のくたーん号さんのマイ★ベストレストラン 2012

のくたーん号の胡桃ぶ道五十三次

メッセージを送る

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

しげみ食堂 (箕面萱野 / 食堂)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2011/12訪問 2011/12/24

経過と結果。

 ヒト、という動物が生きて行く上で必要なもの。
数え上げれば、限が無いように思える。
されど、実際に必要なものとはそれほど多いのだろうか。
そこそこの年数を生きていると、そんな考えが過ることが往々にしてある。

 余計なことに現を抜かし、己が首を絞めてしまうことも往々にしてある。
何故あんなことをしてしまったのか、と後悔の念が、引いては押し寄せ、引いては押し寄せる。
自分自身のだらしなさを痛感することが多い。

 しかしながら、実にシンプルに考えると、生きて行く上で必要なものは然程多くないようにも思える。
余計なことに現を抜かさざるを得なくなった世の中故に、見え辛いものは多々ある。
あちこちに、実にクダラナイものが転がり、それに躓く人が多い。
しかしながら、大事なこと、ヒトがヒトたり得るのは昔から何ら変わっていない。
科学技術が進歩しようが、ヒトがヒトである限りは、その真理は変わる筈もない。

 来年の春~夏には引退を考えておられる、という此方のご主人。
奥様と切盛する御店は、今年でもう40年超であるらしい。
今まで、あれこれと食の世界を経験しつつも、今のシンプルな食堂スタイルに行き着いている。
そこには、ヒトがどうあるのが無理なく歩みを進めて行けるか。
そんな答えを垣間見れる気が、しなくもない。

 少々柔らかいご飯だか、単に柔らかいだけでは勿論無い。
このご飯がナンテコトナイが、実に旨い。
具沢山の豚汁はイワズモガナ、他の小鉢的おかずも素朴な旨さで、ご飯が進む。
最後は余った豚汁をご飯に掛けて、ネコマンマ的に頂くのが実に小気味良さを覚える。

 多様化する食、先端化する科学技術、シガラミが増え続ける人間社会。
どれもこれも複雑化が激しいが、根本の部分は昔から変わらない。
シンプルこそ至上だ。
しかし、現代社会に於いて其れだけでは生きて行き辛くなっているのも事実である。
そんな難しいことを体現している此方、ヒトがどう進むべきか、そしてどう行き着くのか。
そんな疑問に、一つの究極な回答を、ソレトナク、示してくれている気がした。

  • 豚汁(中)はこんな感じ
  • ご飯と豚汁(中)のセット(オカズは魚フライ、酢蓮根、黒豆)
  • ご飯も相変わらず旨い

もっと見る

2位

天然酵母パン ぼちぼち屋 (石橋 / パン、ベーグル、洋菓子)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2012/04訪問 2012/04/28

急がば、回れ。

 何かをする。
目的を定め、それを効率良くこなす、ということを考える。
利益などの、至極分かり易いモノを追求した場合、そうならざるを得ない。
というのも、分からなくも無い。

 例えば、ある町を散策する。
出発点はドコドコで、到着点はココソコで。
ココを回って、アソコも回って、ココココで御飯を食べて、ドコソコで御土産を買って。
ビシッと一本筋の通った、予定を描く。

 同じく、出発点はドコドコで、到着点はココソコで。
それだけ決めて、とりあえず現地に向かう。
どの経路を取るかはその時その時の気分次第。
最終的に、到着点に着かなくても良いや、くらいの気持ちで。

 どちらの散策が面白くなるか、有意義に成るか。
それは言うまでも無い。
もし到着点が同じだとしても、経路が違うが故に、その人が得るモノというのは全然違う。
決め切ってしまった、急いで余裕がなくなったところに、真の意での面白みは生まれない。
ウネウネするからこその面白み、というのがヒトが心底面白いと思えるモノなのだ。

