ジェフィー88さんのマイ★ベストレストラン 2008

ジェフィー88のレストランガイド

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

レスポワール・ドゥ・カフェ 尾道 (尾道 / ビストロ、フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 3.8

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.9
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2008/08訪問 2016/01/03

おいしくてサービス満点!満足度高い欧風レストラン

煉瓦造りの倉庫を改装したおしゃれな欧風レストラン。

尾道のホテルに夕方着いて、その日の夕食食べる店を「食べログ」で物色。
洋食の気分だったので、こちらのお店に目をつけ電話したところ、幸い、喫煙席なら予約可能とのこと。
その際、「何かの記念日ですか?」と聞かれたので、
「いいえ、観光です。尾道は初めてですがいい場所ですね」と、そんなたわいのない会話をしただけだったのだが・・・。

1時間後、お店へ。たまたまホテルから近かったこともあって、海岸沿いをのんびりと歩く。
周囲は倉庫などが多く、ほとんど店らしいものは見当たらないが、フランスの国旗を発見。
そこがレストランの入口だった。初めてここへ行かれる方は、この旗を探すと良い。

ドアを開けると、「いらっしゃいませ!」と元気なお迎え。中2階のような場所の席に案内された。

すると、テーブルに、「ようこそ尾道へ!」という手書きのメッセージプレートを発見。(写真)
「尾道が初めてとうかがいましたので、こんなものを用意してみました」と、笑顔で説明する店員さん。
あのちょっとした会話で、すぐに、こんなプレートを用意してくれたわけだ。

この店に「はまる」かどうかは、こういうノリをどう受け止めるかで大きく変わってくるかもしれない。
自分達はこうしたサービスをうれしく感じる人間であり、最初から楽しい気分で食事が始まった。

ディナーのコースは、次の3種類。
・お魚のコース \2,800  ・お肉のコース \3,200  ・フルコース \3,800
これに+400\で、ドリンクとデザートがつく。(注:税抜の金額)
かなりボリュームがあるので、フルコースではなく、お魚かお肉のコースで十分と思う。
また、後述のようにデザートが美味しいので、ドリンク+デザートのセットはお薦め。

グラスでスパークリングワインを注文し、飲み始めて早々、オレンジ鮮やかなアミューズが登場。
パプリカのムースに、とんぶりを加えたもので、意外なほど瑞々しい野菜の味わいである。

続いて出てきたのは前菜。見た目の迫力と美しさに、一瞬、見とれる。
円柱のようなこの一品、大きなズッキーニを巻いた枠の中に、
トマトベースのラタトゥユや、魚、旨みたっぷりのゼリー寄せなどを積み、
頂上に生ホタテ、ハーブなどをのせたもの。これに添えられるソースも2種類。
少しずつ崩しながら、次はナンだろう、と思いながら食べる楽しみがある。
店の方も、「みんなおいしいもの好きなんで、次はあれを乗せよう、とか言っているうちに、
どんどん積み上がっちゃうんですよ」という話。全体としてのバランスもよく、力作。

次は、ポタージュ。パスタも選べるということで、自分はパスタを選択。
パスタはバジルのパスタ。これは普通。
妻の頼んだポタージュは、コーン味の甘さが印象的。

サラダのあと、メインの魚料理。
こちらも3種程度の選択肢があり、自分は太刀魚のムニエル、妻は白身魚のソテーを頼んだ。
写真を見ていただくように、それぞれ見た目もきれいで、野菜をふんだんにつかっているのが特徴。
味付けも食材のよさを生かしており、とてもおいしくいただくことが出来た。

ここは、パンもフランスパン、ガーリックトースト、ミルクパンと3種類用意されており、
しかもお代わりのときに、別のパンを頼んでも良いとのこと。自分は、ミルクパンが気に入った。

そして最後はデザート。
最初に注文する段階で、1つだけ選んでも良かったのだが、お店の方のお薦めは、3種盛り。
サイズが小さくなる代わりに、単品と同じものが入ったショウウインドウで好きなものを3つ選べるので、こちらがお得とのこと。もちろん、お奨めに従う。

選んだのは、プリンケーキ、シャンパン風味のチーズケーキ、バナナチョコケーキの3品。
チーズケーキは、ワインを選ぶ際に来ていただいた男性店員のお奨め。
それぞれ個性的なデザートを満喫。
最後にカプチーノをいただいて、大満足で終了。

総評:
基本的なハードウェア(店の設備)がしっかりしているおり、味も確か。
そして何よりも、客を楽しませることに、お店のスタッフ全員がとても熱心である。
値段も内容に対して妥当なもので、グラスワインなどドリンクも種類豊富。
観光客にも、地元の方にもお奨めできるレストランである。

  • 前菜
  • 店の正面
  • 予約時の会話から、こんなメッセージを・・・

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2位

Restaurant27 (立川南、立川、立川北 / フレンチ、ヨーロッパ料理、ステーキ)

2回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.9
    • | CP 3.6
    • | 酒・ドリンク 3.8 ]
  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.9
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク 3.8 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 ¥5,000~¥5,999

2017/02訪問 2017/04/23

立川のとっておきはやっぱりこの店

仕事多忙で更新がなかなかできないうちに、最近、品川方面へ引っ越しました。
立川の記憶が薄れないうちに、総括的なレビューを可能な範囲で残しておこうと思います。

一軒目はやっぱりこの店。
2003年に当時27歳だった大澤シェフが立川駅南口にオープンした本格フレンチです。
オープン当初は1,000円台の安いランチもあって気軽に使っていましたが、
徐々にグレードを上げ、今では特別な日のとっておきな店、という感じになってきました。

ランチもディナーもコースのみで、お勧めは、シェフ大澤のお任せコース。

季節感をとても大事にしており、そのとき一番良い食材を厳選して出してくれます。
最初から最後まで、シェフの気持ちや工夫が入った料理が登場し、飽きさせません。
季節毎に定番料理があるので、通い続けると楽しさが増す店と言えるでしょう。

最近では’17年2月に訪問。牡蠣のポッシェは、牡蠣のうまみを存分に楽しめる前菜の定番料理。
秋だとジビエのテリーヌが定番ですね。
魚料理もおいしい。寒い時期に出てくるブイヤベース仕立ては特に好物。
メインは、数種類から選べますが、王道は牛ヒレ肉のマデラソース。フォアグラ添えにすると完璧。
ワイン、パン、チーズ、デザートなど脇役もしっかりしています。

ソムリエ担当のマダムや数名のスタッフがてきぱきと対応。
料理と料理の間隔が長いので、時間に限りがある方は相談すると良いでしょう。
こじんまりとした店なので、予約は必須です。
名物料理を食べに、この店はこれからも使い続けるでしょう。
立川南口から徒歩数分。
店名どおり、2003年シェフが27才のときに始めたフレンチレストラン。
当初は1,000円台のランチメニューなどあって気軽に使えましたが、
今や、立川が誇るフレンチの名店に成長。
とっておきのレストランとして、安定した人気を集めています。

**New!**
久々に妻とランチで訪問。
・本日のコース2,268円(いずれも税込)
・季節のコース3,348円
・シェフ大澤のおまかせコース5,508円
おまかせコースをお願いしました。

この店には季節ごとにいくつも名物料理があり、毎回楽しみですが、
今回は自分が大好きな『牡蠣のポッシェ レモンクリームと牡蠣のジュレ』や、
ジビエのテリーヌが味わえて満足。
質の高い料理を肴にいただくワインの美味しいこと。
メインは、牛ヒレ肉のステーキマデラソースに、オプションのフォアグラを添えて(+\756)。
分厚いヒレ肉はどこまでも柔らかく、濃厚かつ意外に食感さっぱりとしたフォアグラが華を添えます。 
最後のデザート、コーヒーまで外さない安定感はさすが。

料理の出る間隔が長いので、あまり時間がない人には向きませんが、
ゆったり素敵な時間を過ごしたいなら、やはり立川では数少ないお勧めのお店と言えます。
とっておきの日にぜひ!

('14/12)
今回も早めにネット(Open table)で予約し、妻とランチで訪問。
人気店ゆえネットだと空いている日や時間帯がわかるのは便利です。
おまかせコースを注文しました。

アミューズのあと出てきたのが、前菜『ジビエのテリーヌ』。
毎年秋になるとここでいただける名物ですが、野趣あふれる肉の旨みを存分に味わえる逸品。
下ごしらえが相当手間がかるらしく、シェフの話では店員さん総出で頑張ったらしいです。見かけたら是非お試しを。

魚料理はパリッと仕上がった鮮魚のポワレ。ムール貝のコクあるスープがとても美味しい。

メインは、妻は蝦夷鹿のステーキ。自分は定番「牛ヒレ肉のステーキマデラソースフォアグラ乗せ」(追加料金)。
柔らかい牛ヒレ肉に贅沢なフォアグラ、上品な甘みのマデラソースは相変わらず素晴らしいコンビネーション。
妻の蝦夷鹿も、クセなくいただける上手な仕上げ。デザート、エスプレッソまで大満足。

店の内装に派手さはなくこじんまりしていますが、居心地良い雰囲気の中で、季節感ある上質の料理がいただけます。
立川最高の評価を継続します。

===========(過去のレビュー)==========
('14/4)
週末ランチで妻と訪問。

毎回興味深い食材を出してもらっていますが、
今回は、アミューズで出てきた香ばしい桜海老のキッシュ、前菜の太いアスパラガスが素晴らしかった。
アスパラガスなど、マダムが「見たら思わず笑っちゃいました」と語っていたくらいの太さ。
それでいて繊細な味わいで、とても美味しかったです。

定番マデラソースでいただく柔らか~い牛ヒレ肉では、濃厚な肉の味を堪能。
最後まで大満足のランチでした。
間違いなく立川を代表するレストランの一つ。高評価を継続です。

('13/11)
週末ランチで妻と訪問。
秋らしく、ジビエが選べる『シェフ大澤のおまかせコース(\5,250)』を注文。
・ニンジンのムース コンソメジェル添え
・ジビエのテリーヌ
・鮮魚のポワレ ブイヤベース仕立て
・北海道産鴨スノーホワイトチェリーバレーのロースト ブラッドオレンジのソース(自分)r
・フォアグラを詰めたフランス産ウズラのロースト(妻)
・季節のデザート
・コーヒー、小菓子
今回も、目も舌も楽しめるクオリティの高い料理を堪能。

アミューズなんて、えっ、ニンジン?など思ったのが恥ずかしいくらい。
ニンジンにこんな旨みが隠されていたか、と驚きましたが、
後でシェフに説明してもらったところ、純粋に旨み成分だけ取り出すために、
どれだけ手をかけているのか聞いて納得。うーん、美味しい訳です。

好物ジビエやブイヤベース仕立ては、相変わらず。この店に来たな~って感じ。

自分が注文した鴨のローストも上々。上質ビーフのレアステーキでもいただいているような
濃厚な肉の味を楽しむことが出来ました。

('13/6)
週末ランチで久々に訪問。
産休中だったマダムもめでたく復帰。シェフが急に痩せたのはちょっと心配なものの、
やっぱりマダムがいると店に安定感があります。
さて、注文したのは、シェフ大澤のおまかせコース(\5,250)。
・温泉卵とコンソメジュレ・ウニ添え
・香草と野菜の香りのサーモンマリネと季節野菜のグレック
・鮮魚のポワレ・鹿児島産ハマグリのブイヤベース仕立て
・鴨のローストフランボワーズヴィネガー風味のソース or
・仔羊のロースト タイムとニンニクのソース
・季節のデザート
・コーヒー、小菓子

大満足のコースでした。
この店は、旬の食材と地元の野菜を使うことに積極的で、一年を通じてバラエティに富んだ料理をいただくことが出来ます。
これからだと、そろそろ牡蠣のポッシェが始まるとか。 
初めてでも楽しめますが、是非、季節を変えて訪問してみることをおススメします。
自分達夫婦にとっては特別なお店。高評価を継続です。

('12/9)
夏の上海から帰ってきた後、「本当に美味しい西洋料理」が食べたくなってこちらへ。
立川にもいろいろレストランはあれど、自分たち夫婦にとって、この店への信頼感は極めて高いものがあります。
「本日のコース(\2,100)」にチーズを追加して楽しみました。
最初に出てきたヴィシソワーズの味付けに、曖昧さを感じて戸惑いましたが、それ以降の安定感はさすが。

