ料理が選べて楽しめるので、特に女性には喜ばれると思います。是非、地元伊勢にほしいお店です。ランチやもう少し上のコースも試してみたいので、必ず近いうちに来店したいと思います。

  • リュンヌ(\2,800)の前菜 : よこわのカルパッチョ
  • リュンヌ(\2,800)の魚料理 : スズキのポワレ サフランソース
  • リュンヌ(\2,800)のメイン : マグレ鴨のロースト

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5位

すみれ 津本店 (高茶屋 / ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2010/12訪問 2016/05/09

斬新でハイレベルな味噌ラーメン

 津に用事があったのでお昼に来店し、\700の新みそ・Ⅱを注文しました。前回来店した時(2010年8月中旬ぐらい)は駐車場がパンパンの1時間弱待ちだったので、並ぶのも覚悟していましたが、火曜日で来店した時間も早かったためか、待ち時間なしで席にすんなり通してもらえました。

 肝心のラーメンはというと、ただ一言、おいしかったです。スープはとんこつベースだったのですが、味噌ラーメンでよくありがちな、味噌が強すぎて何もかも一緒くたにされて結局平均点ということはなく、味噌は味噌、スープはスープで独立していました。見た目よりも味が大分あっさり目で、スープの表面に浮いた豚油がほどよくコッテリ感を加味し、粉チーズが濃さを中和していました。

 麺もよく味噌ラーメンで使われるタイプの、プルプルした食感のものでした。最後の方はどうしても飽き気味になってきましたが、千切りの干し唐辛子や具材のもやしがよい箸休めになりました。もちろん、チャーシューもトロトロでおいしかったです。タイトル通り、確実にこの辺りでは、かなり斬新でハイレベルな味噌ラーメンだと思います。上品なお味なので、ラーメンを食べたというよりは、「パスタ料理を食べた」という感覚がしました。このスープだけでも相当完成された味です。ひょっとすると、この辺りに味噌ラーメンを売りにしているお店が少ないので、余計にそう感じるのかもしれないですね。それでも、クオリティは相当なものです。ただ、上品でそこまで濃厚でないスープなので、麺を替えたほうがもっとおいしいのかなと感じました。

 コストパフォーマンスとしては、ラーメンの割に良心的なほうだと思います。一杯\800~1,000のラーメンが多い中、この値段でよくガンバッているなと感じます。これだけ繁盛しているのに、接客面でも全くあぐらをかいていないのはとても素晴らしいですね。地元伊勢から津まで車を走らせる価値は存分にありました。お店が近所にあったらなと思います。欲をいうならば、駐車場があまりないので、どうにかしてほしいですね。2011年1月に新みそ・Ⅲがメニューに載るみたいなので、その頃に来店したいと思います。


  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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6位

ピネード 津店 (津 / ケーキ)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2011/04訪問 2011/09/10

県庁前のかわいらしいパティスリー

==2011/8/12==
 先方との面会を終えて、伊勢へ帰る際に来店しました。

●シュークリーム \190×2
 前回購入して、とてもおいしかったので、今回も購入しました。やはり、前回同様、シュー生地はサクサク、クリームはバニラビーンズの香りが濃厚でおいしかったです。

 松阪のキュルミネさん、アニバーサリーさん、1010番地さん辺りと比較すると、上品で控えめな甘さがとても際立ちますね。コストパフォーマンスに関しては、アニバーサリーさんがベストですが、味だけで考えると、個人的にはピネードさんがベストだと思います。

●加賀棒茶のプリン \390
 ミルクプリンの上に、黒豆入りの加賀棒茶のゼリーを載せ、かしわの葉(いばら?)をデコレーションした、少し和テイストな一品です。マイレビュアーの紙飛行機さんが絶賛されているのも納得でした。加賀棒茶の風味がとても濃厚で、おいしかったです。ひょっとしたら、同じく、マイレビュアーのここなつぺろりん。さんとななはなさん、まさまさまさまささんがレビューされている、プリンの夏バージョンなのかもしれません。

 上層のゼリーは、ほのか甘さで、柔らかいけれど、しっかりした食感です。加賀棒茶の香ばしい香りがとても印象的でした。黒豆は、少し硬めに煮上げられて、甘みもほどよく、ゼリーとよく合っていました。

 下層のミルクプリンは、単体だと少し甘めですが、上層のゼリーと一緒に頂くとちょうどよいくらいの甘さになります。

●チーズケーキ \480
 スポンジのない、チーズのみのチーズケーキです。1つだけ、チョコレートで「Love」と書かれたものが混じっています。甘さが控えめで、おいしかったです。

 どちらかといえば、チーズ自体の甘みで勝負しているので、レアチーズケーキ派の方にはツボなお味かと思います。ただ、若干硬めの食感だったので、もう少し、なめらかさが欲しいかな。

●名前不明 \480
 連れがチョイスしました。スポンジ生地の上に、カスタードクリームで和えたフルーツを載せ、その上から生クリームをかけたスウィーツです。連れ曰く、「至って普通」だったそうです。

 コストパフォーマンスとしては、ケーキ3品とシュークリーム2個で\1,730だったので、少し悪いですね。その分、味はしっかりしていますし、ケーキ自体も大きめなので、妥当な価格設定かなと思います。