 過程より結果、結果より過程。
きっと、過程より結果を求められるモノもあるのだろう。
人間という、うす汚い性質を持つ生物が構成する社会だから、残酷なまでに結果を求められる。
黒いが故に黒さばかり要求される。

 ただ、個人的には、自身の汚さを自覚しつつも、過程をより大事にしたい。
ある程度の目的地は定めつつも、「あ、やっぱりコッチの方が…」
と思えば、バキっと寄り道をするくらいの覚悟を持っていたい。
そんな、想いがふと過ぎる、過程重視のパン屋さん。


<フルーツ・フルーツ> ★4.7
小麦粉、全粒粉、ライ麦の混合生地。
厚めの野趣味あるクラストに、ドシっと腰の据わった味わいのクラム。
麦の厚みある美味しさと芳ばしさが◎

フィリングは爽やかさを主張した、複雑で綺麗なシュッとした美味しさ。
クルミの旨さも立っています、それでいて生地と具材の双方を味わえるバランス感。
生地も、具材も楽しんで欲しい、っていう無言のメッセージ性。


<イチジクとクルミ> ★4.4
小麦粉と全粒粉、ライ麦の混合生地。
クラストは歯切れ良さ控え目、クラムはグイッと噛み込める程好いハードさ。
芳ばしさ&ほんのり酸味様の匂いに、麦のドッシリと腰の据わった美味しさが◎
フィリングは量控え目で、生地を味わって欲しい、っていうタイプ。

  • フルーツ・フルーツ(レーズン、イチジク、クランベリー、オレンジピール、クルミ入り)
  • フルーツ・フルーツの断面
  • イチジクとクルミ

もっと見る

3位

みそラーメンさつき (兵庫、中央市場前、新開地 / ラーメン、中華料理、餃子)

1回

  • 昼の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.6
    • | 雰囲気 -
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2011/12訪問 2011/12/17

地味だけど、気になる子。

 クラスに一人くらいは居る、気になる子。
決して目立たない、どちらかと言えば、控え目で地味な子。
顔立ちも綺麗なんだけど、どこか垢抜けない。
髪型のせいか、眼鏡のせいか…
まま、そんなところである。

 されど、見た目は地味だけれども、クラスからの信頼は厚い。
意外と、学級委員長くらいはこなしていたりする。
何か決めるとなると、段取り良く、あれこれ、とすんなり事が進む。
そんな、地味だけど、出来る子。

 そんな子が気になるとは、友人には打ち明け難い。
されど、いざ修学旅行の夜に、開放的になった時に、ポロっと言ってしまう。
すると、意外や意外に、「実は…」とファンが多かったりする。
そんな子。


 程好く濃厚ながら、決して派手では無いスープ。
地味と言えば地味だが、ほんの少し大蒜と唐辛子を入れるだけで、驚くほどに表情を変える。
細麺も柔らかいながら、柔らかいだけで無いのが良い。
具材も素朴な構成だ。

 一見、地味。
だけど、手を加えずとも良いが、手を加えるとグッと魅力が増す。
そんな子。
さつき、という店の味噌ラーメンを例えるなら。

  • 味噌ラーメン
  • スープ(味噌)はこんな感じ
  • 麺はこんな感じ

もっと見る

4位

ついてる中山 (滝井、千林、太子橋今市 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2011/12訪問 2011/12/11

行き切ること。

 バランスとは言うが、その言葉は裏を返せば、中途半端、ということにも成り得る。
もちろん、時にバランスも極みに達すことはあれど、世の中には半端なモノが犇めいている。
いや、モノだけでなく、ヒトもそうであろう。

 世知辛く、様々なシガラミ故に半端に成らざるを得ないヒトというのは実に多い。
いや、ほぼ大半のヒトがそうかも知れない。
己が思うままの道を進み、多少の坂道はあろうとも、それを具現化出来ているのは一握りだろう。