肉の食感、旨さがしっかり感じられるテリーヌ、
そして黒豚肉としっとり煮込まれたシュークラウトやオクラとのコンビネーションが絶妙な、
「黒豚ばら肉のシュークルート仕立て」。
お代わりできる美味しいパンと合わせて、期待通りの完成度。

追加注文のチーズは、単品\420、3種盛り合わせが\1,260。
チーズは数多くの種類から好みのものを選ぶことができます。
コースのボリュームもあるので、二人なら単品一つでも十分。
枝付の干し葡萄やブリオッシュも添えられて、デザート前のワインがとても楽しい。
最後のデザートとコーヒーまで心地よく過ごし、気づけば3時間近く。
相変わらずこの\2,100の充実度は素晴らしいものでした。

マダムの産休で、何かが足りない感はどうしても出てしまいますが、
それでもトータルの完成度は大したもの、これまでの高評価を継続します。

('12/3)
シンプルで清潔感ある落ち着いた雰囲気のもと、創意工夫に溢れた料理をいただけるこちらのお店、
週末の昼、妻と訪問しました。
~~
ランチコースは、3種類。
①本日のコース(\2,100)
②季節のコース(\3,150)
③シェフ大澤のおまかせコース(\5,250) 
①と追加のチーズ(+420\)を楽しみました。

~本日のコース(\2,100)~
1.季節野菜のグレック
2.イベリコ豚のテリーヌとインゲンのサラダ
3.メインは3種類から選択
・イトヨリのポワレ ハーブのソースとバルサミコソース
・香ばしく焼き上げた鶏もも肉のコンフィ 日本一のこだわり卵の温泉卵添え
・真鯛と野菜のナージュ セミドライトマトをアクセントにして
5.デザート
6.食後のドリンク
相変わらず、安定してレベルの高い本格フレンチを堪能。
この\2,100は本当にお得と思います。

この店のテリーヌは相変わらず素晴らしい。
それぞれの料理でふんだんに使われる地の新鮮な野菜は、見た目、食感、味でいいアクセントに。
どれをとっても、繊細さと豪快さのバランスが良く、満足度が高いです。
チーズは各種揃えている中でカマンベールをお願いしましたが、
カリっと焼き上げたパン、ペースト状のピクルス、干しブドウ、ジャムなどがセットとなっていて、
思いのほか楽しめました。デザート前のいいオプションですね。

デザートまで大満足で終了。やはりこの店はレベルが高いです。
はや9年以上使ってきたことになりますが、いま、立川で自分たちが一番お気に入りの店として、
ランチ☆5.0の高評価を継続します。

なお、この店へ初めて行かれる方に1点だけアドバイスしておくと、
「料理が出る間隔は長い」です。
自分は、ワインさえあれば時間はあまり気にならないし、フレンチはそんなもの、と思ってますが、
いらいらする人もいるかもしれません。

後ろが決まっている場合、店員さんに申し入れればある程度対応してもらえるでしょうが、
やはり急ぐときは避け、カップルや家族、親しい仲間でゆったり食事を楽しみたいときに使いたい店ですね。

('11/11)
週末の昼、妻と訪問しました。今回のお目当ては、この季節ならではのジビエ。
予約時点でジビエをいただきたいとマダムに相談したところ、
②の内容を変更してup料金かかるくらいなら、③に盛り込んでもらう方が結局はお得、
という話になって、おまかせコースでお願い済。
 
~おまかせコース~
1.蝦夷鹿のテリーヌ
2.オニオングラタンスープ
3.鮮魚と白子のポワレ ブイヤベース仕立て
4.メインは3種類から選択
・エゾ鹿ヒレ肉のステーキ
・鴨のコンフィ
・牛ヒレ肉のステーキ
5.デザート
6.食後のドリンク コーヒー/エスプレッソ/紅茶から選択 小菓子付

相変わらず、安定してレベルの高い本格フレンチを堪能。
自分は蝦夷鹿を、テリーヌと、ステーキでいただきましたが、特にステーキは素晴らしかったですね。
レア度高く、とても柔らかい鹿肉は、食感も肉自体から溢れだす旨みも格別。
添えられたマッシュポテトとイチジクの甘酸っぱさ、そして濃厚なソースが見事にこの肉とマッチして
素晴らしい一品に仕上がっていました。
妻が注文した鴨のコンフィも、美味しかったです。

('11/7)
週末ランチで妻と訪問。おまかせコース(\5,250)を注文。

○小さな前菜 
1.夏限定 山梨県 むらまつ果樹園のももの冷製スープ
○こだわりの前菜
2.温度卵と海の幸のコンソメジュレ
○自家製パン
○魚料理
3.本日の鮮魚のポワレ ブイヤベース仕立て
○メイン
4.牛ヒレ肉のステーキ・フォアグラ添え・マデラソース ・・・自分
4.仔羊のロースト レモングラスと花山椒風味      ・・・妻
○デザート
5.季節のデザート
6.小菓子
7..コーヒー

・ももの冷製スープは、この時期、この店の定番。ひんやり爽やかな桃の甘みで、一気にクールダウン。

・次に出てきた前菜は楽しかったですね。
ちゅるるん、っとした食感と上品な味わいのコンソメジュレに、うに、アワビ、鯛など、多彩な魚介が
ちりばめられて。何よりもとろ~り濃厚な温度卵がたまらない。
オレンジ色にすら見えるこの鮮やかな色は、エサにパプリカを与えているからとか。
味も見た目もこだわるこちらのお店らしい料理でした。

・魚料理は鮮魚のポワレ。パリパリに焼き上げた皮が美味しい。ソースは甲殻類の濃厚なお出汁が
しっかり感じられるブイアベース風。

・肉料理、妻は仔羊のロースト、自分は定番の牛ヒレ肉のステーキ。
牛ヒレ肉のステーキは、いただくたび、ああ贅沢だなあ、ってしみじみ感じる一品です。
分厚くて柔らかくて、添えられたマッシュポテト、フォアグラ、少し甘みのあるマデラソースとの
組み合わせが抜群。もちろん、仔羊のローストも美味しかったですよ。

・デザート、食後の飲み物、小菓子
デザートは夏らしく、白ワインのジュレと果物の組み合わせ。最後を爽やかに〆てくれました。

~~総評~~
やっぱり満足度高いです。とっておきのお店という表現がぴったりなんじゃないでしょうか。

予約は必須とはいえ、すごく美味しいものを食べたい、って思った時に、
立川でこれだけの料理をいただける、というのは本当にありがたいことです。
味はもちろん、見た目も華やかで、お祝いなどにはぴったりですね。
この内容でランチ\5,250というのも、決して高いと感じられません。
ランチに関して、☆5.0の最高評価を継続します。

('11/1)『立川ランチNO.1(1月現在)はダテじゃない!気持ちいいフレンチです』

今回も、『シェフ大澤のおまかせコース(\5,250)』をチョイス。
この店では高めのメニューですが、立川ランチNO.1(昼3.77:本レビュー時点)の評価が
決して間違いでないことを、このコースなら十二分に感じとることが出来ます。

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おまかせコース(\5,250)

1.牡蠣のポッシェレモン風味のクリームとガラムマサラ風味のジュレ
2.佐賀産ホワイトアスパラガスと鴨 サラダ仕立て
○自家製パン
3.鱈と焼いた白子 白菜のソース
4.北海道白糠町産蝦夷鹿ヒレ肉のステーキ
5.季節のデザート
6.小菓子
7..コーヒー

・牡蠣のポッシェは、以前から大好きなメニュー。
牡蠣らしい旨さはそのまま、生ガキとは違う、+αを上手に引き出した料理。
今シーズンはそろそろ終わりということで、お願いして出していただきました。

・前菜、前回はジビエのテリーヌでしたが、今回はホワイトアスパラガス。
これも良かったですね~。
缶詰のアレとは似ても付かない心地よい食感に繊細な甘さ。
添えられた鴨肉やトリュフとの相性も抜群。
シェフの話では今年はアスパラの入荷が遅めとのことで、これから本格的に出てくるそうです。

・鱈と焼いた白子 白菜のソース
白子をですね、香ばしく焼き上げているわけですよ。添えられる魚は、鱈。
これが、甘さすら感じられるとろっとした白菜のソースの上に、ほうれん草とともに泳いでいる、と。
表面のサクッとした食感と、中のねっとりとした濃厚な旨み、たまりませんね~。

・北海道白糠町産蝦夷鹿ヒレ肉のステーキ
早いもので、ジビエのシーズンもそろそろ終わり。何とか間に合いました。
肉厚の鹿肉は、かなりレア度の高い焼き上がり。
とても柔らかく、肉自体の旨みを存分に味わうことが出来ました。
シェフの話では、名人に撃ってもらった美味しい鹿肉とのこと。なんと、撃つ人によって、味が変わるという
興味深いお話でした。

・デザート盛り合わせは、春を感じさせてくれる華やかな盛り合わせ。最後にコーヒー、そして
小さなお菓子が出てきます。

~~総評~~
店はこの日も予約で満席でした。

外目には、「えっ、こんなとこ?」って感じですし、テレビに出るような派手な演出や内装はありませんが、
気持ちよく、美味しい食事がいただけるという意味で、とても良い店だと思います。
研究熱心なシェフや、ソツない対応のマダムも好印象。

記念日に、またちょっと美味しい料理やワインがいただきたくなったときに、
立川なら間違いなくおススメのお店。
特にランチについてはCPも素晴らしく、☆5.0の評価を継続します。

('10/10)『ランチは☆☆☆☆☆を付けちゃいます!』

シェフ大澤のおまかせコース(\5,250)、それに赤ワインをデキャンタで。
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おまかせコース(\5,250)

1.グージェールと林檎
2.ジビエのテリーヌ
○自家製パン
3.真鯛のポワレ・セミドライトマトのソースと酢橘のバルサミコソース
4.牛ヒレ肉のステーキ・フォアグラ添え・マデラソース(←自分)
4.フォアグラを詰めたウズラのロースト キノコのジュのソース(←妻)
5.季節のデザート
6.小菓子
7..コーヒー

相変わらず、最後まで満足度の高い料理でした。
主なところをピックアップすると・・・

◎クージェールと林檎
 クージェールは、チーズ味のプチシュー。そこに絶妙な食感の林檎が加わった一品。

◎ジビエのテリーヌ
 秋のお楽しみ、ジビエ。
 そんなジビエをたっぷり使ったテリーヌは、シェフの気合いが感じられる一皿でした。
  まず材料が豪華。スコットランド産のライチョウのほか、森鳩、山ウズラ、青首鴨、エゾ鹿など
 野趣溢れた多様な味が勢ぞろい。
  これを丁寧に熟成させて仕上げていますが、今回特徴的なのは、少し温めて出してくれること。
 そのおかげか、口に入れた瞬間、舌にじゅーんと旨みが広がり、それが次々と変化していく楽しさ。
 いや~、美味しかったです。添えられた茸のマリネも口直しにぴったり。

◎真鯛のポワレ
 皮のパリパリ感が楽しい、上品な味付けの真鯛。

◎.牛ヒレ肉のステーキ・フォアグラ添え・マデラソース
 何度かこの味付けのステーキはいただいていますが、相変わらず美味しいです。
 柔らか~く分厚い牛ヒレと、フォアグラの濃厚さ、これにマデラ酒の少し甘く上品な香りが
 実に良く合っています。

◎フォアグラを詰めたウズラのロースト キノコのジュのソース
 妻が注文。
 ウズラって、丸々一羽分出てきても、どこかこじんまりとユニーク。
 少し食べさせてもらいましたが、丁寧に焼き上げたウズラと、ねっとりとしたフォアグラが
 いい組み合わせでした。 

◎デザート、小菓子、コーヒー
 最後まで手抜きなし。見た目も味も楽しませてくれました。 


~~総評~~
 やっぱり満足度が高いお店です。
 料理のクオリティーが高いのはもちろん、マダムを中心にした丁寧な接客、
 シンプルで清潔感ある店内、など、さすがなかなか予約の取れない人気店だけのことはあります。

 食事のあと、シェフと少しお話をする時間がありましたが、
 秋田へ食材探しに行ってきたときの様子など、本当にうれしそうに語られていて、
 改めて好きなんだなあ~って。
 こういう熱心さやチャレンジ精神が、美味しさにつながっているんでしょうね。
 比内地鶏や牛肉など、とっても良質なものを仕入れてきたそうなので、
 これからのシーズンも楽しみです。