 接客に関しては、前回同様、柔らかく、優しい感じでとてもよかったです。是非、地元・伊勢にも欲しいお店です。できれば、カフェを併設してほしいです。また近くを通ったら、来店したいと思います。


==2011/4/16==
 津に用事があったので、地元伊勢へ戻る際に初来店しました。マイレビュアーのここなつぺろりん。さんとななはなさんのレビューを拝見してから、ずっと気になっていたお店でした。

 お店は津の三重県庁のそばにあります。伊勢・松阪方面から国道23線利用の場合、「県庁前」交差点を右折すると、すぐ左手に見えてきます。駐車場のホワイトウッドの壁とお店の外壁のエメラルドグリーン(!?)が目印です。店内もホワイトウッドが基調となって、かわいらしい雰囲気です。結構、こじんまりしていて、ところ狭しと商品が置いてあるので、混み合ってくると、他のお客さんを避けるので大変そうです。テイクアウト専門なので、イートインはできません。駐車場は狭く、5台分くらいでしょうか。来店される際は、乗り合いされることをおすすめします。

 ちなみに、支店は以下の通りです。
<三重県内>
津イオン店
鈴鹿店
四日市店
四日市近鉄百貨店店

<愛知県>
社台店
植田店
ラシック店

●いちごのタルト \550(だったと思います)
 イチゴの香りの鮮烈さとタルトのサクサク感が印象的で、とてもおいしかったです。イチゴはとても新鮮で、酸味がほとんどなく、濃厚な甘みが際立つタイプです。上にかけられた赤いソースも同じイチゴで、味と香りがとても濃厚でした。上品な甘さのクリームは、バニラビーンズの香りも濃厚で、イチゴの香りがより鮮烈に感じられました。タルトは他のお店よりも少し堅めですが、小麦や卵の味もよく出ていて、食感も小気味よく、サッパリと頂けました。イチゴの上に載った花びらは、砂糖細工です。

 大抵のお店のものは、タルトが柔らかすぎたり、クリームの甘さや香りがきつ過ぎたりすることが多いですが、とてもクオリティーの高い、逸品だと思います。結構、お高めだったので、少し購入するのをためらいましたが、購入した金額分の価値は存分にありました。

●シュークリーム \190
 連れがチョイスしたので、一口もらいました。人気商品なだけあって、お店に入った時点(17:00頃)で、残り1個になっていましたが、運よく購入できました。これもタルト同様、クリームの甘さが控えめで、とてもおいしかったです。

 皮は一時期流行った、サクサクした食感のクッキーシューです。明和のPapaさんのものよりも、もっと表面の水分が飛んで、よりサクサクしているかな。でも、クッキーシュー感は、Papaさんの方がより強いです。上品で甘さ控えめなクリームは、濃厚なバニラビーンズの香りが楽しめました。

 おそらく、最近頂いた中では、確実にベストのシュークリームです。今まで食べた中では、GIOTTO(旧ラヴィアージュ)さんの、ラヴィアージュ時代のものがベストだと思っていましたが、双璧ですね。他のレビュアーさんが絶賛されているのも納得です。先日、マイレビュアーのお一人から、お店を拡げる以前のほうがおいしかったというお話を伺ったので、できることならば、是非、その頃のものと食べ比べてみたいですね。

●濃いミルクとバニラのムース \420(だったと思います)
 これも連れがチョイスしたので、一口もらいました。ケーキのタイトル通り、ミルクムースの濃厚な甘さがとても印象的でした。どちらかといえば、コンデルスミルクに近い感じの濃さかな。ミルクムース単体で食べると、少し甘みがキツめですが、バニラソースと一緒に食べると、丸くなって、柔らかい味に変化しました。

●ミルフィーユ \450(だったと思います)
 今まで、ミルフィーユはおいしいけど、とても食べにくいというイメージがありましたが、それを覆された一品でした。ミルフィーユといえば、パイ生地とクリーム、フルーツを交互に重ねてあるものが一般的です。しかし、このお店のものは、まるでパイ生地が山のように、スポンジとクリーム、フルーツの一番上の層に盛り付けられています。

 クリームはタルトやシュークリーム同様、バニラビーンズの香りが濃厚で、甘さ控えめの上品なお味でした。その分、パイ生地や、中のフルーツとスポンジ生地とよく合っていたと思います。スポンジは2種類使用されていて、どちらも味と食感が変えてあって、とても芸が細かかったです
 一番上のスポンジはオーソドックスなタイプで、少し堅めの食感でしたが、ふんわりとした卵黄の甘さがよく出ていました。一方、一番底のスポンジは、上のスポンジよりもだいぶ柔らかめの食感で、アールグレイ(たぶん)のリーフが混ぜ込まれており、甘さと香りがよく出ていました。
 中身のフルーツは、イチゴとブルーベリーの2種類です。イチゴは上述のタルトと同じもので、甘みがとても鮮烈でした。ブルーベリーも新鮮で、イチゴ同様に香りがとても鮮烈で、プチプチした食感が印象的でした。

 今回購入したものは、全体的にどれもおいしかったです。他のパティスリーと比較すると、クリームの甘さが控えめで、とても上品ですね。それ以上に、本格的なパティスリーのものなのに、他のお店よりも家庭的な感じがして、作りこんでいる感が薄く感じられるのは不思議です。地元伊勢のフランフランさん辺りと比較すると、よりフェミニンで柔らかい感じのするケーキたちでした。

