神楽坂ごはんさんのマイ★ベストレストラン 2014

先日、同僚の誕生日を祝うことになり、神楽坂の路地裏に佇むおでん割烹「恵さき」にお邪魔してきました。 場所は鳥茶屋別亭へ向かう小路の入口付近。カウンター席に小上がりが8席と小さなお店ですが、おでんが恋しい季節ともなれば連日予約で満席になる人気店です。

割烹スタイルで関西風の上品なおでんが楽しめるこちら。炭火焼きメニューや、良質な鮮魚を用いた刺身をはじめとする一品料理も充実しています。特筆すべきは注文ごとに小さな鍋で丁寧に仕上げられたおでん。しっかりと味が染みこんだ大根やつみれ、半熟ゆで卵を出汁で温めたものなど、どれも絶品でした。

真夏におでんを食べようという気になかなかならないものですが、「恵さき」の店内はとても快適なので全く問題ありません。同僚も喜んでくれて、ついつい一緒になって日本酒を飲み過ぎてしまいました。盛り合わせも用意されていますが、好みのおでん種を1つずつ注文して味わうのもいいかもしれませんね。

牛込神楽坂駅のA3出口を出ると、すぐ隣に「和しょく えびはら」という小料理屋があります。会社から近いこともあり、一度はここの限定ランチを食べてみたいと通っていたのですが、店の前まで行っては売り切れの札が出ていてガックリという日々が続いていました。今日ようやく黄色い暖簾をくぐることができましたが、基本的に早めにお邪魔するのが良さそうです。

こちらお昼のメニューは「週替わりランチ」（1,100円）一種類のみ。カウンターに座ることが出来たのでよくわかったのですが、大将はすべてのお客さんを見ながら調理されており、食べ終わるのを待って次の料理を提供されています。ランチとは思えない、とても丁寧な仕事ぶりですね。

まずは先附け。さっぱりしていて、とても美味しいです。次はお造りが出てきました。小ぶりですが、しめ鯖が実にいい塩梅です。

お造りを食べ終わると、ごはん、おかず、汁もの、香の物が配膳されました。京風の上品な味付けのおかずも素晴らしかったのですが、それ以上に土鍋で炊いたごはんが絶品。あっという間に食べ終わってしまいました。

どの料理も本当に美味しかったので、今度はぜひ夜にも訪れてみたいと思います。

神楽坂・毘沙門天横の路地を少し入ったところにあるビストロ「ワインクラブ・ラ・タブレ」。半地下になっているため、ちょっと入りにくい印象がありますが、ひとたび中に入れば落ち着いた空間が広がっています。

老舗寿司屋の内装を活かした店内には、木製の引き戸や朱塗りのカウンター、障子の格子窓など和の面影が色濃く残され、暗めの照明と相まって実に居心地が良いです。

こちらランチメニューは一種類だけとなっており、デザートが付くか付かないかでAランチ（1,200円）とBランチ（1,500円）に分かれます。この日はAランチにコーヒー（＋130円）を付けてオーダー。

前菜の彩り野菜サラダを見た瞬間、ここに入って良かったなと思いました。たっぷりと盛られた野菜がどれもいい色合いで、すごく美味しそう。添えられた大きめのスモークサーモンも香り豊かで相性抜群でした。パンが温めてあるのも気が利いてますね。

メインのポークソテーは旨みたっぷりでボリュームもあり、思わずワインが欲しくなってしまうほど。付け合わせの焼き野菜やマッシュポテトもいいお味で満足度高かったです。食後にいただいた淹れたてのコーヒー含め、神経が行き届いた素晴らしいサービスだと思いました。

ワインを楽しむためのレストランとのことですので、今度はぜひ夜にお邪魔して、美味しいワインをいただいてみたいですね。

4月9日にオープンしたばかりの「つじ田 奥の院」。大好きな「めん徳 二代目 つじ田」のニューブランド、しかも煮干しラーメン専門店とくれば行かないわけにはいきません。さっそく本日訪問してきました。

場所は「つじ田」飯田橋店のすぐ裏手。最初素通りしてしまうくらいラーメン屋らしからぬ外観にビックリします。店の入り口には竹林があり、そこを抜けると高級料亭のような玄関があります。店内も小料理屋のようなL字型カウンター8席のみというシンプルさ。外見で高そうだと勘違いして敬遠する人がいるのではないかと心配してしまうくらい雰囲気がありました。

玄関の右に券売機があるので食券を購入しようとすると、お店の方が出てきて説明してくれます。このあたりの接客の丁寧さ、気持ちよさは「つじ田」のいいところですね。メニューは「煮干蕎麦」のみで並が780円、上が980円となっています。トッピングは潮玉子、ねぎ、のり、肉増しがそれぞれ120円。ご飯ものとして「肉めし」（330円）、「ネギトロ丼」（300円）、「韓国風ネギトロ丼」（300円）、「白めし」（150円）がありました。

