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京都の夜、22時前に滑り込み、NHK『美の壺』でも紹介されたとても素敵なまさに隠れ家のモダンおでん屋さん。 鰹節作りの会社が出汁の美味しさを知ってほしいと出したお店は、ただの和風でない発想をということで料理人にイタリアンとフレンチの若きシェフを口説き、それがソーセージなどのネタにもひと味違うものとなって活かされています。 蛸はほくほくやわらか、削り立ての鰹節ももちろん美味しい。注文してひと皿ごとの盛り付けも見た目に美しい組み合わせで、いちいち洒落てるけどあざとさはまるでなし。 店内もシンプルなのにとても清潔で落ち着く造り、まさに美の壺といえるような。洋風とのマリアージュが雰囲気にもマッチして新鮮です。 あえてこの場所を選んだという、表に看板も何もない普通のビルの一室にシェフも最初当惑したそうですが、探してまで行くお客さんのためにひっそりさりげなく存在する佇まいもいい。 やはり常連さんが多いそうですが、まだ2年、予約なしでも遅めなら入れるのは今のうちか。毎回訪れたいほどです。
2018/09訪問
1回
旅先では糖質制限を解除、こちら京都で常に大人気の『山元麺蔵』。普段はうどんより蕎麦派ですが以前、隣の老舗『京うどん岡北』を訪れたらこちらのほうが大行列になっており気になっていました。 この日も開店30分前に着くと整理券システムに変わって待ち時間は平安神宮の散策に使えましたが、指定の時刻に戻るとさらに20分並び、入店までに1時間。それでも席に着くとすぐ盆が出てくるのは助かる。 そして確かに美味い。つるつるで喉ごしも完璧な麺に京ごぼう揚げ、とり天と見た目もそそりボリューム感ある上にさっぱりさくさく。つゆも上品で奥深い。これはオーソドックスなお隣と比べ印象的だし個性の違いが際立って残ります。 おまけにこれだけ忙しいのにいちいち客対応が細かく、アットホームで温かい雰囲気。自然な感じも好印象でそりゃ人気になるなと納得。 欲を出してカレーうどんまで頼んでしまい、これまた結構な量に膨満感でやや後悔しましたが…リピーターになる常習性はかなりなものですね。
2019/03訪問
1回
京都でも今や1、2を争う評判の予約が取れない店という『竹屋町 三多』に伺う。カウンターのみ7席で貴重な時間を堪能です。 寡黙な中に、もてなされてる感がすべて注がれている料理が全て物語っている印象。日本酒のセレクトも好みにどんぴしゃで合っており、5銘柄を飲み尽くし。 正直、コスパはお高めだし自力ですぐにでも再訪できる店ではないけれど、それだけに一期一会かもしれない素敵な機会となりました。
2019/06訪問
1回
ずっと京都で再訪したかった天ぷら名店「松」。目の前を流れる桂川の眺望を挟んで松尾大社を正面とするこちらにやっと来ることができました。 変わらず歴史を感じさせる木造りの落ち着く雰囲気、単に天ぷらという範疇にとどまらず旬の素材を趣向を凝らしその場で見た目にも楽しく供す。 丹念なひと品ごと笑みで綻ぶ口福とはこれまさに。石焼きにした富山・蛍烏賊のおじや風から始まりキスの天ぷらには惜しげもなくカラスミを… ぐじは刺身のみならずお吸い物でも旨みを堪能。そして京都ならではの筍を様々なアレンジで〆の饂飩まで。ゆるりと3時間が過ぎ、今宵も満福。 先週の京都ではレアなお店のラインナップで今回も得がたい機会となりましたが、まずは昼からこちらに夜のコースをお願いしての初訪問。嵐山の手前、渡月橋から桂川を手前に戻る松尾大社が最寄り駅となります。 40数年の歴史を誇り、店構えも渋みある静謐さに経た時間の重みを感じますが、話を聞くと京都南座の隣で老舗名店としてランドマークにもなっている『総本家にしんそば松葉』の家系を継いでいるとか。家族経営で気っぷのよさが清新かつ上品で活気あり、居心地のよさは格別。 天ぷらを標榜しているものの懐石で一品一品、素材を活かした熱々の石焼きから旬の刺身、炙りに蒸し物、椀物まで絶妙。クラシックなスプーンに魯山人作という皿まで見た目にも楽しませます。 目の前で見事な伊勢海老が捌かれ、そこからいよいよ天ぷらが登場、〆の蕎麦は氷塊の器で供される涼やかさという演出もすべてにあざとさがなく自然。この好感度はやはり御家族の醸す雰囲気に拠る堅苦しさのなさにあり、交わす会話も楽しく弾みます。 心より毎回訪れたいと思う場所がひとつ増えましたが、予約困難店ゆえ次回はいつになるやら…その時も願わくばカウンター席でありたいなと。味わいある厨房のバックに窓から見える桂川が借景として絵画のように切り取られ、四季折々の移ろう姿もまた絶妙な趣きゆえです。
2022/05訪問
2回
京都でお気に入りとなった朝食専門の『喜心』。土鍋で炊いたお米はお焦げまで3段階でいただけお汁も京白味噌など3種類から選べます。 お新香とうるめ鰯が基本でそこに一汁一菜、山田農園の卵や大ぶりの梅干しなどセレクト。若い店員さんも爽やかで感じよく気持ちいい朝の始まり。 鎌倉にもお店ができたので近々そちらも訪問したいものです。 店名にも入っている通り、祇園の裏路地で美味しい朝ごはんをいただけると評判の『朝食 喜心』。期待以上にとてもいいお店で、普段は食べない朝メシをここだったら毎日食べたくなるなと思えるほど。 朝7時半から昼過ぎまでの営業で、当日でも10:30〜の席に入れました。空間デザインの会社が内装から手がけた店内はとても雰囲気よく、カウンターのみでコースメニューからセレクト、湯葉の向付に一飯一汁が基本。 アラカルトのひと品もどれも惹かれる中、山田農園の生卵、大原で漬けた昔ながらの梅干しに無添加ソーセージをいただく。汁は3種類から迷いなく京白味噌の豚汁に。 この豚汁がめっちゃおいしい! 土鍋で炊いたお米は少量ずつおかわりは何回でも。大ぶりの梅干しだけでもいけるけど、卵かけご飯がまたうまーい! だらっと広がらない濃厚さでたまりません。 最後におこげもいただき、朝から日本酒も堪能。若いスタッフが皆さん笑顔でとても爽やか。退店時も外まで見送ってもらい、なんて気持ちのいい1日のスタートなんだぁ。 鎌倉にもオープンしたそうでそちらも行ってみたいですね。
2019/03訪問
2回
到底伝えきれぬこの場所だけの一期一会な口福は体験してのみ得られる時間