 そんなわけで、改めてこの店のクオリティと伸びしろを感じましたので、
特にお得感強いランチタイム限定で☆5.0付けちゃいます。
 なんといってもこのクオリティが、\2,100~というのは素晴らしい。
 あ~、また予約取りづらくなるかな~。


('10/6)[ランチ]
季節のコースを注文。ただし、好物のパテが①のコースに入っていたので、前菜だけ変えてもらうことにしました。

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季節のコース(\3,150)

1.カリフラワーのロワイヤル
2.パテ・ド・カンパーニュ 鶏レバーのムース添え
3.フランス産仔鴨の黒胡椒とはちみつ焼き(←妻)
3.ニュージーランド産牛ヒレ肉のステーキ 粒マスタードのソース(←自分)
4.季節のデザート
5.自家製パン
6.エスプレッソ
---------------------------------

カリフラワーのロワイヤルや、パテ・ド・カンパーニュ(テリーヌ)は、この店では良く出てくる定番料理。どちらも好きですが、特に後者は大好物。肉の旨みだけ凝縮して味わえ、たまりませんね~。添えられた鶏レバーのムースも、ねっとり濃厚な味わい。白ワインで始めていましたが、思わず赤ワインを追加注文。メインは、妻が仔鴨、自分が牛ヒレ肉を選択。牛ヒレ肉は、レア感が高く、柔らかい肉の食感と旨みが味わえる一品。これに粒マスタードをあわせてきているところが見事。

妻の注文した仔鴨を少しもらいましたが、これがまた美味しくて!仔鴨の絶妙な味わいと歯ごたえに、たっぷり添えられた牛蒡などの野菜が、とても良く合う。やさしい味付けのソースがまたいい感じでした。これにしっかり手の込んだデザートと、お代わり自由な自家製パン、〆のエスプレッソ(コーヒー、紅茶も可)がついて\3,150は、相変わらず満足度が高いです。ちなみに、\2,100のランチも基本的な皿数は同じで、こちらになると、CPの良さは抜群といっていいですね。週末など、いつも予約だけで満席になっているようなので、早めの予約をおすすめします。

高評価☆4.5を維持します。
PS.
この店では、国分寺の神山農園産野菜をふんだんに使うのがひとつの特徴になっていますが、HPでこんな面白い情報を発見!
神山農園の野菜を使っているレストラン。
Restaurant 27(立川)
シエル・ドゥ・リヨン(国立)
ナチュラルフードレストラン シェいなば(立川)
Restaurant27はもちろん、それぞれ野菜に特徴を持つ名店ぞろい。私のお気に入り店に、こんな共通項を見つけて興味深かったです。
なお、Restaurant 27のシェフのブログを拝見すると、自ら自転車で農園の直売所に買いにいっているそうで、そんな手間がこの美味しさにつながっているんですね。


『('09/11)この人気は納得!小さいけども立川NO.1フレンチ』
ランチ。季節のコース(\3,150)をいただきました。詳しくは写真を!

('09/11)
秋といえば、ジビエ。先日、こちらのお店でランチをいただいた際、マダムに相談したところ、12月上旬くらいまでならディナーでもランチでもジビエを準備できます、と聞いていて。ディナー予約時、改めて確認し、「季節のコース(\6,500)」のメインに鹿肉を使った料理を入れてもらうことになりました。

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季節のコース(\6,500)

1.雄勝産牡蠣のポッシェ レモン風味のクリームとガラムマサラ風味のジュレ
2.ジビエのテリーヌ トリュフ添え
3.鴨と松茸と野菜のココット
4.白甘鯛のポワレ サフランのソース
5.蝦夷鹿ヒレ肉のステーキ
7.スフレ仕立てのショコラショー
8.お茶菓子
9.自家製パン
10.コーヒー
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◎雄勝産牡蠣のポッシェ
 氷の上に、立派な殻付きの大きな牡蠣。スターターとしては申し分ない華やかさです。肉厚な身を一口いただくと、牡蠣の芳醇な旨みが舌に感じられ、とろけるようなおいしさ。全部で3切れですが、ソースやジュレの絡み方が一切れごとに変化。3通りの味わいを楽しみました。「やめようと思っても、お客さんからリクエストがあってやめられないんですよ」とはシェフの弁ですが、それが納得できる、素晴らしい一品です。

◎ジビエのテリーヌ
 テリーヌはこの店の定番ですが、ジビエのテリーヌは初めて。店のブログによると「フランス産青首鴨、森鳩、蝦夷鹿を主に、フォアグラやくるみなど」をあわせているとのこと。手がかかっているのに見合った出来栄え。ジビエの野趣を十分に感じることが出来ました。

◎鴨と松茸と野菜のココット
 ほぼ同時期に似たようなコースをいただいた「森のコロちゃん」さんは、松茸があまり感じられなかったようですが、私のには立派な松茸が。もちろん香りも十分。しっかり味あわせていただきました(笑)。

◎白甘鯛のポワレ 
 この店は魚料理も上手です。ポワレの火加減が絶妙。

◎鹿のステーキ
 待ってました!鹿のステーキです。色々な部位を使い分けているのか、牛ヒレみたいに感じる部分もあれば、レバーのような味わいも。濃い目のソースで上手に処理したジビエを堪能しました。

<<その他・総評>>
 お気に入りの定番デザート「スフレ仕立てのショコラショー」もいただき、大満足で終了。
 最初から最後まで料理もサービスの質も高く、これで6,500\(ワイン別)は、CPもかなり高いと言えます。☆4.5を継続します。


【('09/10)ランチ】
本日のコース(\2,100)と赤ワインをグラスで。
------------
<<本日のコース(\2,100)>> ※他に\3,150、\5,250のランチあり
○小さな前菜 
○本日の前菜
◇主菜(いずれか1品)◇
 ・真鯛のポワレ ポーチ・ド・エッグ添え トマトフォンデュとセミドライトマト
 ・総州古白鶏もも肉のロースト ソースディアブル27 柳松茸添え
 ・柔らかく煮込んだ霧島豚のシュークルート仕立て 
○パン(お代わり可)
○季節のデザート
○食後の飲みもの
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◎小さな前菜
 丁寧に味付けされたラタトゥイユに、濃厚さを加えるうずらの半熟たまご。これに豚(アグー豚だったか?)のパテで塗されたパンが添えられ、視覚的にも立体感を出しています。
 
◎本日の前菜 
 サーモンに、季節野菜を添えたマリネ。ここは、国分寺・神山農園の野菜を特徴にしており、この料理でも、ふんだんに野菜が使われています。一見、平凡なメニューに聞こえますが、新鮮な野菜とねっとりとした旨みあるサーモンが上手にマリネされることで、食べ応えある一品に仕上がっていました。

◎主菜
・霧島豚のシュークルート仕立て
 シュークルートは、ドイツ語で言うところの所謂、ザワークラウト。程よい酸味が加わったキャベツ煮込み、という感じです。丁寧に柔らかく煮込まれた霧島豚がおいしく、特にスープを吸ったジューシーな脂身が特に良かった。途中で、粒マスタードを追加すると、また別のおいしさが楽しめました。
 
・総州古白鶏もも肉のロースト ソースディアブル27 柳松茸添え
 妻が注文。表面を上手にローストした鶏もも肉と柳松茸に、程よい辛味が加わった上品なソース。

◎デザート、食後の飲みもの
 カボチャのムースに、キャラメルのアイスクリーム。飲みものは、コーヒー、エスプレッソ、紅茶、ハーブティーから選択可能です。

※マダムを中心にした接客は相変わらず安定感あります。これで、\2,100は、抜群のCP&満足感ですね。

【('09/06)ランチ】
季節のコース(\3,150)、そして赤ワインをグラスで注文しました。

<<季節のコース>>
◎小さな前菜
 初夏らしく、さっぱりしたズッキーニのポタージュ。

◎季節の前菜
 イベリコ豚とレンコンのテリーヌに、ほろほろ鶏の白レバー乗せ。これは絶品!絶妙な味と食感が楽しめるテリーヌはこの店の得意とする料理ですが、ねっとりとした白レバーがコクを加え、赤ワインと良く合います。バルサミコソースやイチジクの甘さと、粒マスタードの淡い辛さが味に変化を加え、最後まで飽きさせません。

◎メイン
・香ばしく焼き上げた鴨モモ肉のコンフィ
 妻が注文。表面をパリパリに焼き上げたボリュームたっぷりの鴨モモ肉。シンプルながら、素材の味を上手に引き出しています。

・岩中(いわちゅう)豚ロースのグリエ ソースラヴィゴット
 自分が注文。「岩中豚」とは、岩手産のブランド豚らしい。 マリネにしたという、じっくり味が染みた豚肉は、適度に脂が乗り、柔らかくて、とてもおいしい。 さっぱりとしつつコクがある、スープ状のソースがまたおいしくて、 肉や付け合せの野菜だけでなく、パンにもつけて楽しませてもらいました。

◎デザート、コーヒー
 チョコレートアイスクリームと、ハチミツ風味のアメリカンチェリーのパイ。 最後のコーヒーまで、外れなし。

【('09/02)ランチ】
2,100円のランチ。
今回のメインは、霧島豚のロースト ポーチドエッグ添え。表面を香ばしくローストした霧島豚と野菜を、絶妙な塩加減で柔らかく煮込み、ポーチドエッグの濃厚な黄身とともにいただく一品。霧島豚、地元野菜、煮込み、ポーチドエッグ、と、この店らしい組み合わせを満喫。デザートのサツマイモプディングも、シンプルながら尾を引くおいしさ。

【('08/12)ランチ】
すっかり立川の人気フレンチとして定着し、早めの予約は必須です。店が成長するのを見るのはうれしいことですが、予約が取れなくなるのは痛し痒し・・・・。今回注文したのは、3,150円のランチ。それに赤ワイン。

◎小さな前菜:カリフラワーのロワイヤル
 ロワイヤルって、フランス風茶碗蒸しというか、玉子豆腐というか、チュルっとした心地よい食感と凝縮した旨みが楽しめる調理法。
これが渡り蟹で取ったコクのあるクリーミーなソースに沈み、とてもおいしい。胃に優しく、スープ代わりにもなる、素敵な前菜。

◎本日の前菜:青森産鴨のテリーヌ
 この店では豚のパテ・ド・カンパーニュ(田舎風パテ)を見かけることが多いですが、今回は、青森産の鴨を使ったテリーヌを、サラダ仕立てで。濃厚な肉の味がワインを引き立たせ、さらに蓮根でしょうか、サクサクした口当たりの野菜が、テリーヌらしからぬ面白い歯ごたえを与えてくれる逸品。

◎メイン:牛フィレ肉のステーキ 牛蒡のマデラソース レンズ豆添え
 この店のスペシャリテ、牛フィレ肉のステーキ・フォアグラ添え、牛蒡のマデラソースはその濃厚な組み合わせが魅力になっていますが、それをもう少しさっぱりと仕上げています。ソースをたっぷり吸ったレンズ豆が、柔らかいフィレ肉に良くあってますね。

◎デザート:スフレ仕立てのショコラショー バニラアイス添え。
 おおっ、これが出てきたか!という感じ。自分の大好物であります。詳しくは過去のレビューをご覧あれ。コーヒーとあわせていただきました。今回も、大満足。やっぱり、良いお店ですね。

【'08/09:ランチ:「いまノッている」本格フレンチ】
2,100円のランチ(写真参照)をいただきました。
◎小さな前菜:じゃがいもとポロネギと冬瓜の冷製スープ
 基本は標準的なヴィシソワーズ(冷製のポタージュ)。 これに少しだけ入った、コンソメ味の冬瓜がトロっといいアクセント。
◎本日の前菜:ホタテのオリーブ乗せ グレープフルーツサラダ
 酸味のあるオリーブペーストとホタテ。これにグレープフルーツの甘酸っぱさが、絶妙。
◎メイン:軽く燻製にした仔羊の肩肉の煮込 レモングラスと花山椒風味
 時期により味付けは変わりますが、仔羊+煮込の組み合わせは、 この店では定番的にいただけるランチメニュー。 軽く燻製にする ことで、肉が引き締まり、独特の風味が楽しめました。
◎デザート:パンナコッタ+アイスクリーム+ぶどうなどフルーツの盛り合わせ
 フルーツをふんだんに使い、見た目華やかでボリュームもあるデザート 
◎コーヒー