「煮干蕎麦」を大盛りで頼みたかったのですが、大盛り（120円）が食券切れになっていたので普通盛りで注文。六角形の椅子が面白いですね。お馴染みの三味線を聴きながらカウンターの中を見ていたのですが、テキパキと丁寧に仕事されていて好感が持てました。

運ばれてきた「煮干蕎麦」の濁った色のスープは、少しすくうとサラリとした醤油のスープが顔を出します。クリアで旨みもたっぷりある煮干しスープと、三河屋製麺製の中細ストレート麺の相性は抜群。チャーシューやメンマも美味しいし、さすがの完成度でした。今ならまだそれほど混んでないので、煮干しラーメンが好きな方はぜひ訪れてみてください。

神楽坂にある“こだわりのとんかつ屋”というと、高級すぎて入りづらいお店を想像される方もおられるかと思いますが、「とんかつ 本家 あげづき」はいたって庶民的。どっしりとした木造りの店内は民藝調の居酒屋を連想させ、夜お酒を飲みに来るのも楽しそうです。

場所は飯田橋駅から神楽坂通りを歩いて3分ほどのところ。上島珈琲のひとつ手前のビルの地下にあるのですが、ちょっと見つけづらいかもしれません。

ランチメニューは、「並ロースかつ定食」（1,350円）、「ヒレかつ定食」（1,550円）、「ロース生姜焼き定食」（1,200円）、「地鶏ささ身フライ定食」（1,100円）など。すべてご飯、キャベツおかわり自由となっています。どれにしようか迷ったのですが、この日はロースかつ定食を食べることにしました。

こちら農林大臣賞を受賞した宮崎県産の稀少なブランド豚「南の島豚」を使用しており、肉は店で熟成させているのだとか。注文が入ってから低温の油でじっくり揚げるため、テーブルの上には揚げるのに時間がかかるという説明書きが置いてあります。

しばらく待つと、ボリュームたっぷりのとんかつが運ばれてきました。低温で時間をかけて揚げるためか、衣は薄い色あいでやや白っぽい印象。店員さんの薦めに従いまずは岩塩でいただくと、肉の旨みが口いっぱいに広がります。

次にフルーティーな自家製ソースをつけて味わうと、これまた美味。柔らかいロース肉が衣と一体となって口の中で蕩けていく感じは、これまで味わったことがないものでした。とんかつ好きの方には、ぜひご賞味いただきたい逸品です。

＜2014年4月17日＞
神楽坂上交差点近くの裏路地に今月オープンしたばかりのビストロ「LE PARISIEN（ル・パリジャン）」。以前はスペイン料理「ぷらてーろ」があった場所ですね。こちら大好きなワインバーレストラン「プチパリ」の2号店なのだそうで、スタッフはシブくてかっこいいフランス人ばかり。女性同士で来たら大変盛り上がりそうです。

店内に入ると、手前はカウンター席と大きなテーブルがあるスペース、奥はレンガ壁の落ち着いた空間となっており、たくさんのワインが収納できるカーブが設置されていました。外にはテラス席も用意されています。

ランチメニューはサラダ・前菜・メイン・パン・コーヒー/紅茶がセットになった「メニュー ミディ」（1,000円）と、前菜が4種類、メインディッシュは5種類から選べる「メニュー ル・パリジャン」（1,500円）の2種類。ランチデザートは500円で追加できるようでした。

この日は初めてなので「メニュー ミディ」を注文。本日の前菜はパテ・ド・カンパーニュ、メインは鶏肉のポワレ・トランペット茸のソースだったのですが、この鶏肉のポワレが絶品で、パリパリの皮が最高に美味しかったです。次回はぜひ夜にワインを飲みに来たいですね。

＜2015年5月21日追記＞
今日はとても天気がよかったので、ビストロ「ル・パリジャン」のテラス席でランチをいただいてきました。相変わらずフランス人スタッフが陽気に対応してくださるので気分がいいですね。お食事も1,000円とは思えない内容で素晴らしかったです。

＜2015年8月15日追記＞
高校時代の友人が大阪から東京に来てくれたので、神楽坂に招待しました。お盆で休みのところも多く、お店選びはずいぶん迷ったけれど、「LE PARISIEN」でのビストロランチや神楽坂散歩を楽しんでもらえたようで嬉しかったです。

＜2018年1月31日追記＞
神楽坂上交差点近くの裏路地にあるビストロ「ル・パリジャン」。奥はレンガ壁の落ち着いた空間となっており、たくさんのワインが収納できるカーブが設置されています。プチパリ同様、前菜・メイン・パン・珈琲で1000円なのが嬉しいですね。柚子でマリネした野菜のグリルやシルバーのブイヤベース風など、今日も素晴らしいランチでした。

