92回
2024/02 訪問
真のリストランテ料理とワインのアッビィナメント…『Casa del Cibo』
金曜日の夜は盛岡を離れ八戸へと移動。そして向かった先は日本人が選ぶ世界の人々のための日本のレストラン10軒『Destination Restaurants 2023』への選出をはじめとしてTabelogの百名店やTabelog Award Bronze、ヒトサラ ベストシェフ&レストランの 「シェフが選ぶシェフ」等への選出やゴエミヨ等、今では日本国内に留まらず世界中からも注目される池見良平オーナーシェフとソムリエールでありパティシエールでもある池見悦子マダムが最高のおもてなしで愉しませてくれる『Casa del Cibo』さんへ再訪させていただきました。pm19:00一斉スタートに合わせて10分前に店内へ。5分前には続々と店内へ足を進められる予約の方々で個室もテーブル席もあっという間に満席。自分の席はいつものカウンター席に取らせていただきアペリティーヴォにはフルーティな香り豊かでドライな味わい爽やかな酸味とミネラル感のバランスが秀逸で泡が元気な『Nicolo & Paradis Brut Tradition』料理は八戸産のトピナンブール≒菊芋(キクイモ)のスフォルマート『毛蟹(ケガニ)』のコンソメのスキューマとイタリア産の『キャビア』の塩味で味わうエントラータからスタート。アンティパストは八戸産の天然『松川鰈(マツカワカレイ)』の椎茸(シイタケ)〆に青森県産の大豆(ダイズ)のピュレと菊菜(キクナ)オイルの冷前菜のAntipasto Freddoと青森県産の『シャモロック』の手羽(テバ)に詰め物をした手羽餃子(テバギョウザ)にも相通じる一品。リピエノにはアニメーレ≒リードヴォーでポルチーニセッキのソースで味わう温前菜のAntioasto Caldo。プリモ・ピアットは全三皿で前半には八戸産の『毛蟹(ケガニ)』と真鱈(マダラ)の『白子(シラコ)』のソース、仕上げにボッタルガが削り掛けられた冷製タリオリーニ、中盤には八戸産の『蝦夷鮑(エゾアワビ)』と青螺貝(アオツブガイ)のトマトソースで味わうマッケロンチーニ ディ カンポフィオーネ。そして後半には青森県産の『短角牛(タンカクギュウ)』に『鴨(カモ)』、『猪(イノシシ)』に『蝦夷鹿(エゾシカ)』のスコッティリアとアピオスのラザーニャ、仕上げに惜しげもなく削られた『黒トリュフ』。セコンド・ピアットの魚料理のペッシェには八戸産の魚貝類をふんだんに使い丁寧に作られた香り高きズッパ・ディ・ペッシェ、パスタフリットの中には賽の目上に切られた『油坊主(アブラボウズ)』に『北寄貝(ホッキガイ)』、『姫貝(ヒメガイ)』に『槍烏賊(ヤリイカ)』と『蛸(タコ)』。そして肉料理のカルネには奥津軽産の『猪(イノシシ)』のフィレ肉のコトレッタ、八幡平マッシュルームとノルチャソース、ドルチェは悦子マダムの手によって作られた十和田産『韃靼(ダッタン)そば茶』のパンナコッタとそばの実のクロッカンテ、カッフェにエスプレッソをいただき〆られた昨夜の口福な時間。池見シェフ渾身の魂を込めて造られた真のリストランテ料理とともに悦子マダムの絶妙なワインのペアリングで至福で口福な最高の時間を過ごさせていただき感無量です。
2024/02/26 更新
2024/01 訪問
生涯通い続けたいと思う店が八戸にアリ…『Casa del Cibo』
1月6日の土曜日の夜は盛岡から八戸へ移動。そして向かった先は日本人が選ぶ世界の人々のための日本のレストラン10軒『Destination Restaurants 2023』への選出をはじめとして今では日本国内に留まらず世界中からも注目される池見良平オーナーシェフとソムリエールでありパティシエールでもある池見悦子マダムが最高のおもてなしで愉しませてくれる『Casa del Cibo』さんへと新年初めての訪問をさせていただきました。pm19:00一斉スタートに合わせて10分前に店内へ。5分前には続々と店内へ足を進められる予約の方々で個室もテーブル席もあっという間に満席。自分の席はいつものカウンター席に取らせていただきアペリティーヴォにはフルーティな香り豊かでドライな味わい爽やかな酸味とミネラル感のバランスが秀逸な『Ferrari Maximum Brut』で渇いた喉を潤しました。新春1月の料理は陸奥湾産の『海鼠(ナマコ)』のマリネの山掛け風のエントラータからスタート。外海(ソトウミ)の海鼠(ナマコ)とは異なり湾内(ワンナイ)の海鼠(ナマコ)は驚く程に柔らかく歯を当てずともトロケるよう食感。日本料理の山掛け(ヤマカケ)をイタリアンテイストでリスペクトされたこの一品は茶ぶりして柔らかな海鼠(ナマコ)に熱を加えた山芋(ヤマイモ)とエシャロットとニンニクのソースと『キャビア』で味わうという贅沢な一品でした。アンティパストは他皿構成で一皿目には八戸産の立派な真鱈(マダラ)の『白子(シラコ)』のアッフォガーレと北海道産の『バフン海胆(ウニ)』菊芋(キクイモ)のコンソメジュレとペペネロに『毛蟹(ケガニ)』のスキューマ。うに漁が一年間通して行われる北海道ですが今回いただいた『バフン海胆(ウニ)』は明礬(ミョウバン)を全く感じない甘さと美味しさに濃厚なトピナンブールのコンソメジュレに毛蟹(ケガニ)の泡(アワ)が重なり白子(シラコ)と味わう悶絶必至のひと皿。二皿目には八戸産の『水蛸(ミズダコ)』のサルタートをカリフラワーのピュレとアラビアータソースで味わう一皿。水蛸(ミズダコ)を一度、柔らか煮にされたものが使われておりピリッと辛いアラビアータソースで味わう蛸(タコ)好きには堪らぬ一品でした。プリモ・ピアットは全三皿で前半にはイカ墨(スミ)を練り込んだ冷製タリオリーニ。深浦産の超特大サイズの子持ちの『ボタン海老(エビ)』と陸奥湾産の『帆立貝柱(ホタテカイバシラ)』仕上げにボッタルガを削り掛けた一皿、中盤には三沢産の『姫貝(ヒメガイ)』の出汁で炊かれた姫貝(ヒメガイ)ライスの焼リゾット≒リゾット・アル・サルトと『北寄貝(ホッキガイ)』のアッロスティーレを北寄貝(ホッキガイ)のスキューマで味わうひと皿。三皿目はトスカーナのマンマの味とも称されるスコッティリアのピチ。猪(イノシシ)、短角牛(タンカクギュウ)、鴨(カモ)、蝦夷鹿(エゾシカ)と銀杏(ギンナン)を褐色系の赤ワインで煮込まれたスコッティリアを受け止めるピチ、生のローズマリーを使い蝦夷鹿(エゾシカ)の香りを抑えたジンジャーと醤油(ショウユ)を使ったような味わいでした。セコンド・ピアットの魚料理のペッシェには八戸産の『蝦夷(エゾ)あわび』のインパデッラ、鮑(アワビ)の肝(キモ)とアピオスのソース。御正月ですからと『あわび』は丸々一個使われた大盤振舞い。柔らかい中にもク二ュッとした咀嚼感が何とも言えません。そして肉料理のカルネには十和田湖産の未経産の黒毛和牛のランプ肉のアッロースト。黒にんにくソースで味わうランプ肉は火入れ加減も申し分ナシ、コントルノの『二十日大根(ハツカダイコン)』も甘みがあり味の輪郭がしっかりしており視覚的にも素晴らしいものでした。そしてパティシエールでもある悦子マダムの手により造られたドルチェはイタリア産の『ピスタチオ』とフランボワーズのムースのイチゴのマリネ添え、カッフェにはエスプレッソのドッピオをいただき〆られた昨夜の口福な時間。魂を込めて造られた池見シェフ渾身の魂を込めて造られた真のリストランテ料理とともに悦子マダムの絶妙なワインのペアリングで至福で口福な最高の時間を過ごさせていただき感無量です。
2024/01/23 更新
2023/12 訪問
五味五感を刺激する真のリストランテ料理…『Casa del Cibo』
待ちに待った週末の土曜日は午後から盛岡駅から新幹線に乗り込み八戸駅へ。ホテルへチェックインし暫し休息を取り向かった先は日本人が選ぶ世界の人々のための日本のレストラン10軒『Destination Restaurants 2023』に見事選出され今では世界中からも注目されている池見良平オーナーシェフとソムリエールでありパティシエールでもある池見悦子マダムが最高のおもてなしで愉しませてくれる『Casa del Cibo』さんへ月に一度の御愉しみで再訪をさせていただきました。全席満席の中、席はいつものカウンター席に取らせていただきアペリティーヴォには『Nicolas Feuillatte Réserve Exclusive Brut』で渇いた喉を潤しました。Dicembreの池見シェフのCena Specialeのコース料理は三陸産の大きな牡蠣(カキ)を使った『牡蠣(カキ)』のプレコットのエントラータからスタート。牡蠣(カキ)の他にはカッペリにアボガドにアッリオアーリョのスプーマとともに味わいました。アンティパストは全三皿で前半には八戸産の『鮟鱇(アンコウ)』と『鮟鱇(アンコウ)の肝(キモ)』のテリーナ 菊菜(キクナ)のソースとしっかりと薫香が付けられた青森県金木産の馬肉(バニク)を使った『桜肉(サクラニク)』のアッフミカータのタルタルを卵黄(ランオウ)ソースと根セロリのピュレとともに味わう二皿のアンティパストフレッド(冷前菜)と陸奥湾産の『帆立(ホタテ)』のムースを詰めた12月1日から漁が解禁となった三沢産の『北寄貝(ホッキガイ)』と『姫貝(ヒメガイ)』のフリットをプレッツェモロソースで味わうアンティパストカルド(温前菜)の全三皿。プリモ・ピアットも多皿構成で前半には八戸産の『毛蟹(ケガニ)』と真鱈(マダラ)の『白子(シラコ)』≒『くもこ』を使った手打ちパスタのビーゴリと後半には自家製のマッケローニのカルボナーラです。仕上げにはイタリア産の『黒トリュフ』が削られ供されました。もっちもっちとした太くて食べ応えのあるビーゴリに自家製のマカロニにパンチェッタと卵黄(ランオウ)とペペネロの正にカルボナーラソースは悶絶級の美味しさでした。セコンド・ピアットの魚料理のペッシェには高級魚でしっかりと脂がのって旨みのある『石投(イシナギ)』のカマのインウミドには蕪(カブラ)のコントルノ、肉料理のカルネにはジビエの『雉(キジ)』のバロティーヌ仕立てアピオスのピュレとキジのクリームソース。高蛋白で低脂肪でミネラル豊富な雉(キジ)の肉は深くて濃い味わい。これぞ野趣味と滋味を愉しむジビエの女王『フザン(キジ)』。ドルチェはパティシェールでもある悦子マダムの手によるものでオレンジ入りのテリーナチョコラータとアールグレイのジェラート、カッフェにエスプレッソのドッビオをいただき締められた口福な時間。魂を込めて造られた池見シェフ渾身の真のリストランテ料理とともに悦子マダムの絶妙なワインのペアリング。一年間を通して最高の時間を過ごさせていただき感無量です。
