興里さんのマイ★ベストレストラン 2010

興里のレストランガイド

メッセージを送る

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

銀座 レカン (銀座、銀座一丁目、東銀座 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.6
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.6 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥15,000~¥19,999

2010/11訪問 2010/11/30

革新と古典の絶妙なバランス

2010年4月

銀座中央通り、ミキモトビルの地下1階にあるフレンチレストラン。
注文したのは、料理長特別コース(10,000円。税込、サービス料10%別)。
コースの構成は、以下の通り。

■アミュ-ズ 蕪のムース
■前菜 細魚のマリネとホワイトアスパラガスのハーモニー ホースラディッシュソ-ス
■スープ コンソメスープ シェリー風味 冷製(温製と選択可)
■魚料理 真鯛のグリル
■肉料理 黒毛和牛フィレ肉とフォワグラのソテー トリュフソース (+1,000円)
■デセ-ル ルバーブのババ アイスクリーム添え(複数から選択可)
■ワゴンデセール
■コーヒー 小菓子

料理は全体的にどれも非常に美味。
特に肉料理が絶品でした。
デザートも非常に充実しており、上記以外にもちょっとしたデザートが登場してきます。
また、グラスワインの種類が選べて価格もリーズナブルなのは嬉しい所。

サービスはきびきびと動きつつ客に緊張感を与えず寛げる接客態度で好感が持てます。
店内は赤を基調としたゴージャスな空間で、高級感があります。
照明が若干暗く天井も地下の店故低いので、ゴージャスな赤と相俟って万人受けする空間ではないと思いますが、個人的には非常に好みです。

そのようなわけで、味・サービス・雰囲気と三拍子揃った非常に素晴らしいレストランでした。
また是非再訪したいです。


2010年7月 再訪

今回も料理長特別コース(10,000円。税込、サービス料10%別)を注文。
コースの構成は、以下の通り。

■アミュ-ズ 赤ピーマンのムース 海老のエスプーマとウニを添えてカクテル仕立てに
■前菜 鰻のミルフィユ仕立て ヴェルモットのソースと豆苗のサラダと共に
■スープ 静岡県産とうもろこしの冷製スープと軽やかなオレンジのムースのコラボレ-ション(アラカルトから差し替え)
■魚料理 カダイフを纏った長崎県産オコゼのフリット
■肉料理 北海道産仔羊もも肉の低温ロースト ジロール茸の香りに乗せて
■季節のデセール 白桃のスープ ルバーブのアイスクリーム添え
■季節のデセール イチジクのコンポート 胡麻の礼装風、牛乳のアイスクリーム添え
■ワゴンデセール
■コーヒー 小菓子

アミューズは美味。
前菜は非常に美味しいですが、ソースが少なかった印象が。
鰻に塩が効いていたので問題はないのですが、個人的にはソースと一緒に食べたかった。
スープは菊の花も添えてあり、とうもろこしの甘み、オレンジの酸味、菊の花の苦味が入り混じった絶妙な一品。
特にとうもろこしが非常に甘く驚きました。
魚料理は普通に美味。
オコゼのカマが出てきたのは面白かったです。
肉料理の子羊は低温ローストで非常に柔らかく美味。
ただ、個人的にはソースにもう少し力強さが欲しかったです。
前菜も同様の印象でしたが、ただ季節が夏で濃厚ソースではなくサッパリと食べさせたいという作り手の意図(と大部分の食べ手のニーズ)ではないかと思いますので、個人の好みの範疇ということで。
デザートは今回は選択制ではなく、2品登場。
それぞれ創意を凝らした素晴らしいものでした。

そのようなわけで、今回も非常に満足した食事でした。
またメニューが変わった頃に再訪したいです。

もっと見る

2位

アピシウス (日比谷、有楽町、銀座 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.6
    • | 雰囲気 4.6
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥10,000~¥14,999

2009/12訪問 2009/12/26

丁寧さと温かみを併せ持つ接客に老舗の力を感じる

JR有楽町駅日比谷口から徒歩1分程の場所にあるフレンチレストラン。
注文したのは、ランチコースのHiver(税込、サービス料10%別)。
コースの構成は、以下の通り。

