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昼の点数:4.5
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¥1,000~¥1,999 / 1人
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料理・味 4.8
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|サービス 3.5
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|雰囲気 4.5
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|CP 4.0
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|酒・ドリンク 3.0
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[ 料理・味4.8
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| サービス3.5
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| 雰囲気4.5
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| CP4.0
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| 酒・ドリンク3.0 ]
「信濃屋」多治見のころかけ、唸ります。
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ころかけ
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信濃屋
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支那そば
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2013/05/23 更新
昭和5(1930)年ごろ名古屋で創業。
戦前、名古屋の中区で暖簾を受け「信濃屋」として営業していたが、戦争末期、名古屋へ繰り返し行われた米軍による空襲で3度焼け出され、焦土化した名古屋から多治見に逃れ昭和23(1948)年に再開。
今二代目の大将が切り盛りするうどんの名店で、名古屋時代からの看板商品であったといわれる“ころかけ”(香露かけ)を頂いてきました。
「信濃屋」について筆者特段詳しいわけではありませんが、かつて見たテレビ番組で、大将が溜まり醤油の味について解説されており、<(大前提として名古屋由来の)先代の味を守りたいが、食材の溜まり自体が昔の味ではない>と仰っていたこと記憶しています。
それでも、昔からのお汁の味になるよう数種類の溜まりをミックスするなど努力されているようで、今名古屋のきしめんやうどんのお汁が薄くなっていると嘆く私としては一度食べてみたいとずーと思っていました。
今回は、土岐のアウトレットへ行くタイミングと合いましたので、アウトレットから車で20分程度のお店へ向かいます。
◯
お昼過ぎにお店へ到着。
土曜に伺いましたので、お店前には8名ほどすでに並ばれています。
もちろん列の最後尾に付きしばらく待ちます。
待ちます。
待ちます。
まったく回転しない状態が続きますが、それでも待ちます。
ようやく店内に案内され、またしばらく待ったのち、目的のころかけ(並)と支那そば(小)を注文しました。
◯
またまた待ちまして、運ばれて参りました“ころかけ”です。
まず麺です。
名古屋の標準的なうどんの2倍弱の太さです。
名古屋という意味では、鯱系カレーうどんの麺と同じぐらいの太さといって間違いありません。
そして、その麺がですね相当美味しいのですね。
食べ始めは名古屋伝統の柔らかな麺のような噛み心地ですが、食べ進むと粘るといいますか反応があるコシを感じ、それが徐々にすーと消えていくようなうどんになっています。
次に肝心のお汁。
色は凝縮系、量はツユダクですが、“香露かけ”という名前からイメージされるものより比較的優しい香り・味に仕上がっています。
出汁としてはカツオ系の比較的単純なモノと思われ、いわゆるカエシの味が勝負の決め手になってきますが、臨むところ。
数種類の溜まりをミックスするというその味ですが、最初は若干の甘さを感じます。
そして、今溜まりのお汁でいただく他店うどん汁との味比較では、確かにスッキリした味と言うよりは複雑味を持ち、昔の溜まりはより深みがある味だったんだなと気づきます。
薬味のネギとおろし生姜がそれにサッパリ感をあたえ、ゴマの風味で味を整えた“ころかけ”全体の印象としては、唸るしかないですね。
美味しかったです。
◯
“ころかけ”の後に“支那そば”を戴きましたが、名古屋の“ころ”に興味がない方は、ラードを使うといわれる支那そば(中華そば。つまり、ラーメン)のほうが分かりやすく、しかも、特徴的な麺・味ですので個人的にはお薦めです。
名古屋のうどんに詳しい方は、やはり、“ころかけ”の後は“かけ”にして冷・温食べ比べたほうが面白いのではないかといいますか、私自信そうすればよかったと食べた後思いました。
あと、「信濃屋」の料理は私としては珍しく食後の体調回復を感じまして、唐突ではありますがその意味ではパリの二つ星クラスの名店となってきます。
なるべく早く再訪するつもりでいます。
◯
最後に筆者は、“ころ”の語源ついて<ころまる>派で、根拠は自身の経験に基づいています。
ただ、「信濃屋」の“香露かけ”が戦前の名古屋で…
・独自のものであった。(つまり発祥)
・評判をとっていた。
ということが事実とすると、<香る露>派の皆さんに少し陽が当たること予想できます。
新聞あたりで裏が取れるとよいですね。