 こちらの御店。
立地や内装からして、地を這う程に、地味である。
町の食堂様の雰囲気でいて、清掃の行き届いた在り様が非常に心地良い。
店主さんと、そのお母様と思しき方の二人で切盛する、素朴な空間である。

 そして、中華そば、である。
端正な顔立ち、余計な要素を省きつつも、芯の美しさを思わせる見た目。
じーんわりと旨い、鶏と魚介のスープはアッサリではあるが、程好い厚みのある旨さ。
地味な旨さではあるが、行き切った、地味を極へと持って行った旨さである。

 中細の縮れ麺も、シナヤカな食感で、スープに良く合う。
具材は固めながら旨みある肉肉しいチャーシュー、メンマ、葱、ナルトとシンプルだ。


 目立つこと、派手であること。
その対極に位置する、地味であること。
そんな地味なもの、も極めれば、それは極上たり得る。
ヒトもこうあれれば…と思わせてくれる、優しいながら強さを思わせる一杯であった。

  • 中華そば
  • スープはこんな感じ
  • 麺はこんな感じ

もっと見る

5位

ameen’s oven (夙川、さくら夙川、苦楽園口 / パン、ベーグル、カフェ)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス -
    • | 雰囲気 4.6
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2012/04訪問 2012/04/09

麦好きにとって、一つの天国。

 古代小麦(スペルト小麦)やオーガニック系材料等に拘った御店。
店内に入って、パンのラインナップを見ただけで、ハード系好きの麦好きなら昇天必至。
それ程に見た目も、ごっつぅええ感じのパンが揃っています。
で、購入したのは、『ライミックス』(680円)です。
有機レーズン、有機クルミ、国産伊予柑ピール入りの黒パンです。

 ちなみに、先客で居らっしゃった御洒落なおじーちゃん(推定80オーバー)
常連さんな様子で、古代小麦使用のフルーツ入りのを買われていました。
年配の方が行くパン屋さん、ましてやハード系主流の御店となると、もう間違いない!
と更に確信。


<ライミックス> ★5.0
生地はライ麦らしい力強い酸味様の風味がまずガツンと。
食べても、黒パンらしいズッシリ密度感高い、重たい食感とライ麦のズッシリした味わい。
酸味は控え目ながら、ズ~ンとジンワリ×2と追い掛けて来るような旨さがタマラナイですねー
こういう、ライ麦の力強い味わい、大好き…生地自体が凄い旨い。

フィリングはレーズン、クルミ、伊予柑ピールの組み合わせ。
伊予柑の程好い爽やかさにレーズンの甘みとクルミの旨さと、具材同士のバランスも◎
生地を味あわせる、生地主体のパンでありながらも具材の主張の塩梅も絶妙。
いやー、ホント旨い、としか言い様が無い。


オーガニック系ベーカリーの、一つの到達点かな。
値段は張るけど、間違いなく関西でもトップクラスのパンが揃ってます。
CP重視の人には合わないかもしれないけど、麦好きには一度は試して欲しい名店だと思います。
ゴチソウサマ。

  • ライミックス(有機レーズン、有機クルミ、国産伊予柑ピール入りの黒パン)
  • ライミックスあっぷ
  • ライミックスの断面

もっと見る

6位

パン工房 りょう (門戸厄神 / パン、サンドイッチ、洋菓子)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2012/03訪問 2012/03/11

旨い、としか言い様が無い。

 「京阪神のベーカリー」(京阪神エルマガジン社)に掲載されていた御店です。
日本で数人(雑誌掲載時では2人)しか居ない、白神こだま酵母マイスターの方がされています。
こういう、職人系のマイスターって、単純にカッコイイ!って思っちゃう。
中途半端な肩書(学歴とか)より、凄み覚えるな…