2023/12/26 更新
2023/11 訪問
真のリストランテ料理で口福な時間…『Casa del Cibo』
八戸で過ごすこととなった週末の土曜日の夜は日本人が選ぶ世界の人々のための日本のレストラン10軒『Destination Restaurants 2023』に見事に選出され今では世界中から熱い注目を浴びている池見良平オーナーシェフとソムリエールでありパティシエールでもある池見悦子マダムが最高のおもてなしで迎えてくれる『Casa del Cibo』さんへ101回目の再訪をさせていただきました。席はいつものオープンキッチンを臨むカウンター席に取らせていただきアペリティーヴォには泡を3杯程いただきこの時点で既に気持ち良し。料理は長さが40〜50㌢重さ2㌕と存在感が半端ないルーツを岐阜県に持つ八戸産の『宿儺南瓜(スグナカボチャ)』のジェラティーナとジャージーミルクの自家製『マスカルポーネ』とビスコッティ・アマレッティのエントラータからスタート。ジェラティーナは滑らかで程良い弾力もあり羊羹(ヨウカン)のような食感。アンティパストは全二皿で前半には太平洋の赤いダイヤとも称される八戸産の『喜知次(キチジ)』と深浦産の『ボタン海老』のタルターラにイタリア産の『キャビア』のせを喜知次(キチジ)の肝(キモ)ソースとサルサヴェルデで味わう冷前菜、後半には青森県産のモール温泉産の『鼈(スッポン)』の足の部位にイカ墨のグリッシーニを粉砕した粉を纏わせ揚げられたコトレッタです。河豚(フグ)の唐揚(カラアゲ)やケンタッキーのフライドチキンを頭に思い浮かべていただきますとその食感は判り易いでしょうか?鼈(スッポン)は柔らかく煮込まれており肉が骨から直ぐに離れます。ピカンテソーストともに味わう贅沢な温前菜。プリモ・ピアットは全三皿で前半にはイカの輪切りに形状が似ている自家製のカラマーリに八戸産の朝獲れの『ヤリイカ』の炙りをたっぷりと載せたリガトーニのセロリパウダー添え、中盤には八戸産の『毛蟹(ケガニ)』と『カニミソ』のトルテッリ、トピナンブールのピュレとニンニクのスキューマとともに味わい後半には栗の粉を練り込んだ自家製のタリアテッレを奥津軽産の『猪(イノシシ)』のサルシッチャと栗(クリ)のラグーで味わいます。仕上げに削り掛けられた『オータムトリュフ』が鼻腔を擽ります。そしてメインのセコンド・ピアットは魚料理のペッシェには丸々と肥えた6㌕超えの『鱸(スズキ)』を皮目をパリッと身をしっとりと焼かれたヴァプールのようなアッローストを菊菜(キクナ)のソースとともに味わいました。コントルノには三陸の磯の香りを口元に齎す漉き昆布(スキコンブ)のフリット。そして肉料理のヴィアンドにはじっくりと燻製し薫香が付けられた骨付きの『仔羊(コヒツジ)』のコストレッテスコペルテのアッローストをドライポルチーニのソースと牛蒡(ゴボウ)のコンフィとともに味わいました。この仔羊(コヒツジ)の背肉(ロンバータ)のアッローストは自分史上最高の味わいでした。仔羊(コヒツジ)の余韻に暫し浸りドルチェには紅玉の焼きたてのゴルゴンゾーラ風味トルタディメーラとバニラジェラートは溶け易いので別皿で。両方を少しづつ口に入れ口内調理を愉しみました。カッフェにはエスプレッソをいただきひと通りです。今回のワインはペアリングでは開いているワインリストの中から好きなものを選び愉しませていただきました。東北の『Casa del Cibo』さんから世界の『Casa del Cibo』さんへの飛躍。益々予約のハードルは高くなることと思いますが次なる目標に向け新たなるスタートを切らせていただいたのでありました。
2023/12/11 更新
2023/10 訪問
有言実行100回目の訪問を達成しました…『Casa del Cibo』
待ちに待った週末の金曜日の夜は日本人が選ぶ世界の人々のための日本のレストラン10軒『Des tination Restaurants 2023』をはじめとしてTabelog Award Bronze賞やイタリアン百名店等に堂々選出・表彰された池見良平オーナーシェフとソムリエールでありパティシエールでもある池見悦子マダムが最高のおもてなしで愉しませてくれる『Casa del Cibo』さんへと定期訪問させていただきました。席はいつものカウンター席に取らせていただきアペリティーヴォには今までいくつともいただいているフランチャコルタの『Bellavista Franciacorta Alma』で渇いた喉を潤し料理は腕と勘が鈍らぬよう十和田産のカーボロネロが出来だしたタイミングで毎年作り出されるという肉のブロードを一切使わず野菜だけで複雑な味を作り出すクラシックな一皿ズッパ・ディ・ヴェルドゥーレから。五臓六腑に染み渡るブロード・ベジターレの滋味深さのエントラータ。アンティパストは多皿構成で前半には八戸産の『秋鮭(アキシャケ)』と『いくら』のマリナータのオレンジ風味のハーブサラダに二皿目は十和田産の『秋茄子(アキナス)』と八戸産の『毛蟹(ケガニ)』のグラティン、そして三皿目には池見シェフが海の宝石箱とも称された八戸産の『蝦夷鮑(エゾアワビ)』を丸々一個使い青森県産の干し『海鼠(ナマコ)』と『鱶鰭(フカヒレ)』と『帆立貝柱(ホタテカイバシラ)』のインウミドに惜しげもなく『キャビア』を使った悶絶必至の一品。プリモ・ピアットも多皿構成で前半には小川原湖産の天然鰻を使ったリーソ・アル・サルト。一見、鰻の白焼を焼リゾットに載せたひと皿とも思えますが着地点をイタリアンに仕上げ完成に作り上げた池見シェフの圧巻の一品に後半には昨日、入荷した今年も高値の続く『白トリュフ』を惜しげもなく削り掛け供されたラヴィオローネです。卵黄(ランオウ)とフォンドゥータのバランスは秀逸。簡単に出来そうでこれだけ薄い生地でラヴィオローネは他店で供されるものとは似て非なるものかと。セコンド・ピアットの魚料理のペッシェには八戸産の『鮟鱇(アンコウ)』のアッローストを仕上げに目の前でチュッピンとパセリオイルで仕上げられた一皿、そして肉料理のメインのカルネにはスペイン産の『仔豚(コブタ)』のストラコットにドライ無花果(イチヂク)のソース、更に『白トリュフ』を削り掛けられた一品。そしてドルチェには悦子マダムの手により造られたトンカ豆のクレームブリュレを入れられた和栗を使ったモンテビアンコとカッフェのエスプレッソをいただき〆られた昨夜の至福な時間。ドルチェに書かれた『Grazie mille Loropiana per tua 100 esima visita』の文字、100回目のご来店誠にありがとうございます。の文字。池見良平オーナーシェフと池見悦子マダムとお逢いし魅了され店に通うようになり今月で7年7か月間。2016年3月から長いようで近いような期間の月日で100回目の店ヘの再訪が當夜叶ったの日でありました。池見シェフと悦子マダムの料理とペアリング。イタリアンの自分の比較対応のベースは最も愛し通い続けた『Casa del Cibo』さんとなることでしょう。全国から数多の御客が一層訪れられる店ゆえ今までと同じ頻度での再訪は出来ないかもしれませんが最低でも一か月に一度は通い続けたいと思っておる次第です。
2023/11/01 更新
2023/09 訪問
真のリストランテ料理とワインで口福で至福の時間を…『Casa del Cibo』
待ちに待った週末の金曜日の夜は定時で仕事を上がり盛岡駅へ。東北新幹線はやぶさ号に乗込み向かった先は青森県の玄関口の八戸です。八戸駅到着後に市営バスに乗換えバスに揺られること30分余り平和病院前で降り徒歩2~3分余り、Tabelog Award Bronze賞やイタリアン百名店をはじめとしてGault & Millau(ゴ・エ・ミ・ヨ)、そして記憶に未だ新しいThe Japan Timesが発表した日本人が選ぶ世界の人々のための日本のレストラン10軒『Des tination Restaurants 2023』にも堂々選出・表彰された池見良平オーナーシェフとソムリエールでありパティシエールでもある池見悦子マダムが最高のおもてなしで愉しませてくれる『Casa del Cibo』さんへと定期訪問させていただきました。席はいつものカウンター席に取らせていただきアペリティーヴォには豊かな酸味と優しい甘味が楽しめる『Villa Franciacorta Emozione Brut』を料理は青森県産の完熟トマトから抽出されたコンソメトマトのエッセンスとジャージーミルクから造られた自家製のマスカルポーネのエントラータからスタート。トマトのエッセンスの濃厚な旨味と微かな酸味がミルクのコクを引き立てるカプレーゼを進化&深化させた池見シェフの新たなるアプローチにInnovativeを感じつつはじまった昨夜のリストランテ コース。アンティパストは全3皿の他皿構成で一皿目には十和田短角牛(トワダタンカクギュウ)のイチボのカルパッチョに仕上げにサマートリュフが削りかけらた一品。濃厚な卵黄(ランオウ)と短角牛(タンカクギュウ)とトリュフの組合せは悶絶級の美味しさ。二皿目には一瞬、フォワグラのサルタートと思いきや鮟鱇の肝(アンコウノキモ)をコンフィにし惜しげもなく使われたキャビアの塩味と貝のクリームソースで味わう一品は思わず皿を舐め回したいほどの美味しさ。三皿目には池見シェフ自身が初めて使われた食財という青森小川原湖産の天然ものの鰻(ウナギ)。大名開きした活鰻(カツマン)を皮目を200℃で直焼した後にテリーナにし更に超極細のパン粉を纏わせ油で揚げられたコトレッタを鰻(ウナギ)の肝ソースと実山椒(ミザンショウ)で味わう一皿。穴子(アナゴ)や鱧(ハモ)のフリットやコトレッタとは一線を画す味わいに池見シェフの弛まぬ攻めの姿勢を感じつついただきました。プリモ・ピアットも多皿構成で前半には八戸産の毛蟹(ケガニ)にしっかりと燻製をかけた後に解された毛蟹(ケガニ)の身と焼茄子(ヤキナス)のソースで味わう冷製タリオリーニ、後半には青森産の馬(ウマ)のトリッパと毛豆(ケマメ)をジェノヴェーゼで和えたリグーリア風のスパゲッティ、そしてメイン料理のセコンド・ピアットの魚料理のペッシェには高級魚『石投(イシナギ)』の最も食感と旨味の強いカマの部分を使ったアクアパッツァ、肉料理のカルネには国産のフランス鴨(カモ)の最高峰と称される銀の鴨(ギンノカモ)のバロティーヌ仕立を鴨(カモ)を鴨(カモ)のレバーで造られたペヴェラーダソースで味わう一皿。エトフェの鴨(カモ)の肉ならでは色合いと肉の味の濃さは津軽鴨(ツガルガモ)や合鴨(アイガモ)等は似て非なる味わい。ドルチェはパティシェールでもある悦子マダムの手によるもので青森県産の名残の白桃 川中島とネクタリンのマリネとブラッドオレンジのソルベとカモミーユのジュレとともに味わいカッフェにエスプレッソをいただき〆られた昨夜の口福な時間。魂を込めて造られた池見シェフ渾身の料理とともに悦子マダムの絶妙なワインのペアリング。最高の時間を過ごさせていただき感無量です。
