4回
2018/07 訪問
エージングビーフ
前回5月くらいからの久々の来訪。客層は最初は高めの年齢層で始まり、コアタイムは若者カップルも利用。それなりに定着している客もいる模様。
この日は岩手産の牡蠣が入っているというので、珍しく注文。クリーミーで美味しくお代わりしたいくらいだったが、他の料理が入らなくなるのも困るので断念。
例によって前菜盛り合わせを頼む。サラダも多めに乗っているので野菜が摂れるのが嬉しい。
さて、この日のメインはエージングビーフを注文。元々は乳牛の肉らしいが、臭みもなく妙な丸みを帯びた味わいに仕上がっている。これも悪くはないが、個人的には肉肉した肉が好きなようなのに気づき、定番メニューの中からの肉料理を次回は頼む気がしている。相変わらず焼きの入り方と、付け合わせの根菜が美味しい。
仕上げはマンゴーのタルトで。甘過ぎず、果実の甘みが活きている。デザートは別腹とはいったもので、ボリュームはあるがすんなり入る。
といった按配。
2018/07/13 更新
2017/05 訪問
ホワイトアスパラが”いいね!”な店 {禁煙店}
GW中に思い立って訪問。新緑の季節で街路樹が看板を覆い隠していたが、chez le makは健在でした。
相変わらずの適正感のある店でデザートまで行ってしまい、サクッと食べて帰ったつもりが余裕で2時間越えをしたという(笑)。連休中だけど、お客もぼちぼち来ていて、のんびりとした感じで食事ができ、ホール担当の方もずいぶん慣れた感が出ていてそれもまた良しかと。
で、料理。最近鴨肉を食べていなかったので基本的に鴨のつもりだったが、昨今は鴨肉の輸入がストップしているそうで、今回は国産の鴨肉を注文。十分美味しかったが、多少水っぽさを感じないでもない。よく言えば臭みが無く多少あっさりした感があると言えるのだが、そこらへん少し癖がある方が自分の好みらしい。
ワインは割と軽めと思われる赤を合わせてみたが、肉のあっさり感を考えるとしっとりとした白でも良かったかもしれない。前菜も考えたら白でも良かったし、アスパラもあったのでますます白でよかったかも。。赤を飲みたかったというそこから逆算してオーダーすれば良かったか。
とかいう内なる葛藤はさておき、ホワイトアスパラのグリルも適度な塩加減とバジルソース(エスカルゴに使用されるようなやつ)がおいしく、お酒が進んだ。たかだか単品の野菜のグリルにメインでもおかしかない料金を払うのもなんだなと思ったりもするが、それだけの価値は実はあったりする(量的にも十分その価値はあるのだが、食べていて美味しいのが基本かと)。最近、日経新聞のコラムで「水煮のホワイトアスパラ(缶詰)を大人になって食べてみたら、実は美味しかった」旨が書かれていたが、比較したらやはり直のグリルの方が美味しいはずだよね。。とか。
そんなこんなで満腹になって帰路に着いたのでした。季節柄、次は白ワインが飲みたくなるのに合わせてオーダーしようと思いながら。
2017/05/24 更新
2016/10 訪問
旨いもの直球勝負なビストロ {禁煙店}
2013年にオープンしてから4年目になるお店。最寄りは曙橋駅だが四谷三丁目駅からも行ける。この辺りはお店が路地にひっそりとあったりするエリアだが、この店は通りに面しているので分かり易いはず(ただし階段を上ったところに位置するので、下の階の店と間違える可能性もあり)。四谷三丁目からだと東京三菱UFJ銀行を左に曲がって坂を降りて行くと、左手にある。
店内はカフェ的なカジュアル内装、BGMはフレンチポップス。開店当初はシェフ1人の時もあったが、現在は固定のサーブの人が入っている(どうやらシェフのご兄弟らしい)。
オーナーシェフの岡田氏はかなり明確なイメージを持ってやっていて、リストラン級の料理をリーズナブルで提供するコンセプトの店である。多分ご本人は言葉にはしていないだろうが、旨いもの(実存)をもって直球勝負する(余分なものはそぎ落とす)旨、それはまさに哲学でありフランス滞在中に身につけたエスプリなのかと。ちなみに店名はシェフの名前(まこと=mak)から来ているそう。
