シヌモノビンボーさんが投稿した夏宮(香港/金鐘 アドミラルティ)の口コミ詳細

こどもじゃあるまいし

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夏宮金鐘 アドミラルティ/中華料理

1

  • 夜の点数:4.2

    • ¥10,000~¥14,999/ 1人

      訪問時点の為替レート換算での金額になります。
      • 料理・味 4.6
      • サービス 3.8
      • 雰囲気 4.2
      • CP 3.8
      • 酒・ドリンク 3.4
1回目

2015/09 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス3.8
    • | 雰囲気4.2
    • | CP3.8
    • | 酒・ドリンク3.4
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人訪問時点の為替レート換算での金額になります。

シリーズ「座って喰う」 レストランガイドには汎用性が求められるという #冷徹な事実

食べログとは「ランキングと口コミで探せるグルメサイト」なンだそうである。

つまりいいお店を広く愛好家諸君にオシラセし、ゴショーカイ申し上げましょうよ、というのが前提の口コミサイト、という事になる。

そのような番組にあって、いちげんは馴染みを介して訪問せよ、とか、会員制だから一般人は出入り不可である、とか、社員食堂だから胸のバッヂのバーコードを読み取らせなければ注文もかなわぬ、などという店を俎上にあげても果たして役に立つのか、という気がしないではない。

ただま、手前の事は置いて、敢えて強引に申し上げると、上記「訪問に制約が掛かる店」が国内であれば、それはそこ、食いしんぼうの蛇の道は蛇というか、どうにか突破口を見出し、訪問の誉を得る機会もないではないかもしれない。

しかしながら、知り合いもいない遠い異郷の地、会員と随行しない限り暖簾をくぐれぬところだの、アメックスとダイナーズのカードは使えても、日本信販はもとより、広く人口に膾炙したヴィサ、マスターの両カードですら勘定に用いる事の出来ない店を語ったところで、それは大凡現実味のない単なる自慢である。

#ジマンはカネを払ってギンザでやれを座右の銘としているノブレス・オブリージュの精神に生き(笑 カネモチ喧嘩せずを身上にしている当方としては、出来れば海外でのお店については、利用に苦労を伴わない、それでいて実質に富むところを語りたいモンである、と感じている。

ま、そもそも貴様の書いたものなど、参考どころか眼汚しにしかならぬ、そちらの方をどうにかせよとのお叱りを頂戴すればそのとおりであるが、細かい事は気にするな!

と、いう訳で...

香港粤菜において、比較的に利用しやすく、それでいて美味佳肴を堪能できる場所、という事になると、それと名の知れたホテルのメイン・ダイニングに当たるというのが道理であり、社会通念であり、ワールド・ヴァリュ―(世界基準©副島隆彦)である事、言うを待たない。

過日の事...

仕事の関係で大陸側、深圳羅湖のボーダーに宿をとり、夕飯に際し、

「深圳市は龍崗区の名物である龍崗鶏の揚げたものを所望したい、ついてはオススメの店を紹介プリーズ! 」

とお客係に聞いたところ、

「そんなものありましたっけ? 」

と、甚だ心もとない。お客係氏、周りの同僚にも声をかけてみてくれたが、皆、首をかしげて要領を得ない。

どうやら脆皮龍崗鶏、脆皮紅當鶏、脆弱炸子鶏...名前はどうでもよいが、香港のちょいと名の知れた酒楼、酒家であればフツーにメニュ・インされている「龍崗鶏の全身ないし半身のからあげ」は、本家では、あまり流通? していないらしい。

いうなればシンガポール・マレーシアでは常食されているものの、汕頭、掲陽、潮安ではまず見かけることがない潮州肉骨茶、香港の茶餐廳におけるレギュラー・メニューであるものの、シェントンウェイでもセントーサでもジュロンでもアンモーキョーでも見た事のないカレー味の星嘉坡炒飯や炒麺、もしくは北京にはその存在すら知られていない盛岡じゃじゃ麺(これはチョッと違うか? )みたいなモノらしい。

こうして「本場にあって本場にない」欲求不満に悶々と身を焦がし一晩。

翌朝一番にクロスボーダーを徒歩で越え、手元の人民元を香港幣にすべて替え、MTRを乗り継ぎし香港島に至り、その日の商談を終えるや港島香格里酒店(あいらんど・しゃんぐりら・ほてる)の大代表に電話をかけ、うっじゅー・こねくと・みー・うぃず・さまぱれす・いみでぃえとりーっ! と叫んだ当方を誰が責められよう。

かくして当夜、口開けの時間に食卓を確保、開店と同時に店に飛び込み、寿眉茶と嘉士伯啤酒(かーるすばーぐ・びーる)を頼むのももどかしく、くだんの揚げ鶏半身とオーストリーのグリューナ・フェルトリナ、その他諸々をじゃんじゃん持ってくるように指示する。

鏞記のそれほどではないが、ねっとりと旨く、クセもにおいもまるで気にならない皮蛋をつまみ、香港屋台の定番「蝦雲呑麺」のヌキ? を思いっきり上品に構築し直し、火腿の風味が口の中で踊るワンタン・スープで舌を洗い、なんとトリュフでお化粧をした蝦パンの旨さに目を白黒させていると、ようやく炸子鶏が登場。

さくりとぱりっの中間、ややさくり寄りな、まさに脆皮としか表現の出来ない、皮の歯応えとも言えぬ繊細な「歯触り」 そして加熱のギリギリ、まるで鶏の風味を吸わせたビロードのごとき肉身の宜しさにウットリとなり、ここでよく冷えたグリューナ・フェルトリナを口に含んだ途端

大いに後悔する。

「南無三しまった! 半身ではなくまるごと一羽分、頼めば良かった。」

酒にお菜に大いに満足、目線を送ればすぐに近づいてくるが、余計な事は一切しない精密機械のように確実な給仕に、礼と敬意を表して若干「心付け」ぶんを足した勘定は、ワイン代を除けば極めて妥当、というか、日本の高級店と称される「高額チューカ」のそれより廉い。

無論、ここで生猛海鮮の類を追加したら、値段も跳ね上がるが、画像のようなものばかりを摂っていれば、極めてカリテ・プリが高いと申さぬ訳にまいらぬ。

香港駐在時代から15年以上、たまに思い出したように顔を出し、アレコレと食っているが、当店の安定ぶり、不安を感じさせない「旦那芸」は、ツーリスト諸君に大いに推奨するに値すると感じる次第である。

尚、具体的なお菜の詳細は、別掲のシャシン、ないしシャシンのコメント欄に当たって頂きたい。

  • こんぬつわ。

  • ベラボーに旨く、その一方、癖や臭みの一切ないピータン

  • 香港家常菜というか屋台料理の代表である蝦雲呑麺のヌキ!

  • 雑菜煲。春雨が旨味を吸っていて実に結構!

  • チューカで魚にも肉にもドンと来い、と言ったらグリューナフェルトリナに限る! 廉いしね(笑 

  • いわゆる蝦パンにまさかのトリュフ!

  • 蝦の持ち味を殺さず松露の香りで悩殺する。この日一番の出来栄え

  • 馳名脆皮龍崗鶏。これを食わずして粤菜は語らないでほしい

  • 龍崗アタマ・アーーーーップ! 

  • 皮目に着目する

  • 取り分け済みで恐縮。XO醤をたっぷり含ませた海鮮チャーハン。これだけで又、酒が呑めるというもの

2015/09/14 更新

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