＜2018年8月6日追記＞
本日の前菜は野菜やバケットとよく合う「ツナのリエット」。ワインのおつまみにも良さそう。メインに選んだ「サーモンのポワレ」は、色鮮やかなビーツのソースがいいアクセントになっており美味しかったです。

＜2019年3月15日追記＞
大好きだった「プチパリ」が1月31日をもって閉店となり本当に残念。今後は神楽坂上交差点近くの裏路地にある姉妹店「ル・パリジャン」に一部機能を移し営業していくそうです。本日いただいた前菜は見た目がとってもキュートな「パリジャン特製 卵のサプライズ!!」。メインに選んだ「バサのポワレ」はブイヤベースソースと素晴らしい相性で、同僚も美味しそうに「ハンバーグステーキ シャルキュティエールソース」を食べていました。

＜2019年5月10日追記＞
大好きだった「プチパリ」が閉店してしまい本当に残念。その分、神楽坂上交差点近くの裏路地にある姉妹店「ル・パリジャン」に通うようになりました。ランチは前菜・メイン・パン・ドリンクで1000円なのが嬉しいですね。本日の前菜盛り合わせは相変わらず美味しく、メインのチキンもパリパリの皮が絶品でした。

＜2019年10月10日追記＞
神楽坂上交差点近くにあるビストロ「ル・パリジャン」はフランス人スタッフが多数在籍する人気店。今日も前菜・メイン・パン・ドリンクがセットになった定番1000円ランチを注文。前菜盛り合わせや鱈のポワレは安定の美味しさでした。

＜2019年12月25日追記＞
今日はビストロ食べ納めをしようと神楽坂上交差点近くの裏路地にある「ル・パリジャン」へ。柚子でマリネしたグリル野菜サラダは相変わらず絶品で、メインの鱈のポワレも美味しかったです。

神楽坂在住の知人と久しぶりに会うことになり、話をするのに向いているお店をご存じないか訊いてみたところ、教えてもらったのがこちら「NemaruCafe（ネマルカフェ）」です。

場所は神楽坂駅と江戸川橋駅の中間くらい、赤城坂を下りていった水道町交差点そばにあります。建物の二階なのが、ちょっと分かりづらいかな……。店内は色んなデザインのテーブルや椅子が置いてあり、隠れ家カフェといった風情。

メニューを拝見すると、夜限定メニュー「昔ながらのオムライス」（900円）なんて気になるものが載っています。ネマルカフェ人気No.1と書かれた「豚の紅茶煮」（600円）にも惹かれたので、二つとも注文することに。どちらも丁寧に作られており、実に美味しかったです。

最初は「ヒューガルデン・ホワイト」（700円）を飲んでいたのですが、ちょっと変わったものが飲みたくなり、発泡日本酒の「プリンセスフラウ」（900円）をオーダー。シャンパンのような飲みごたえで、可愛いラベルが女性に喜ばれそうです。

話が盛り上がってしまい、あっという間にお開きの時間。最後は気になっていた「チーズケーキ」（400円）と「珈琲」（400円）を二人そろっていただきました。手づくりジャムをかけたベイクドチーズケーキは最高ですね。

＜2010年12月1日＞
神楽坂駅から会社に向かう道の途中にある店で、前から気になっていた寿司屋「吟遊（ぎんゆう）」でお昼をいただいてきました。本当の店名は「鮨・肴・銘酒・銘酎 無双の隠れ家 大黒鮪のすし茶屋 吟遊」という長～い名前だとか……。

すっごく高そうなイメージがあったのですが、ランチなら何とか頼めそうな価格帯です。メニューが豊富で目移りしますが、お手軽な丼ものから「三種炙り丼」を頼んでみました。これがもう大当たりで、素晴らしく美味しかったです。ランチには他にサラダ・お漬物・お吸い物が付くのですが、お吸い物も絶品で身も全部食べてしまいました。魚好きな方にはオススメです！

＜2012年1月4日追記＞
赤城神社へ初詣に行ったあと、会社のみんなと「すし茶屋 吟遊」へ。ランチメニューの丼が大好きでよく頼むのですが、握りも素晴らしいですね。今日は奮発してトロが入ったものにしたのですが、美味しくてあっという間に平らげてしまいました。こちらは一品料理やお酒も充実していますので、次回は是非夜にお邪魔したいと思います。

＜2014年1月6日追記＞
仕事初めの今日は、例年どおり赤城神社で事業繁栄・社内安全を祈願する新春初祈祷を受けてきました。おみくじを引いたあと、スタッフ全員で「すし茶屋 吟遊」へ。お店の方に薦められた「大黒鮪尽し」は絶品。「銀鱈の西京焼き」を摘みつついただく十四代の純米吟醸も実に美味しかったです。

