2回
2021/01 訪問
女神様が導いてくださった美酒佳肴、大極殿級の旨味は初めての。。。☆
かねてより、恋焦がれて、いつか訪れる日が来ますようにと、願っていた割烹料理の
お店が2軒ありました。
一軒は金沢の片折さん、そして、もう一軒がこちら、京都の【道人】さんです。
この度、女神様からのお声掛けがあり、初めての訪問という僥倖に恵まれました。
伺う日には、京都に緊急事態宣言は出ていませんでしたが、コロナ下の状況を鑑みて、
道人さんのご常連である尊敬するOYさまに相談したり、お誘いくださった方を通じて
道人さんの感染対策等を伺いました。
そして、総合的に勘案してピンポイントでの訪問なら大丈夫という結論に達して、意を
決しての訪問です。
この機会を逃したら、もう伺えるチャンスは訪れないかもしれないという危惧も後押し
したのも事実です。
今年は、すでに予約で満席ということは聞いていましたが、実際は、来年末まで予約で
埋まっているのが、後から判明した事実でした。
まだ、1月が始まったばかりのこの時期に。。。
そんな超プラチナシートに臨席させていただいたことは、感謝の念に堪えません。
《今や、修業先である『未在』さんをも、食べログの評価で凌駕する道人さんの、垂涎
の献立とお酒のご紹介です。》
最初に、女将さんに飲み物を訊かれたので、「生ビールお願いします!」と、何も考えず
に頼んだら、「ビールはプレミアムモルツの小瓶なんです。。。」との応えでした。
プレミアムモルツが注がれた、グラスを見て思ったのは、
『このオールドバカラのグラスでビールを飲んでほしい、という大将の気持ちが込められ
ている』ということでした。
先ずは生ビール!と、いつも居酒屋さんでのルーティーンを同じ調子で道人さんで頼んだ
ことを、恥じました。
オールドバカラで飲むプレミアムモルツがより一層美味しく戴けることを、体感した後は、
日本酒に切り替えました。
今回お誘いくださった方が秋田県のご出身なので、敬意を評して、秋田新政酒造のヴィリ
ジアンを所望しました。
(菅首相も秋田ご出身ですし、今話題の東北新社の創業者も秋田ご出身との由、興味深い
です。)
◎食前酒
お正月ですから最初は、無病長寿を願った、自家製お屠蘇を飲ませていただきました。
◎先付け 蟹、根菜、椎茸の餡かけ
大好きな蟹の旨味が鼻腔を擽り、上質な出汁に包まれた里芋の蕩け具合は初めての食感
で、まさに大極殿級の旨味に唸りました。
◎お凌ぎ 唐墨とお赤飯
揚げた唐墨の凝縮した旨味とお赤飯が絶妙です。
◎お造り 虎河豚の石焼き、てっぴ
絶品の虎河豚を、熱した石で焼いて、白子ポン酢、ネギ醤油で美味しく戴きました。
中島大将が発した「セルフサービスで、焼いてもらってすいません」との一言で、お茶
目で、楽しい方というのが、わかりますね。
◎お椀 虎河豚の白子、くわい餅の白味噌仕立て
白子、くわい餅、白味噌の三位一体の融合が、至福に誘います。
白味噌好きのノリニャーノですが、ここまでの旨味と甘味のバランスの取れた白味噌は
初めてです。
仕入れ先を教えて頂きましたが、この味は自分では出せないでしょうね。。。
◎焼き物 クエの幽庵焼き
最高級のクエを、大好きな幽庵焼きで戴ける口福感に浸ります。
◎揚げ物、強肴 虎河豚の唐揚げ、蟹と芹の蟹味噌和え
見た目がまるでケンタッキーみたいですが、食べると絶品のおいしい河豚です。
蟹とセリがペアリングの妙を醸し出しています。
◎炊き合わせ 淀大根(写真撮り忘れ)