 コストパフォーマンスとしては、ケーキ3種とシュークリーム1個で計\1,610だったので、他のパティスリーと比べると、少し悪いかな。全体的に、少しお高めの値段設定のように感じます。でも、ケーキ自体の味や使っているフルーツの質を考えると、十分満足できました。

 接客もお店の雰囲気やケーキ同様、柔らかくてとてもよかったと思います。イートインできないのがとても残念です。たぶん、お店の近所に住んでいたら、間違いなく通っていますね。是非、地元伊勢にも、このくらいのレベルのお店がほしいです。また近くを通ったら来店し、是非、他のケーキを試してみたいと思います。

  • いちごのタルト \550(だったと思います)
  • シュークリーム(\190)の断面はこんな感じでした
  • シュークリーム \190

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7位

麒麟 (五十鈴ケ丘、伊勢市、宮町 / 中華料理、飲茶・点心)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2011/07訪問 2011/08/20

リーズナブルだけどハズレはない

==2011/7/31==
 個人的な祝い事があったので、8人で来店しました。前日、突発的に予約をお願いしたのですが、快く対応して頂きました。ちなみに、つい最近、ネットサーフィンしていて知ったのですが、ご主人は東京・渋谷区の山之内さんや横浜中華街で修行されていたみたいです。また、しばらく来店できていなかったので、知らなかったのですが、ご主人の体調不良で、しばらく、ランチだけお休みされていたそうです。

□コース \2,500×8
 みんなでシェアするタイプのコース料理です。全体的に手が込んでいて、ボリュームも満点でおいしかったです。いつも通り、何を頂いてもハズレがなく、安定していました。

 急な予約だったので、グランドメニューに載っている料理が多かったですが、それでも、何品か初めて頂く料理があったので、とても新鮮さがありました。いつも来店した際は、単品のみの注文でしたが、これからはコースもよいなと思いました。

●前菜盛り合わせ (蒸鶏ねぎソースかけ、ピータン、自家製チャーシュー、くらげの冷製中華ソース、白菜の甘酢漬け)
▲蒸鶏ねぎソースかけ
 鶏自体の蒸し加減が抜群でおいしかったです。ネギソースは、クセが全くなく、ほのかな甘みがあって、とてもネギで作ったソースとは思えませんでした。

▲ピータン
 特に変な臭みもなく、普通においしかったです。

▲自家製チャーシュー
 麺類やチャーハンに入っているものと同じで、中華の香辛料を使って仕上げた、オーセンティックなチャーシューです。脂のサシの入り具合がちょうどよく、風味もよく、おいしかったです。

▲くらげの冷製中華ソース
 中華料理では、とてもベタな料理ですが、クラゲのコリコリした食感が印象的で、おいしかったです。中華ソースもちょうどよい濃さで、とても箸が進みました。

▲白菜の甘酢漬け
 甘さや酸味の加減がちょうどよく、白菜の風味や食感がしっかり残っていて、おいしかったです。鷹の爪のピリっとした辛みがよいアクセントになっていました。

●中華サラダ
 普通においしかったです。チャーシューは、前菜のものよりも、少し硬めのものを使っており、食感がとてもよく、印象的でした。

●ネギワンタン
 これもいつも通り、皮と具材とのバランスがよくて、適度にジューシーさもあって、おいしかったです。上に添えられた、白髪ネギのシャキシャキした食感がとても心地よかったです。

●キスのフリット ジャガ餅添え チリソース
 今回、初めて頂きましたが、キスのほのかな苦味が印象的でおいしかったです。少し甘めで、後からほどよく辛みが出てくる、チリソースが、キスやジャガ餅の甘みを引き立てていました。

●酢豚のバルサミコ酢仕立て
 これまでのレビューで、何度も紹介していますが、来店すると必ず注文する一品です。いつも通り、おいしかったです。

●点心2種類 (エビのクリーム春巻き、蒸餃子)
▲エビのクリーム春巻き
 エビのプリプリ感がよく出ていて、おいしかったです。ただ、もう少し、中のホワイトクリームになめらかさがあった方がよいかも。

▲蒸餃子
 小籠包の餃子版です。噛むと、中から熱々のスープがほとばしって、おいしかったです。

●ご飯もの:五目チャーハン (※コースメニューだけでなく、グランドメニューからもチョイス可)
 普通においしかったですが、いつもより味が薄めに感じられたので、もう少しだけ、塩を利かせてもよかったかも。

●麺類:坦々麺 (※コースメニューだけでなく、グランドメニューからもチョイス可)
 前回よりも、ラー油が若干多めでしたが、ゴマの風味が濃厚で、おいしかったです。ひょっとすると、連れがラー油を入れたのかも

●デザート盛り合わせ
▲杏仁豆腐
 前回は柔らかめでしたが、今回はいつも通り、フルフルした食感でした。味もいつも通り、ほのかな甘みがあって、おいしかったです。

▲バニラアイス 揚げた春巻きの皮添え
 バニラアイス自体は、ネットリ感が強くて、ほのかな甘みがあります。どちらかといえば、トルコアイスに近い感じかな。その分、上にかかった、キャラメルソースがよいアクセントになっていました。