2023/09/22 更新
2023/08 訪問
名実ともに北日本を代表する口福リストランテ…『Casa del Cibo』
待ちに待った週末の金曜日の夜は定時で仕事を上がり盛岡駅へ。東北新幹線はやぶさ号に乗込み向かった先は青森県の玄関口の八戸です。八戸駅到着後に市営バスに乗換えバスに揺られること30分余り平和病院前で降り徒歩2~3分余り、Tabelog Award Bronze賞やイタリアン百名店をはじめとしてGault & Millau(ゴ・エ・ミ・ヨ)、そして記憶に未だ新しい2023年6月にThe Japan Timesが発表した日本人が選ぶ世界の人々のための日本のレストラン10軒『Des tination Restaurants 2023』にも堂々選出・表彰された池見良平オーナーシェフとソムリエールでありパティシエールでもある池見悦子マダムが最高のおもてなしで愉しませてくれる『Casa del Cibo』さんへと定期訪問させていただきました。席はいつものカウンター席に取らせていただきアペリティーヴォにはオレンジの香りが鼻を擽り熟成感があり美味しいロゼ泡の『Ferghettina Franciacorta Rosé』で渇いた喉を潤し料理は目にも美しい『パプリカのテリーナ』と海のパイナップルとも称される天然物の海鞘(ホヤ)では日本一の八木産の『海鞘(ホヤ)のマリネ』添え。ミントが効果的に使われており口元に清涼感を齎してくれるエントラータからスタートです。アンティパストは八戸産『水蛸(ミズタコ)のソプレサータ』にコントルノに山菜(サンサイ)のミズのマリネを茴香(ウイキョウ)とドライトマトのソースで味わうアンティパストフレッドと後半には八戸産の活の『菱蟹(ワタリガニ)』の子持ちの蟹(カニ)の剥き身と内子(ウチコ)を詰めた南瓜(カボチャ)の花のフリットを蟹みそのソースで味わうアンティパストカルド。プリモ・ピアットは全三皿で前半には今年は特に稀少な八戸の『バフン海胆(ウニ)』を惜しげもなく使い造られたバフン海胆(ウニ)とプチぶよトマトの冷製タリオリーニ。パスタの中にはサフランが練り込まれてました。中盤には青森県産の小麦で作られた小麦香る自家製のパッケリ 八戸産『八代貝(ヤツシロガイ)』のトマトソース、後半には青森県産の『鱶鰭(フカヒレ)』と八戸産の『蝦夷鮑(エゾアワビ)』とともに味わう『帆立貝柱(ホタテカイバシラ)』をリピエノに使った中国料理の雲吞(ワンタン)を彷彿させるトルテッリのインブロード。絶品のコンソメで味わうソレは見た目は中国料理でも味の着地点はイタリアン。この薄く延ばされたテロンテロンの生地の喉越しは驚愕でした。そしてプリモ・ピアットの魚料理のペッシェには八戸産の高級魚『アブラボウズ』のアッローストと夕顔(ユウガオ)のコンフィ、隠元(インゲン)のピュレと青唐辛子(アオトウガラシ)のパウダー、肉料理のカルネには骨付きの仔羊(コヒツジ)のキャレを使った『仔羊(コヒツジ)のコストレッタ』と仔羊の粗挽きミンチで造られたハンバーグやつくねを彷彿させる『仔羊(コヒツジ)のモンデギーリ』ソース ンドゥイヤ。脂分の強いアブラボウズには青唐辛子の辛みがテッパン、仔羊のキャレのコストレッタは見事な火入れ加減。そしてドルチェは悦子マダムの手により造られた『夏みどり』のスプーマとザバイオーネ レモンとフレッシュミントのグラニテ添え、カッフェにはエスプレッソにて締められた口福な時間。池見シェフの魂を込めて造られた真のリストランテ料理とその料理の味にぴったりと寄り添う悦子マダムのワインのペアリングの妙味。暑い夏の日を忘れさせてくれるような最高の時間を過ごさせていただき感無量です。
2023/08/26 更新
2023/07 訪問
感動と美味しさに出逢うため足を運ぶ…『Casa del Cibo』
待ちに待った週末の金曜日の夜は定時で仕事を上がり盛岡駅へ。東北新幹線はやぶさ号に乗込み向かった先は青森県の玄関口の八戸です。八戸駅到着後に市営バスに乗換えバスに揺られること30分余り平和病院前で降り徒歩2~3分余り、Tabelog Award Bronze賞やイタリアン百名店にGault et Millau、そして記憶に未だ新しい2023年6月にThe Japan Timesが発表した日本人が選ぶ世界の人々のための日本のレストラン10軒『Destination Restaurants 2023』にも堂々選出された池見良平オーナーシェフとソムリエールでありパティシエールでもある池見悦子マダムが最高のおもてなしで愉しませてくれる『Casa del Cibo』さんへと定期訪問させていただきました。席はいつものカウンター席に取らせていただきアペリティーヴォにはフランス シャンパーニュ地方で醸された『Thierry Triolet Cuvée de Réserve』で渇いた喉を潤し料理は自家製の『マスカルポーネ』と青森県産の白い玉蜀黍(トウモロコシ)の『ピュアホワイト』のラビオリ仕立からスタート。ブラックペッパーのアクセントが効果的に効いたマスカルポーネのエントラータからはじまった今回の池見シェフの料理。アンティパストは全三皿の他皿構成で前半には八戸前沖産の1㌕超えの大型の『真鯖(マサバ)』を使った鯖(サバ)の瞬間薫製を十和田産の茄子(ナス)のピュレとブラックオリーブのクランブルとともに味わうひと皿、中盤には八戸産の活けの『白あし海老(エビ)』のマリナータのサルサヴェルデ、後半には八戸産の『鯨(クジラ)』を使い造られたシチリア風タリアータ ペスト トラパネーゼの全三皿。薫香が鼻腔を刺激し噛んだ後に広がる真鯖(マサバ)の脂と旨味、九州 鹿児島からはじまった国産の養殖バナメイ海老は飛跳ねる鮮度の良さとぷりっぷりの身の弾力が最大の魅力、そして一見コトレッタに見える鯨(クジラ)のタリアータは纏わせられた胡麻(ゴマ)に更に削り掛けられた鮪(マグロ)の『ボッタルガ』。口に運ぶと思わず身体が仰け反り頬が緩む美味しさ。プリモ・ピアットも多皿構成で前半には青森県産の『干し海鼠(ホシナマコ)』と『牡蠣(カキ)』のラグーで造られた冷製タリオリーニ、後半には海のパイナップルとも呼称される八戸産の天然物の『海鞘(ホヤ)』の中でも最高峰と言われる八戸 八木産の海鞘(ホヤ)の焼リゾットをズッパ ディ ペッシェのコンソメで味わうひと皿。高級食材である干し海鼠(ホシナマコ)と牡蠣(カキ)のタリオリーニは三日間かけて水戻しされたクニュッとした海鼠(ホヤ)の食感と牡蠣(カキ)の滋味に口中が大悦び、八戸産の鮮度抜群の海鞘(ホヤ)を県外から来られたゲストの方々にも美味しく食べていただきたいという池見シェフの思いから敢えて火入れをして使われた海鞘(ホヤ)は喉元を過ぎてから清涼感が後追いしてきます。何よりも魚貝類の旨味が凝縮したズッパ ディ ペッシェの美味しさ。魚以外の烏賊(イカ)や蛸(タコ)、蟹(カニ)や海老(エビ)等の黄金比の配合が味わいの肝。セコンド・ピアットの魚料理のペッシェには八戸産の『蝦夷あわび』を丸々一個使い本鮪(ホンマグロ)の一本釣りで有名な大間産の隠れた逸品『そうめん海蘊(モズク)』を纏わせ衣揚げにされた鮑(アワビ)のフリット、肉料理のカルネにはイタリア産の『仔牛(コウシ)』のチーマ アラ ジェノヴェーゼ仕立てをアグロドルチェソースで味わうひと皿。鮑(アワビ)+海蘊(モズク)は咀嚼する度に広がる磯の香りと旨味に悶絶必至。ソースは贅沢の極み何と『海胆(ウニ)』で作られた究極のソース。絶妙な火入れで仕上げられたミルクフェッドの仔牛(コウシ)のフィレ肉はほんのりピンク色、繊細な味わいはやはりイタリア産の乳呑み仔牛ならではのもの。肉を開いてリピエーノを詰めるのと反対にリピエーノでフィレ肉を包むという逆の発想で造られた拘りの一品。そしてドルチェはパティシエールでもある悦子マダムの手により造られた南部町産の『ジュノハート』をシンガポールスリングテイスト味わうオシャレな一品をいただきCaffèにEspressoのDoppioをいただき〆られた金曜日の夜の幸せなひと時。津軽金山焼の皿に盛付けられた池見シェフの魂を込めて造られた渾身の真のリストランテ料理に悦子マダムの料理の味にぴたりと寄り添う絶妙なペアリングワインに満たされた時間。これを口福な時間と言わずして何を口福というであろう…。今回の二泊三日の旅は今はじまったばかり…。皆様も佳き週末を…。
2023/07/26 更新
2023/06 訪問
真のリストランテ料理と至妙なワインのペアリング…『Casa del Cibo』