 で、阪急門戸厄神駅から徒歩すぐの便利な立地。
改札とは反対側な分だけ、目立たない印象ですが、パンの種類は豊富。
そんなに広い御店じゃないけど、子供から大人まで欲しいパンはきっと見つかる筈!
という程に、幅広いラインナップとなっています(詳しくは画像で確認して下さいねー)
と、購入したのは、以下の2点。


木の実とレーズンのリュスティック  230円
栗とヘーゼルナッツのリュスティック  280円


<木の実とレーズンのリュスティック> ★4.7
クラストは焼き上がりから時間が経っても、バリっと歯切れの良さと芳ばしさが◎
少し苦みもあって、チョイ悪感を出してるのも好印象。
クラムはライ麦の風味、噛み応えもオーソドックスなハードさ。

フィリングはたーっぷりのレーズン(2種類かな)&胡桃の定番コンビ。
レーズンは甘さと爽やかさのバランスが◎
胡桃の存在感がもう少しあれば(風味の点で)、といったところ(勿論、欲を言えば、の話)
いやー、もう旨い、としか言い様が無いくらいに、行き切った旨さ。


<栗とヘーゼルナッツのリュスティック> ★5.0
コチラは打って変わって、生地はリュスらしい薄めのクラスト。
クラムはシナヤカかつハードな、上質らしい上質な噛み応え

フィリングは、渋皮付で甘めの栗、胡桃、ヘーゼルナッツ。
兎にも角にも、栗の甘さとヘーゼルの甘芳ばしさが何とも絶妙。
これも、旨い、という言葉しか出ん…


<総評>
白神こだま酵母マイスターの力をマザマザと見せつけられた感じ。
言うこと無いです、ホントに。
あえて他店と比較するなら、高槻のプレザンをより町のパン屋にアプローチした印象(あくまで個人的印象です)
有機材料等に拘っておられるので、その分だけ値段は少し高め。
ただ、損はしない抜群の質だと思います。

ゴチソウサマー

  • 木の実とレーズンのリュスティック
  • 栗とヘーゼルナッツのリュスティック
  • 木の実とレーズンのリュスティックあっぷ

もっと見る

7位

ハーバックストゥーベ (都島、野江内代、桜ノ宮 / パン、サンドイッチ、洋菓子)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2012/02訪問 2012/02/08

貫く精神、力強さ、と、その根底。

 未開拓の領域に足を踏み入れる。
知らざるコトへの挑戦に対して、高揚感と閉鎖感が同居する。
これから、どうするのか、どうなるのか。
一寸先は見えず、不安を抱えつつも、その先に広がる絶景の為に、道なき道を掻き分ける。

 時に挫け、時に塞ぎ、時に弾ける。
一進一退を繰り返しながらも、信じた道だけは外れ無い。
危うさも伴う、その道なき道を進む精神には、当然の如く、他人が介し得ない力強さが存在する。
多少の融通は効くとも、根柢に流れる芯の強さだけは揺るがない。
ハーフ、を、ハルプ、と表記する辺りに、その強さが如実に顕れている。

 現段階で市民権を得ている、とは言い難いドイツパン。
ライ麦独特の酸味や、重たい食感が特徴と言われる。
が、コチラのパンには、ドイツらしい重戦車様の堅苦しさは然程感じ無い。
もちろん、ライ麦の酸味や風味は活きている。
重たさこそ無いが、芯のぶれない強さは感じる


 歩み寄ろうとしつつも、歩み寄り過ぎない。
寄り掛かるだけと言う、自の無さ、ではなく、芯を感じさせる歩み寄り。
イマドキの、芯の無い人間には持ち得ない、柔らかさと剛さを感じずには居られない。
そんな、ドイツパンの名店が都島に。


            <今回購入したパン>

バゲッテ ★4.5 ライ麦の仄かな酸味と全粒粉の香ばしさ、シナヤカでハードな噛み応えが◎
ロジーネンブロート ★4.6 ライ麦のドッシリした味わいと、レーズンの甘さ&オレンジの爽やかさが◎
ヌスブロート ★5.0 ヘーゼルの甘さと香ばしさが◎×∞、なくらいに旨い
クランベリー ★4.6 胡桃の油脂系から来る旨さが◎、クランベリーの爽やかさが絶妙にマッチ