 また、今回のコースでは、サクサクした食感のものがそれほど多くなかったので、春巻きの皮の食感がよい端休めになりました。

▲小豆寒天
 小豆のほのかな甘みはあって、おいしかったです。寒天の食感や小豆とのバランスを楽しむとうよりは、小豆を味わうデザートですね。小豆は荒めのつぶ餡で、少し甘めの味付けです。寒天はとても柔らかく、フルフルした食感でした。

 コストパフォーマンスとしては、アルコール類も注文して、計\2,7000くらいだったので、よい方だと思います。ご主人お一人で営業されているのにも関わらず、他に何人かお客さんがいらっしゃって、とても忙しい中でも、料理やドリンクを出すタイミングは抜群でした。

 やはり、知っている限りでは、伊勢でNo.1の中華料理屋さんですね。ランチが気になるので、是非、また近いうちに来店したいと思います。


==2011/2/24==
 無性に中華が食べたくなったので、2人で来店しました。来店したのは約一ヶ月ぶりでしたが、しばしのご無沙汰の間に、お店の外装が変わっていたり、本日のおすすめ(この日は\900のスズキの豆鼓蒸し)ができたり、ちょっとした変化があったようでした。

●酢豚 \800
 このお店に来店されたら、是非召し上がっていただきたい一品です。豚バラ肉と大根の柔らか煮(\800)と若鶏の香味揚げ(\700)に並んで、このお店で好きな料理のひとつで、来店したらほぼ必ず注文します。

 黒酢はバルサミコがブレンドされたもので、甘くよい香りがします。ツンツンした酸っぱさが全くなく、まろやかな酸味でとても食べやすいです。特に豚肉は柔らかく、肉の質感もしっかり残って、脂の甘さがとても印象的です。たぶん、この酢豚ならば、歯の弱いお年寄りでも食べられると思います。野菜もキチンと油通しされていて、味や食感がしっかり保たれていました。前回のレビューでも記述しましたが、長芋が入っているのがとても変わっていますね。長芋が入るだけで、食感が変わって、サッパリと頂けるので、とても素晴らしい一工夫だと思います。たぶん、今まで食べた酢豚の中で一番おいしいんじゃないかな。

●五目チャーハン \700
 パラパラ感と適度なしっとり感が同居したチャーハンでした。家庭で作るとこんな風にはいきません。レタスとタケノコが入っている分、いろんな食感があって楽しかったです。塩加減も絶妙でした。

●豆腐そば \700
 まず、スープは若干醤油の濃い目な鶏ガラがベースで、ガーリックが効いている分、見た目以上にパンチのある味でした。とろみと濃度が若干ついていたので、具材を投入して、軽く煮込んだんだと思います。次に麺はやや細めの中太ストレートで、適度にコシがありました。そして、具はひき肉、絹ごし豆腐、白ネギの3種類でした。ひき肉はしっかりした食感で、ネギは青臭さがなく、とても甘かったです。絹ごし豆腐はふんわりと柔らか、外側が熱々、内側はほんのり温かなくらいで、火の通し具合が絶妙でした。
 
 ただ、麺が短いので、すすった時の香りや口に含んだときの余韻が短かったのが気になりました。たぶん、もう少しだけ長い麺に変えたほうがもっとおいしくなるのではないかなと感じました。それでも、たぶん、中華料理屋さんで出すラーメンとしては、十分なレベルだと思います。

●ねぎそば \700
 連れが注文したので、一口だけもらいました。先日、同じ伊勢の「倪楊倫」さんで食べた、ネギ油入り汁そばは熱々の油でネギの香りを立たせていましたが、それとは全く対照的な一品でした。

 まず、スープは鶏ガラベースで、上品な薄味のあっさり醤油味でした。たぶん、鶏ガラスープは、豆腐そばで使っていたものと同じだと思います。次に麺は豆腐そばと同じもので、スープによく合っていました。そして、具材は白髪ネギ、青ネギ、チャーシューの3種類でした。ネギはどちらもよく下処理されていて、青臭さは一切なく、自然な甘みが際立っていました。チャーシューはラーメン専門店でよく出される煮豚ではなく、本格的な焼き豚で、中華料理の香辛料を使って仕上げてあったので、とてもよい香りでした。

 「倪楊倫」さんのものと比較すると、油を使っていない分、上品な薄味で、個々の輪郭がクッキリ感じられました。ただ、豆腐そば同様、麺が少し短いのが残念です。これも中華料理屋さんのラーメンとしては、十分なレベルだと思います。

●杏仁豆腐 \200
 これも連れが注文したので、一口だけもらいました。いつもより少し柔らかめで、プルプルというよりはフルフルって感じの食感でしたが、ほのかな甘さでおいしかったです。

 コストパフォーマンスとしては、計5品で\3,100だったので、よい方だと思います。この味でこのお値段なので大満足です。またまた、ディナーでの利用になってしまいましたが、今度こそはランチかコース料理に挑戦したいです。


==2011/1/7== 
 おいしい中華料理が食べたくなったので、夜に2人で来店し、\800の坦々麺と酢豚、\200円の杏仁豆腐を注文しました。半年振りくらいの来店だったのですが、このお店で麺類はほとんど注文したことがなかったのでチャレンジしてみました。

