『オトナとして、コドモのように』お茶山さんの日記

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お茶山 (男性・山口県)

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 同じマンションの違う階に、小学生の子どもがいて、たまにキャッチボールやボール蹴りを一緒にやったりしている。
 「遊んでもらってすみませんねえ。」といって自分と明らかに同世代の親御さんから、筍の水煮などももらったりしたこともあった。
 しかし、「遊んでもらって・・・」なんてとんでもないと思うのだ。
 一緒に走れば、運動不足も解消できるし、小学生といっても高学年になれば、殆ど大人みたいなもんだ、(と私は思っていて)彼ら世代の人がどんなことに興味を持っているとか流行っていることはなにか、とか聞いていると業務に直接には関係なくても、なかなか勉強になる。
 今朝、エレベーターの中で例の子が、何も聞いてないのに「僕の学校の先生が逮捕されたんだよ・・・。」と、私を見上げる事なく言うのである。
「ね、バカでしょ。」なのか、「参ったなあ。」なのか、「皆がこのことを知ってて自分の学校を笑っているんだろうな。」なのか。どれも該当しないかもしれないが、何とも言えない複雑な表情を浮かべ、元気もなかったように見えた。
 ほぼ全紙の山口版に載っていたので知らないとも言えず、「人に迷惑かけちゃいけない、って教えている先生が人に迷惑かけたら、ダメだよねえ。でも、学校に通っている人たちには何の責任もないことだし、今まで通り堂々としとけよ。担任の先生の話をよく聞いて、心配せずに勉強しろよ。」と深く考えもせず何の足しにもならんようなことばかり言ってしまったのだが、その子が如何に傷ついているかということだけは、よくわかった。
 はっきり言って新聞の活字の上だけで憤っていたのが、リアルな怒りになった。
 その子が自分から私にそんな事を言ってきたことや、その学校の生徒だからというだけの理由でものすごく傷ついている様子が何よりも私にはショックだった。
 正直、この日本社会の中で、それなりに年をとってきた人間からすると、色々な公務員の不祥事のニュースも耳にするし、ありえないことでもないやくらいに軽く受け流せるのだが、実際に身近な所で逮捕者が出たというのは、かなり辛いものであろうと思う。ましてや、汚れのない子供の心には如何にダメージが大きいか。
 聖職とか言われている仕事に就いてても悪い事するかもしれないよねと軽く言ってしまえる自分の方が怖いかな、とも思ったりしたのである。
 「今度、焼肉食いに行くか?」と声をかけると、「うん、いつごろ?」とちょっと明るくなった。
 親戚の子を預かる日があるので、その日を言うと「考えとく。」と嬉しそうに言っていた。
 このことで、昼メシ(ダイヤス弁当)もあんまり美味しく食べられず、二重、三重の怒りとなった。
 次回の日記には、焼肉店について書きます。重くてすみませんでした。 
 大人として、子どもの感性を忘れずに生きられたらいいなあと思うのだが、難しい・・・。
 
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