都内より一泊二日の弾丸ツアーで友来る。ランチは『Japanese Cuisine』Styleの御馳走の波状口劇と日本酒で存分に愉しませていただき夜は今回の弾丸ツアーの主たる目的である池見良平オーナーシェフとソムリエールでありパティシエールでもある池見悦子マダムが最高のおもてなしで愉しませてくれる『Casa del Cibo』さんへと寄せていただきました。席はいつものカウンター席に取らせていただきアペリティーヴォにはエレガントでフレッシュなヴィンテージ フェツラ―リー『Ferrari Perlé』で乾杯、喉を潤しました。料理は青森モール温泉産の『すっぽん』の心臓、肝臓、腎臓等の内臓にエンペラーや鼈(スッポン)の脂で造られたソプレッサータと塩漬けされた鼈(スッポン)の卵のエントラータからスタート。食べている間に身体の内側からポカポカとしてきたのは決して気の所為だけではありません。活力溢れる滋味強い鼈(スッポン)の恩恵かと思われます。アンティパストは全三皿の多皿構成で前半には八戸産の天然『とら河豚(フグ)』の椎茸〆(シイタケジメ)のボッタルガ掛け。天然物のとら河豚(フグ)の旬は一般的には冬場ですが八戸沖で獲れる天然とら河豚は5月から6月の初夏が旬の時期。締めて2週間余りの期間、熟成させ椎茸を使い締められた身は咀嚼感がとてもあり『唐墨(ボッタルガ)』の塩味で味わう一品でありその食味感は上質な河豚(フグ)の鉄鎖(テッサ)を凌駕する美味しさ。合わせられたワインは勝沼祝地区の甲州葡萄(コウシュウブドウ)で醸された柔らかい甘みに仄かな苦味を感じる日本ワイン『Koshu Terroir Selection Iwai 祝 甲州』。中盤にはその天然とら河豚(フグ)の『白子(シラコ)』のコトレッタです。『トリュフ』を惜しげも無く使ったノルチャ風のトリュフソースと仕上げに削られた『サマートリュフ』とともに味わうトリュフの香に包まれた一皿は悶絶必須の一品。樽香とバニラのニュアンスを感じる『St.Michael Eppan Sanct Valentin Chardonnay』とともにいただき後半には池見シェフのスペチャリタの一品となった青森県産の『フカヒレ』のサルタートを干し貝柱(ホシカイバシラ)の旨味がギュッと凝縮したカッソピーパ風のソースとともに味わいました。『鱶鰭(フカヒレ)』に合せられたワインは25年物の上質な紹興酒(ショウコウシュ)の熟成香とコクとニュアンスを感じさせる『Contini Vernaccia di Oristano』とともに堪能させていただいた後はプリモ・ピアットです。プリモ・ピアットも多皿構成で前半には烏賊墨(スカスミ)をパスタの生地(キジ)に練り込んだ自家製のイカ墨のタリオリーニを八戸産の『生ウニ』と『ヤリイカ』とともに味わう贅沢な冷製パスタ、後半には目にも鮮やかなパセリのグリーン色のソースとともに味わう八戸産『青ツブ貝』と根曲がり筍のトロッコリの二皿。冷製のタリオリーニには凝縮した果実味を感じるブルゴーニュの『Contini Vernaccia di Oristano』をうどんの様に太く素朴な味わいのトロッコリには樽香と果実味のバランス感が良い『Moncaro Vigna Novali Verdicchio dei Castelli di Jeji Riserva Classico』を合わせ愉しませていただきセコンド・ピアットの魚料理のペッシェには八戸産の立派な大きさの『喜知次(キチジ)』の半身を使った鱗焼(ウロコヤキ)をニンニクのスキューマとにんにくの芽のソース、食感のアクセントには三陸産の漉き昆布のフリット。口元に運ばれる仄かな潮の香りが食欲中枢を刺激します。シチリアの風を感じる『Aldo Viola Biancoviola』とともに味わい肉料理のカルネの日本屈指の馬の産地でもある青森県産の『馬肉』の千本筋の部位を使ったアッローストには馬肉(バニク)に相性の良い『焼ポレンタ』と『牛蒡(ゴボウ)』のコントルノを赤ワインのリストレットとともにいただきました。この皿には馬肉の味にしっかりと寄り添う『Pieropan Amarone della Valpolicella』とのアッビィナメントを楽しませていただきドルチェはパティシエールでもある悦子マダムの手により造られたアップルルバーブのコンポートの酸味とクレームダンジュと『アーモンドミルクのジェラート』の甘味の妙味に五感が刺激されカッフェのエスプレッソのドッピオをいただき締められた池見シェフ渾身の真のリストランテ料理と悦子マダムのワインのペアリングを存分に堪能させていただきました。
2023/06/18 更新
2023/05 訪問
口福で至福な時間は八戸にアリ…『Casa del Cibo』
週末金曜日の夜は仕事を定時で切り上げて盛岡駅へ猛ダッシュ。盛岡発17:34の各駅停車の新幹線はやぶさ31号に飛び乗り目指すは八戸です。盛岡➡八戸間は3駅34分、八戸駅前発18:30発の東運動公園回り旭ヶ丘営業所行の市営バスに乗り揺られること30分余り平和病院前で下車して徒歩2分、Door To Doorで90分余りで目的地である池見良平オーナーシェフとSommelière(ソムリエール)でありPâtissière(パティシエール)でもある池見悦子マダムが二人三脚で営まれ北は北海道、南は九州・沖縄と全国から数多の客が挙って訪れる北日本を代表する口福リストランテ『Casa del Cibo』さんへ到着です。19:00全席満席の中、いつものカウンター席に席を取らせていただきアペリティーヴォには太閤秀吉の時代に大陸より伝来されたという日本の古来品種 紫葡萄(ムラサキブドウ)を醸し瓶内二次発酵された『Huggy Wine 太閤紫葡萄 Sparkling』を料理は前菜のAntipasto(アンティパスト)は全三皿で前半には青森県産の『乾燥海鼠(ホシナマコ)』と胡瓜(キュウリ)のMarinata(マリナータ)の冷前菜のAntipastoFreddo(アンティパストフレッド)からスタート。中国料理では鱶鰭(フカヒレ)や干鮑(カンポウ)、燕の巣(ツバメノス)とともに珍重される高級食材の『乾燥海鼠(ホシナマコ)』を使い着地はしっかりとイタリアンテイストで仕上げられてる辺りは池見シェフならでは。温前菜のAntioastoCaldo(アンティパストカルド)は全二皿で前半には香りと食感が国産のソレとは雲泥の差があるイタリア産の『ホワイトアスパラ』のPanna cotta classica(パンナコッタ・クラシカ)、後半には太平洋の紅いダイヤモンドとも呼称される八戸産の『喜知次(キチジ)』と『生海胆(ナマウニ)』を行者大蒜(ギョウジャニンニク)で包んだ贅沢なFritto(フリット)。Contorno(コントルノ)には喜知次(キチジ)の骨煎餅(ホネセンベイ)と頭のFrittura(フリットゥーラ)も全て残さずパリポリといただきました。Primo Piatto(プリモ・ピアット)も多皿構成で前半には青森 深浦産の活の『ボタン海老(エビ)』をたっぷりと使い造られたMaratea(マラテーア)風の冷製Tagliolini(タリオリーニ)、中盤には楤ノ芽(タラノメ)に屈み(コゴミ)、漉し油(コシアブラ)、薇(ゼンマイ)、蕨(ワラビ)の八戸の山の恵みの山菜(サンサイ)を使ったSpaghetti(スバゲティ)。山菜(サンサイ)とパスタを繋ぐために使われた楤ノ芽(タラノメ)のペーストがとても佳き役回りを演じておりました。そして後半には青森 奥津軽産の『猪(イノシシ)』の稀少な内臓を使ったInteriorora Inumido(インテリオーラ インウミド)を青森県産米の『青天の霹靂(セイテンノヘキレキ)』を使ったミラノスタイルのRiso al salto(ヤキリゾット)とともに愉しませていただきました。Secondo Piatto(セコンド・ピアット)も多皿構成で魚料理のPesce(ペッシェ)には八戸産の『幸神目抜(コウジンメヌケ)』の鱗焼(ウロコヤキ)を新玉葱(シンタマネギ)のソースと三陸名産の漉き昆布(スキコンブ)のFritto(フリット)とともに味わうひと皿、肉料理のCarn(カルネ)には絶妙な火入れで仕上げられた『仔羊(コヒツジ)』のロースと十和田産の『筍(タケノコ)』のArrosto(アッロースト)。そして食後のDolce(ドルチェ)は悦子マダムの手により造られたイタリア産の『ピスタチオ』を惜しげもなく使い造られた濃厚な味わいのピスタチオの『Tiramisù(ティラミス)』、Caffè(カッフェ)にEspresso(エスプレッソ)のDoppio(ダブル)をいただき〆られた金曜日の夜の幸せなひと時。津軽金山焼(ツガルカナヤマヤキ)の皿に盛付けられた池見シェフの魂を込めて造られた渾身の真のリストランテ料理に悦子マダムの料理の味にぴたりと寄り添う絶妙なペアリングワインに満たされた時間。これを口福な時間と言わずして何を口福というのであろう。
2023/05/24 更新
2023/04 訪問
名実ともに北日本を代表する口福リストランテ…『Casa del Cibo』