●坦々麺 \800
 スープの濃さもちょうどよく、ゴマの味が濃厚でおいしかったです。少し辛めでしたが、上の肉味噌が甘めだったので、飽きずに最後まで食べられました。大抵の坦々麺は、ゴマの香りはするけどスープが貧弱だったり、ゴマもスープのボディ共に弱すぎてラー油の辛味だけが目立つものが多いですが、このお店のは相当クオリティーが高いですね。同じ伊勢だったら、「野杏」さんの坦々麺に似ています。「野杏」さんの方がもっとサラサラしていて味も軽いけど、スープのボディが弱い印象だったので、個人的には「麒麟」さんの方が好みでした。
 
●酢豚 \800
 次に酢豚はバルサミコ酢が効いておいしかったです。他のお店と違って、長芋が入っているので、キクラゲなどの具材との食感の違いがとてもおもしろい一品でした。サクサクした食感の長芋が入るだけで、これだけおいしくなるので、自宅で酢豚を作る時はマネしてみたいと思います。

●杏仁豆腐 \200
 甘さ控えめのプルプルした食感でおいしかったです。お腹いっぱいでしたが、お腹にスルスルと入っていきました。
 
 前回同様、全部で\2,700とリーズナブルでした。坦々麺だけでなく、値段の割にどの料理もクオリティーが高いですね。たぶん、今現在で私の知っている限りでは、伊勢で一番の中華料理屋さんです。まだコース料理とランチは利用したことがないので、今度来店する際に試してみたいと思います。


==2010/9/中旬くらい==
 先日、3人で来店し、ガッツリ注文して、飲んで騒ぎましたが、大体、1人頭\2500円くらいと、かなりリーズナブルでした。これまで、3~4回ほど来店しましたが、コース料理以外で\1,000を超える料理はないので、1人頭\1,500~2,500まででおさまっています。

 特に、これまで食べた中で印象的だったのが、豚バラ肉と大根の柔らか煮(\800)と鳥の香味揚げ(\700)、麻婆豆腐(\800)でした。まず、豚バラ肉と大根の柔らか煮は、ハチミツか黒砂糖の甘み、よく煮込まれてトロトロの豚肉のインパクトが凄い一品です。甘みの強い、大根の入った東坡肉(角煮)といえば、イメージしていただきやすいと思います。次に、鳥の香味揚げは、下味がキツいものではなく、かなり薄味で、肉自体が凄くおいしかったです。最後に、麻婆豆腐は、舌がしびれるくらい(化学調味料ではなく)ちゃんと山椒が利いて、伊勢では珍しい、本格的な味でした。

 これまでの来店で、グランドメニューのほとんどを食べましたが、頼んだ料理はどれもおいしく、ハズレはありませんでした。BGMでジャズが流れ、照明も暗めで、オープンキッチンで調理しているところも眺められるし、なかなか雰囲気のあるお店だと思います。また、駐車場がそれほどないので、できるだけ乗り合いで来店されることをおすすめします。

  • 豚バラ肉と大根の柔らか煮 \800
  • しょうゆラーメン(温) \700
  • ねぎワンタン \700

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8位

博多一丁 (久居、南が丘 / ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2011/08訪問 2011/09/17

満員御礼、限定120杯のとんこつラーメン屋さん

==2011/8/24==
 運転免許の書き換えで、運転免許センターへ行った帰りに、ランチがてら来店しました。タイトル通り、津で大人気の、限定120杯のとんこつラーメン専門店です。同僚から、よく「おいしい」という話を聞いていたのと、中勢エリアのマイレビュアーさんが多数来店されている中でも、評価が分かれていたので、ずっと来店してみたかったお店でした。この日は、開店15分前くらいに到着していたのですが、すでに7人ほど並んでいて、あっという間に長い列ができたので、人気店ということが十分に感じ取れました。

 お店は、久居持川のぎゅーとらの近くにあります。国道23号線方面からの場合、「野村高架」交差点を右折し、運転免許センターのほうへ向かい、ぎゅーとらを過ぎて、最初の十字路を左折します。そのまま、直進すると、左手に見えてきます。

 外観も店内も、ブラックウッドが基調となって、まるで屋台のようです。席もカウンターと、テーブル席に分かれていますが、屋台のようなテーブル席があるのが印象的です。駐車場は、お店の横に5台分くらい、50m先くらいに第2駐車場があります。

●博多味玉入りラーメン \700 (麺の硬さ:はりがね)
 おそらく、今まで頂いたとんこつラーメンの中では、限りなくベストに近いと思います。このお値段で、このクオリティーは、とても魅力的ですね。ただ、塩分がキツすぎる(後述)のと、麺の硬さが注文よりも若干ヤワめだったのが気になりました。

 スープは、三重県産豚を使用し、下処理→炊きこみ→熟成、しこみに計3日かけているそうです。やはり、これだけの時間をかけて、丁寧な処理が施されているので、特に臭みはなく、コクがたっぷりあって、おいしかったです。同じ津のやまいち商店さんよりも、若干スープの色が濃くて、コクがありますが、松阪のばんびさんよりも、若干クリーミーさに欠けるかな。

 ただ、スープ、醤油ダレ、どちらが原因なのかはわかりませんが、スープの色が薄い割に塩分が濃いので、とても喉が渇きました。マイレビュアーのvirtualworkerさんが、レビューで「薄いんだけれども濃い」と記述されていますが、適切な表現だと思います。

 麺は毎日、博多直送の低下水麺の極細麺で、松阪のばんびさんと同じくらいの太さです。ハリガネで注文しましたが、少しヤワめで、どちらかといえば、バリカタ寄りの硬さでした。他のレビュアーさんも記述されていますが、好みの硬さよりも、ひとつ上の硬さで注文されるほうがよいと思います。

