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にしん煮
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2色もり：ざる
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秩父在来・生粉打ち
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辛汁（辛口）
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薬味
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2色もり：田舎
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玄蕎麦の挽きぐるみ
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蕎麦湯
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店内（小上がり）
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打ち場
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入口
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お店全景
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日に日に春の訪れを感じる今日この頃。
その穏やかさに誘われるように秩父・長瀞までやって来ました。
自宅からは圏央道、関越自動車道経由で2時間弱。
一昔前に比べると驚きの早さです。
関越道の花園インターからは国道140号を西の秩父方面へ向かいます。
道はだんだん山間地に入り、秩父鉄道の線路や荒川の流と並行して走るようになる。
目指すお店は、長瀞の少し手前で川を渡った反対側の長閑な一帯にあります。
郊外のお店なので駐車場もたっぷり用意されています。
どこからどこまでがお店の敷地なのか良く分かりませんが、とにかく広々と開けた一帯で
自然環境の整った気持ちの良い所です。
お店は2階建ての和風建築で自宅兼用でしょうか。
1階部分がお店になっている。
店内は結構広く、入って右手に製粉スペース、厨房、打ち場と続き、客席は中央から左手になっている。
客席は小上がり、テーブル席、カウンター席に分かれているが一人だったので打ち場の側のカウンター席に
座らせてもらいました。
さてこちらの蕎麦ですが、基本的には2種類で、並粉で打ったざる蕎麦と玄蕎麦の挽きぐるみの田舎蕎麦だ。
今回はその両方が楽しめる二色盛りとにしんの棒煮をお願いしました。
店内が空いていたせいもあり、比較的に早く「にしん」から運ばれてきました。
飾り気の無い盛り方ですが、甘さを控えた上品な味で柔らかさも程良い感じ。
丁寧な仕事ぶりが伺えます。
続いてざる蕎麦が出て来ました。
切りべら20程度の細打ちで綺麗に揃っている。
生粉打ちとしては繋がり状態も十分で水切りも問題なし。
玄蕎麦は地元秩父在来とのことですが、香り、風味が素晴らしい。
食べ終わる頃を見計らって田舎蕎麦が出てきます。
麺線はざると同程度の細打ちで、こちらは玄蕎麦の外皮の色が出た黒っぽい見栄えです。
少しもっちりとした食感で雑味の少ない穀物感が特徴でしょうか。
こちらも風味が素晴らしい。
汁は以下の3種類用意されているのが珍しい。
① 通常の濃度の辛口
② 出汁の割合を多くした甘口
③ 昆布、干し椎茸等の出汁で作った精進
今回は慣れ親しんだ辛口でいただきましたが、円やかに熟成したかえし、十分な強さの出汁が合わさり
まとまりの良い辛汁に仕上がっていました。
帰り際にお話を伺うとお店の前の休耕地はシーズンになると一面の蕎麦畑になるそうで
それらの花を眺めながら蕎麦をいただくのも良さそうです。
またその後、その自家栽培の蕎麦をいただけるのはもっと魅力的です。
こちらは営業時間が3時間半と短いですが、自店で石抜き、粒揃え、磨き等を行う完全自家製粉のお店なので
この位が限界でしょうね。
それだけのクオリティを感じる蕎麦でした。
次回は自家栽培の蕎麦が食べられる11月下旬〜12月頃に是非再訪したいと思います。