4月15日 週末土曜日の夜は八戸へ。そし向かった先はTabelog Award 2023でもBronze賞を受賞されイタリアン百名店にも名を連ね更には『Gault & Millau 2023』にも掲載される池見良平オーナーシェフとSommelièreでありPâtissièreでもある池見悦子マダムが二人三脚で営まれ北は北海道、南は九州・沖縄と全国から数多の客が挙って訪れる北日本を代表する口福リストランテ『Casa del Cibo』さんです。全席満席の中、いつものカウンター席に席を取らせていただきアペリティーヴォにはキリッとした切れ味と爽やかな酸味のバランスが秀逸なフランチャコルタのブラン・ド・ブラン『Monte Rossa P.R. Brut』を料理は幻の蝦(エビ)とも称される超稀少な『ぶどう海老(エビ)』をトピナンブールのジェラティーナで覆われイタリア産の『キャビア』の塩味で味わう贅沢なエントラータからスタート。巨峰(キョホウ)を彷彿させる葡萄色(ブドウイロ)したその身はボタン海老(エビ)よりも甘く味わいは濃厚。この一皿で心を鷲掴みにされたのは言うまでもありません。この超稀少な海老(エビ)を手前みそながら頭の先の海老(エビ)みそから尻尾(シッポ)の先まで完璧に剥けたと自画自賛(笑) アンティパストは多皿構成の全三皿。『もうかの星』とも呼称されるサメのハツにスモークをかけ生臭さを見事に消し去ったタルターラをカラブリア産の唐辛子と卵黄(ランオウ)の辛味のあるソースと濃厚な味わいの卵黄(ランオウ)ソースの二種類のソースで味わうレバ刺しとユッケのあの禁断の味わいにも酷似した味わいに舌鼓。この皿に樽感が効いた余韻の長いシャブリ『Jean Marc Brocard Chablis 1er Cru Vaulorent』。二皿目はイタリアのストラッチャテッラをリスペクトした『毛蟹(ケガニ)』のブロードを使い『毛蟹(ケガニ)』の身を惜しげもなくたっぷりと使われた八戸産の『毛蟹(ケガニ)』と『生海胆(ナマウニ)』の贅沢な組合せの卵とじに思わず身体を仰け反らせ悶絶。合わせられたワインは『Terlan Vorberg Pinot Bianco Riserva』。そして三皿目には池見シェフの新たなるスペシャリタの一皿。陸奥湾産の干し貝柱(ホシカイバシラ)を使カッソピーバソースで味わう青森県産の『鱶鰭(フカヒレ)』のサルタートです。中国料理の高級食材の『鱶鰭(フカヒレ)』と『干し貝柱(ホシカイバシラ)』を使いつつ着地の味わいはイタリアン。この皿に合わせられたワインは二十五年物の高級な紹興酒(ショウコウシュ)のようなニュアンスを感じさせコクの強い『Contini Vernaccia di Oristano』との完璧なアッビナメント。そしてプリモ・ピアットも多皿構成で前半には八戸産の『蛸(タコ)』を使った冷製トマトソースのスパゲティーニ、蛸(タコ)の旨味を最大限に活かすためにシンプルに香草(コウソウ)やスパイスは使わずブラックオリーブのパウダーのみ。ミンチ状の蛸(タコ)のラグーに日本料理の蛸(タコ)の桜煮(サクラニ)を彷彿させるポルポ アッフォガート、蛸(タコ)好きにはうれしいパスタ。後半には仔牛(コウシ)の胸腺肉(キョウセンニク)の『アニメッラ』≒『リード・ボー』をふんだんに使いフォンターナチーズのソースで味わうインカのめざめと春キャベツの八戸南郷産の蕎麦粉(ソバコ)を使ったピッツォッケリ。旧南部藩の『そばかっけ』をオマージュした一品は蕎麦粉と小麦粉と卵で作られた五割そば仕立。そしてセコンド・ピアットの魚料理のペッシェには太平洋の紅いダイヤモンドとも呼称される『喜知次(キチジ)』の鱗焼(ウロコヤキ)に『喜知次(キチヂ)』と『目抜(メヌケ)』等の赤色系の魚の濃厚な旨味のブロードと芹(セリ)オイルで味わうひと皿、『白魚(シラウオ)』のフリットの塩味と食感が佳きアクセント。そして肉料理のカルネには未経産の十和田『短角牛(タンカクギュウ)』のカイノミのブラチョー風に仕上げられたタリアータ。自家菜園から摘まれたばかりの香り高き『花山椒(ハナサンショウ)』と『スーゴ ディ カルネ』とともに満喫させていただきました。カイノミの下にはヤーコンのサルターレもとても美味でした。そして悦子マダムの手により造られた『桜のジュレ』と『ルビーチョコ』の『パンナコッタ』と八戸産の『いちごのソルベ』添えのドルチェにエスプレッソのドッピオをいただき〆られた名実ともに北日本を代表する口福リストランテ『Casa del Cibo』さんでの至福な時間を満喫させていただき今月も感無量です。
2023/04/24 更新
2023/03 訪問
Tabelog Award 2023 Bronze & Gault & Millau 2023…『Casa del Cibo』
待ちに待ったハナキン金曜日の夜は盛岡を離れ八戸へ。そして向かった先はTabelog Award受賞常連店でありTabelog Award 2023でもBronze賞を受賞されイタリアン百名店にも名を連ね更には『Gault & Millau 2023』にも掲載された池見良平オーナーシェフとSommelièreでありPâtissièreでもある池見悦子マダムが二人三脚で営まれ北は北海道、南は九州・沖縄と全国から数多の客が挙って訪れる北日本を代表する口福リストランテ『Casa del Cibo』さんへ。全席満席の中、いつものカウンター席に席を取らせていただきアペリティーヴォにはシャープな酸とミネラル感満載の『Fontanafredda Contessa Rosa Alta Langa Brut』で渇いた喉を潤し料理は燻製した八戸産の『鯨(クジラ)』の頬肉(ホホニク)と『バフン海胆(ウニ)』のカネロニ仕立てのエントラータからスタート。口に広がるバフン海胆(ウニ)の甘みと鼻腔と味蕾を刺激する薫香が付けられた鯨(クジラ)の味に悶絶必至のひと皿からはじまった池見劇場。アンティパストは他皿構成で前半には鮮度抜群で脂のりの良い丸々と太った八戸産の『真鰯(マイワシ)』とインカのめざめとアンチョビのテリーナ、後半には絶品のSalsa tártaraが添えられ蕗の薹のパン粉を挟んだ八戸産『桜鱒(サクラマス)』を独活(ウド)の薄切りを纏わせたコトレッタの二皿と目と舌を魅了する皿が続きました。悦子マダムのペアリングのワインは真鰯(マイワシ)のテリーナにはスペインの『Itsasmendi Bizkaiko Txakolina』を桜鱒のコトレッタには甲州のオレンジワイン『Lumière-Prestige-Class-Orange』が合わせられました。プリモ・ピアットは全三皿で栄螺(サザエ)に近い食感と味わいが楽しめる八戸産の『青螺貝(アオツブガイ)』と蕾菜(ツボミナ)を使ったトレネッテのジェノヴェーゼが前半に中盤には八戸産の『槍烏賊(ヤリイカ)』にイカ墨(スミ)のリゾットを詰め仕上げに槍烏賊(ヤリイカ)のブロード(コンソメ)が注がれ仕上げられた皿そして後半には池見シェフの技術力の高さを窺い知ることが出来る『ドッピオラヴィオリ』。リピエノには片側には青森県産の『黒毛和牛(クロゲワギュウ)』もう片側にはイタリアを代表するチーズの『アジア―ゴ』更には見た目は『白トリュフ』に似ていて削るとグレーの香り豊かな春トリュフ『ビアンケットトリュフ』が惜しげもなく削り掛けられたひと皿。黒毛和牛(クロゲワギュウ)の旨味に後追いして味の幅を増幅させるアジア―ゴチーズと『白トリュフ』に似た香りの『ビアンケットトリュフ』の香りが三位一体となって口中を駆け巡ります。これを口福と言わずして何を口福と呼ぶでしょう?ジェノヴェーゼには芳醇な香りと凝縮した果実の味わいが愉しめるリグーリアの『Punta Crena Ca da Rena』を槍烏賊(ヤリイカ)にはコクのある甘みとフレッシュな酸味とミネラル感たっぷりの『Sartarelli Classico』、そしてドッピオラビオリにはベージャムの濃厚さと程良い樽感とタンニンのバランスが秀逸な『Masi Costasera Amarone Classico』の絶妙なるアッビナメントを愉しませていただきました。セコンド・ピアットの魚料理のペッシェには八戸産の『目抜(メヌケ)』の鱗焼(ウロコヤキ)に独活(ウド)のオイルと目抜(メヌケ)と白ワインのスーゴのズッパディペッシェ、肉料理のカルネには『蝦夷鹿(エゾシカ)』のロースのアッローストをスパイスと白ワインのソースとともに味わうひと皿。目抜(メヌケ)は太平洋の赤いダイヤモンドとも称される高級魚、身はホクホクで食べ応えと旨味があり添えられた駿河湾産のサックサクの桜海老(サクラエビ)が食感と香りの佳きアクセント。蝦夷鹿(エゾシカ)は赤身肉の美味しさと肉の柔らかさが楽しめる鹿(シカ)の背(セ)のロース。低温で約三時間余りじっくり火入れされた肉の表面は妖艶且つ深紅の色合いのルビー色。表面の塩はキレイに溶けキラキラと輝きを放っておりました。これぞ正に完璧な火入れです。肉自体の持ち味を活かすために敢えて赤ワインではなく白ワインとスパイスで味が調えられたさらりとやや軽めのソース。合わせられたワインは目抜(メヌケ)には柑橘系の香りと苦みと酸味のバランスが良い『GAVI del comune di gavi』、蝦夷鹿(エゾシカ)にはエレガントな酸とタンニンの優しい味わいのバローロ『Paolo Scavino Barolo』とともにいただきました。そしてドルチェには甘くて八戸産の大粒のイチゴ『紅ほっぺ』にアールグレイとベルガモットを加え造られたひと品、カッフェにエスプレッソダブル、更にはサプライズで3日早いですが生誕記念にと『Buon Compleanno Loropiana』と描かれた『抹茶』とミルクチョコのムース、ディジェスティーヴォに『Sibona Grappa di Barbera』いただき〆られた昨夜。池見シェフ渾身の真のリストランテ料理に悦子マダムの料理にぴたりと寄り添う絶妙なペアリングワインにが満たされた昨夜の口福な時間に感謝
2023/03/28 更新
2023/02 訪問
毎月通いはじめて早7年100回訪問を目指して…『Casa del Cibo』