  • ヌス・ブロート(ヘーゼルナッツとヘーゼルナッツペースト入りのライ麦パン)
  • ロジーネン・ブロート(レーズン&オレンジピール入りのライ麦パン)
  • クランベリー(バゲッテ生地にクランベリー&胡桃入り)

もっと見る

8位

フロイン堂 (岡本、摂津本山 / パン、ドーナツ、洋菓子)

1回

  • 昼の点数: 4.6

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2012/03訪問 2012/03/09

ノア・レザンとして、抜群の完成度。

 石畳の街、阪急岡本駅から徒歩圏内の超有名店。
パン好きなら知らない人は居ない名店ですよねー
フロインドリーブの支店として産声を上げ、後に独立された御店です。
食パンは予約必須なくらいな人気商品。
この日も、後から後から、えらい量の食パンを取りに来ている人が(笑)

 で、少し前に一度訪問したのですが狙ってた商品が無く。
今回出直し訪問して、ようやく欲しかった、『田舎パン(大)』(700円)をゲット♪
観光シーズンはお客さんも多いみたいなんで、遠方から行く人は予約必須やね。


<田舎パン> ★5.0
クラストは厚めでカタめ、芳ばしくも少し苦みを感じる野趣味が良い。
全体的なハードさもやや強めも、クラストの強固さが如何せん目立つ目立つ。

フィリングはたっぷりのサルタナレーズン&胡桃、の定番コンビ。
レーズンはサルタナらしい、程好い甘みとフルーティーさ、爽やかさはほんのりと。
胡桃の旨さも申し分無し、もちろん具材同士、生地と具材のバランスも文句無し。
行き切った旨さです。


ホントに文句の無い旨さ。
野趣味を併せ持ちつつも、フィリングのバランスは言うこと無しの良さ。
優等生的要素とチョイ悪要素を併せ持った、ホントに行き切った旨さですよー
ゴチソウサマー

  • 田舎パン(大)
  • 田舎パン(大)あっぷ
  • 田舎パンの断面

もっと見る

9位

ル プティ パン ドゥ フシミヤ (藤井寺、高鷲 / パン、サンドイッチ)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2012/03訪問 2012/03/24

これ以上のノア・レザンには中々出逢えない、それ程に抜群の完成度。

 旧藤井寺球場の近くにあります。
可愛らしい、こじんまりした御店です。
店内は少しゆったりさせた設計で、カフェスペースも席は少数ながらあります。
朗らか~な御夫婦(たぶん)で切盛されています。

 さて、パンですが、天然酵母&道産小麦使用(全商品がそうかは判りません)
週末の昼過ぎに訪問したのですが、その時点でパンの種類はそんなに多く無かったです。
ただ、定番のパンはソフト系~ハード系まで一通りは揃ってる感じ。
御夫婦だけでされているみたいだし、作業工程を考えたらそこまで種類増やされへんやろね。

 ただ!
大好きなレーズン&胡桃のパンがあったので、即決購入♪
…というか、ガラス越しに、『天然酵母 クルミとレーズンのパン』(360円)が見えたから入店したんやけどね(笑)
見た目も良かったし、トングで掴んだ時の重量感で、もう確信(嬉)


<天然酵母 クルミとレーズンのパン> ★5.0
生地はライ麦使用かな、ほんのり酸味様の匂いが。
クラストの歯切れ良さは控え目、クラムは少し粘りのある、シナヤカ&ハードで秀逸な噛み応え。
生地自体も旨いし、噛み応えの点から見ても、かなりレベル高いと思います。

