『[chronicle:2010-07-03] 珍記録?初めての「月間ゼロ」記録』ceciloさんの日記

cecilo's CHRONICLES

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今春の大学進学と同時に一人息子が家を出てしまったのを機に、ほぼ丸20年ぶりに夫婦二人きりの毎日に舞い戻った我が家。
それまではまあ一応、親として毎日の食事の面倒を見なくちゃならなかった唯一の「扶養家族」(?)が居なくなってしまったことで、それ以前ですら夫婦共稼ぎで夕食は外食ばかりだった我が家の夕食事情は、さらに拍車が掛かる一方で。

その最たる例が、去る6月。
6月ひと月に限るなら、夫婦一緒に、もしくは少なくともどちらか一方が「我が家で夕食を摂った日」は、なななんと驚いたことに、タダの一度もありゃしない!
ひと月30日間連続で、我が家の台所とダイニングのテーブルは、少なくとも夕食に限るなら、ゼロ稼働。
いやはや実際、本当に、ここまで来たかと云う感じ。

となれば、毎晩の夕食は、夫婦それぞれ仕事帰りに同僚や部下たちとチョイ飲みがてらに済ませる夕食か、夫婦二人待ち合わせての外食か。
つまりはどっちにしろ
増えるは酒量と出費ばかり。
さすがに「これじゃあイカンだろ」ということで、たとえ夫婦それぞれ別々に外食でも「たまにはお互いお酒は控えよう」と。

となるとイキオイ、仲間と一緒よりも一人で済ませる軽めの夕食の方が、アルコールを抜くにも好都合。
そんな夜に、ひとりふらりと立ち寄る一軒が、自宅からすぐ近くにあるそば屋。

6月最後の夜だった先夜も、ひとりふらりとその店に。
と云うのも、その日の朝の出掛けに「今夜も、ふたりそれぞれ夕食は別々でもいいから、とにかくお酒はやめて、なるべく早めに帰ろうぜ」と申し合わせたこともあり。

すると、驚いた。
オレひとりで「冷しかき揚げそば」を手繰っていた時に、後から暖簾を潜って入って来たスーツ姿の女性一人客は、なんだ、よく見りゃ宅の妻ではないか。
どうやら彼女も同じ気分でひとりふらりと当店を訪れたらしい。
思わずお互い顔を見合わせて破顔一笑。
こんなシチュエーションで、同じ店で夫婦鉢合わせすることも珍しい。

彼女も同じ品を注文し、暫し雑談。
すると突如、彼女が云うのだ:
あっ、そうだ、アナタ。
先に帰って、洗濯機のスイッチ入れといてくれない?
アタシはこの後、買い物済ませて帰るから。

ですと。

「ほい、わかった」と、先に食べ終えたぼくは、まだ注文の品を待っている彼女を措いて、一足先に席を立つ。
「あら?お二人ご一緒でなくて宜しいんですか?」と、夫婦とも顔見知りの女給さんから怪訝な顔をされるも「いや、いいんだ」と気にも留めず、自分の分だけ勘定済ませて店を出るオレ。

これってなんとも絵に描いたような?中年共稼ぎ夫婦の日常の一コマ、なんでしょうかね。
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