メニュー的には前菜、主菜、デザートをアラカルトで頼む形式(コースとしてはお一人様専用があるが、それは他の人のレビューを参照のこと)。
前菜はかなり種類が豊富で、迷ったら「盛り合わせ」にするといいだろう。その他には、たまにムール貝山盛りとかもあり、それもフランスっぽい。パテやムースなども結構なボリュームで供され、それに小型パンがついてくる(席料に含まれる)。冷製の他に温製前菜などもある。
前菜に見られる技巧とか、かつての魚メニューとかにかかっていたソース(ポワレの焼き加減も含めて)とかを思うに、シェフの引き出しは多そうであるが、出てくる料理はシンプル(に見えるよう)なものが多い。どれも丁寧な作りで美味しい(脂臭くなかったりとか、そういうところで)。正直、これとグラスワインで満足できてしまう(笑)。夕飯代わりとかなら、それで十分かも?!(美味しくて、3,000円で済む)。
が、ここの売りは実はメインにある。
メインは基本的に肉グリルしかなく、鴨、イベリコ豚が常時用意してある他、たまに珍しい食材が入荷している。そして、そのお肉の大きさは確固たるものである。そしてかなり丁寧な火入れがされる。
火入れといえば、印象的だったのは最初に行ったときのこと。その日はシェフが一人で切り盛りしておりサーブも丁寧にやりつつ料理も回して、っといったところで、いまいち肉の焼きあげのタイミングが納得いかなかったと見えて(別に十分美味しかったけれども)、「すいません、ちょっと今日は手が回ってなくて、お肉が本当のベストで出せませんでした。(サーブのヘルプが来る)週末に来ていただければ、もっと美味しく焼くのでよろしくお願いします」と言う。結構お店が混んでいた時に若干火が入りすぎていた時も1回だけあったが、基本的に職人気質だと思われるので、センスが合えば深いところまで楽しめるはずだ。
そして、このお店、何気にワインのボトルがリーズナブルな価格で揃えてある(ちょっとお高いのも実はある)。世の中、安かろう悪かろう、というお店は結構多いものだが、ここのは3~4,000円台の価格帯でも大体美味しくいただける。なもので、二人以上で来た際はためらいもなくボトルを開けている。そうで無い時にはグラスでいただくわけだが、グラスも最近のラインナップは比較的あたりが多い気がする(仕入れ先を変えたか??)。
デザートもさらりとおいしいので女子ウケも実は良かったりする。これまたフランスのビストロで出てくるようなドーンとした盛りのデザートが出てくるので、ひょっとしたら日本人は敬遠してしまわないかと心配になるくらいだ。でも、デザートは別腹でしょ?という人にとっては逆に満足するのではなかろうか?
と、あれこれフルでがっつりと食べて、大体7,000~8,000円くらい(お一人様コースだと大体4~5,000円くらいか)。さすがに毎日は来れないが、ちょっと美味しいものを気軽に食べたいとなるとまず頭に浮かぶ。そもそも四谷エリアは通りがかりで来る客が少ないので今は比較的予約が取りやすいが、リピートしているらしい常連さんもいるようなので(テレビ業界関係の方とかが何気に来ている??)、そのうち断られちゃう日も来るんだろうなあ。
2017/07/16 更新
色々あった土曜の夜、肉が食べたくなって急遽電話。さすがに満席で、先客のお帰り待ちな感じではあったが、お一人様で入れてもらえる。
あれもこれも食べたいのだが、さすがに全部を食べ切るのは無理なので、メニューを眺めながら目的の鴨肉をまず決める。と、サンマの料理もあったので(名前失念)、それも注文(初めて食べたと思うけれども、これはこれで美味しいし、普通ならばメインにあっても食べるかも。鴨目的なので前菜扱いだけど)。
という感じで、着々と運ばれてくる料理を一人で占有できる幸福感を味わいながら、鴨肉を頬張り、家路についたという次第。鴨が食べたくなったらまた来るとしよう。
というお店。