natsu-kingさんが投稿したNH(大阪/北新地)の口コミ詳細

natsukingの神戸を中心としたワールドレストランガイド

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natsu-king (40代前半・男性・兵庫県) 認証済

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NH北新地、西梅田、大阪梅田(阪神)/フレンチ、イノベーティブ

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥40,000~¥49,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2023/02 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥40,000~¥49,999
    / 1人

新星 今後大阪のトップレストランの一軒になるであろう素晴らしい完成度のフレンチ

今は生活の方向性を変え、以前行っていた様なレビューは一切行っておらず備忘録のみですが、過去トップレベルに来るとても素晴らしいレストランに出会ったので、今回のみ限定復活。

こちらは先月末にオープンしたばかりの新店です。
北新地中心の少し奥ばった所にお店はあります。
知っている人じゃないとまず知り得る事のない、隠れ家的立地のレストラン。
会員制の様な仕組みのインターホンで予約名を伝え、迎えてくれる一階は贅沢なウェイティングルーム。

そこから2階に上がった所がレストランフロアになるのですが、非常に美しく華やかなデザイナーズ空間が姿を表します。
吊られた熟成ガモが入口から迎えてくれ、そこから広がるヴィヴィットなパープルカラー。
両サイドには苔がデザインされ、他にはない唯一無二のこの空間は個人的にかなり好みです。

ウェイティングルームで渡される、ある物と答え合わせをしながらテーブルに着席。
面白い演出です。

料理のテイストはイノベーティブフレンチ。
価格は通常のディナーコース(税込35200円+別途サービス料10%)に加え、ペアリング付きのコース(税込40700円+別途サービス料10%)の2種類あります。
今回、チョイスはペアリングコースで。

コース内容は写真でご覧下さい。
オリジナルオーダーの美しいお皿やカトラリーに加え、食材も世界三大珍味と共にオマール海老や鮑などの高級食材が並びます。

細かいレビューはあえてしませんが、全体の感想を。
雰囲気のイメージから大部分がモダン料理なのかと思いきや、割とクラシカル要素も強くそれぞれのいい所が混ざり合わさった様な構成。
吟味された一つ一つの食材に対するこだわりが半端なく、それらのポテンシャルを最大限活かした無駄のない味付けの数々。
一見足し算料理の様で、素材の旨味を引出す事がベースにある印象です。
どのお皿も本当に美味しかったのですが、中でも素晴らしいのがメイン料理。
ガストロバックを使用した繊細な火入れとそこに加わる技量やアプローチの仕方等、全てにおいて最高峰の水準。
カモに関して言えば、ジャンル問わず紛れもなく過去ナンバーワンと言える群を抜くクオリティでした。
写真で見ても普通じゃない事が見て取れると思いますが、味わった事の無い食感と新しさを存分に与えてくれた。
これだけ華やかな食材が並ぶと目立ちませんが、パン一つとっても非常にクオリティ高くオリジナリティもある。
ペアリングに関しても非常に幅広いアプローチをしてくれ、料理に劣る事なくしっかりとその点でも楽しませてくれました。

ちなみにこちらのシェフの料理は以前のレストランで一度いただいており、その時に技量の高さは味わっています。
まぁ価格帯や調理器具も前提として違いますが、その時でも高かったレベルが今と比較すると次元が違う。
こちらは新地のフレンチとしてもかなりハイプライスな価格設定ですが、これだけ圧倒的なら十分納得できます。
全てにおいて本当に妥協なく、お金と手間を惜しまず作り上げられたんだなと。
雰囲気や価格・料理からすると敷居が高そうな印象かもですが、スタッフさんは皆丁寧で温かく、非常に心地良い時間を過ごせました。

シェフはまだ30代前半で、さらにはレストランチームの平均が約30歳という非常に若いチーム。
素晴らしい将来しか見えません。

総評として、過去僕が国内外で色々伺ってきたレストランの中でも、間違いなくトップレベルです。
まだ開店から一カ月も経過していませんが、自分が過去最高峰と感じたフレンチ、「レフェルヴェソンス」「レミニセンス」の域だと思います。
こういうレベルがミシュラン三ツ星に駆けあがっていくんだろうな。
少し褒めすぎかと思われそうですが、それくらいの感銘を受けました。

今後の活躍を楽しみにしています。
そして、また伺わせていただきます。

2024/02/04 更新

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