＜2019年1月7日追記＞
仕事初めの今日は、神楽坂の赤城神社で事業繁栄・社内安全を祈願する新春初祈祷を受けてきました。社業繁栄祈願のあとは、例年どおりオフィスの大家さんが経営する「すし茶屋 吟遊」へ。天然の本鮪に拘る江戸前寿司店だけに、稀少部位が味わえる「大黒鮪尽し」は間違いない美味さです。全国各地から選りすぐりの地酒を70種以上常備しているのも魅力のひとつ。大家さんが最近ハマっている陶芸の話などを聴きながら、楽しいひとときを過ごしました。

今日のランチは一人で食べることになったので、前から気になっていた牛込神楽坂にある古民家茶屋に行ってきました。お店の名前は「昼行灯ろびん、赤提灯ろびん」。普通に神楽坂の街を歩いていても、絶対に通らないようなところにあります。神楽坂に詳しい方なら、「和酒BAR 風雅」や「Angela」の近くというとピンとくるかもしれませんね。

あまりにさりげない入り口なので、普通の民家と勘違いして通り過ぎそうになりますが、ランチ時は店の前にメニューが出ているので多少気づきやすいかと思います。ドアの中に入るとすぐ玄関。お店の方にひと声かけてから靴を脱ぎ、2階に続く急な木造階段を上ります。2階は2部屋をぶち抜きにしてあるので広々としており、クーラーは無いのですが風がよく通るので意外と涼しかったです。しばしまったりしていると、本当におばあちゃんの家にいる気がしてきました。

ランチの内容は頻繁に変わるようで、今日のメニューは「冷や汁ソーメン定食」。塩麹入りの冷や汁とソーメン、おかず三種盛り合わせに、番茶炊きの雑穀ごはんがセットになって1,000円でした。冷や汁なんて久々に食べましたが、美味しかったですねぇ。最初はソーメンを入れて食べ、後半は雑穀ごはんを入れて食べたのですが、さっぱりしていて実に夏向きでした。

＜2014年7月17日追記＞
あまりの蒸し暑さにさっぱりした昼食が食べたくなり、3年ぶりぐらいに「ろびん」を訪れてみました。古民家風というよりも、古民家そのものといったお店の雰囲気は相変わらずで居心地いいです。お昼のメニューもほとんど変わりなく、「豆乳冷や汁ソーメン定食」（1,000円）のみというシンプルさ。

九州産の麦味噌に練りごま、魚粉などをブレンドし、じっくりと炙った“焼き味噌ペースト”を使用。イソフラボンたっぷりの豆乳と合わせたクリーミーで香ばしいつけダレで、まずはソーメンをいただきます。続いて、番茶炊きの雑穀御飯をつけダレに入れると冷や汁御飯の出来上がり。さっぱりしていて、夏にぴったりの食事ですね。お番茶も美味しかったです。

＜2014年11月5日＞
肌寒く感じる本日は、先月末にオープンしたばかりの「神楽坂 中華そば 田中屋」にお邪魔してきました。お店は早稲田通りにあるカフェ・ド・クリエの横を入った路地裏、浅野屋の斜め前にあります。「博多長浜らーめん 田中商店」の系列店なのですが、こちらでは清湯スープの中華そばを提供されているのだとか。

まずは店頭で食券を購入。主なメニューは「中華そば」（780円）、「ねぎそば」（950円）、「肉そば」（1,000円）、「山形辛味噌らーめん」（900円）の4種。その他、「塩味玉子」（120円）、「大盛」（100円）、「明太ごはん」（300円）、「特製肉めし」（280円）などが選べます。

今日は初めてということもあり、オーソドックスに「中華そば」に塩味玉子を付けてオーダーしてみました。店内に入ると、厨房を囲むように綺麗な板張りのカウンター席。卓上には中華そば（こってり）に良く合うと書かれた「特製唐華」が置かれていました。

しばらくして運ばれてきた「中華そば」は、極めて透明度の高い清湯塩スープがなみなみと注がれています。このあっさりスープが実に味わい深く、トロトロのチャーシューや、コシのある平打ちストレート麺との相性も抜群。

同僚は「山形辛味噌らーめん」をいただいたのですが、こちらも辛いだけでなく旨味もしっかりあって美味しかったとのこと。次回訪問した際は、中華そば（こってり）も味わってみたいと思います。

＜2018年8月15日追記＞
神楽坂の路地裏にひっそり佇む「中華そば 田中屋」が大好きでよく通っていたのですが、今月末で閉店してしまうと知りショックを隠しきれません。今日いただいたのは夏季限定メニューとして提供している「冷かけ中華そば」。透明度の高い清湯塩スープは冷たくすると更に清涼感が増し、平打ち麺ともよく絡んで美味。優しさの滲み出た素晴らしいラーメンだけに、もう食べられなくなるのは本当に残念です。