味、ボリューム、アイディア、とても充実した内容で、値上げ後の\2,100が割安に感じたほど。5年ほど前にオープンして以来、結構な回数利用してきましたが、最近の充実ぶりはめざましく、シェフとマダムが自信をつけてきたんだろうな、と感じます。物価高という世間の荒波に対し、価格を上げても、しっかり客を納得させているのは見事。この水準をキープしつつ、新しいチャレンジを続けていってもらいたいものです。

【'08/07:小さい店ながら、立川では珍しい本格フレンチ】
ランチで再訪。写真を追加しました。今回は珍しく男女の友人6名で訪問。味にうるさい面々なので、何だかこの店の人になった気分で反応が気になったのも最初だけ。そのうちそんなことも忘れ、リラックスして楽しむことが出来ました。

【'08/06】ディナーで再訪(写真追加)。今回も「季節のコース」を注文。相変わらず、ゆったりと質の高い本格フレンチが楽しめるお店です。前回妻が頼んでうらやましかったショコラショーを独占できたのが今回一番の話題。相当濃厚ですが、甘いもの好きにはたまらない。7月から価格UPとのこと。ランチは、 \2,100/3,150/5,250。ディナーは、\4,200/6,500/8,900。今回いただいたコースは、500円ほどUPということになります。

【'08/05】ランチ編
立川にあって、お値段お手ごろで、味も外れのない貴重なお店。地元の野菜をふんだんに使った料理に特徴があります。
今回は、1,890\のランチと、グラスワイン(赤)を注文。

前菜は、定番のパテ・ド・カンパーニュ。数種の豚、フォアグラなどが練りこまれたテリーヌで、濃縮された肉の旨みにグリーンペッパーや胡桃のアクセントが加わり、ワインのお供にぴったり。添えられた野菜、ピクルスと組み合わせ、味に変化をつけながらいただけるのがいいですね。

メインは、霧島豚の煮込み。
巨大チャーシューのような、肉厚でこってりとした柔らかい豚肉をたっぷり野菜で丁寧に煮込んだもので、塩加減がとても良い。
尾を引くおいしさで、食べ終わるのが惜しいほど。
味見した妻の頼んだ鯛の料理は塩加減がとても良く、パリパリの皮がおいしい。
デザートは、苺たっぷり。バニラアイスと、アーモンド風味のババロア付き。カプチーノでフィニッシュ。
この店でいつも気持ちよく迎えてくれるマダムの気配りが、相変わらず心地良い。
行くと必ず満足して帰れるお店です。

【('08/02)ディナー】
 アミューズに始まり、前菜が2品。この店の定番パテ・ド・カンパーニュや、ホタテとアスパラガスなど、ワインを楽しむためにあるような、見た目に美しく、手の込んだ料理が出てきます。特に印象に残ったのが2つ目の前菜。
 南仏料理とのことですが、肉や豆の煮込みの上に、歯ごたえあるパニス(フライ)と、ポーチドエッグ。見た目にも鮮やかなトローリとしたポーチドエッグが、コクのある煮込みと、パリパリ刺激的な食感のフライへ絡む見事さといったら、思わずワインが進む、素晴らしい仕上がりでした。
 魚料理は、ヴィヤベース。白身魚と野菜に加えて、濃厚な白子という組み合わせが面白い。蟹系の旨みが効いて、おいしくいただけました。

 メイン。自分は、牛ヒレ肉のステーキ・フォアグラ添え・牛蒡のマデラソースを選択。王道とも言える、柔らかーい牛ヒレ肉とフォアグラの組み合わせに、上品な甘さと程よくコクあるマデラソースが、見事にマッチ。添えてある茸やマッシュポテトが、肉の旨さをさらに引き立て、とても楽しめる一品でした。
 妻の頼んだオーストラリア産仔羊のローストもおいしかった。羊らしさを残した野趣あふれる逸品で、食感も面白かったです。

 さー、デザートだ、という前に、チーズのお誘い。ちょうど、そんな気分だったこともあって、思わず追加注文。いくつか並んだチーズから、ノルマンディー産カマンベールを選択。すぐに、パン、ブリオッシュ、イチジクを添えて出てきました。
満腹の妻がうらやむ中、食後酒の甘さとともに、チーズを堪能。

 デザートは、モンブラン2007。コーヒー風味のアイスクリームを、サクサクとしたパイ生地とともに楽しめます。ホットチョコレート付き。妻が頼んだスフレ仕立てのショコラショーは、フランボワーズの酸味が上手に絡んだボリュームたっぷりの温かいチョコレートスフレ。バニラアイスとともにいただく豪華版です。エスプレッソをのんびり味わっていると、プティシューなど、軽くつまむお菓子が3種類。ごちそうさまでした。

【'07年度のレビューより・・・('07/08)】
お気に入りの「27」、久々に行ってきました。
本場フランスへ行ったことで、これまでの好印象が変わらないか心配もありましたが、やっぱり良い店でした。
店では、いつも通り、知的な印象のマダムが迎えてくれます。
こじんまりとしたスペースですが、席と席が適当に離れ、あまり他人が気になりません。
外の喧騒が嘘のような落ち着いた雰囲気で心が安らぎます。
HPでは、\1,890~のランチしか紹介されていませんが、メイン(+コーヒー)のみ\1,260のセットもあります。
赤ワインを味わいながら待つと、本日のメイン、仔羊肩肉と野菜の煮込みが登場。
以前も書きましたが、ここは肉の煮込み系料理が特にお気に入り。肉、季節の野菜、スープがバランスよく味わえ、満足度が高いです。今回の野菜はキノコ2種、茄子、オクラなど、秋らしい組み合わせ。頃合を見てお代わりを運んでくれるアツアツのパンとも良く合います。最後は砂糖を多めに入れたエスプレッソで、ふーっ、満足!
ユーロ高もあって、パリの食事はおいしいけど高かった。量(向こうは無茶苦茶多い!)も内容も違うので単純な比較は難しいですが、この価格で、このレベルの食事をゆったりと楽しめるのは、十分、合格レベルと感じます。強いて言えば、ハウスワインでもっと安いのを置いてくれると、うれしいかな。
カップルや友人数人で、まったりと過ごすのに良い店ですね。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • ('14/4)牛ヒレ肉のステーキ マデラソース

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3位

なだ万 シェラトンホテル店 (ベイサイド・ステーション / 日本料理、寿司、天ぷら)

1回

  • 昼の点数: -

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 2.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥10,000~¥14,999

2007/12訪問 2013/08/14

極上の非日常が楽しめる日本料理店

【注:本レビューの高得点は、個室貸切でコース料理をいただいた時のものです。
 一般席は、個室よりカジュアルで、印象が大きく異なる可能性ありますので、
 ご注意ください】

「なだ万」といえば、かのミシュランでも星を獲得した日本料理店。これが、東京近郊の上質なリゾートホテルで味わえるとなると・・・時間がないときに、お手軽に非日常を楽しむにはぴったり。
忙しい人たちを相手にお祝いごとを企画すると、スケジュール調整に苦労しますが、ここなら泊まることもなく、リゾート地でくつろいで食事するような、贅沢な時間を過ごすことができます。

なだ万シェラトンホテル店は、ディズニーリゾートの公式ホテル「シェラトングランデトーキョーベイ」の2F。このホテルは、ディズニーリゾートらしく、誰もが楽しく過ごせるよう工夫されている一方、「ディズニー!、ディズニー!」していないので、普通の大人が来ても、恥ずかしく感じさせない品のよさがあります。結婚式などで、良く使われるのも納得。

今回は、家族のお祝い。落ち着いて食事したかったので、個室を予約しました。個室は3室あり、5名以上で使用可能。個室利用には使用料(\5,250)のほか、比較的高めの食事を選ぶ必要がありますが、それだけの価値は十分あります。

14:30~食事を開始。メニューは、予約済みの季節懐石「紫」。
「紫」
・先付
・吸物
・造物
・八寸
・焼肴
・煮物
・ごはん、止椀、香の物
・デザート

静かな和室。テーブルに並べられた本日の献立(写真参照)を見るだけで、その品数と多彩な食材に、皆のテンションが上がります。
最初にお店の方からお祝いの挨拶があり、さっそく飲み物が登場。飲み口の薄いグラスで、ビールがおいしい!こんなとこから、好印象がスタート。

それからは、テンポよく、食事が運ばれてきます。
写真を見ていただくとわかるように、どれも美しい器に丁寧に盛り付けられ、見るだけでも楽しい。自然と会話が盛り上がります。

ひとつひとつ上質の食材を使い、また出汁が絶妙なので、一見普通の料理でも、旨みだったり、食感だったり、新鮮な発見があります。
とりわけ印象的なのが、吸物の蟹真薯。鮑茸、人参、つる菜、柚子が添えられたこの逸品、おいしい、としか伝えられない自分の表現力がもどかしいですが、一口吸う毎に、じわっと幸せがこみ上げてくる、それはそれは素晴らしいものでした。

あと、鮟肝生姜煮セルフィーユ。追加で頼んだ日本酒に合いすぎるので、深酔いを恐れた妻が、思わず日本酒を自分に預けたほど。
その他の料理も外れは一つもなく、とても満足できるものでした。

食事の締めは、部屋ごとに炊いてくれる釜炊きご飯。焼鱈子、百合根、銀杏などが混ぜあわされ、箸が進む。思わずお代わり。
そして、デザートは、果物を添えたホワイトチョコレートのアイスクリーム。この辺は好みが分かれるかもしれませんが、洋食に慣れた自分にはうれしかった。

本日の主役だった父は終始、ご機嫌。長い食事だと普段はすぐに酔っ払って寝ちゃうのに・・って、高尾にある炉端焼ごん助でも同じようなことを書いたことを思い出した。おいしい店なら、全然眠くならないようで、自分の食いしん坊は、実は父親譲りなのかもしれません。主役がうれしそうにしているので、母や弟夫婦など、ほかの出席者も安心して寛いでいるようです。

3時間以上ゆったりと過ごし、全員が満足して店を出ました。
店の外は、クリスマスやら結婚式やらディズニー帰りやらで、華やかに着飾った人の群れ。みんな楽しそうで、やっぱりお祝いはこんな雰囲気の中でやりたいですよね。

素晴らしい懐石を食べさせてくれる店は、ここ以外にもいろいろあるでしょう。ただ、リゾートホテル内という立地をうまく生かしたこのお店、特別な価値を感じました。十分に楽しめたので、☆4.5付けさせていただきます。(注:サービス、雰囲気は、個室利用に対する採点です)
ちょっと値は張りますが、また使おう。

※ぐるなびや、お店のHPに料理10%引きのクーポンあり。今回も使用。

  • 吸物
  • 一人ひとりに今日の献立
  • かぼちゃの容器の中は・・・

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4位

平野屋 (トロッコ嵐山、トロッコ保津峡、トロッコ嵯峨 / 日本料理、甘味処)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.1
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2016/01訪問 2016/01/03

ぼたん鍋が絶品!名物女将さんが盛り立てる伝統店(CMにも登場^^)

約400年前から、奥嵯峨・愛宕神社「一の鳥居」の茶屋として親しまれてきたという平野屋さん。

春は川魚、夏は鮎、秋は松茸・・と一年中、季節の料理がいただけるそうですが、
私が京都へ伺うのはもっぱら年末年始のみなので、いただくのは冬の料理。

**New!**
今年も正月早々から伺いました。

気付ば私も京に縁が出来てずいぶん経ちますが、この店は、良い意味でまるで変わらないように感じます。

風情ある小道を登り切った大鳥居の前。風情ある堂々とした建物に、存在感抜群のおかみさん。
静かな山中でいただく料理は決して華美ではありませんが、随所に京らしさが感じられ、
初めて訪れた方には強い印象を残すことでしょう。

この時期は、湯豆腐などもいただけますが、おススメはぼたん鍋。
盛りだくさんの京野菜に猪肉。
適度に煮えたところで、ポン酢、醤油、大根おろし、紅葉おろし、生姜、ネギを和えたタレでいただきます。

