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先週はこちら外苑前の『たでの葉』を初訪問。黒い扉を開けて入ると、カウンターのみ13席の空間に囲炉裏の光景が広がります。 開店2年でその名を知らしめるジビエの評判店。食材は若きオーナー兼料理人の地元から自慢の鮎などをメインに届けられるそう。 その熊本は球磨川流域の急流で川釣りも有名、この時期の鮎は特に名物であり囲炉裏に焼かれる姿も美しい。 年初にちょうど人吉の温泉を訪れ、球磨川沿いの球泉洞など探検しつつ周辺を散策したため縁も感じ、地元の老舗鰻店の話までローカルなネタで談笑。 一日一回転だけのコース限定で客も料理も大事に扱う、ゆったりと静かな時間が流れるその佇まいと心配りも心地よく。またの再訪を決め、今宵はほろ酔いで店を後にしました。
2019/08訪問
1回
とろろご飯って頻繁に食べるものではないけど、たまに欲するといいものです。先日、焼津の帰りに立ち寄った丸子宿(鞠子宿)のこちら老舗は時代劇のセットから抜け出たような歴史遺産ともいえる佇まいの料亭茶屋。 ずっと気になっていたものの昼のみ営業でこの場所だとなかなか機会なく。歌川広重の浮世絵で有名な東海道五十三次にも描かれている街道の宿場町はやはり時代がかった風情で蝉の鳴き声とともにタイムスリップ。 徳川幕府開府前からの創業400年以上という由緒は広重の画のみならず松尾芭蕉や十返舎一九の作中にまで登場するほどとか。もちろん萱葺き屋根の古民家のみ風情が残るわけでなく、とろろ汁も昔ながらの味わいが絶品。 麦飯のお櫃がこれまた時代がかったレトロ感でたまりませんが、まろやかで滋味深いとろろのみで丼三杯がかっこめ、米粒すら残さず平らげる。空の米櫃が昔の家族ドラマみたいで笑えるほど。腹のみならず、ほんわか満たされます。 甘い卵焼きも独特、静岡名物の黒はんぺんまで美味しくいただき大満喫。このご時世とはいえ、いつもなら混雑が当たり前のところ、すぐの入店で回転もよく気持ちのいいひと時を時空を超え過ごせました。
2020/08訪問
1回
千葉・房総での〆は千倉で知る人ぞ知る老舗で明治2年創業と150年の歴史も…敷居の高さを全く感じさせず、漁港にある地元一の寿司屋さんってやっぱり好きだなぁと感じさせてくれる素敵さ。 19時に入店、店終いが早いため握りのおまかせコースをオーダーするもこういう店はそれが一番の正解。港に揚がったいい地魚を供するシンプルさが何より、特色が凝縮され満足感において間違いなし。 日本酒のアテに天然カジキのもつ煮のみ単品で別注、これがたまらん美味しさ。地酒の品揃えもばっちりで岩の井の山廃仕込みが特に個性的で気に入りましたが、君津由来のきみさらずも独特で印象深く。 楽しみつつ、おまかせでは特に子持ちヤリイカとトビウオの卵がうめー、イクラのせの活き〆縞アジもうめー、値が張る天然すみいかもうめー、というわけでこれにカニ汁付き。やっぱり好きだなぁ×∞…
2022/07訪問
1回
阿寒湖温泉にあるアイヌコタンのストリート、来るたび通り過ぎて眺めるのみでしたが今回は滞在期間中にせっかくなのでアイヌ料理も味わいたいというわけで、ランチに最も特色ありげなこちら「民芸喫茶ポロンノ」へ。 旅の読書にようやく完結した「ゴールデンカムイ」を併読し(やっぱめっちゃ面白い)、やたらアイヌのジビエや食文化も出てくるため惹かれていましたが、さすがに鹿の脳味噌とかレアすぎるものはメニューになし…w 無難に鹿肉カレーと海の幸&山菜をめふんであえた“めふスパ”をオーダー。その前にこの道中での飲酒で負担をかけた胃腸を慮り、アイヌのこれもクセが強く独特過ぎるシケレベ茶&セタエント茶の2種いただき整える。 カレーはこれぞ薬膳というようなやさしいスパイス、辛さや刺激を求めるエッセンスは皆無といえ、めふんのパスタは苦手な人にとって完食が厳しい風味なため好悪を選びますが、食べるうち病みつきになる向きも? 表の店構えからイメージ通り、アイヌの民俗を凝縮し雰囲気を存分に体感できることはもちろん、来訪の際にはやはり少しでも触れたい、触れてほしい場所のひとつといえます。
2023/02訪問
1回
尾道行の備忘録。2015年にしまなみ海道をチャリで走った際は四国側に渡って今治のタオル美術館を初訪問。 今回また足を延ばしミュージアムでは収穫なしも、市内にあるテクスポート今治には地元メーカーの400種ものタオルが揃い、肌触りも比べられる「今治タオル本店」が。次の5年もの入手できました。 そして前回はスルーした地元のB級グルメとされる叉焼玉子飯。昔ながらの人気双璧の店である一方の『白楽天』へ。目玉焼きののったビジュアルもそそりますが、その下に敷き詰められた叉焼と甘ダレ! これはたまらん、万人ウケなベタど真ん中の丼メシなのでは、と満足度高し。地元であれば週に何度となく通ってしまう常習性もさもありなん。こちら定番の揚げ餃子もしっかり本格的で単品でもイケる。 次回は食べ比べで他方の評判店も味わってみたい欲求が。帰りのしまなみ海道も爽快、気分上々なドライブとなりました。
2021/08訪問
1回
2019/08訪問
1回
穴子でミシュランってどんなん?と銀座の裏路地で知られる三原小路の老舗が並ぶ最奥のこちらを初訪問。3年連続でビブグルマン選定され敷居も高からず、店構えは至極庶民的な佇まい。 燻製のオリーブ漬けからマスタードソース焼き、つみれ風の挟み揚げに秋懐石のメインとなるしゃぶしゃぶ、そして名物の煮あなごと蒲焼きをWで味わえる箱めし『ならび』まで様々に穴子尽くしを堪能。 閉店が早く2時間で押し出されるように急ぎ足となったのが残念ではありますが、文字通りの満腹で帰路に。通りの静けさが寂しい銀座の夜に後ろ髪引かれつつ、深酒せずに帰るのも隔世の感でしょうか。
2020/10訪問
1回
語り尽くせぬ多幸感、ジビエと山菜料理を独自色豊かに切り拓く絶品の口福