■アミューズ 伊達鶏ときのこのテリーヌ
■前菜 ノルウェー産サーモンと築地から届いた鮮魚のクリュ 生姜風味のヴィネグレット
■スープ オニオングラタンスープ シェリー酒風味
■メイン アピシウス風蝦夷鹿肉の赤ワインのシヴェ仕立て
■ワゴンデザート
■コーヒー(又は紅茶)

アミューズは小さいながら濃厚で、マヨネーズソースとの絡みもよく美味。
前菜はサーモンと鮪をヴィネガーソースで、他にいくら・鮪・サーモンのタルタルに帆立貝のムース。
どれも美味しかったですが、特にタルタルはこの皿の中では一番印象に残りました。
オニオングラタンスープは若干濃過ぎる感はありますが、濃厚で美味。
メインは鹿肉の他に、栗・鹿肉・フォアグラ・トリュフのミンチが入ったラヴィオリが添えられています。
鹿肉は濃厚なソース、ラヴィオリは軽いソースで変化を付けていました。
ラヴィオリは美味しかったですが、前菜含めた他の料理と比べると一段下がる所。
鹿肉は肉自体も美味しかったですが、特に濃厚なソースが絶品でした。
ワゴンデザートはパッションフルーツのムースに、アイスクリーム、洋梨のソルベを選択。
ソルベは他に比べると普通でしたが、パッションフルーツのムースとアイスクリームは美味しかったです。
料理全体に関して言えば、盛り付けの派手さや調理の斬新さはないですが、味に関してはどの皿も期待外れというものはなく、全て美味しくいただきました。

店内は高級感があり重厚な造り。
シャガールやユトリロの絵も店の雰囲気に合っています。
ただ、メインダイニングが思ったよりも広くなく、デザートのワゴンを移動させる時など苦労している印象が。
また、地下の店故に天井が高くないのも残念な所。
とは言え、そういった点を加味しても満足できる空間でした。

給仕の方の接客は丁寧であると同時に温かみがあり、非常に好感が持てました。
高級店とそうでないとに関わらず、フレンチやイタリアンの中には時に丁寧を通り越して冷たく慇懃無礼な接客をする店がありますが、こちらは接客の質のレベルは保ったまま馴れ馴れしくない程度に温かみを出していました。
他の客もにこやかに食事を楽しんでおり、そういう意味でも雰囲気は素晴らしかったです。

そのようなわけで、味・接客・雰囲気と三拍子揃った非常に素晴らしいレストランでした。
ハレの日に使えるのはもちろんですが、そうでない日も行きたくなる店でした。

もっと見る

3位

レストランひらまつ 広尾 (広尾 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.6
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 4.2 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥20,000~¥29,999

2010/08訪問 2010/08/15

誰と行っても安心できる老舗の名店

東京メトロ日比谷線広尾駅から徒歩1分程の場所にあるフレンチレストラン。
注文したのは、Menu M. Chagall(8400円。税込、サービス料15%別)。
コースの構成は、以下の通り。

■アミュ-ズ メロンのソルベ パルメザンのチュイル添え
■前菜 小イカとプロヴァンス風小さな野菜のパート包み焼き ピストー風味
■魚料理 アマダイのポワレ ジャガイモのウロコ仕立て ソース・ヴァンブラン ニースの香り
■肉料理 ほろほろ鶏胸肉とフォアグラのロースト 玉葱のコンポート添え そのジューソースとパセリのムースリーヌ・ソース
■デザート 桃のコンポート マラスキーノ風味のグラニテ(アラカルトから差し替え)
■コーヒー
■小菓子