どれだけ煮ても柔らかく、しっかりとした旨みが楽しめる猪肉は、京野菜との相性も抜群。

グツグツと鍋の音が心地良く、こたつを囲んだ会話も弾む。
希に窓の外から聞こえてくるポチャっと魚の跳ねる音に和む。

本格的な食事となると気軽には使えませんが、
10年、20年たっても同じ料理がいただけるような期待をさせてくれる特別なお店です。

PS.
そういえば、この店が突然ホンダのCMに登場したので驚きました。
ジョンレノンの息子ショーンが「ちょうどいい~!」と話すCMで、ばっちり映ってましたね。
京都らしい風景、ということでしょうか。

================(過去のレビュー)=============

('13.1)
今年も正月はこちらのお店。

初詣で賑わう京の街の喧騒がうそのように、静かな山の中。
家族でこたつを囲んで、野趣溢れたぼたん鍋を食らう。

どれだけ煮ても柔らかい猪肉。これでもか、というくらいふんだんに盛られた京野菜。
大根おろしに柚子絞り汁、みりん、醤油、薬味でさっぱりといただくほたん鍋は、
何度でも飽きません。

頃合いを見て登場するのは、名物女将。
手を動かしながら、繰り出される興味深い話の数々。

街の中心からは少し離れますが、風情ある建物で特別な体験が出来るお店です。


('12/1)
今年も正月早々、妻の家族と訪問し、冬の名物・ぼたん鍋を楽しんできました。

たっぷりの薬味とともに、グツグツ煮えた柔らかい猪肉と京野菜を、ハフハフといただく。
静かな個室でいただく鍋は、和やかで華やいだ正月を見事に演出してくれます。

街のレストランでは出すことのできない、独特の落ち着いた雰囲気。
名物女将さんの軽妙な会話も含めて、印象深い経験が出来るお店です。
今年も☆4.5を継続させていただきます。


('11/1)
今年も正月早々、お邪魔しました。

この時期いただけるのは、近くの山で捕獲された猪と盛りだくさんの京野菜によるぼたん鍋。
猪肉は、煮込んでも硬くならないので、鍋にはうってつけ。

これを、大根おろし、柚子の絞り汁、みりん、醤油、青ネギ、もみじおろし、生姜など好みのタレと薬味で
いただく。

しみじみ美味しい・・・


静かな山の店で、ほっこりぼたん鍋。
窓の外は、一面の雪景色。
そして名物女将による興味深いお話。

首都圏の住宅地で育った私には、何度来てもうれしいお店です。
☆を付けるのもおこがましいですが、今年も☆4.5ということで・・・。


('09/1)
奥嵯峨で400年続く老舗。今年も正月に利用させていただきました。
鮎料理が有名なようですが、冬には、絶品!のぼたん鍋(猪肉)をいただくことができます。

ひとしきり、先付や鯉のあらいなどいただいた後、
出汁の入った鍋が運ばれ、まずは鹿肉のしゃぶしゃぶから。

鮮やかな赤さが印象な鹿肉を、お店の方が丁寧に出汁に通し、取り分けてくれます。
タレは、大根おろし、柚子(すだち?)の絞り汁、みりん、醤油を合わせて。
鹿肉は脂がほとんどない赤身。
軽く熱を通しただけの柔らかい鹿肉と、さっぱりしたタレが絶妙。
もーちょっと食べたい、と思ううちに終わってしまうのがいつも残念だけども、
これから出てくる猪肉がすごいボリュームだから・・・。

そして、迫力満点の猪肉、皿たっぷりの京野菜たちが登場。
牡丹に見立てて盛られた猪肉、肉の赤と脂身の白のコントラストが見事です。

野性の猪肉は、時間かけて加熱しても硬くならないので、
まず猪肉を鍋に沈め、その上に野菜や湯葉などを盛り付け。
こうした作業は、名物女将さんのお仕事。
軽妙な会話とともに、手際よく、進めていきます。

グツグツ煮えてくると食べ頃。

タレは、大根おろしをベースに、柚子の絞り汁、みりん、醤油、青ネギ、もみじおろし、
生姜を各自のお好みで混ぜて。
これら薬味はたっぷりと用意され、必要に応じて追加してくれます。

この、薬味たっぷりで作るタレが、素晴らしい!

猪肉は、ある意味、脂身が味の魅力となっているだけに、
さっぱりとしたタレが、実に良く合うんですね。
おいしいだけでなく、胃の消化も助けてくれるのでしょう。
おおよそ、普通では食べきれないようなボリュームが、胃の中へ収まっていきます。

途中で、豆腐やもちなども追加された、迫力満点の鍋、最後はひーひー言いながら完食。
幸せな瞬間です。

クワイ、海老、伊達巻、松茸など正月らしい品も並び、
ほろ酔い加減の中、女将さんから京のよもやま話などうかがっていると、
ああ、今年もいい正月を迎えたなあ、ってしみじみ。

自分にとっては、一番、京都らしさを感じることの出来るお店です。
(京料理を出してくれるお店ですが、全般的に素朴で、華美さはありません。
 ぼたん鍋には☆5を付けたいですが、味の総合では☆4.5としておきます)


【'08/01】
京都の北西、奥嵯峨の古い家並を眺めつつ、ひたすら上がっていくと、
大きな鳥居とともに、藁葺き屋根が特徴的な平野屋さんが見えてきます。

ここ平野屋さんは、愛宕山神社へ向かう参拝者の茶屋として、実に400年も昔から、
この地で歴史を重ねてきたとのこと。
鮎料理が名物ですが、いつも冬に伺うので、ぼたん鍋(猪鍋)をいただくことが多いです。

妻の両親に連れてもらい、4人で訪問。
店に着くと、名物女将さんが笑顔でお迎え。何度見ても変わらないなあ~。
ここは妻の親が日頃使っているおかげで、自分までもが「お馴染みさん気分」を
感じさせてもらっています。

時代がかった入口を抜け、個室へ。
障子をあけると眼下には鯉が泳ぐ池。その奥は、鹿でも猪でも潜んでいそうな深い森。

すぐに料理が運ばれてきました。
正月らしく数の子やたたき牛蒡も並び、お酒が進みます。

続いて、数品。
・鯉のあらい:
 庭に泳いでいる新鮮な鯉らしく、水っぽさや臭みがなく、身がしまっている。
 からし酢みそと良くあい、とてもおいしい。

・子持ち鮎を分厚い昆布で巻き、炊いたもの:
 鮎が太くて驚く。味付けが良く、しっかりとしみているのに感心。

ここで、出汁が入った大きな鍋が運ばれ、コンロに火が入りました。

最初は、鹿肉のしゃぶしゃぶ。
鹿肉は、脂がほとんどない赤身。熱加減が微妙なのか、1枚1枚、お店の方がさっと出汁湯に通し、
それぞれのタレの上に分けてくれます。意外にもくせがなく、やわらかいのが印象的。

そしていよいよ、ぼたん鍋。肉も野菜もすごい量です。

猪肉は、くさいとか硬い、といった先入観がありますが、ここのぼたん鍋は、
それを良いほうへ裏切ります。
肉がよほどいいのでしょう。厚めに切っているにもかかわらず、柔らかい。
何より素晴らしいのが、時間をかけて煮込んでも、むしろ柔らかくなっていく。
だから、食べるタイミングを気にせず、いろいろな野菜と組み合わせて、
おいしくいただくことが出来ます。

さらに松茸や、鮒の甘露煮まで出てきました。
鮒は骨まで食べられるほどしっかりと煮込んでありこれまた絶品。
ただ、そろそろお腹のほうが、限界。
ぼたん鍋に入った餅を、妻の分までたいらげたところでギブアップ。

とはいえ、〆のご飯にも未練があって、ほんの少々盛ってもらい、漬物でいただきました。
漬物のうち、たくあんのしょっぱさが尋常でなく、これだけはちょっと馴染めず。
お茶漬けにでもすれば良かったかな。

まあ、それはともかく、トータルでは今回も大満足。
京の静かな山中でいただく、素朴さと繊細さが折り合った料理の数々は、東京モノにはひと際新鮮。
加えて女将さんの客あしらいの見事さには、いつも感心させられます。
話題が豊富で、飽きさせない。
福福しい顔付きと、印象的な髪型のせいもあるのでしょうが、いつ見ても前と全く変わらない印象を受け、
何かここだけ別の時間が流れているような錯覚すら覚えます。

お馴染みになればなるだけ、ますます楽しめそうなこのお店、長く行き続けたいですね。

※4.5☆とします。

  • 【New!】ぼたん鍋。京野菜に覆われた奥に、猪肉がたっぷり
  • 【New!】猪肉。今年は脂身が多めでした。
  • 【New!】大鳥居が目印です

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5位

梟の館 (尾道 / カフェ、ワインバー)

1回

  • 昼の点数: 3.7

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 4.1
    • | CP 2.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2008/08訪問 2016/01/03

言葉にし難い・・・森に隠れた不思議な喫茶店体験

['13/08:採点基準見直しにより☆4.0→3.7]

朱華園でおいしいラーメンを食べてから、尾道を散策。

 千光寺山ロープウェイで山頂まで登り、瀬戸内海の絶景を楽しんでから、
文学のこみちをゆっくりと下る。
 千光寺の不思議スポット巡りは興味深く、その道中も、きれいな海と緑が
見渡せ、とても楽しい・・・・・・が、暑い!!
 歩き続けていることもあって、体中の血液が煮えたぎっているような錯覚さえ
覚えたころ、「かき氷あります」という魅力的な文字。
なにやら高そうだなと思いつつも、門の奥へと足を運んだのだった。

 古民家を改造したというこのお店は、緑に覆われ、すっかり森の一部に
同化している。店の中は薄暗く、ちょっと入るのを躊躇する雰囲気である。

 とそこへ、「いらっしゃいませ」と人当たりの良い笑顔。
この店のオーナーだろうか。顔は優しく童顔だが、しっかりとした意思を感じる方だ。
靴を脱がずに入ってくださいといわれ、そのまま中へ。

 先客は1組のカップルのみ。窓際のカウンター席で、ゆったりと寛いでいる。
お好きな席をどうぞ、と言っていただいたので、ちょっと店から突き出した
バルコニーのような席に腰掛けた。

 外から見たとおり、完全に緑に囲まれており、森の一部に溶け込んだような
気分になる。窓からは海も眺められ、何ともいい気分である。
氷を食べる前から、確実に数℃は気温が下がった気がしている。

 店内撮影禁止ということで写真は無いが、店の中には、大小たくさんの
フクロウコレクションが並び、アンティークな趣。とても雰囲気は良い。
 やたらとワイングラスとワインが並んでおり、店主に夜も営業しているのか
質問したところ、返ってきた答えは意外なもの。
「はい。満月の夜だけ営業です。」
 ????!!
 なんでも、満月の夜だけ観月会を行うそうで、そのとき、これらのワインを
楽しむとのこと。予約制で一年中行うという観月会、一度、経験したいものである。

 そんな会話を交わしてちょっとすると、氷を削る原始的な音が聞こえてきた。
オーナー一人で全部行っているので、会話で引き止めるとその分、作業が遅れるのである。

「お待たせしました。」
持ってきてくれたのは、自分用のいちご+ミルク。妻の宇治金時。
宇治金時の抹茶分は、本物のお抹茶を、表面にかけてある。

まあ、かき氷のレビューなんて初めてだが、何せこの雰囲気の中いただく
かき氷である。うまいに決まっている。

みるみる体がすーっと冷えていく。
いちごの中にはさりげなくナタデココのブロックが混じり、食感も楽しい。
練乳+いちごの甘酸っぱさが、気持ちを落ち着かせ、リラックスさせてくれる。
エアコンがガンガン効いた店でなく、暑いなりに風の心地よいこの店でいただくからこそ、
かき氷が一層美味しいのだろう。

気付くと、ぼけーっと外を眺めている自分と妻。目の下には我々が通ってきた
小道が見えるが、なぜか通る人はまばら。
山頂にあれだけ人がいたのになあ・・・なんて思っていたら、
道を歩く人と目が合ってしまった。
するとその夫婦も迷いが解けたようにこの店へ。
うんうん、この店で心地良さそうにしている人を見たら、もう抗えないよなあ・・・。

宇治金時800\、いちごミルク700\って、かき氷としては非常に高い部類に入るだろう。
しかしこんな経験、めったに出来るものではない。
普通の喫茶店としてコーヒーやケーキなども楽しめるこのお店、
尾道に行くことがあれば、是非、お薦めしたい。