ハナキンの金曜日の夜は盛岡を離れ春を呼ぶ伝統行事の『えんぶり』で賑わう八戸へ。そして向かった先はTabelog Award受賞の常連店でありTabelog Award 2023でもBronze賞を受賞されイタリアン百名店にも名を連ねられる池見良平オーナーシェフとSommelièreでありPâtissièreでもある池見悦子マダムが二人三脚で営まれる北は北海道、南は九州・沖縄と全国から数多の客が挙って訪れる北日本を代表する口福リストランテ『Casa del Cibo』さんです。全席満席の中、いつものカウンター席に席を取らせていただきアペリティーヴォには果実味がしっかり酸もきれいで泡立ちの良い『Sullali Franciacorta Blanc de Noir Extra Brut』を料理は八戸の郷土料理『アカハタ』という海藻(カイソウ)から造られた自家製の『アカハタモチ』と白隠元豆(シロインゲンマメ)に北海道産の『バフン海胆(ウニ)』と自家製のフレッシュなアンチョビが添えられたエントラータからスタート。アンティパストは多皿構成で前半には春の訪れを告げる八戸産『桜鱒(サクラマス)』のマリナータと桜鱒(サクラマス)のペースト、蕗の薹(フキノトウ)のバーニャカウダに菊菜(キクナ)のオイルの春の訪れを感じさせるひと皿、桜鱒(サクラマス)の上に添えられた個人的に筋子(スジコ)よりも大好きな『鱒子(マスコ)』に歓喜。中盤には屠畜後、間もない奥津軽産の『猪(イノシシ)』の角がキッチリと立ちプリップリな生の肝臓(カンゾウ)を使ったレバーのカルパッチョを濃厚激うまな卵黄ソースで味わい、そして後半には魚料理のペッシェでは?とも思うほどに贅沢な八戸産の『蝦夷鮑(エゾアワビ)』を丸々一個使った鮑(アワビ)と布海苔(フノリ)のインボルティーニを惜しげもなく添えられた『バフン海胆(ウニ)』と貝のクリームソースで味わう全三皿の料理が供されました。プリモ・ピアットも多皿構成で前半には三沢産の肉厚で甘みの強い『北寄貝(ホッキガイ)』とイタリア産の『キャビア』の塩味で味わうサフランを練り込み造られた冷製タリオリーニ、後半にはフレッシュなポルチーニに覆われ青森県産の『シャモロック』の鶏冠(トサカ)を使ったフィナンツィェーラ風のタヤリン、魚料理のメインのペッシェには八戸際の『滑太鰈(ナメタカレイ)』に『曹以(ソイ)』、『魴鮄(ホウボウ)』に『槍烏賊(ヤリイカ)』、『姫貝(ヒメガイ)』のヴァポーレを魚貝の旨味を凝縮したキレイに澄んだコンソメで味わう究極のズッパディペッシェ、そしてコンソメに仕上げる前の濃厚なスープを味比べで味わい肉料理のメインのカルネには完璧な火入れ具合で仕上げられたイタリア産の『仔牛(コウシ)』のランプとキャベツのインウミド、食後のドルチェには悦子マダムの手により造られ目の前で仕上げられた『焼ティラミス』をエスプレッソのドッピオとともに味わいディジャスティーボに後シャン的に『Sullali Franciacorta Blanc de Noir Extra Brut』で〆られた昨夜の口福な時間。池見シェフの渾身の真のリストランテ料理に寄り添う悦子マダムのワインのペアリング。最高の時間を過ごさせていただきました。2016年2月の初訪問から早7年目、先ずは一つの節目として100回訪問を目標に毎月足を運ばせていただいております。
2023/03/03 更新
2023/01 訪問
全国から注目されている真の口福リストランテ…『Casa del Cibo』
ハナキンの金曜日の夜は盛岡を離れ八戸へ。そして向かった先は池見良平オーナーシェフとSommelièreでありPâtissièreでもある池見悦子マダムが二人三脚で営まれる北は北海道、南は九州・沖縄と全国から数多の客が挙って訪れる北日本を代表する口福リストランテ『Casa del Cibo』さんです。全席満席の中、いつものカウンター席に席を取らせていただきアペリティーヴォには『Salon Delamotte』のChampagne 『Delamotte Blanc de Blancs』、料理は池見シェフの丁寧な仕事ぶりが反映された驚くほど柔らかな陸奥湾産の『海鼠(ナマコ)』のマリネと根菜(コンサイ)のマチュドニアのエントラータからスタート。アンティパストは多皿構成で鮮度抜群の八戸産の『鯡(ニシン)』を低温でじっくり燻製をかけられた冷燻をファジョーリのピュレと菊菜のオイルとともに味わう目にも美しいひと皿、合わせられたワインはミネラル感豊かですっきりとした飲み口の『Grace 甲州 鳥居平畑 Private Reserve』、二皿目には菊芋(キクイモ)のチュイルで覆われた毛蟹(ケガニ)の近親種の八戸産の『栗蟹(クリガニ)』と菊芋(キクイモ)のスフォルマート。更にスフォルマートの上には明礬を使わぬ甘みと旨味の強い『バフン海胆(ウニ)』のトッピングを『カニみそ』のソースで味わう甲殻類の旨味がギュッと凝縮されたひと皿を甲殻類との相性が秀逸な『Paul Ginglinger Riesling』、三皿目には濃厚な『オマール海老(エビ)』のビスクとともに味わう八戸産の真鱈(マダラ)の『白子(シラコ)』≒『くもこ』のイカ墨(スミ)と肌理の細やかなグリッシーニ揚げを仕上げに自家製の『ボッタルガ』が削りかけられた一皿を高級な紹興酒のエッセンスを感じさせるキレイなゴールドの色合いの『Contini Vernaccia di Oristano』とともに愉しませていただきました。そしてプリモ・ピアットも多皿構成の全三皿。ひと皿目には陸奥湾産の活の殻付き帆立の『帆立貝柱(ホタテカイバシラ)』と肉厚の『北寄貝(ホッキガイ)』の炙りをサフラン風味の貝のコンソメとともに味わう焼リゾット『リーソ・アル・サルト』。北寄貝(ホッキガイ)好きには堪らぬこの皿には果実感と酸とミネラルのバランスが秀逸な『Pala Entemari』そして二皿目には自家製のタヤリンにたっぷりのイタリア産の『黒トリュフ』を削り仕上げられた皿、そして同じく自家製の手打ちパスタのタヤリンにイタリアアルバ産の『白トリュフ』を惜しげもなく削り掛けられた超贅沢なひと皿という『白トリュフ』と『黒トリュフ』の香りと味を同時に比べいただきました。セメダイン香にも似た『白トリュフ』と心地良い『黒トリュフ』の香りは鮮度が命、同じものを都内で求めたならば二皿で30,000yenは下らぬ筈。池見シェフからの御歳玉ですね。トリュフの余韻に暫し浸りセコンド・ピアットの魚料理のペッシェには八戸産の15㌕超の一本釣りの『アブラボウズ』のインパデッラをリグーリア州の魚介のスープ『チュッピン』をリストランテ仕様に昇華させた皿をニンニクのスキューマとともに味わうひと皿を世界遺産で造られる『Cinque Terre』とともに堪能。そして肉料理のカルネには奥津軽産の『猪』のフィレ肉のアッローストをポルチーニセッキのソースと共に味わうひと皿。猪のフィレ肉にはモモ肉のミンチを纏わせ更に猪の脂身を巻いたとても手の込んだ池見シェフならではの細やかな仕事が施されています。これぞ正に真のリストランテ料理かと。合わせられたワインはスパイシー且つワイルドなテイストを感じる『La Spinetta Il Nero di Casanova』の絶妙なペアリング。そしてドルチェには悦子マダムの手により造られた2種類のカンノーリをゴットファーザー気分で味わいオレンジが香るカカオのソルベ。カッフェにエスプレッソダブルで〆られた魂を込めて作られた池見シェフの真のリストランテ料理かと。悦子マダムによるワインのペアリングで最高の時間を愉しませていただいた1月ハナキンの口福な時間に感謝。美味しい料理は器も盛付けもとても美しく心血注ぎ作られた料理は食べ手に感動を与えるものです。今回の訪問で悦子マダムのカウントでは通算『91回目』の訪問とのこと。通いはじめて7年目、月1回以上のペースで毎月欠かさず寄せていただいている『Casa del Cibo』さん。北日本最強の口福リストランテ此処に在り。Buonissimo!!
2023/02/13 更新
2022/12 訪問
通い続ける理由は其処に口福な時間があるから…『Casa del Cibo』
ハナキンの金曜日の夜は盛岡を離れ八戸へ。そして向かった先は池見良平オーナーシェフとSommelièreでありPâtissièreでもある池見悦子マダムが二人三脚で営まれる北は北海道、南は九州・沖縄と全国から数多の客が挙って訪れる北日本を代表する口福リストランテ『Casa del Cibo』さんです。全席満席の中、いつものカウンター席に席を取らせていただきアペリティーヴォには輝く黄金色に強く立ち上る泡のシャンパーニュ ゴッセ社の『Gosset Extra Brut』を料理は超希少な八戸産の『灯台つぶ』とアスパラガスチコリーとも称されるエミューズファーム産さんのプンタレッラのトリフォラータのエントラータからスタート。嚙み込んだ歯を押し返すような弾力と咀嚼感が楽しめる螺貝(ツブガイ)とチコリ特有の爽やかな苦みとカリカリとした食感が同時に楽しめる一皿から。プンタレッラは国産もので過食部分が多いことから丸ごといただきましたが本場イタリアの方が画像だけ見られたらきっと驚かれることでしょう。アンティパストは全三皿で一皿目には年末年始には八戸や盛岡等 旧南部藩エリアでは食卓に欠かすことが出来ぬという『滑太鰈(ナメタガレイ)』とインカのめざめのテリーナ。たっぷり添えられたイタリア産の『キャビア』と白花豆のソースとともに味わうひと皿。ナメタ鰈はフランス料理で言えばミ・キュイ仕立てイタリア語に置き換えるとプレコットでしょうか?絶妙な火入れ加減でした。二皿目には池見シェフの友人が罠捕りした茨城県産の天然『真鴨(マガモ)』のレバーのパテと八戸産の菊芋(キクイモ)のスフォルマート。レバーパテの滋味深い味わいは天然の真鴨(マガモ)ならではのもの。そして三皿目には12月~漁が解禁となった三沢産の『北寄貝(ホッキガイ)』に陸奥湾産の『帆立貝(ホタテガイ)』に十三湖産の『しじみ』の青森県産の貝のラグーとともに味わう青森産の『フカヒレ』のひと皿。中国料理のフカヒレ料理をリスペクトして造られた贅沢な皿の余韻に暫し浸ります。ナメタ鰈のプレコットにはピエモンテ州の『Le Rive Gavi del Comune di Gavi』を真鴨(マガモ)のレバーパテにはアルザスの『Domaine Roland Schmit Alsace Gewurztraminer Glintzberg』、フカヒレと貝類の皿にはブルゴーニュの『La Chablisienne Chablis 1er Cru Vaillons』とのアッビナメントを愉しませていただきました。プリモ・ピアットも多皿構成で前半には八戸産の『真鱈(マダラ)』の『白子(シラコ)』≒『くもこ』と昨日、店に届いたばかりのイタリア産の『オータムトリュフ』≒『黒トリュフ』を仕上げに惜しげもなくたっぷりと削り掛けられたノルチャ風のスパゲティと茨城県産の天然『真鴨(マガモ)』のラグーと大粒の銀杏(ギンナン)を使ったタヤリンの二皿です。届けられたばかりの『黒トリュフ』は香りの濃度が別物です。