アミューズはソルベの中の黒胡椒が若干強過ぎる印象が。
前菜はパイ生地の中のイカや様々な野菜が一体となって非常に美味。
魚料理はアマダイが柔らかく、素材の質の高さを楽しめる一皿。
視覚的にもアマダイの下のほうれん草の緑、アマダイの上に載ったうろこ仕立てのじゃがいも、美しく模様が描かれたソースと華やかな一品でした。
肉料理はフォアグラが柔らかく、ほろほろ鶏や玉葱のコンポートとの相性も良く完成された一品。
特にフォアグラが非常に美味しかったです。
料理はどれもソースが美味しく、個人的にソースがしっかりしているフレンチが好きですので、そういう意味でも満足度は高かったです。
また、今回のコースの中でも桃のコンポートは絶品でした。
今まで食べたデザートの中でも一番美味しかったかもしれません。
デザートの前にチーズを追加注文したが、それも満足しました。

接客はしっかりしているのはもちろんですが、非常にアットホームで好印象。
客と積極的にコミュニケーションを取ろうという意図を感じました。
店内は華美ではないですが、上品。
何か突出した印象はないですが、逆に誰と行っても安心できる雰囲気でした。

そのようなわけで、全体的に料理、サービス、雰囲気共に質の高い(良い意味で)万人受けするレストランでした。
また、是非再訪したい店です。

もっと見る

4位

ロオジエ (銀座、新橋、内幸町 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.6
    • | 雰囲気 4.6
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク 4.6 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥20,000~¥29,999

2010/09訪問 2010/10/12

噂に違わぬ極上のホスピタリティ

銀座の並木通りにあるフレンチレストラン。
注文したのは、ランチコースのブラン(9000円。税込、サービス料別)。
コースの構成は以下の通りで、前菜・主菜・デセールを数種類から選ぶプリフィクススタイル。

■アミューズ・ブーシュ
■前菜 真鰯のミ・キュイ トマトのジュレとスパイシーなクリーム レモンのコンフィチュール
■スープ 冷製コンソメスープ「テール・メール」 甲殻類のタルタル 香草風味
■主菜 ホロホロ鶏のロースト 黒オリーブとレモンのファルシィ ローズマリー風味
■プレデセール
■デセール コーヒーのシャーベットとホワイトチョコレートのクリーム キャラメル風味のライスクリスピー
■プティフール
■コーヒー

アミューズはきのこを細かく刻んだ上にバジルのムースが載ったもの。
バジルときのこの風味が強く、アミューズから中々パンチの効いた味で美味。
これからのコースへの期待が高まります。
真鰯のミ・キュイは生臭さがなく、中に詰められたトマトの酸味とマッチしていました。
タンドリー風味のクリームが良いアクセントになっており、非常に美味。
インド系スパイスをフレンチで使う際にはさじ加減が難しいように思いますが、このクリームがあることによって前菜の味が際立っており成功例だと思います。
ただ、前菜には畳鰯の干物が付いていたのですが、これには真鰯のミ・キュイに感じられた調理の繊細さが感じられず、なくてもいいような気が。
スープは魚介の風味よりも香草の風味が強く効いていました。
いわゆるコンソメスープではありませんが、これはこれで美味。
ただ、もう少し魚介の風味が前面に出てもいいと思いました。
メインはホロホロ鶏の中に詰められた黒オリーブがアクセントになっており美味しくいただきました。
また、地味ではありますが添えられていたマッシュポテトもいちいち美味。
こういう所は大事だと思います。
プレデセールは度忘れした一皿(たしかベリー系?)とクレーム・ブリュレ。
デセールはコーヒーのシャーベットがそれ程甘くないので、全体的には渋めの印象。
その代わり別皿で添えられていたブラウニーは濃厚な甘さがありました。
個人的には一皿で甘味と苦味を表現して欲しかったですが、こちらも美味。
デザートの前にチーズを頼みましたが、美味しくいただきました。

接客は非常に素晴らしい。
ドリンクのさりげない提案の仕方も申し分ないですし、接客に関しては最初から最後まで非常に気持ち良く過ごせました。

内装はモダンではあるがクラシカルな要素も残しており、メインダイニングは全体としてシックな空間になっています。
大人の空間といった印象で、居心地が良かったです。

そのようなわけで、非常に素晴らしいレストランでした。
休業が惜しまれますが、新しく生まれ変わって戻ってくるのが楽しみです。

もっと見る

5位

レストラン タテル ヨシノ 銀座 (東銀座、銀座、銀座一丁目 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク 3.4 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥10,000~¥14,999