個人的には、前述の観月会にも、参加してみたいものだ。
このために尾道まで来てでも。

  • 緑に覆われた店の外観。下の階がお店です。
  • かき氷(いちご+ミルク)
  • かき氷(宇治金時)

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6位

フランス料理 ル・トリアノン (高輪台、品川、高輪ゲートウェイ / フレンチ)

3回

  • 夜の点数: 3.9

    • [ 料理・味 3.9
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 3.9
    • | CP 2.8
    • | 酒・ドリンク 3.9 ]
  • 昼の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.9
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 ¥10,000~¥14,999

2023/11訪問 2023/11/04

安定のル・トリアノン

グランドプリンスホテル高輪のメインダイニング。

毎年お祝いで使っているが最近は土日祝のみの営業となり、混むことも多いので予約は必須。昔はいかにもクラシカルなホテルレストランだったが、今は接客もフレンドリーで、軽やかモダンなフレンチという感じ。

ランチのおすすめはガブリエル。コースの組み立てはオーソドックスながら、食材や調理法がバラエティに富み、季節感もしっかり出している。かじかになすのフォンダンを組み合わせて濃厚な旨味としゃりしゃりを同時に味あわせるような遊び心もいい。昨今の物価高騰を考えるとコスパも決して悪くない。

多彩な食材が華やかに供され楽しく食事ができるので、記念日や接待にも適する。食後、広い庭園を散歩できるし満足度は高い。
グランドプリンスホテル高輪のメインダイニング。毎年お祝いで使っているがコロナ禍以降、稼働日が不定期。土日祝のみの営業が基本で、混むことも多いので予約は必須。

昔はいかにもクラシカルなホテルレストランだったが、今は接客もフレンドリーで、軽やかモダンなフレンチという感じ。

22年秋に若いシェフに変わったとのことで炭で独特な食感を創るなど興味深い料理も。多彩な食材が華やかに供され楽しく食事ができる。料金はそれなりだが食後、広い庭園を散歩できるし満足度は高い。
グランドプリンスホテル高輪のメインダイニング。
数年前のリニューアル以降、京野菜の積極活用など「京風」を前面に出した、さっぱり目のフレンチを特徴にしています。
公式HPによると、
東京で唯一の「京野菜マイスター」による京野菜×フランス料理の雅なコラボレーション
とのこと。

**New!**
今年もこの時期に、コースディナーで利用。
「マンサール(1万4千円)」相当のメニューをいただきました。
  
◎アミューズ・ブーシュ
◎海からの恵みと聖護院かぶのラヴィオリ仕立てキャビア添え 小豆島産新オリーブのタブナードソース
◎フランス産フォアグラのポワレ 京都産・佐波賀大根と黒トリュフのソース
◎フランス産若鶏のコンソメスープ
◎金目鯛のポワレ えびいものピューレと紅芋酢のソース
◎ソルベ
◎京都産和牛サーロインのパヴェ
◎ほうじ茶のオペラときな粉のアイスクリーム
◎コーヒー・小菓子

ソツなくまとめられたコース、という感じ。

フレンチは、もたれたりすることもありますが、「京風フレンチ」を特徴とするこちらは食後感が良いです。
見た目も良く、繊細な味わいが楽しめるので、多くの人が気に入るのではないでしょうか。

シンプルながら、若鶏の奥深い旨みが感じられたコンソメスープが特に美味しかったです。

席と席の間隔も広めで、ホテルレストランらしい落ち着きがあるのは良いところ。

あとは料金帯がもう少し安ければね・・・。
ホテルのメインダイニングとして値段を下げづらいのはあるかもしれませんが、
どうしても割高感あるのは否めません。

広い日本庭園などもあり、記念日などで使うには良いレストランです。
☆4.0の高評価を維持します。


===========================(過去のレビュー)========================

('12/1)
例年12月頃訪問しているのですが、今年は年が明けてから。
2011年12月、東京地区で初めて「旬の京野菜提供店」に認定されたとのことで、
フェアーをやっていました。

-------------------------------------
   
◎アミューズ・ブーシュ
◎フレッシュオマール海老と聖護院かぶら・京人参のサラダ 小豆島産オリーブのタブナードソース
◎フランス産フォアグラのポワレ パンデピス風味
◎すっぽんのコンソメスープ 金箔飾り
◎クミン風味の京人参と甘鯛の湯葉包み 奇跡のりんご酢のソース
◎ラズベリーのソルベ
◎黒毛和牛フィレ肉のグリエ フランス産茸とくわいのチップ添え 香り高いトリュフのソース
◎ショコラガトーとラムレーズンのアイスクリーム ルバーブのコンポート綿飴飾り
◎コーヒー・小菓子

-------------------------------------

「京風フレンチ」路線になってから3年以上たち、安定感がありました。
最近のフレンチの流行と、京風というのは相性がいいのでしょう。
京野菜をふんだんに使った料理は、ソースも軽やかで、食後にもたれません。
見た目も華やか。

前回来たとき残念に感じたサービス面も、今回は特に気になりませんでした。

~~
以前、記念日のお客さんくらいしか見当たらなかった時代もありましたが、
京風フレンチという個性を出し、親しみを持てるイメージに変えたことで、
食事や会食に使うお客さんも増えたよう。

☆4.0を継続します。


('10/12)
今年も年末のこの時期に、コースディナーで利用。
「マンサール(1万3千円)」相当のメニューをいただきました。
  
◎一口の前菜
◎才巻海老・帆立貝・京小かぶのサラダ仕立て 根セロリのピューレと九条ねぎ キャビア添え
◎聖護院かぶらとフォアグラのポワレ カダイフ添え 柚子風味のソースポルト
◎すっぽんのコンソメスープ タピオカと金箔入り
◎カナダ産活オマール海老と茸のフリカッセ ソーテルヌ風味 聖護院かぶらと共に
◎和牛フィレ肉の湯葉包み 九条ねぎのアラクレーム 京の旬野菜添え ボルドレーズソース
◎トリアノン特製デザート
◎コーヒー・小菓子

-------------------------------------

最初から最後まで、「京風」を絡めたメニュー構成になっています。
繊細なフレンチと京素材の相性は良いようで、違和感なく楽しむことが出来ました。

オマール海老を聖護院かぶらで覆ってみたり、柔らかい和牛フィレ肉を湯葉で包んでみたり、と、
素材の美味しさを上手に引出しつつ、さまざまな食感とともに供じていたのは好印象。

コテコテのフレンチよりも、こうした軽やかなフレンチの方が受け入れやすいのでしょう。
一時期、閑散としていた印象がありましたが、この日もしっかりお客さんが入っていました。

この店に課題があるとすれば、決して、「超一流」とは感じられないサービスでしょうか。
もちろんホテルらしい丁寧な対応はあるのですが、
「グランドプリンスホテル」のメインダイニングとしては、どこか接客などが「軽い」印象を受けます。
予約の電話をかけようとしたら、20回以上鳴らしても出てもらえなかった、なんていうのもマイナス印象。

カジュアル度を増している内装もしかり、「京風フレンチ」で狙っている世界と、
どこかギャップがあるのではないでしょうか。

今後も使っていこうと思っているレストランだけに、さらなる進化に期待したいものです。


('09/12)

-------------------------------------
   
◎一口の前菜
◎旬の京野菜と海の幸の饗宴
◎フォアグラのポワレ 蜂蜜風味のソース
◎聖護院かぶらの滑らかなスープ
◎真鯛のポワレ 2色のソースと共に
◎ローストビーフ(ワゴンサービス付き)
◎アニス風味の洋梨のコンポート アイスクリーム添え
◎コーヒー・小菓子

-------------------------------------

全体的に、フレンチにしては、さっぱりした味付け。
前菜などはシンプルすぎて、もう少し華やかさも欲しい気もします。

ただ、全て食べ終えても、苦しいほどではない、適度な満腹感。
比較的、利用者の年齢層が高いホテルのメインダイニングとしては、
正しい戦略なのかもしれません。

以前は、記念日の利用者しかいない印象がありましたが、
この日も幅広い年齢層のお客さんで一杯。
こうした方針は、着実に支持を受けているようです。

特別強烈な印象の料理が無いのは残念ですが、
お値段なりの安心していただける料理、ホテルらしいしっかりとしたサービス、
さらにグランドプリンス高輪の特徴といえる広い庭園の散策といった付加価値を
考慮して、☆4.0と評価します。

料理でいえば、ワゴンサービス付きのローストビーフが印象的。
このお店では、以前から出していたメニューでしたが、一時期止めていたもの。
とろける様な柔らかいお肉が、おいしかったです!


('08/11)
この店は、毎年、同じような時期に使わせてもらっていますが、
今年は良い方に変化していると感じました。

かつては、フォアグラ、ローストビーフなど、こってりした伝統的なフレンチという印象でしたが、
京野菜を積極的に使うなど新鮮でユニークなメニューが増えた印象。
この辺は、シェフが、京都宝ヶ池プリンスホテルから来た方というのが大きいようです。
別の日は満席で予約を断られたほどで、以前よりもかなり賑わっている模様。

この日注文したのは、1万円強の記念日メニュー。これにシャンパン。

◎アミューズ・ブーシュ
◎冷製のオードブル
  カワハギのカルパッチョ 丹波黒豆のヴィネグレット 京壬生菜と京水菜を添えて
◎温製のオードブル
  オマール海老のカダイフ包み焼き 京野菜と香草のサラダ添え
◎スープ
  聖護院蕪の滑らかスープ フランス産鴨フォアグラの香りを乗せて
◎魚料理
  天然真鯛のグリル バスク風野菜添え バターソースに焼き醤油の香りを乗せて
◎肉料理
  和牛フィレ肉のポワレ 赤ワインソース すね肉のネムを添えて
◎デザート
  珈琲風味のクレームブリュレ
◎コーヒー、小菓子

 見ての通り、京野菜がいろいろな料理に使われ、このコースを特徴付けています。
味付けもさっぱり目で、好感が持てました。

 印象に残ったものをいくつかピックアップすると 
・オマール海老のカダイフ包み焼き
 カダイフとは、トルコ発祥の糸のように細いパスタ。軽やかな硬さで、なんとも心地よい食感。
 たっぷりの京野菜とともに、オマール海老をさっぱりいただくことが出来ました。

・聖護院蕪の滑らかスープ
 聖護院蕪を使ったスープ。とはいえ、フレンチとして違和感の無い仕上がりです。
 名前の通り、食感がとても滑らか。
 これだけだとあっさりしすぎるからか、刻んだフォアグラが入り、いいアクセントになっていますが、
 妻はこれは無い方が良いとの感想。

・肉料理
 とても柔らかいフィレ肉。王道ですね。

・デザート
 もともとクレームブリュレは好物ですが、珈琲風味というのは初めて。
 本格的な珈琲の苦味と酸味がしっかり感じられ、甘すぎないおいしいデザートになっています。

店員さんも、大げさなほどきびきびと動き、サービスレベルは高いと思います。
店を出るとき、預けたコートを、こちらから言わなくても持ってきてくれたらパーフェクトでしたが、
それだけが残念。

ホテルのメインダイニングとして料金設定されているので、C/P的にはどうしても厳しいですが、
トータルのレベルは高いので、記念日などで使うなら良いお店と思います。


【'07/11:グランドプリンスホテルのメインダイニング】
グランドプリンスホテル高輪(旧・高輪プリンスホテル)のメインダイニングです。近年、古さが目立っていた内装を改め、以前よりもスマートな印象に変わりました。食器も一新され、メニューも改めているようです。
豪華なシャンデリア、ピアノの生演奏などで、高級感や華やかさが演出されています。

本日は、記念日のコース。

テーブルには、ナイフとフォークがズラッと並び、絵に描いたようなフレンチフルコースが始まります。
アミューズ、前菜、スープ、魚料理、肉料理、サラダ、デザート。
記念日メニューということもあるのでしょう。斬新、というよりは、くせのない食材を使った定番メニューを、楽しく、気持ちよく食べてもらうことに力点を置いているようです。

・アミューズ:フォアグラのテリーヌ。かなり濃厚だが、シャンパンと一緒にいただくと、フォアグラのまろやかさが引き立ちおいしい。
・前菜   :オマール海老のサラダ仕立て。オマール海老のぷりぷりした食感が楽しめる一品。
・スープ  :松茸入りコンソメスープをパイ包み焼したもの。パイ包み焼は、食事が楽しくなるので基本的に好きだが、この組み合わせはどうか。コンソメスープの味付けが繊細なので、パイの味に負けちゃっている感じがしたのは残念。
・魚料理  :真鯛を薄い生地で包み焼きしたものに、蜂蜜の入った甘目のソースがかかったもの。蜂蜜のソースと聞いてちょっと??だったが、酸味、塩味、甘みがいいバランスで、食感もよく、おいしかった。
・肉料理  :和牛フィレ肉のポワレを赤ワインソースで。肉の柔らかさが印象的。
・デザート :見た目で楽しませてくれる洋梨のコンポート。

食事もおいしく、雰囲気もよく、従業員もきちんとした対応で、気持ちよく過ごせました。

ただ、ホテルとしては、メインダイニングらしい格を意識するのか、普通のレストランと比べて、どうしても割高な印象はあります。ディナーコースは\12,000~となっており、普段使いには無理がありそう。いくつかのテーブルで拍手が聞こえるところから、やはり記念日に使う方が多い模様です。プリンスグループのホテルで結婚式を挙げた夫婦には、記念日メニューの割引や、シャンパンの無料サービスなどがあり、この利用者がかなりを占めるのでは?