 具材は、味玉・チャーシュー・刻み青ネギ・千切りキクラゲの4種類です。とんこつラーメンの具材としては、オーソドックスなものばかりですが、スープのクオリティーが高い分、どの具材もシンプルでよかったと思います。

 コストパフォーマンスとしては、よいほうだと思います。ランチタイムに、ご飯のお代わりも無料で、\1,000以内でガッツリ食べられるのは、とても魅力的ですね。ただ、替え玉に関しては、博多直送の麺を使っているためか、やまいち商店さん辺りよりも、若干お高めですね。

 また、接客に関しては、丁寧によかったです。ただ、だいぶ、接客に相当気を使っているのか、退店する際の見送りをされていましたが、お客さんによっては、していないように見受けられたので、中途半端にするくらいなら、やるならやる、やらないならやらないと、どちらか一方に徹底されたほうがよりよいんじゃないかな。おいしかったので、また機会があれば、来店したいと思います。

  • 博多味玉入りラーメン(\700)の麺はこんな感じでした
  • 博多味玉入りラーメン \700
  • メニュー①

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9位

うなぎ 膳 (宮川 / うなぎ)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2011/07訪問 2011/07/31

ロケーション抜群な、宮川の畔の超・隠れ家うなぎ家さん

==2011/7/17==
 先日、マイレビュアーの吾唯足知さんとちょぱ兄さん・へんてこクリリンさんの、このお店のレビューを拝見して以降、うなぎが無性に食べたくなっていたので、夕方頃に家族で来店しました。また、この前日に、同じくマイレビュアーのらんちだいすきさんと@Bee@さんの、うなぎのなんけさんのレビューを拝見していたので、欲望に余計にあおられていました。

 実際に来店したのは初めてですが、お店のオープン当初(10年くらい前)に2回ほど、うなぎ弁当を頂いたことがありました。噂で聞いたので、断言はしかねますが、地元・伊勢市のうなぎ問屋さんが経営しているお店だそうです(間違っていたらゴメンナサイ)。

 お店はタイトル通り、宮川の畔にあります。とてもわかりにくくて、説明しづらい場所にあるので、事前にリサーチされてから来店されることをオススメします。他のレビュアーの方も記述されていますが、カラオケ喫茶店の手前くらいから、強烈に道が狭いので、とても注意が必要です。おそらく、ステーションワゴンやワンボックスくらいのサイズだと、確実に通れないので、できるだけ小さめの車で来店されたほうが無難です。

 その分、ロケーションはとても素晴らしく、隠れ家的で日々の節操を忘れさせてくれます。外観も店内も、まるで一般のお家のような、純和風の趣です。店内は天井がとても高く、三重県のタウン誌『Simple』や『NAGI』の隠れ家特集、全国の本屋さんで販売されているような、田舎暮らしマガジンで紹介されそうな雰囲気です。おそらく、蛍の季節に、夜に来店して、宮川や蛍を眺めながら、うなぎを頂くと最高でしょうね。

 ちなみに、この日は超・満席で、来店して予約用紙に名前を記入したお客さん順のため、記入してから約60分ほど、席に通されてから約30分ほど待ちました。私たちの後ろの2人くらいで、売り切れになってしまい、食べれずに帰るお客さんがたくさんいました。

●うな重 (うな重+香の物+肝吸い) \2,000
▲うな重 (※ご飯は自動的に「まぶし」になります)
 とてもおいしかったです。オープンしたての頃のうなぎ弁当と比べると、タレにうなぎの脂の甘みが移り、年月を経て、味がだいぶこなれて、まるで別物のようでした。タレが変わる前のさし汐さんの味にとても似ていて、好みの味でした。おそらく、今まで頂いたことのあるうなぎ屋さんの中ではベストですね。

 うなぎの開きは関西風、焼きは関東風です。肉厚でふっくらしており、脂がとても乗っている分、濃いめのタレとよく合っていました。ただ、吾唯足知さんも記述されていますが、もう少し、皮目のパリッとした食感がほしいかな。

 タレはオープンしたての頃と比べると、うなぎの脂の甘みが移っている分、とても力強さを感じます。醤油の味が最初にガツーンとくるのは、以前と変わりませんが、その後から甘みが感じられます。そのタレが混ざったご飯も、硬めのちょうどよい食感で、とてもおいしかったです。

▲香の物
 お腹いっぱいだったので、家族にあげました。

▲肝吸い
 ちょうどよいくらいのダシの濃さでおいしかったです。味の記憶が残っているうなぎ屋さんのものと比較すると、さし汐さんよりも若干濃い目、大観亭支店 西口店さんよりも薄めですね。おそらく、うなぎの脂がかなり強めだったので、このようなチューニングをしているのかな。肝のネットリした食感もよく、手まり麩が浮いて、見た目も上品でした。

 コストパフォーマンスとしては、まずまずよい方だと思います。でも、ボリュームは満点でしたし、お店の雰囲気やロケーション代も含めての価格設定ですので、むしろ安いくらいかな。日々の節操を忘れて、落ち着いて食事ができるのは、とてもよいですね。

