『中川一辺陶のご飯鍋』kuroたんさんの日記

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きっかけは大阪北新地の料亭「弧柳」さんだった。
弧柳さんでは焼物とご飯物でこちらの作品を使用されていた。
ご主人に話を伺うと、焼物では油を使わないでも鍋にくっつかず綺麗に仕上がる点や火にかけっぱなし
でも(空焚きの状態)大丈夫な堅牢性が気に入ってるとのこと。
また、ご飯物に使っている鍋は仕上がりが素晴らしいという話でした。

そんなわけで後で調べてみると、この作品を作っているのは滋賀県信楽町に窯を構える「雲井窯」という窯元。創業は江戸時代中期の明和2年という歴史のある窯元だ。
窯元の主人は代々「中川一辺陶」と名乗り、現在は9代目とのこと。

さっそくご飯鍋を一つ注文してみた。
こちらの作品は全て受注生産になっていて完成までは2〜3ヶ月かかるとの事でしたが、1月下旬に注文して、送られてきたのが4月の始め。2ヶ月と少しかかりました。

大きさは直径20cm(外径)、高さが12cmほどで思ったより小ぶりな感じだが全体的に厚みがあり、しっかりと持ち重りを感じる。
外見で一番の特徴は鍋全面に釉薬が掛かっていて、艶々と光っていて鍋肌が滑らかな点でしょうか。

早速ご飯を炊いてみました。
炊き上がりは、ご飯の一粒一粒がしっかり立ち上がった仕上がりで、お米本来の旨みが最大限に引き出される感じ。甘みも強く出ています。
また火加減によってお焦げも自由に作れる点も魅力です。
まだ使い始めで、理想的な炊き上がりにするまでには至っていませんが、火加減や水加減、加熱時間等で自分の好みのご飯を炊くことができるのは炊飯器では味わえない楽しい作業でもあります。

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