2010/02訪問 2010/02/21

ジビエのトゥールトに感じた骨太な底力

東京メトロ銀座駅から徒歩1分程の場所にあるフレンチレストラン。
ピアス銀座の12階にあります。
注文したのは、ランチのMenu Confection(4,800円、税込・サービス料10%別)。
前菜、メイン、デザートを数種類から選ぶプリフィクススタイルです。
コースの構成は以下の通り。

■アミューズ チーズのパイシュー、ビーツのジュレとブルーチーズのクリーム
■前菜 マグロの赤身とナスのミルフィーユ
■メイン ジビエのトゥールト(+1,000円)
■デザート イチゴのインフロッタント 様々な香りに包まれて
■コーヒー(または紅茶その他)

まずはメニューを選ぶ間にチーズのパイシューが出てきます。
フィンガーボールも用意され、ちょっと摘みながらメニューを見るには良い一品。
選び終わるとビーツのジュレが出てきますが、こちらは彩りは美しかったですが、ビーツとブルーチーズの相性も含め、少々微妙な一品でした。
前菜は、茄子の白と鮪の赤のストライプが美しい一皿。
ソースも軽く、全体的に味の印象は薄かったですが、メインの前の一皿という点ではこの軽さでも良いかな、と言った所。
メインは、普段のランチでは出していないと言って給仕の方が強く薦めてくれたので注文してみました。
フォアグラと黒トリュフの周りを鹿肉など数種類のジビエのミンチで覆い、それをパイで包んだ一品。
盛り付けは無骨と言ってもいい一皿ですが、2種類のソースが濃厚で、それらとジビエの複雑な味わいが非常に美味しかったです。
一緒に合わせた赤ワインともマッチしており、満足の一品でした。
デザートは盛り付けが華やかで、ミントが印象的でしたが、味という点では普通の一品。
最後にマカロンやボンボンといった小菓子が付いて終了です。
全体としては、メインは非常に満足、その他の料理は彩りは華やかですが、味は普通に美味しいといった所。
また、シャンパンと赤ワインをグラスで頼みましたが、それぞれ味は確かで美味しくいただきました。
ただ、メニューで数種類提示していただくと、選ぶ方としては価格含め選択肢が広がりより楽しめると思うのですが。

接客は、エレベーターを降りた所から応対が丁寧で、高級店らしい扱いでした。
細かい部分で痒い所に手が届かない点はありましたが、応対してくれた給仕やソムリエの方はユーモアがあり、客をもてなすというホスピタリティが感じられた点で好印象。
全体的に、満足できるサービスが受けられました。

店内はエレベーターホールからメインダイニングまでは照明を落とした雰囲気作り、メインダイニングは高い天井に広く取られた窓と、開放感がありました。
窓外の景色は銀座のビル群や広告看板ですので正直この価格帯のレストランとしては微妙な所ですが、席間が広く取られたゆったりとした空間で、居心地は良いです。
また、全体的にモダンに造られており、天井から吊り下げられたシャンデリアなどは好みが分かれる所かもしれません。
個人的にはもう少しクラシックな空間の方が好みでした。
とは言え、全体としては高級感のある空間になっています。

そのようなわけで、料理・サービス・雰囲気とそれぞれ気にかかる点は少々ありましたが、総合的には満足できる優良店でした。
同価格帯で素晴らしい店は銀座に少なからずありますし個人的な好みからは外れていますが、気が向いた時には目先を変えて再訪するかもしれません。

もっと見る

6位

オーグードゥジュール ヌーヴェルエール (大手町、東京、二重橋前 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 4.2 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥6,000~¥7,999

2010/08訪問 2010/08/29

小粒ながら、ピリリとセンスの効いた出色の店

新丸の内ビルディングの5階にあるフレンチレストラン。
注文したのは、お盆限定のランチコース(5,000円。税込、サービス料なし)。
コースの構成は、以下の通り。

■アミューズ ミモレットの「シフォンケーキ」 燻製の軽いクリームと共に
■前菜 “枝豆”の「ブランマンジェ」と焼きもろこし
■前菜 夏野菜のタルタル 「ソーモンブラン」スタイル
■メイン 和牛ほほ肉の36時間コンフィ 「タルト」仕立て シャンピニオンのヴィネグレットソース
■デザート 桃とライチのジュレ ブラッドピーチのムース
■デザート パイナップルのクレームブリュレ ミルクのジェラート
■コーヒー、小菓子