今年は『白トリュフ』は昨年より20㌫割程安価と聞き及んでおりますが反対に『黒トリュフ』は三割程高値の模様です。そんなトリュフを手にした池見シェフも穏やかな表情を浮かべられていました。トリュフの香りに包まれた『くもこのパスタ』にはバニラ香と木樽の熟成香とフレッシュな果実味が見事なウンブリア州の『Goretti Il Moggio』、真鴨(マガモ)のラグーには鴨(カモ)の肉の他にハツやレバー等の内臓も使われており野趣味溢れる味わい。ジビエ感満載の真鴨(マガモ)のパスタにはピエモンテ州の『Duca Bortini di Montebello Barbaresco Riserva』とともにいただきセコンド・ピアットの魚料理のペッシェには八戸産の肉厚の活穴子(カツアナゴ)を使った日本料理の『白焼(シラヤキ)』にも相通じる『穴子(アナゴ)』のインパデッラと十和田産の牛蒡(ゴボウ)のコンフィと牛蒡(ゴボウ)の細切りチップスを自家製の実山椒(ミザンショウ)とともに味わう皿と肉料理のカルネには茨城県産の罠捕りの天然『真鴨(マガモ)』の小鴨(コガモ)の胸肉のアッローストとモモ肉のコンフィを黒にんにくのソースとともに味わいます。コントルノにはジビエの味わいに寄り添うエミーズファーム産さんの『セルリラック』≒ 根セロリとリンゴのグラティナート。穴子のインパデッラにはヴェネト州の『L'Arco Rosso del Veronese』を真鴨のアッローストにはローヌのシラー『François Villard Saint Joseph Reflet』とともにいただきました。そしてドルチェには悦子マダムの手により造られた弘前産のカルヴイルブランの低温マリネとレモンクリームタルトのヴァニラジェラート添え、カッフェにエスプレッソダブルで〆られた魂を込めて作られた池見シェフの真のリストランテ料理と悦子マダムによるワインのペアリングで最高の時間を愉しませていただいた師走12月の口福な時間に感謝。美味しい料理は器も盛付けもとても美しく心血注ぎ作られた料理は食べ手に感動を与えるものです。
2023/01/02 更新
2022/11 訪問
100回訪問を目指し毎月通い続けています…『Casa del Cibo』
ハナキンの金曜日の夜は盛岡を離れ八戸へ。そして向かった先は池見良平オーナーシェフとSommelièreでありPâtissièreでもある池見悦子マダムが二人三脚で営まれる北は北海道、南は九州・沖縄と全国から数多の客が挙って訪れる北日本を代表する口福リストランテ 『Casa del Cibo』さんです。全席満席の中、いつものカウンター席に席を取らせていただきアペリティーヴォには仄かな酸味とドライ感が心地良い『Borgo Antico Conegliano Valdobbiadene Prosecco Superiore』を料理は八戸産の真鱈(マダラ)で造られた北イタリア ヴェネツィアの郷土料理『バッカラ・マンテカート』にポレンタを練り込み焼かれたカンノーリのフィンガーフーズのエントラータからスタート。シンプルな干鱈(ホシダラ)のペーストですが食感、味、香りと三拍子揃ったものと出逢うことは滅多にありません。ゴットファーザー気分でスタートしたNovembreの池見劇場、アンティパストは多皿構成で前半には深浦産の『ボタン海老(エビ)』をマリネし青森特産の長芋(ナガイモ)のすり卸しをかけ仕上げにボッタルガを削ったボタン海老のマリナート、後半には丸々と太った八戸前沖産の脂ののった『真鯖(マサバ)』とインカのめざめの焼テリーナを青唐辛子(アオトウガラシ)入りのピリッと辛いピュレとともに味わう二皿、プリモ・ピアットも多皿構成で前半には八戸産の活の『菱蟹(ヒシガニ)』を使った目にも鮮やかな蟹のラザニアをセロリの泡とともに味わい後半には今では希少な八戸産の『灯台螺貝(トウダイツブ)』を薫製にして黒オリーブを練り込んだ自家製手打ちパスタのトロッコリをアンチョビソースで味わうメチャウマなパスタの後には岩手県産の『羊肉』をリピエノとして使ったクルルジョネスをペコリーノとパプリカのソースとともに味わう一皿。セコンド・ピアットの魚料理のペッシェには八戸産の『蝦夷鮑(エゾアワビ)』で包み込んだ真鱈(マダラ)の白子(シラコ)の雲子(クモコ)のグラティナ-ティ。イタリア産のキャビアを使ったクリームソースとともに舌鼓を打ち肉料理のカルネには一ヶ月熟成させた『十和田和牛(チワダコワギュウ)』A-5のランプのアッロースト。添えられたビーツのスキューマと黒胡椒(クロコショー)の赤ワインソースとともに味わいました。肉の旨味は申し分のないものであったことは言うまでもありませんがコントルノの安納芋(アンノウイモ)の芋ピューがこれまた美味。そしてドルチェはパテシェールでありソムリエールでもある悦子マダムの手により造られた八戸産『紅玉(コウギョク)』のタルトタタン シナモンのセミフレッド添え、カッフェにエスプレッソのダブルをいただき〆た昨夜の軌跡。魂を込めて作られた真のリストランテ料理に合わせていただいたワインは料理の重量感、味と香りにぴったりと寄り添うように合わせられた悦子マダムの手によるペアリング。食欲が満ちる晩秋の夜に相応しい料理とワインの数々に五味五感を存分に愉しませていたたき Loro 肥ゆる晩秋を満喫させていただいた口福な時間に感謝。
2022/12/14 更新
2022/10 訪問
北日本屈指の口福リストランテ…『Casa del Cibo』
ハナキンの金曜日の夜は盛岡を離れ八戸へ。そして向かった先は池見良平オーナーシェフとSommelièreでありPâtissièreでもある池見悦子マダムが二人三脚で営まれ全国から数多の客が挙って訪れる北日本を代表する口福リストランテ 『Casa del Cibo』さんです。全席満席の中、いつものカウンター席に席を取らせていただきアペリティーヴォには白桃の香味が楽しめる『Marchese Antinori Cuvée Royale』料理は十和田産のバターナッツのスフォルマートにフランス ペリゴール産『フォワグラ』のテリーナとモスタルダ、アマレッティのエントラータからスタートした今回の池見劇場。目と舌を楽しませてくれるアンティパストは全三皿。ひと皿目には黄色い菊(キク)のピュレと緑色の菊菜(キクナ)のソースとともに味わう八戸産の『秋鮭(アキジャケ)』と『いくら』のマリネです。八戸沖で水揚げされた『秋鮭(アキジャケ)』は養殖もののサーモンとは一線を画す美味しさ。美味さの密度が全くの別物です。二皿目には青森県産の『兜鼈(カブトスッポン)』のソプレッサータ。その横に添えられた夕顔(ユウガオ)のマリネと白花豆(シロハナマメ)≒カンネッリーニ(Cannellini )のピュレと卵黄(ランオウ)ソースとともに味わうひと皿。青森県が誇るモール温泉産の『兜鼈(カブトスッポン)』。スッポンは捨てるところがないと言われる食材の代表格のひとつ。モモ、エンペラー、肩、腕、首、腹肉と内臓の全てを使い造られたソプレッサートは日本料理のすっぽん鍋≒『〇鍋(マルナベ)』の煮凝り版。野趣と滋味溢れる皿に続いて三皿目に供された香りと旨味が凝縮された肉の旨味が強い地鶏の『シャモロック』と幻の茸とも称される『香茸(コウタケ)』のサルシッチャを『オータムトリュフ』と『トリュフソース』とともに味わう贅沢なひと皿。香茸(コウタケ)×トリュフは香りの相殺とは成らず香味の倍増で口中から鼻腔を満たし旨味が脳を猛烈に刺激。暫しの間その余韻に浸りプリモ・ピアットへ。多皿構成のプリモ・ピアット、前半には八戸産の『蝦夷鮑(エゾアワビ)』の『肝(キモ)』を練り込んだ手打ちパスタのタリオリーニにヴァポーレされた『あわび』の身と山菜のミズの瘤(コブ)を『キャビア』の塩味とともに味わう冷製のバスタ。蒸し煮にされた『あわび』の身は適度な咀嚼感を残しつつ素材の旨味と香りが強くアワビラヴァーには堪らぬ一皿。後半にはこの時期には欠かすことが出来ぬトスカーナ発祥の『ピチ』と奥津軽産の『猪肉(シシニク)』のラグーと八戸産の秋の味覚の『栗(クリ)』を使った王道の手打ちパスタの二皿。隠し味のポルチーニ茸とイタリアンの真髄のようなパスタで満たされた後はプリモ・ヒアットへと繋がれました。魚料理のペッシェには烏賊(イカ)を食べ込み旨味が増し尾が反りあがった鮮度抜群の八戸産の天然物の『鰤(ブリ)』のボッリートをクレソンの『サルサヴェルデ』と小川原湖産の『白魚(シラウオ)』のフリットとともに愉しむ皿を味わい肉料理のカルネには1ヶ月間熟成させた岩手県産の『羊(ヒツジ)』のアッローストのパプリカソース。左側には柔らかな『羊(ヒツジ)のロース』、右側には旨味がロースよりも奥深い『羊(ヒツジ)のもも肉』の味比べ。食後のドルチェはパテシェールでありソムリエールでもある悦子マダムの手により造られた八戸産のゴージャスアップルのヴァシュラングラッセを洋梨のソースで味わう美味しいドルチェとカッフェにエスプレッソのダブルをいただき〆た昨夜の軌跡。魂を込めて作られた真のリストランテ料理に合わせていただいたワインは料理の重量感、味にぴったり合わせられた悦子マダムの手によるペアリング。食欲の秋に相応しい料理とワインの数々に五味五感を存分に愉しませていたたき Loro 肥ゆる秋を満喫させていただいた口福な時間に感謝。
2022/11/11 更新
2022/09 訪問
八戸の海の幸と山の恵みを皿に映す…『Casa del Cibo』