高輪プリンスは、都心のホテルには珍しく、広い敷地に緑が贅沢に残されており、食後の散歩も楽しい。せっかく、高いポテンシャルを持ったレストランなので、もう少し、一般客を取り込む工夫があってもいいと思いました。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
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7位

レ トワ フレール (国立 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: -

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥3,000~¥3,999

2008/10訪問 2013/08/14

残念!8月1日で閉店です <<ネパール料理店へ>>

<<10/24
後継店情報:ネパール料理店 ヤク&イエティに変わるとのこと。
 現在工事中!>>


店の近くを通りかかったときに、営業していない雰囲気があって
HPを確認してみたら、こんな記述が。(引用)

-----------------------
お客様各位

この度、平成21年8月1日をもちまして
「レ・トワ・フレール」を閉店する運びとなりました。
10年間ご愛顧いただきましたお客様、近隣の皆様に
心より御礼申し上げます。
どうも有り難うございました。 

店主
-----------------------

閉店だそうです。残念!

自分にとって、初めてジビエをいただいた店。
おいしいクレームブリュレとともに気に入っていましたが、
確かに昨年の秋以来、行っていない。

場所もちょっと不便だし、こういう客ばかりでは、厳しかったですかね・・・。
まだオーナーも若かったように記憶しますし、
どこかで頑張ってくれることを期待します。<<9/27事務局へ報告済>>


【('08/10)清潔感あるフランス料理店 ~でっかいパテと、クレームブリュレは特におすすめ】
秋は、ジビエ(狩猟肉)シーズンの始まり。
そうなると、思い出されるのが、この店です。

初めて兎を食べたのもここ。鹿を食べたり、パテのおいしさを覚えたのもここ。
そして、秋というのは、自転車を漕いでいて気持ちが良く、
立川から手ごろな距離にある国立のレストランが、急に身近になる季節でもあります。

そんなわけで、久々にレ トワ フレールへうかがうことに。
電話を入れたところ、幸い席が取れたので、昼ごろ訪問しました。

場所は、国立の大学通りをかなり奥まで歩いたところ。すぐ近くには、
桐朋学園などもあり、緑多く、落ち着いた一角です。
駐車場は3台分ありますが、出し入れが難しいので、車はあまりおすすめ出来ません。

26席の店内は、すでに7割方埋まっていましたが、席と席の間が適度にあいており、
窮屈さはありません。
広い窓から明るい光が差し込み、開放感、清潔感のある店内です。

ランチコースは大きくA、B、Cの3種類。
A(\2,500):前菜、メイン(魚もしくは肉)、デザート 
B(\3,500):前菜、メイン(魚+肉)、デザート
C(\4,500):前菜2品、メイン(魚+肉)、デザート
※それぞれ、ライ麦入りパン、コーヒーもしくは紅茶付き。金額は税込。

どのコースでも、前菜、メイン、デザートは、共通のメニュー表から選択する方式。
したがって、A,B,Cは、ひとえに食べられる量の違いと言っていいでしょう。

本日は、Bコースを注文。最初にスパークリングワイン(グラス\1,000)、
途中で赤ワインのグラス(\700)をいただきました。

◎前菜
 7種類ある中から、「ソフィーおばさんに教わった田舎風パテ」を選択。
 この店のパテは、昔から気に入っている一品だ。
 何といっても豪快なボリュームがうれしい。フォアグラも入り、濃厚な味わいが楽しめる。
 こってりなだけに、添えられた野菜と、バルサミコ酢の酸味が、とても良く合う。
 
◎パン
 自家製のライ麦入りパン。小さいが、焼き立てを、好きなだけ持ってきてくれる。
 結構しっかりと味があり、バター無しでもおいしくいただける。

◎魚料理
 「松栄丸松本さんの釣り上げたお魚のポアレ」。
 魚は、かんぱちとの説明あり。
 松栄丸、というのは、この店のキーワードの一つで、HPによると、
 淡路島にある有名なお魚屋さんの名前。シェフは、ここの関係者(松本さん?)と
 親戚らしく、ここから毎週、直送してもらっているらしい。
 
 皮をパリパリに仕上げた白身魚、これに黒オリーブのしょっぱさと
 オクラのぬるぬるした食感が混じりあい、おいしい。
 ただ、Aコースのようにこれ1品がメイン料理だった場合は、
 ボリューム的に、少々、物足りないかも。

◎肉料理
 「仔羊すね肉のトマト煮 クミン風味」。
 仔羊すね肉をじっくり煮込んだ逸品。すね肉というだけあって、骨もぶっといのでびっくり。
 肉がとても柔らかく、羊のクセを、トマトとクミンの濃い味付けがうまく丸め、
 おいしく味わえた。

◎デザート、コーヒー
 自分は、「多摩の地卵のクレームブリュレ」。
 この店のクレームブリュレは有名。そもそも自分がこの店に最初に行ったのは、
 「噂の」クレームブリュレを食べたかったからだ。
 表面のカラメルがちょっと苦く、パリパリ。
 カスタード部分の上品な甘さ、しっとりとした食感と見事に調和して、やっぱりおいしい。

 不満は・・・もっとたっぷり食べたい!それだけ。
 フランスでもいくつか食べてきたが、どこもこの倍はあったけどなー。

 妻は、りんごのタルト。りんごをたっぷり贅沢に使っており、おいしかったとのこと。

 コーヒーは、小さなカップで。味は普通。
 マドレーヌのおまけ付き。

料理については、どれも水準が高く、十分、満足でした。

また2人いた給仕のうち、一人は少々不慣れな感じもありましたが、
女性の方は質問への応対や対応全般が安心できるレベルで、気持ちよく食事できたのも
良かったです。

派手さはありませんが、質の高いフランス料理がいただけるお店として評価します。

  • 仔羊すね肉のトマト煮 クミン風味
  • ソフィーおばさんに教わった田舎風パテ
  • 松栄丸松本さんの釣り上げたお魚のポアレ

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8位

うなぎ しら澤 (立川北、立川南、立川 / うなぎ)

1回

  • 昼の点数: -

    • [ 料理・味 3.9
    • | サービス 3.2
    • | 雰囲気 3.2
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2008/10訪問 2016/01/03

こんな風に鰻を食べてみたかったのだ

['13.08:採点基準見直しにより☆4.0→3.8]

休日の朝、急に鰻が食べたくなりました。
立川にいくつか評判の店があったなあ、と思って調べてみたら、
しら澤うな中が、断トツで評価が高いようです。
立川駅に近く、浜名湖産鰻使用、店は広々きれい、といううな中と、
駅から離れた住宅街にある小さな店ながら、鰻は本格的、というしら澤
なかなか好対照で悩みましたが、今日はあまり高いお金を払う気分ではないし、
「コストパフォーマンスが抜群」というコメントに惹かれ、しら澤に決定!

場所は、青梅線と中央本線に囲まれた中州のような一帯に位置する住宅街。
北口とも南口ともいえない場所ですが、南口側から進むほうが分かりやすそう。
この辺かな~と探していたら、「ストリートビュー」機能で予め見ておいた画像と
そっくりの通りを発見。いやー、この機能、初めて便利さを実感しました。

店は、どこにでもありそうな1軒屋。
ただし、店の正面に窓があり、そこからは鰻を焼く店主の姿。
そしてその脇から排出される香りが、鰻屋であることを主張しています。

お昼ちょっと前でしたが、我々が最初の客。
玄関で靴を脱ぐと、その奥が座敷席、というか、普通の家の居間そのもの。
窓から小さな庭が見え、妙に寛げます。
私が毛嫌いするTVがありしたが、故郷の家にいるような落ち着いた雰囲気の中、
全然気にならないのが不思議。客だけ見れるようになっているのも、嫌な気がしない理由かも
しれません。

メニューは、3種類(竹\1,200、松\1,800、特\2,500)のうな重が基本。
うな重としては、お子様用の梅(\900)と、’鰻が二段重ね!’特選・殿様丼(\2.800)なども選べ、
そのほか、蒲焼定食、天ぷら定食なんていうのもあるようです。

自分、妻とも「竹」を注文。
一番安いのを選んだのは、今日はあんまり費用をかけずに、という気分に加え、もう一つ理由が。
そう、昔から「地元の鰻屋で、明るいうちから日本酒を飲みつつ、鰻が焼きあがるのを待つ」っていうやつを、
やってみたかったのです。出来れば、鰻巻きか、肝焼きなんかいただきながら。
車で来ていない今日は、まさにそのチャンスなわけで、
うな重を「竹」で我慢する代わりに、清酒(\420)と、肝焼き(\500)を注文!

・・・この日の自分達には、この選択は大正解だったようです。

清酒と一緒に、本来なら鰻重とセットと思われる漬物も。
これがなかなかおいしいく、お酒が進みます。
さらに、おまけのアテとして、イカの塩辛を出してくれました。これがうまい!
辛すぎず、いい旨みがあり、少しだけ入った柚子がたまらない。
ほろ酔い加減の私は、これだけで幸せな気分。

そして、肝焼き。2本の串に刺しており、意外にボリュームがあります。
甘辛いタレでしっかり焼かれていて、ぷにゅっという食感が心地よい。
ちょっとだけ苦味があったりするのは、サザエにも似ていますね。
鰻を待って酒を飲むとき、つまみは漬物のみ、っていうのが「通」らしいですが、
そんなの知らん!うまいもんはうまいんじゃあ~っ、て気分です。
やっぱり昼酒はまわりやすいのかな。

こんな具合に気持ちよく食べて、飲んでいると、ちょうどいい頃合で、うな重が運ばれてきました。
お重の上に並ぶ鰻はなかなかのボリューム。

最近、鰻をお店で食べるのはほとんど名古屋近辺だったため、関東風の蒸して焼く鰻は久しぶり。
食べると、中が適度に柔らかくしっとりし、表面の焼き具合も上々。これはこれでいい。
タレは甘めですが、しつこいほどではなく、鰻のおいしさを上手に引き出している感じ。
安い鰻のような水っぽさは全くありません。
ご飯とタレがきれいに交じっており、鰻とご飯の量のバランスも上々。最後までおいしくいただけました。
もっとも、お重の底は浅めで、最初に飲んでいなかったら、もう少しご飯が多いほうがいい、
と言っていたかもしれません。

\1,200と考えると、とても充実した鰻重で、大満足。漬物、お吸物もいい水準だったと思います。
店を出る頃はすっかり上機嫌で、その楽しい気持ちは一日中続きました。

駅から離れた住宅街にある、小さな鰻屋さん。
どうみても地味な存在ながら、レビュアー諸氏から評価高いのは納得です。
今度は、鰻巻きでも頼んでみようかなあ。お酒もお代わりして・・・・。

  • うな重(竹)
  • 肝焼き
  • 漬物

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9位

一六珈琲店 (立川、立川南、立川北 / 喫茶店、カフェ、洋菓子)

1回

  • 昼の点数: 3.6

    • [ 料理・味 3.7
    • | サービス 3.6
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 2.9
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2012/08訪問 2016/01/03

立川では貴重な本格珈琲店。 パスタランチが新たに充実! 