アミューズは燻製のクリームが非常に香ばしく、ミモレットのシフォンケーキと良く合っていました。
非常に美味しかったです。
1つ目の前菜はブランマンジェに塩がやや強く効いており、焼きもろこしのスープの甘さと相俟って非常に美味。
焼きもろこしの甘さが印象深いです。
2つ目の前菜はサツマイモやズッキーニなどの野菜の角切りの上にサーモンのムースをモンブラン状にあしらった一品。
トマトと柑橘類のソースは酸味が爽やかで、夏らしさを演出しています。
普通に美味しいですが、見た目の可愛らしさが特に印象的でした。
メインは和牛ほほ肉と子牛のタンの2種類が味わえましたが、どちらもとろける様に柔らかく美味。
ただ、個人的には肉の旨味にソースが負けているように思いました。
1つ目のデザートはジュレの甘味とムースの酸味が上手く合わさり美味。
2つ目のデザートも同様にジェラートが甘く、クレームブリュレの酸っぱさと上手く合っていました。
また、ジェラートの上に黒胡椒が散らしてあり、良いアクセントになっていました。
料理は全てデザートに見立てて表現されており、盛り付けと共にそのアイデアが面白かったです。
シェフがパティシエ出身との事でしたが、シェフの個性が色濃く反映されており好感が持てる構成でした。

サービスは基本的に温かみのある接客で好印象。
各スタッフにはややばらつきがありましたが、全体を通して店のホスピタリティが感じられました。

店内はやや手狭で席数も少ないですが、窓を広く取っており開放感があります。
眼下に東京駅を眺めることが出来ますが、工事中で眺めはそれ程良くないのが残念な所。
ただ、駅の改修が終わればレンガ造りの美しい東京駅を眺めて食事が出来るようになる筈です。
また、これは店の構造上の問題ですが、店内がL字型のため奥まった席の食事の進み具合をチェックするのに給仕の方が何度も覗きに行っており、少々忙しない印象はありました。

そのようなわけで、細かい点を少々書きましたが全体的に満足度の高い店でした。
特に料理をデザートに見立てる点は面白かったので、そういったコース構成の際には再訪するかもしれません。

もっと見る

7位

レ セゾン (日比谷、内幸町、銀座 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥8,000~¥9,999

2010/01訪問 2010/01/30

全体的には満足出来る店(だが、帝国ホテルのメインダイニングとしてはもっと高望みしたい)

帝国ホテル本館の2階にあるフレンチレストラン。
注文したのは、6,800円のランチコース(税込、サービス料10%別)。
前菜、メイン、デザートを数種類から選択するプリフィクススタイルです。
コースの構成は以下の通り。

■アミューズ
■前菜 鶏肉とたらばがにのバロティーヌ ほんのりエピスをきかせたビーツのジュレ ハーブのヴィネグレットとトリュフオイル
■メイン 厚切りロニョンのソテ ブール・ヴィニュロンヌで 小さなフォワ・グラのフランとシェリー酒のジュ ほうれん草を添えて
■デザート 出来立て滑らかなソルベとグラスの盛り合わせ
■コーヒー(または紅茶、エスプレッソ他)

前菜はバロティーヌにそれ程蟹の風味は感じませんでしたが、ソースが美味。
ビーツと合わせていたのも面白かったです。
ロニョンは思っていた以上に量があり、アルコールを頼むつもりはなかったのですが、赤ワインをグラスで。
内臓系の癖のある味はやはり濃厚なワインと良く合います。
フォワ・グラのフランもネットリとしており、美味しくいただきました。
デザートは、バニラ、ピスタチオ、バナナ、木苺と4種類の味。
盛り付け含めてあっさりとしていますが、内臓をしっかり食べた後はこのあっさり感が良かったです。
デザートと共に小菓子がたくさん出ましたが、一つ一つ美味しく食後にコーヒーを飲みながらゆっくりすることが出来ました。