フィリングは、甘さと爽やかさのバランス良いレーズン&胡桃がタップリと。
レーズンも良質、クルミ自体の油脂分から来る旨さもバンバン立ってます。
それでいて、具材同士のバランスも隙無しの高バランス。
生地と具材のバランスも良いし、バランス感覚に非常に長けた美味しさ。
ノア・レザンとして、これ以上の完成度のモノは中々出逢えないと思います。


<総評>
食べログで高評価のパン屋でも、ココほど完成度の高いノア・レザンって多くないと思います。
それくらい、このクルミとレーズンのパンに関してはレベル高いと言い切れます。
この1つだけで5点を出すのは少し躊躇いましたが、この値段でこの質、文句無しのノア・レザン。
ということで、満点評価ってことで。

パンの種類の多さを重視する人には物足りないかも知れませんが、ノア・レザン好きなら是非とも試して欲しいですね。
自信を持ってオススメ出来るノア・レザンです。
ゴチソウサマー

  • 天然酵母 クルミとレーズンのパン
  • 天然酵母 クルミとレーズンのパンあっぷ
  • 天然酵母 クルミとレーズンのパンの断面

もっと見る

10位

coton bakery (甲陽園 / パン、サンドイッチ)

1回

  • 昼の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.6
    • | 雰囲気 4.6
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2012/03訪問 2012/03/10

慌てず、焦らず、合わせ過ぎず。

 マイペースでパン屋をするには打ってつけ、の甲陽園。
ごちゃついていない、おっとりまったりした街並みに、実に似つかわしい御店です。
こじんまりした、オープンキッチンの可愛らしい内装。
和やかな女性店主が一人で切盛されています。
慌てず、焦らず、合わせ過ぎず、自分のペースで作業されているのが印象的でした。

 清潔感溢れる店内に、女性店主らしい可愛らしいパンの配置。
種類も広くは無い御店ながら、豊富。
で、少し悩んで購入したのは以下の2点。


くるみレーズン  120円
大納言  160円  長時間発酵のフランス生地に大納言小豆


<大納言> ★4.5
まず長時間発酵したという、生地が凄い…
グイグイ噛み込めるハードらしいハードさ。
クラストから感じる芳ばしさと、クラムからは小麦の素直な味わい。
小豆も甘めながら、ホッコリした、らしさを感じます。
ナンテコトナイ、シンプルなパンやけど、これメッチャ好き。


<くるみレーズン> ★4.2
生地はシットリ滑らかな口当たり。
噛み応えて的には、ソフトフランスくらいかな。
食べ易いけど、口当たりが凄い良いですねー

フィリングは甘み強めのジューシーなレーズン&クルミの定番コンビ。
レーズンからは、ほんのり上品なラム酒の風味。
胡桃の油脂分から来る旨さもきちんと感じます。


<総評>
 敷かれたレールを辿るだけでは物足りない。
自分で敷いたレールだからこそ面白い。
例え、自分で敷いたレールが誰かのモノと酷似していようと構わない。
自分で敷いたレールは自分のレールでしかない、それは曲げようの無い事実である。

 他人に敷かれたレールは辿り易いが、ツマラナイ。
楽だけれども、高揚感には乏しい。
マイペースであれども、自分のペースで着実に自分の足跡を残して行く。
それが誰かのモノと似たとて、それは結果がそうであった、ということに過ぎない。

 自分なりに、自分の足で、自分のペースで。
他人に合わせ過ぎないで生きて行くってことって素敵だなー
って思った、素敵なパン屋さんでした。
都会の喧騒から離れた、ホントにオットリした良い御店。
こういう店、ホンマに好き。

 パンチのある美味しさとはまた違う、食べ疲れしない日常的美味しさ。
それでも、きちんと丁寧に作業されたことが伝わってくる美味しいパンでしたよー
ゴチソウサマー

  • くるみレーズン
  • 大納言
  • くるみレーズンあっぷ

もっと見る

ページの先頭へ