['13/08:採点基準見直しにより☆4.0→3.8]

立川では珍しく、本格的な珈琲専門店の雰囲気を漂わせるこちらのお店。

ランチメニュー充実の噂はレビュー等で拝見していましたが、
今回、初めて利用してみました。

週末の昼。

店に入ってみると、カウンターはガラガラなのに、テーブル席はほぼ満席。
みな食事客のようです。

ほーっ、自分の知っている珈琲+ケーキ中心の時間帯は、カウンターが
人気でしたが、こんなところで、ちょっと違いを感じます。
珈琲専門店というよりは、レストランっぽい雰囲気。

ランチメニューは写真参照。

以前からホットサンドはありましたが、パスタメニューが一気に増えています。
一方、ケーキ類は少し減ったのかな?
お茶の時間帯は状況が変わるのかもしれません。

自分は、パスタのセット(\1,500)、妻はホットサンド(\450)に一六コーヒー(\500)を。

◎パスタのセット
 最初にサラダ、というか温野菜のピクルスというのか、ちょっと変わった料理。
粒マスタードが良く合うが、普通のサラダでも良いかも。
・・・っていうか、今、見直してみると、パスタのセットにそういう記述はないけど、
食べてよかったのかな?

 メインとなるパスタは、「牛肉とボルチーニ茸 チーズクリームソース 鷹の爪和え」
を選択。
 フェットチーネなのか、きしめん状のパスタは、濃厚なチーズクリームソースと
良く絡む。具の牛肉、ボルチーニ茸はたっぷり。ただ、茸の香りは思ったほど強くない。
 自分の好みから言えば、あとほんの少し塩コショウが強い方が良かった。
食卓に塩だけでもあれば、好みの調整が出来て、満足度がもう一段UPしたのに残念。

 食後のランチブレンドは、少し軽め。
・・・といいつつ、酸味、香りとも、さすがそこらのレストランのセットコーヒーとは違い、
レベルの高さを感じさせるもの。
 本当におまけ程度ですが、生チョコが3個付いてきました。

◎ホットサンド(\450)
 豊富なメニューの中から、バジルチキン・レモンクリームソースを選択。
ソースがパスタと共通になっていてるのは、店にとっても楽でしょうが、
客にとってもいろいろ試せていいですね。

 少し妻からもらいましたが、具もソースもたっぷりで、なかなかボリュームあり
美味しいホットサンドです。
 軽めのランチなら、これとコーヒーで十分に成立します(コーヒーにより1,000\前後)。
パスタセットだ高い、と思う方には、良い選択肢と思います。
+50\で、2種類のソースに変えることもできるようです。

 ~~総評~~
 店内は狭く、食事するには少し窮屈な感じもありますが、
それを補うだけの雰囲気の良さは相変わらず。
 パスタの味付けは若干、自分の好みと違いましたが、メニューによって異なるかも
しれません。レベルの高さは感じましたので、別のものも試してみたいと思います。

 なんといっても、食後のコーヒーが美味しいのはこの店らしい良いところ。
☆4.0を維持します。安めのホットサンドもあり、ランチで使えることも確認できました。


('09/4)『珈琲の香り満ち溢れる幸福な空間』

こちらのお店は、豆やブレンドの種類を選ぶだけでなく、コーヒーの淹れ方や、
濃さなども注文可能。

店名の付いた「一六ブレンド」を、ペーパーフィルター(濃い目)で淹れて貰いました。
前回は、自分の好みより少し薄めでしたが、
今回のは、濃さといい、酸味具合といい、とても好みの味。
覚えておこう。

あわせて、ケーキを注文。
元パティシエというマスターらしく、ケーキの種類はとても豊富。
自分は、「洋梨のベイクドカスタード」を、妻は「ベイクドフランボワーズ」を。
どちらも、目の前で丁寧に装飾を施してくれるのがうれしい。
もちろん、お味の方も、満足出来る水準。
特に、季節限定という洋梨のベイクドカスタードは、しっとりしたカスタード生地が
とてもおいしく、洋梨とも良い組み合わせでした。

ご主人だけでなく、カウンターに入っている2人の女性も、無駄口をたたくことなく、
常に手を動かしているのが、好感持てます。

懐かしいSansuiのオーディオが奏でるジャズが店内に響きわたり、
ずらっと並んだカップ、珈琲豆、コーヒー器具が、この店独特の雰囲気を作り出す。
京都の学生街にでもありそうなお店が、なぜか立川に出来てしまった感じですね。

ぼーっと座っているだけで、心地よさが感じられるお店なんて、
そうそうあるものではありません。
☆4 を継続です。

【'08/10:珈琲の香り満ち溢れる幸福な空間】
立川南口の本格珈琲店です。

この日は、家に妻を残して単独行動。
北口のサンモリノで、強烈なスパゲティを食べたのち、
コーヒーを飲みたくなって、前から気になっていたこちらへ。
何で今まで行かなかったんだろう、って後悔したほど素敵なお店でした。

狭いお店は、ほぼ満席。一つだけ空いていたカウンター席へ。
目の前には、ダッチコーヒーメーカーを初めとして、こだわりの器具や、
コーヒーカップ、各種コーヒー豆がずらっと並んでいます。

その間を縫って顔を出したのは、
髭を生やした頑固親父ではなく、思いのほか若いマスター。
やさしそうな顔立ちながら、いかにもこだわりを持っていそうな方です。

珈琲専門店らしく、コーヒーの種類は豊富。
ブレンド(\500)は、ホット7種類、アイス1種類。銘柄を選ぶものも、数多くあります。
自分は酸味が強いのが好きですが、一番酸味強いのは、ライトブレンドという名前。
「ライト=軽い?」というのもピンとこなくて、「ミディアムブレンド」をお願いしました。

これだけで止めておこうと思ったのですが、メニューを見ると、ケーキ類がやたらと豊富。
思わずホワイトチョコレートのケーキも追加注文。

珈琲が来るまで、約10分。
普通の喫茶店より長く待たされますが、そんなことは全然気になりません。
本格オーディオからジャズが流れ、クラクラするほど濃厚な珈琲の香りが満ち溢れる店内。
ここに座っていると、飲む前から、満ち足りた気分を味わうことが出来ます。
目の前でてきぱきと動くマスターと女性店員も、見ていて飽きない。

そして・・・出てきた珈琲。
自分の好みよりちょっと薄めですが、すっきりとした味と香り。
少しミルクを入れ、ケーキと一緒にいただいてからの方が、よりおいしく感じました。

そして、そのケーキ。
これが、素晴らしい。ホワイトチョコレートの適度な甘さと、スポンジの食感が
とても良くあっています。中には半凍状態のベリーが入っていて、どうも注文を受けてから
作っているようです。
あとから知りましたが、ここのマスターは、もとパティシエとか。
どうりでケーキも手が込んでいたわけです。
この辺はお客さんも良くご存知のようで、ケーキを頼んでいる人が目立ちました。

あまりにおいしかったので、自宅のお土産用に、紅茶のムースを追加注文。
ここのケーキは同じ値段で全て持ち帰り可能。帰るまでに作り、置いておいてくれます。
トッピングを別の袋に分けてくれるので、自宅でもサクサクとした食感を楽しめるのが良い。
紅茶のムースは、紅茶の風味たっぷりの大人の味。
とても個性的でおいしかったです。

そんなわけで、大満足して店を出ました。
外出途中で一人喫茶店に入る機会は結構ありますが、書類も見ず、本も読まず、
長くいようと思う店はめったにありません。
その点こちらは、珈琲を飲む、それだけで粘りたくなる貴重なお店です。

こんな店が自分の街にあるってありがたい。
これからも、お世話になる機会が増えそうです。

そうそう、ホットサンドもおいしそうだったので、今度はランチでも使ってみようかな。

  • 【New!('10/8)】ランチ珈琲と生チョコレート
  • 【New!('10/8)】牛肉とボルチーニ茸チーズクリームソース鷹の爪和え
  • 【New!('10/8)】ホットサンド バジルチキン・レモンクリームソース

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10位

銀之塔 (東銀座、築地、新富町 / 洋食)

1回

  • 昼の点数: -

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 2.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥2,000~¥2,999

2008/11訪問 2016/01/03

アツアツのご馳走シチューを!

['13/08:採点基準見直しにより☆4.0→3.8]

東銀座にある創業50年超のシチュー専門店。

「銀之塔」って不思議な名前ですが、あのフレンチの名店「トゥール・ダルジャン」の店名を直訳したらしい。
創業当時、歌舞伎座に来ていた有名作家から、役者向けスタミナ料理としてシチューの存在を聞き、
初代がフランスのトゥール・ダルジャンで修行。
学んだものを日本人向けにアレンジしたのが、ここのシチューの始まりとか。

仕事でこの近辺に足を運ぶ機会も多く、以前から気になっていた店ですが、
今回、ようやく食べることが出来ました。

場所は歌舞伎座からすぐ。ただ、ちょっと横道に入るだけで、周囲はのどかな雰囲気です。

戦前の蔵を改造したというお店は、和のテイスト。
3Fまでありますが、この日は1Fの座敷席に案内されました。
店内は、客単価3,000¥前後のお店にしては、どこか近所の蕎麦屋すら感じさせる
庶民的な空気が漂っています。

メニューはシンプル。基本的には、シチュー3種類とグラタン、その組み合わせのみ。
①シチュー 次の3種類とも\2,500。大盛\2,800
 ・ビーフシチュー
 ・ミックスシチュー・・・タンとビーフのミックス ※タンだけにすると、+\1,000
 ・野菜シチュー
②グラタン 1,800\
③ミニセット シチューとグラタンのセット \3,800
いずれも、小鉢3品、漬物、お代わり自由のご飯がセット。

自分は、ミックスシチューの大盛、妻は、ミックスシチューの普通サイズを注文。

すぐに小鉢、漬物が出てきました。小鉢は、切り干し大根、ひじき、きんぴらごぼう。
どれも特別なものではなく、普通においしくいただけます。
ゆったり過ごす気分のときは、ちょっとお酒でも飲みながらだと、楽しそう。

そして・・・お目当てのシチューとご飯が登場。
写真では撮りきれませんでしたが、土鍋に入ったシチューはグツグツ煮えたぎり、なかなかの迫力。
大盛りと並盛で器が違い、もちろん、大盛りのほうが一回り大きい。
ただ、並盛の方でも、器一杯に入っており、こちらでも十分、ボリュームがありそうです。

さっそく一口。
あつつつっ・・・・、けど、おいしい!

アツアツが大好きな自分にとって、熱々土鍋で出てくるだけで好感度アップ。
シチューにたっぷり入ったトロトロの牛肉やタンが簡単にお箸で切れるくらい柔らかく、
いい味出しています。
シチュー自体は、思ったよりもあっさりですが、こってり、パワフルなお肉と一緒にいただくことで、
全体として、バランス良い料理になっています。

いろいろ入った野菜は、評価が分かれるところ。
形を出来るだけ残し、野菜それぞれの味が楽しめるようになっていますが、
どちらかと言えば、シチューに溶け込むくらい一体感あった方がうれしいかなあ。
野菜シチューの野菜がこれと同じかは不明ですが、同じだったら、肉系と料金変わらないだけに、
ちょっとつまらない気分がするかもしれません。

具たっぷりのシチューゆえ、ご飯が進みます。
一膳あたりの盛りが少なめなので、お代わりをいただきました。
シチューとご飯をたっぷり食べて、お腹一杯。ごちそうさまでした!

*まとめ
小皿3種、漬物、ご飯、という組み合わせから見ても、このお店のシチューは、
ご飯に慣れた日本人に食べてもらうため、一生懸命考案したご馳走メニュー、という気がします。
何でも本格的なものが食べられる今の時代にあっては、いささか本流からズレている感もありますが、
いい肉たっぷり、熱々で食べさせる迫力は、なかなかのもの。
また、食べに行きたいと思わせる魅力があります。

ただ、コストパフォーマンスはいまいち。
銀座とはいえ、\2,500は高い。野菜も牛もミックスも、さらには昼も夜も2,500\という料金設定には、
大雑把さを感じ、☆4.0を付けていいものか迷いました。

願わくば、牛シチューにご飯、漬物で1,500\前後のランチ。
こんな線で出していただければ、何度でも行きたいお店なんですけどねー。

  • ミックスシチュー大盛
  • ミックスシチュー並
  • 小皿3品+漬物

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