店内は広く上品に造られており、モダンとクラシックの中間と言った所。
個人的にはもう少し豪奢な雰囲気が好きですが、逆に言えば癖がなく誰からも愛される空間と言った所でしょうか。

サービスは、最初に担当してくれた黒服の男性にいくつかミスや気になる点があり、帝国ホテルのメインダイニングとして如何なものかと不安になりましたが、その他のスタッフは概ね期待した通り(あるいはそれ以上)の接客態度で、最終的には満足できました。
ただ、それ以外にもいくつか気になる点が散見され、帝国ホテルのメインダイニングとしてはもう少し出来ても良いというのが正直な感想です。

そのようなわけで、色々書きましたが全体としてはかなり満足のいくレストランでした。
今回は入り口近くの席だったため後ろを通るスタッフが忙しなかったのと、他のテーブルでフラッシュを焚いて写真を撮っているグループがあり、その点でも満足度が若干低くなりましたが、再訪すれば満足度はもう少し上がるように思います。
いずれにしても、味・サービス・雰囲気全ての点において、誰を連れて行っても大きく外さない店だと思いました。

もっと見る

8位

レペトワ (銀座一丁目、京橋、宝町 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥5,000~¥5,999

2010/06訪問 2010/08/15

ランチコースの選択肢豊富でリーズナブルな銀座フレンチ

ホテル西洋銀座の2階にあるフレンチレストラン。
注文したのは、4,200円のプリフィクスコース(税込、サービス料10%別)。
前菜・スープの中から2品、メインから1品を選択します。
コースの構成は、以下の通り。

■前菜 グリーンアスパラガスとフォワグラのクロメスキ 胡桃オイルヴィネグレット
■前菜 温かい自家製スモークサーモン ディルとライムのクリーム
■メイン 牛フィレ肉のポワレ ハーブグリーンマスタードソース 季節の温野菜添え
■ワゴンデザート
■コーヒー

料理はどれも美味。
選択肢がそれぞれ6種類ずつでしたので、選ぶ楽しさがあるのも嬉しい所。
味自体はそれ程特筆すべきものはないのですが、この価格で前菜やメインを色々選べて楽しめるのでコストパフォーマンスは高いです。
サービスはホテル内レストランだけあってしっかりしています。
また、店内はクラシックで品のある空間で、落ち着いて食事が出来ました。
個人的にはこういったクラシックな空間は好みです。

そのようなわけで、料理を色々選べてサービスの質も高く、上品な空間で食事が出来て価格は抑え目ですので、銀座に出てきた時のちょっとした食事には良いと思います。
個人的にも銀座に出てちょっとフレンチが食べたい時には再訪するかもしれません。

もっと見る

9位

トリアノン (永田町、赤坂見附、麹町 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク 3.4 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥10,000~¥14,999

2010/10訪問 2010/11/30

歴史的建造物で食事を楽しむ贅沢

東京メトロ永田町駅から徒歩1分程、グランドプリンスホテル赤坂の旧館にあるフレンチレストラン。
注文したのは、ランチコースのヴェルサイユ(8,090円、税・サービス料込)。
コースの構成は、以下の通り。

■小前菜 ほうれん草のキッシュ・ロレーヌ
■前菜1 マグロとタスマニアサーモンのミ・キュイ 茸と小野菜のミルフィーユ トマトのコンフィとタプナード
■前菜2 フレッシュフォアグラのポワレ ベロニーク風 芳醇な黒トリュフソース
■魚料理 まとう鯛と松茸の挟み焼き 牛蒡のキャラメリゼ
■肉料理 フランス シャラン産鴨胸肉のロースト デュバリー風 香り豊かな赤ワインソース(和牛肉のロースト 彩り野菜のエチュベ シンプルなジュと共に、と選択可)
■デザート  モンブランと南瓜のアイスクリーム
■コーヒー