9月16日のハナキンの金曜日の夜は盛岡を離れ八戸へ。そして向かった先は池見良平オーナーシェフとSommelièreでありPâtissièreでもある池見悦子マダムが二人三脚で営まれ全国から数多の客が挙って訪れる北日本を代表する口福リストランテ 『Casa del Cibo』さんです。全席満席の中、いつものカウンター席に席を取らせていただきアペリティーヴォには『Berlucchi '61 Franciacorta Brut』料理は八戸産の『鯨(クジラ)の頬肉(ホホニク)のマリナータ』に十和田産の『長芋(ナガイモ)のプレコット』のソースにバジリコの花にルッコラセルバチコ、レモンの皮と青唐辛子(アオトウガラシ)で柚子胡椒(ユズコショウ)風のペーストのエントラータからスタート。アンティパストは多皿構成で前半には奥津軽産の『猪(イノシシ)のランプ肉のカルパッチョ』仕立を濃厚な卵黄(ランオウ)ソースとシチリア産のカッペリとアンチョビで造られたペーストとともに味わうひと皿と後半には八戸産『活穴子(カツアナゴ)のテリーナのコトレッタ』をハックルベリーのソースで味わうひと皿。プリモピアットは全3皿の構成で最初に青森モール温泉産の『兜鼈(カブトスッポン)』を使ったスッポン(鼈)のトルテッリにスッポン(鼈)のスーゴに岩手県北産の『松茸(マッタケ)』の炙り。日本料理の丸鍋(マルナベ)と松茸(マッタケ)の土瓶蒸し(ドビンムシ)を高次元で凌駕する味わい。トルテッリのリピエノは『スッポン』の身100%の贅沢な味わい。次に供された皿は岩手県北産の『香茸(コウタケ)』のリーソ・アル・サルトを仕上げに削り掛けられた『トリュフ』とノルチャ風のトリュフソースで味わうひと皿。一見、香茸(コウタケ)とトリュフでは香りの相殺になりそうに思うもののしっかりとどちらも両立させるあたりが池見シェフの凄腕たる所以。焼リゾットとトリュフの間の牛蒡(ゴボウ)のチップスも佳きアクセントになっておりました。3皿目には青森県産の『馬肉(バニク)』テールのラグーのタヤリンの渾身の全3皿。セコンドピアットの魚料理のペッシェには八戸産『幸神目抜(コウジンメヌケ)』の鱗焼きとしらすのフリットを香り豆のピュレとミントオイルのソースで味わう一品。コントルノには夕顔(ユウガオ)のコンフィと青唐辛子(アオトウガラシ)、そしてメインの肉料理のカルネには岩手県産の『羊(ヒツジ)のキャレ』のアッローストとアニェッロ・アッグラッサート。しっかりと火入れされた羊(ヒツジ)のキャレは香り高く甘みがありシルキーで繊細な味わい。それを補い補完する羊のスペッツァティーノの煮込みのソースでこの皿を更に昇華されていました。ドルチェはパティシェールでもある悦子マダムの手によるもので青森県産の『白桃(ハクトウ)』とソルダムのズッパイングレーゼ紅茶のジュレ添え。カッフェにエスプレッソをいただき締められた口福な時間。料理に合わせていただいたワインも勿論、ソムリエールの悦子マダムの手によるペアリングにて理想的なアッビィナメントを愉しませていただきました。いつの日にも増して気合いを感じさせてくれた池見シェフの真のリストランテ料理。目標に掲げている『100回訪問』の頂も見えて来ました。10月の訪問が今から楽しみでなりません。
2022/10/11 更新
2022/08 訪問
100回訪問を目指して通い続けています…『Casa del Cibo』
8月最終週 週末の土曜日は盛岡を離れ八戸へ。Déjeunerは八戸フレンチ界のホープ 根市拓実オーナーシェフが腕を揮われるCuisine Française『Yui』さんでいただきその日の夜は満を持して池見良平オーナーシェフとSommelièreでありPâtissièreでもある池見悦子マダムが二人三脚で営まれ全国から数多の客が訪れる北日本を代表する口福リストランテ 『Casa del Cibo』さんです。全席満席の中 いつものカウンター席に席を取らせていただきアペリティーヴォには『Ferrari Maximum Brut』で渇いた喉を潤し料理は天然ものの『海鞘(ホヤ)』の中でも数百個に一個ぐらいの割合でしか目にすることの無い超稀少な『白い海鞘(ホヤ)』を使った『海鞘(ホヤ)』と胡瓜(キュウリ)を冷たいスーゴで味わう日本料理の海鞘酢(ホヤス)海鞘刺し(ホヤサシ)に相通じるエントラータの一品からスタート。鮮度抜群で臭みやクセが皆無の海鞘(ホヤ)は弾力があり喉元を過ぎてから甘みが後追いしてくるのが養殖物とは違う天然物の海鞘(ホヤ)の証。泡との相性の良さは言うに及ばず。そしてアンティパ
ストは全3皿。前半には北日本ではとても珍しい最高峰の赤身魚とも称される『宗田鰹(ソウダカツオ)』。その身に瞬間燻製を掛け丸1日間寝かせ身質を落ち着かせたという薫香が心地良い絶好の食べ頃ののものを茄子(ナス)のピュレとドライトマトソースとともに味わうひと皿。コントルノにはカポナータが添えられ供されました。そして中盤には糖度17度以上という十和田産の『玉蜀黍(トウモロコシ)』スーパースイートのスフォルマートにペリゴール産のフォワグラのテリーナとプロシュットと白いダイヤモンドのひと皿。後半には青森県産の『馬肉』のトリッパの煮込みに香り豆とペストジェノヴェーゼが添えらたひと皿。馬のホルモンは熊本を訪れた際には好んで良くいただいておりましたが青森県も金木町に三戸町、五戸町と馬の産地が多数あり新鮮なホルモンが手に入る恩恵に預かりました。プリモ・ピアットも多皿構成で最初には『海胆(ウニ)』のソースと『キャビア』、ガーリックのエスプーマとともに味わうトルテッリ。リピエノには陸奥湾産の『帆立貝柱(ホタテカイバシラ)』と『フカヒレ』という贅沢な中身。キャビアの塩味と名残りの海胆(ウニ)のソースで味わう海の恵み。後半には茸採り名人の悦子マダムのお父さんが採ってこられた和製『ポルチーニ茸』とも称される『ヤマドリ茸』と奥津軽産の『猪肉(シシニク)』を使った自家製サルシッシャ。仕上げにたっぷりと削りかけらた『サマートリュフ』のキタッラ。山の恵みと野趣溢れる滋味たっぷりの味わいに舌鼓を打たせていただきました。セコンド・ピアットの魚料理のペッシェには八戸産10㌕アップの『油坊主(アブラボウズ)』のブラチョーラに仕上げに油坊主(アブラボウズ)とドライトマトのスーゴを注ぎいただくひと皿と肉料理のカルネには岩手県産の月齢24ケ月の『ホゲット』のアッロースト カラブリア産のパプリカのソース。そしてデセールは悦子マダムの手により造られた白桃『川中島(カワナカジマ)』と桃(モモ)のソルベ、紅茶(コウチャ)のジュレとソルダムのグラニテ。カッフェにエスプレッソをいただきSpecial Dinnerコースはひと通りとなりました。足を運ぶ度に驚きと感度を与えてくれる池見シェフと悦子マダム。店に惚れ込み100回訪問を目指しての来月の訪問が今から楽しみでなりません。
2022/09/24 更新
春分の日の休日の夜はGault&Millau(ゴ・エ・ミ・ヨ)や同業のシェフが選ぶヒトサラBestChef&Restaurant、Tabelog Award Bronze、日本人が選ぶ世界の人々のための日本のレストラン10軒『Destination Restaurants 2023』にTabelogの百名店等々、今では日本中から注目される池見良平オーナーシェフとソムリエールでありパティシエールでもある池見悦子マダムが最高のおもてなしで迎えてくれる『Casa del Cibo』さんへ再訪させていただきました。席はいつものオープンキッチン前のシェフズカウンター席に取らせていただきアペリティーヴォには『Fontanafredda Contessa Rosa Alta Langa Brut Rosé』を料理は奥津軽いのしし牧場さんの屠殺して二時間後、肝炎ウイルス検査済の『イノシシのレバー』とエミーズファームさんのエグ味は控えめで過食率の高いプンタレッラのインサラータのエントラータからスタート。生でも食べられるレバーを低温でじっくりと火入れされ限りなくあり禁断の味と食感に近く角がキッチリと立ちぷりっぷりで甘みのあるレバーに悶絶。アンティパストは多皿構成で前半には春を告げる魚と言われる『鰊(ニシン)』の冷製燻製を十和田産の本山葵(ホンワサビ)を使ったわさびソースとともに味わう冷前菜、後半には香りの高さと食感が国産のソレとは全くの別物と言っても過言ではないイタリア産の『ホワイトアスパラ』のムニャイヤと緑色を帯びた殻に卵黄の割合が30%以上という田子産の『緑の一番星』と呼称される鶏卵(ケイラン)を使ったウ・ポシェとフォンドゥータの温前菜の温度帯が異なる二皿を愉しませていただきプリモ・ピアットは全三皿です。前半には八戸産の『桜鱒(サクラマス)』とウイキョウのオレンジが香るクリームソースの冷製タリオリーニ、中盤には八戸産の『毛蟹(ケガニ)』とアピオスのリピエーノを使いリピエーノに合わせて生地の厚みを変えモチっとした食感が楽しめるメッツァルーナを毛蟹(ケガニ)のみそのソースと蕗の薹(フキノトウ)のスキューマで味わう一皿、そして後半には青森産の地鶏『シャモロック』の肉とレバーと胡桃のラグーで味わうビーツを練り込まれたタリアテッレの三皿を味わいセコンド・ピアットの魚料理のペッシェには太平洋の赤いダイヤモンドとも称される真っ赤な魚体にとろけるような脂ののりの600㌘クラスの特大サイズの『喜知次(キチジ)』を贅沢にも半身も使われたキンキンの鱗焼(ウロコヤキ)と滅多にお目にかかる機会の無い十和田産の大きな天然滑子(テンネンナメコ)のスーゴ仕立て。獲れたての新鮮な『喜知次(キチジ)』は脂のりが素晴らしいばかりではなく旨味が凝縮されており口の中でとろけます。これを『喜知次(キチジ)』をはじめとして八戸産の魚のスープ・ド・ポワソンで味わうのですから悶絶必至のひと皿です。そして肉料理のカルネには青森県産の『馬(カヴァッロ)』のテールの赤ワイン煮込みです。牛のテールの煮込みは口にされることは多いと思いますが馬のテールは自分自身、初めての経験でありました。ゼラチン質たっぷりで繊維状にほろほろと崩れる感じの煮込みはとろっとろの仕上がりコントルノには牛蒡(ゴボウ)と独活(ウド)のコンフィ添えの皿をいただきドルチェには〆は悦子マダムの手により作られた八戸産のイチゴ紅ほっぺのマリネとピスタチオのメレンゲとマスカルポーネの二種のジェラートのドルチェとエスプレッソのドッピオ、更にはサプライズで生誕記念にと『Buon Compleanno Loropiana』と描かれたトルタ・アル・チョコラートをアルビコッカとともにいただき〆られました。池見シェフ渾身の真のリストランテ料理に悦子マダムの料理にぴたりと寄り添う絶妙なペアリングワインで気持ち良くさせていただき満たされた昨夜の至福で口福な時間に感謝です。