イタヤ貝の出汁で炊いた、淀大根のほっこり加減が最高です。
◎鴨鍋、葱、ツミレ
岐阜の網獲り鴨。
中島大将が、目の前で丁寧に切り分けて、手際良く拵えた鴨鍋です。
苦手な鴨ですが、臭みもなく、美味しく食べることができました。
メインが鴨でなければ、最高評価も考えたカモ。。。
基本的に、ジビエ系が苦手なので、本当の食通にはなれないと自覚しています。。。
◎煮えばな、鰆、香の物
煮えばなに、鰆で食事を〆ることができるのは嬉しいですね。
◎和菓子、お抹茶
水菓子は、雪餅です。
まるで、和菓子司さんが作られたような、本格的で美しく、おいしいです。
薄茶のお点前も素晴らしい。
道人さんの感動のお料理も、いよいよフィナーレです。
毎日、1回転のみ、5〜6名しか着座できない道人さんのカウンターは、全国の食通の
方々垂涎の貴重な御席です。
中島大将曰く、【理想は4席】、その心は、『毎日それ以上の素材を仕入れることが
困難』とのこと。
素晴らしい料理を提供したいという信念を貫く、まさに道人の心境でしょうか。
毎朝、誰よりも早く市場に出向き、良い素材を仕入れてらっしゃる、中島大将の言葉
に、重みがあります。
(毎日、良い素材が入り、体力が続くなら、2回転、3回転されることに、やぶさかで
はないと思いますが。。)
中島大将の修業先の未在さんに初めて伺ったのは、2016年でした。
大将が未在さんに見えたのが、2014年までということで、今回が初対面で、素晴らし
いお料理を戴くことができて感謝です。
再訪は、天のみぞ知る。
また、食べられることを願うばかりです。
ご馳走さまでした☆
2021/03/01 更新
京都『道人』さんを訪ねました。
2021年1月に、秋田県ご出身、名古屋在住の✳︎女神さま✳︎からのお招き以来の再訪です。
この度は、どなたもが認める、超美食家のMTGさんにお声がけいただき〝夫婦揃って〟
貸切りの会に参加させて頂いて、本当に感謝の念に堪えません。
日本料理の名店は数あれど、仕入れからお料理までお一人でなされる大将は、そんなに
多くはないでしょう。
1日1回転はもちろん、その日の良質な食材を揃えることを考慮すると、客人は4人が理想
ですと、以前、仰られていた中島大将の心意気、料理に対する真摯なお気持ちに感じ入り
ます。
◎この日の道人さん極上のお料理と女将さんのお持て成しに、最高のひと時を過ごさせて
頂きました。
○水出し煎茶
●京都 澤屋まつもと 純米吟醸
○蓮根餅のずんだと焼き蓮根重ね たっぷりの旨出汁のジュレを掛けて 鬼灯トマトを散らし
●福井 鮑の煮鮑と大阪茄子の焼き茄子
○明石 真鯛と由良 赤雲丹
●淡路島 岩屋 鬼鯵棒寿司
○北海道 毛蟹と京都 城陽 無花果 土佐酢のジュレを掛けて
●静岡 鰻 白焼 山椒油入り酢醤油と共に
○淡路島 天然車海老と奈良 3年熟成三輪極細素麺
●玉蜀黍の飛竜頭と青干しぜんまいのたいたん
○淡路島 鱧の山利 白味噌仕立て 原了閣 黒七味を掛けて
●コシヒカリの煮えばな&ご飯
○ご飯のお供(縮緬雑魚、香の物、淡路島 真鯛の胡麻和え、ぐじフライ 実山椒に酢橘のソース
●鱧出汁雑炊
○呉豆腐 多良間産黒糖蜜を掛けて
●お抹茶
水出し煎茶に始まり、最後の美しく点てられたお抹茶に至るまで、供された御料理は息を呑む
程の素晴らしさで、只々感服の極みでした。
〝2度あることは3度ある〟との諺を信じて、いつの日かこちらに戻って来られる日が訪れる
のを望んでいます。
ご馳走さまでした☆