 接客に関しては、雰囲気作りをしっかり意識されているのか、言葉遣いも丁寧で、愛想があってよかったと思います。ただ、席に通されるまでの対応がとても不親切に感じられたので、もう少し、工夫してほしいですね。でも、なかなか、このような雰囲気やロケーションの中で、食事をする機会は少ないと思いますので、このレビューを読まれて、興味を持たれた方は是非来店して頂きたいです。今度は、来年の蛍の時期を狙って、来店したいと思います。

  • うな重(\2,000)のうな重のうなぎはこんな感じでした
  • うな重(\2,000)のうな重
  • うな重(\2,000)の肝吸い

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10位

(伊勢市、五十鈴ケ丘、宇治山田 / おでん、居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 2.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2011/03訪問 2011/06/29

本格的なおでん屋さん

==2011/6/5==
 時期外れですが、無性におでんが食べたくなったので、友人と2人で来店しました。今回は、前回注文しなかったものを中心にオーダーしてみました。今回もお酒は飲んでいなかったのですが、会話しながらでしたので、何品か記憶のない料理があったため、記憶のある料理のみ、記述しています。

●合鴨ロース煮 \650
 砂糖というよりは、ハチミツかみりんかな。少し甘めの味つけでしたが、おいしかったです。冷たい料理だったのですが、その分、よく味が染みていました。

●冷やっこ \300
 連れが注文したので、一口もらいました。至って普通の冷やっこでした。

●鶏たたき \500
 前回同様、おいしかったです。オーダーが入ってから作ってくれたので、温度差が楽しめました。

●カツオのタタキ \800
 これも鶏たたき同様、オーダーが入ってから作ってくれました。時期外れの割に、脂が乗っていて、おいしかったです。

●おでん
▲生麩 \200
 前回に注文するのを忘れたので、チャレンジしてみました。湯葉辺りとはまた違う、クニュクニュ・フワフワした食感がとても印象的でした。

▲いわしつみれ \200
 前回同様、いわしの風味がよく出ていて、おいしかったです。青魚が好きな方には、たまらない味だと思います。

▲水菜 \250
 水菜独特のシャキシャキした食感がとても印象的で、しっかりダシも染みて、おいしかったです。

▲海老れんこん \250
 海老のすり身の味の濃さもさることながら、レンコンのシャキシャキ感も適度に残って、とてもおいしかったです。

▲ほくほくじゃが芋 \200
 前回とは異なり、今回は皮つきのみの提供でした。前回同様、皮付きは適度に土の香りが残り、ホクホクした食感が印象的でした。

▲ぎょうざ(4個入) \350
 サイズ的には、ワンタンに近いかな。結構、豚肉の味がダイレクトに伝わります。

▲具だくさん袋 \350
 その名の通り、本当に具沢山です。特に、ごぼうの風味が印象的でした。

●お茶漬け(野沢菜と梅のミックス) \400
 梅と野沢菜のどちらにするか迷っていたら、ミックスにもできるとのことだったので、お願いしました。野沢菜自体は至って普通でしたが、前回同様、おでんのダシに昆布ダシをプラスしてあり、梅が入っている分、とてもサッパリと頂けました。

 コストパフォーマンスとしては、ドリンクも7杯ほど注文して\9,200(1人頭\4,600)だったので、まずまずかな。でも、前回のレビューでも記述しましたが、やはり、お財布的にも、おでんの盛り合わせは是非欲しいところですね。ご主人ひとりで営業されているので時間はかかりますが、とてもゆったりとした時間を楽しめました。また冬に近づいたころに来店したいと思います。


==2011/3/30==
 友人の誕生日の前祝いということで、2人で初来店しました。伊勢ではとても珍しい、おでんの専門店です。いつも、参考にしている「伊勢志摩・松阪のほっとメニュー」というサイトで紹介されていたのを見て、ずっと気になっていたお店でした。ちなみに、ご主人は、ご近所のいと川さんのお弟子さんだそうで、大将に、「是非、おでん坊へ」と勧めて頂いていたのですが、完全に忘れていたので、この機会に来店してみました。

 お店は、内宮方面からの場合、国道23号線沿いのヤマダ電機や眼鏡市場のある、「新開北」という交差点を左に曲がると、すぐ右手にあります。ララパークや伊勢市内方面からの場合は、珈琲屋 らんぷ 伊勢店さんのある、「新開」という交差点を国道23号線へ向けて走り、おかげさんという居酒屋さんを過ぎると、すぐ左手にあります。カウンター10席くらいと座敷(小上がり)8席のこじんまりしたお店です。店内は平屋の古民家を改装したのか、DIY感を感じました。たぶん、そのうち、三重県のタウン誌『Simple』や『NAGI』の隠れ家レストラン特集で紹介されそうな雰囲気です。駐車場は3~4台くらいしか停められないので、できるだけ乗り合いされることをおすすめします。

●おでん
 ダシは昆布ベースの関西風で、薄めの上品なお味でした。友人はお酒を飲んでいたので、少し薄いと言っていましたが、私にはちょうどよかったです。器も個性的なものが多く、印象的でした。