味、サービスに関しては、基本的に丁寧でそつがないのですが、高級店としては今一歩といったところ。
☆3.5にかなり近い☆4で、かろうじて高級店としての面目を保っているといった印象です。

ただ、この店は建物が素晴らしい。
元々は朝鮮王朝の王子の館とのことで、建物は古いですが歴史ある造りとなっており、趣があります。
建物は半分程に縮小したようですが、それでも十分過ぎる程広く、メインダイニングは席間が広く取られています。
メインダイニングには(昔の建築上の問題だと思いますが)柱が何本もあり、それが視界を遮っていて残念でしたが、それも古い建物ならではですので、それ程気にはなりませんでした。
歴史的建造物で食事ができるという点を加味し、雰囲気は☆5です。

そのようなわけで、レストランとしては味・サービスとも無難にまとめられていますが、歴史的建造物で食事をするという付加価値を加えて、総合評価は☆4に。
もうすぐ赤坂のホテルは閉館し、この旧館もどのようになるのかはわかりませんが、建物自体は後世に残してほしいと思います。

もっと見る

10位

ラ ブラスリー (日比谷、内幸町、銀座 / フレンチ、ビストロ)

1回

  • 夜の点数: 3.8

    • [ 料理・味 3.4
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2010/01訪問 2010/01/24

気張らずに洒落た食事が楽しめる店

帝国ホテルタワー館の地下1階にあるフレンチレストラン。
宿泊に付属するディナーで、コースの構成は以下の通り。

■前菜 サーモンのマリネ サラダ添え
■スープ ほうれん草のスープ
■メイン ローストビーフグレイビーソース 西洋わさび添え
■デザート カスタードプリン、フルーツタルト
■コーヒー(または紅茶)

サーモンのマリネは少々塩気が強いように思いましたが、普通に美味。
ほうれん草のスープも同様に塩気がやや強く味わいに深みがないように思いましたが、こちらも普通に美味しかったです。
メインのローストビーフは柔らかく、今回のコースの中では一番満足できました。
ソースも美味しく、添えられた西洋わさびがアクセントになって最後まで美味しく食べられました。
また、中を刳り貫いたパン生地に入った温野菜が添えられていましたが、こちらは普通のものでした。
デザートはワゴンから2種類選べましたが、味としては普通に美味しかったです。
味に関しては、ローストビーフは満足。
他の料理に関しては可もなく不可もなくといった所でした。

接客は丁寧で好感が持てます。
メインの皿出しに割と時間が掛かっていましたが、他のテーブルも同様に待たされていましたので、忘れられていたわけではないようです。
席数は多いですが結構埋まっていたようですので、混んでくると若干皿出しが遅くなるのかもしれません。
それ以外の点は特に気に掛かることもなく、気持ちの良い時間を過ごせました。

店内は木目を基調とした造りで、壁の大きな鏡や壁側の赤いソファが高級感を出しています。
ただ、通路側の木の椅子やタイル張りの床、やや小さなテーブルなどは高級というわけではありませんので、店名通りブラスリーの雰囲気を残しつつ場所が帝国ホテルだけに高級感も出しているといった所でしょうか。
いずれにせよ、清潔で寛げる空間であることは確かです。

そのようなわけで、味はまずまずですし全体として見るとなかなか良い店でした。
味や内装は高級な店とカジュアルな店の中間のようで、そういう意味では使い所が難しいように思いますが、気張らずにちょっと洒落た食事を楽しみたい時には選択肢に入る店だと思います。
ランチの価格帯を見るとコストパフォーマンスが良さそうですので、今度は昼時に訪問してみたいです。

【追記:一休.comの限定ディナーコースでほぼ同じ内容のコースがありました(6,000円)。

■アネット香るサーモンのマリネ
■本日のスープ
■真鯛のポワレ 季節のお野菜のピュレと一緒に または 帝国ホテル伝統のローストビーフに温野菜を添えて
■パティシエ特製デザート
■コーヒーまたは紅茶

実際に一休.comのコースを食べたわけではないのでCPの評価は行いませんが、今回食べたコースを6,000円と考えるならばディナーとしては相当CPは高いと思います。】

もっと見る

ページの先頭へ