▲厚あげ \100
 ダシが薄味な分、とても上品なお味でした。適度にダシが浸みこんで、厚揚げの風味もしっかり残っていました。

▲ちくわ \100
 よく味が浸みこんでいたけど、ダシの昆布臭さが浸みついていたのがとても気になりました。

▲たまご \100
 煮崩れることもなく、よくダシが浸みていました。

▲じゅわっと大根 \200
 ほどよく食感も残って、味もよく浸みこんでいました。しかし、ちくわ同様、ダシの昆布の臭いがついていたのが気になりました。

▲いわしつみれ \200
 口に入れた瞬間に、いわしの香りがフワッと広がります。いわし本来のプリプリした食感が印象的でした。

▲ばくだん \250
 肉団子の中にうずらが入っていました。どちらも煮込み具合はほどよく、団子の肉汁がとてもジューシーでした。

▲銀杏 \150
 たぶん、秋口に食べたら、もっとおいしいのでしょうね。ネットリ、ホックリした食感が印象的でした。

▲牛スジ \450
 よく煮込まれていて、ゼラチンの部分がトロトロでおいしかったです。ただ、ダシが上品で繊細な味なので、上にかかっていた七味が余分なように感じました。

▲湯葉 \300
 クニュクニュとした食感がとても印象的です。他のネタとは違い、別の鍋で煮込んだようでした。その分、湯葉から染み出る、豆乳の香りが楽しめました。単体で食べるよりも、柚子コショウをつけるほうが、味が膨らんでおいしかったです。

▲茄子 \300
 ダシがよく浸みて、おいしかったです。一旦、焼いて氷水で締め、皮をむいてから煮てあったので、ナスの香りがとても鮮烈でした。できることならば、皮のついたものも食べて比べてみたかったですね。

▲自家製ろーるきゃべつ \300
 とてもクオリティーの高い一品でした。ダシは適度に浸み込むくらいで、キャベツの味や食感はしっかり残っていました。一般的なロールキャベツだと、中身のパテの量が多すぎて、キャベツの味がパテに負けてしまうものが多いですが、このお店のものはバランスがとてもよかったです。

▲ほくほくじゃが芋 \200
 皮つきと皮なしの2種類を出してくれたので、とても楽しめました。皮付きは適度に土の香りが残り、皮なしは上品な甘さがありました。ただ、ダシがそれほど濃厚ではないので、ブラックペッパーは余分だったような気がします。

●野菜サラダ \600
 醤油ベースの和風ドレッシングがかかった、普通の野菜サラダでした。他のお店と比較すると、おでんの卵が入っていたのが変わっているかな。

●鶏たたき \500
 居酒屋さんのテッパンメニューですが、普通においしかったです。薬味のミョウガ、タマネギの食感がとても印象的でした。ポン酢がマイルドな分、とても食べやすかったです。大葉の香りもよいアクセントでした。鶏と薬味の温度差も楽しめる一品でした。

●カツオのタタキ \800
 注文してから作ってくれたので、時間はかかりましたがおいしかったです。これも鶏たたき同様、薬味のカイワレ大根、タマネギの食感がよく、ポン酢の酸味が控えめだったので、とても食べやすかったです。

●あさりのガーリックバター蒸し \500
 貝殻の大きさの割に、アサリの身がギッシリ詰まっていて、見た目以上に食べ応えがありました。ガーリックバターの中にハーブ(たぶん、ローズマリー)が混ぜてあったので、アッサリと頂けました。ただ、酒蒸しと比べると、少しパンチのない、何か一味足りない、おとなしい感じの味でした。

●鶏の梅肉はさみ揚げ \500
 中身のシソと梅肉のおけげで、サッパリと頂けました。ただ、少し揚げすぎだったかも。

●鶏塩焼き \500
 とてもシンプルだけど、おいしかったです。たぶん、塩自体がよいものを使っているので、鶏自体の甘みが引き立っていました。皮目にこんがりと焼き目がついて香ばしく、口に含んだときの香りが印象的でした。香りがたっている分、七味マヨネーズよりも、レモンの方がより相性がよかったです。お酒が飲めなかったのがとても残念です。

●茶漬け(梅) \400 (※梅と野沢菜の2種類があります)
 最後の閉めに注文しました。おでんのダシに昆布ダシをプラスしてあり、芸が細かく、アッサリと頂けました。梅も出す直前に、包丁でたたいてあったので、香りがよくたっていました。

 コストパフォーマンスとしては、ドリンク5杯も注文して、計\1,0200(1人頭\5,100)だったので、まずまずかな。おでん以外の酒の肴も揃っており、量も値段相応のため、少しずつ注文できるので、思っていたよりも楽しめました。確か、\1,000を超えるものは、お酒だけでした。たぶん、お酒が飲めない、食事目的の方でも十分楽しめるお店だと思います。ただ、おでんに関しては、盛り合わせがなく、単品での注文なので、財布には苦しいところですね。何人かで来店したほうが、お財布にも優しいですし、より楽しめると思います。
 
 接客に関しては、至って普通でしたが、ご主人一人で営業されているので、混み合ってきたときは時間がかかりそうです。そして、カウンターから、キッチンの奥の居住スペースが見えるのも気になるところです。しかし、手作りでおいしいものを提供したいという、気概や必死さがとても伝わってくるので、また来たいなと思えますね。伊勢では貴重なおでん専門店ですので、是非、これからもがんばってほしいです。また、寒さの深まった、今年の暮れ頃に来店したいと思います。 

  • おでん:ちくわ \100×2、たまご \100×2、厚あげ \100×2、じゅわっと大根 \200×2、いわしつみれ \200×2、ばくだん \250×2、
  • 銀杏のおでん \150×2
  • 牛スジのおでん \450×2

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